Biwa Trout Running — 1

DSC06548

マキノ町を流れる知内川はビワマスの母川。秋になると琵琶湖で大きく育ったビワマスが産卵のため、母川を遡上します。

DSC_0094

フライフィッシャーマンとしては一度は釣ってみたいビワマスですが、この時期に琵琶湖河口や河川でビワマスを捕獲することは滋賀県漁業調整規則第61条で固く禁じられています。遡上するビワマスは餌を補食することはないので、毛鉤で釣ろうとしても釣れません。

DSC_0120

ビワマスの人工孵化と稚魚の放流を行っている知内川では遡上するビワマスが上流に移動しやすいよう、階段式魚道が設置されています。ここで暫くビワマスを待機することにしました。本来は雨が降り、水位が上昇している時の方がより多くのビワマスが遡上します。

Biwa Trout

小一時間ほど、川辺で待ち構えていると、天寿を全うしようと最後の力を振り絞るようにして上流めがけて突進する雌のビワマスを一匹、確認しました。

Biwa Trout

産卵を終えて下流に落ちて行くビワマスもいます。

DSC_0146

力が尽きると…

Biwa Trout

少し、上流に移動しました。フライフィッシャーマンである私は魚がいそうな所はわかります。橋の上からすぐ真下を見下ろすと一対のビワマスが産卵場所を探している。

Biwa Trout

左が雌、右が雄。二匹とも婚姻色に染まっています。

Biwa Trout

雄の方が美しくて大きい。橋の上からの目測ですが、体長は70cm近くはありそうでした。こんなに大きな魚が琵琶湖にいるとは。ミシガン湖からPere Marquette Riverを遡上するスティールヘッドのようです。

Biwa Trout

雄が雌に寄り添っていると言うより、雌が雄の方に近寄っているように見えます。

Biwa Trout

近くには別の雌がいました。

Biwa Trout

雨の後でもないのにこのような写真が撮れて幸運でした。カメラの設定は絞り優先オートにしましたが、被写体ブレした画像が何枚かありました。シャッタースピード優先オートで高速シャッターに設定すべきでした。

5 thoughts on “Biwa Trout Running — 1

  1. 筆者 様

     お恥ずかしい話ですが、滋賀県出身の私ですが「ビワマス」と言う名前、馬r手手初めて知りましたし、実物が居る事さえ知りませんでした。鱒と言うと直ぐに思い出すのは「醒ヶ井養殖場」です。ここは、子供の頃、校の遠足で、又、父が連れて行ってくれたりしました。

     この記事は、勉強になりました。

    Jim,

    1. 私も小学生の頃、校外学習で醒ケ井に行き、鱒釣りを体験したのを覚えています。あの時に釣った鱒は今から思えば、養殖されたビワマスかニジマスだったのです。母川を遡上するビワマスは婚姻色に染まって綺麗ですが、醒ケ井の鱒はこんなに色鮮やかではなかったので別の魚かと思うほどでした。

      ビワマスの遡上や習性に関してはすべてが解明されているわけではないらしいです。あの広い琵琶湖からどのようにして母川を見つけて再び戻って来るのか、その辺りが謎です。知内川のすぐ隣に百瀬川がありますが、知内川で産まれたビワマスは間違っても百瀬川を遡上することはないようです。

  2. 筆者 様

     単なる想像で、根拠は全く有りませんが、その様な説明を拝見しますと「鮭」の遡上と似通っていると言うかRootの様な気がします。私の記憶の間違いが無ければ、確か鱒も鮭の仲間というか同類に当たると記憶しています。鮎も考えれば遡上しますので(確か・・)、そう言う習性というか「性」がDNAに埋め込まれているのでしょうね、多分。ウナギにしても、確か同じ習性がある様に聞いた事があります。同類か否かは、私の知識レベルでは言えませんが、生きる為の「技」がDNAに埋め込まれているのかも知れませんね。これも一つの「ロマン」なのかも知れませんね。

     所で、話は変わりますが「お仕事Mac」は先程、Maveriksに昇格し、現在、そのお仕事Macでメールさせて頂いています。やはり、MacBook Pro 15 Inch Aluminumはハード的にW/LANが「瀕死」で、Mavericksを投入しても症状は回復せず、取り敢えず最新のMacBook Pro Retina 15 Inchもお出ましになりましたで、代替え機を準備して、MacBook Pro 15 Inch Aluminumが特別行政区で入院出来る承知をしようと経過鵜を進めております。あ、そうそう、iPhone5もiPad第三世代も無事に7.0.3に昇格出来ました。

    Jim,

    1. ビワマスはサケ科の琵琶湖固有種であり、アマゴの降海型であるサツキマスに近い種です。太平洋と母川を往き来するサケ(パシフィックサーモン)と同様に産卵を終えると生まれた川で一生を終えます。母川回帰の謎とほんの数日前まで元気にジャンプしていた魚が産卵を終えるとすぐに衰弱して次の世代へと生が受け継がれる、ちょっと切ないストーリーは感動的(ロマン)でもあります。

      新しいOS XとiOS、私もインストールしました。OSとiLifeが無料であったことが今回のサプライズでした。

      1. 筆者 様

         私の記憶は定かではありませんが、何時かNHKで何故「鮭」は迷うわずに自分の生まれた川に帰る事が出来るのか・・・と言う様な番組を見た事があります(NHKではないかも知れませんが)。私の記憶では結果的に「水の味」だと言う事であると記憶しています。いずれにせよ、遡上して自分の子孫を残す作業は並大抵では無く、ハッキリ言って「死闘」に近い状況をくぐり抜けての遡上・・・人間はそれを見て「もう止めたら?何故そんなにしてまで・・」と思う所なのでしょうが、本能的な子孫繁栄の「儀」がDNAにあるのでしょうね、多分・・。

         所で、そうですね、今まで支払って使用していたApple のAppがFreeで提供は確かに驚きでしたが、勝手な解釈で恐縮ですし間違いかも知れませんが、AppleのFanが支えてきたAppleであり、その支えが実った結果かな?と考える事も出来ます。私は、決してAppleの「太っ腹」で行った事では無いと思います。

         「ふと・・」思ったのですが、ソフト開発の会社は往々にして、そのソフトを使う為の「機器」は謂わば「媒体」で最終的にそれでPlay 出来るソフトが売れれば良い・・的なメーカーが多い様な気がします。ソフトとハードが互いに伸びて行く構図は、この世界では無い様な気がします。

         謂わば、コピー機の販売価格は「0円」でも構わない。本当に「儲かる」のは、それに供給する「消耗品」のトナーと紙。そして、転写ロールとScreaper・・・的な商売と良く似ていると思います。SONとM/Softはそこを脱却して、現在の様なBusiness Strategy を展開しているのだな〜、と思ったりしています。

        Jim,

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.