中国人ビルダーが製造するフライフィッシング用バンブーロッド、Zhus RodsはeBayで少なくとも二名の業者(flyfishing699とzyzreel)が定期的に出品されているようです。ビルダーは同じ福建省のZhuさんの会社。
zyzreelさんの商品紹介ページにZhus Rods Co., Ltd.の工房を撮影したと思われる画像があります。ステンレス製プレーニングフォームを用いて三角形の大きさを微調節しながらトンキンケーンを削っているようです。
左に見える木片は荒削り用のフォームでしょうか。ストリッピングガイドも各種あるようです。
ブランクを接着する時のバインディングでしょうか。アップロック式のリールシートと年季が入った鉋が置いてあります。伝統的な製法に従って、バンブーロッドを一本ずつ、職人が製造している様子がよくわかります。
Zhus Rodsに関する情報をネットで検索していると、イギリスやアメリカのフライフィッシングに関する掲示板がいくつかヒットしました。これまでになかったこのような低価格のバンブーロッドの品質や性能はどうなのか?疑問に思う人が多くおられるのでしょう。eBayで落札した人がレビューを書いています。概ね、評価は高く、二倍の価格でも喜んで買っていただろうと言う人もいます。また、Hardy製の高級バンブーロッドと比較しても違いがそれほどわからないと書く人も。私の場合も、これまで使っていた米国人ビルダー製作のバンブーロッドよりも、価格は数分の一ですが、Zhus Rodsの方が外見を含む品質と性能の両方でより優れていると思います。
Zhus Rodsはバンブーロッドの他にクラシックなフライリールやシルク製フライラインも販売しているようです。今度はeBayからオークションで落札してみたいと考えています。私はこれまで、オークションで落札したことがなかったので、これを機にeBayのアカウントを作成しました。
筆者 様
こう言う、工房の一部の写真を見るだけでも、手作り感が伝わってきそうな気がします。鉋も2丁ほど見えますが、是も使い込んでいる様子が分かりますね。機会があれば制作されている所を見てみたいものです。
Jim,
この使い込まれた鉋をよく見ると、ソールの部分は金属になっているようです。欧米人よりもアジア系の人の方が手先が器用なのかもしれません。優れた材料が地元で入手できるし、高度な技術が備わっていれば、後はオリジナリティーだけですが、通例、バンブーロッドは先人が残したテーパーを利用して竹材を削るので、製作工程の管理さえ行き届いていれば、敵なしの状態ではないかと思います。
筆者 様
お眼が鋭い、気付きませんでした。これを弟子達に使い方を伝承し、Maintenance の極意を教示していたとすれば、凄い話です。これに、弟子の工夫と挑戦のスパイスが更に加われば、更に至極の竿に成長するんでしょうね。こう言う技術の伝承とその変革が、更なる高見を目指すのだと私は思います。
Jim,
Jim,