A Happy Comet Year!

January 1, 2013
Taken with Nikon D7000 + AF-S DX Nikkor 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR

来年の今頃(2014年1月1日夕暮れ時)は、沈む太陽を左に見ながら北の空に彗星C/2012 S1(ISON)が肉眼で観察できるかもしれません。2012年9月21日に二名のロシア人により、発見されたサングレーザー(太陽をかすめる彗星)の近日点は2013年11月28日。太陽中心部までの距離が0.012 AUまで接近。地球に最も近付くのは2013年12月26日。

ISON20130101

太陽接近時に核が消滅しなければ、こんな風に肉眼で見えるだろうとSkySafariは予測しています。この頃(12月下旬)なら一晩中、見えるようです。

ISON20131120

2013年11月20日の明け方の南東の空はこんな感じ。天文学者の希望と期待も込められているかもしれません。満月よりも明るくなり、真昼でも見えるかもしれないと予想する人もいます。そうした予想が的中すれば、明るさとしては史上最大規模の彗星になるそうです。

彗星と言えば流星群ですが、2014年1月14日〜15日(UT)頃に地球がISONの軌道を横切るそうです。ひょっとしたら新たな流星群が生まれるかもしれません。ISON通過直後の2014年は流星雨になる可能性もあります。

PANSTARRS20130310

彗星の当たり年になるかもしれない今年、実はもう一つ、肉眼で観察できるかもしれない彗星、C/2011 L4 Pan-STARRSがやって来ます。地球に最も近付くのは2013年3月5日(1.10 AU)で、3月8日から3月12日頃までの期間が最も明るくなり、-0.5等にもなると予想する学者もいます。近日点は3月10日、0.30 AU。ISONと同様に放物線状の軌道を持つPan-STARRSは、回帰彗星ではないので、観察できるのは一生に一度だけ。今年は彗星観察用の双眼鏡の準備をしておかなければなりません。

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