Building A Small Deck — Part 5

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東から3本目の束柱の高さを調整して羽子板付き束石(沓石とも言います)の上に柱を固定しました。大引きは当初、柱の寸法に合わせて89mm分、切断して相欠きにする予定でしたが、製作途中で図面を変更し、欠き取る部分の長さは45mmにしました。89mmも必要ないということと、失敗した時に45mmだったら、そのまま切り落として継手はやめにすることもできるからです。アスファルトシングルは雨水対策と高さ調整のスペーサーとしての機能を持ちます。

Deck Front View
Deck Front View

長い方の大引きは2659mmから2614mmに変更しました。

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Hem-Fir 4×8加圧注入材の大引きは、表と裏両側から半分ずつ丸鋸で切断しました。段差ができないように細心の注意が必要です。

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切断面を一見すると集成材のように見えますが、紛れもない無垢材です。

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2本の大引きの上面に段差ができないように苦労して調整しました。段差ができてしまうと、水平ではなくなるので、根太の高さで再調整しなければならなくなります。

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束柱の底面にもアスファルトシングルを挟んで高さを調整しました。沓石の中央にある窪みに水が溜まるのを防ぐ役目も果たします。

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東(手前)から2本目の束柱は最後に高さを調整しましたが、予想通り、1mmほどの隙間ができてしまいました。大引きとは3本のコーススレッドで固定してあり、柱が浮いているわけではないので妥協することにしました。デッキの完成後に上から荷重がかかると、隙間が埋まるのではないかと期待しています。大引きの長さを測ると、図面の4000mmに対して4001mmでした。1mmの誤差は相欠きの部分でできた隙間です。

Deck Top View

難易度が高い大引き工法による基礎の部分が完成しました。(日本では建築基準法による制限を受けないウッドデッキの製作では、より製作しやすいサンドイッチ工法が採用されるのが一般的です。)調べてみると、アメリカでは地域により異なるものの、ウッドデッキも建築物とみなされ、細かな規制の対象となるようです。難易度が低いサンドイッチ工法ではなく、高い技術力が要求される大引き工法が採用されるのは、そのためかと思われます。)

作業の難易度:5段階で4

Building A Small Deck — Part 6へと続く。
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2 thoughts on “Building A Small Deck — Part 5

  1. 筆者 様

     3枚目と4枚目の写真で、初めて知りました、この様な組合わせでの組み立て。考えたら、理に叶っていますよね。只、この繋ぎ部分を、どの様に固定するのかの写真が無いので、未だ今一ピンと来ていません(笑)。当て木か当て金で、両方の木材をつないでいるのでしょうか?

     それにしても、互いの切り込み部分が綺麗にあってオマケに高さも綺麗に出ているので、気持ちの良い仕上がりですね。

    Jim,

    1. 相欠きの固定は、上から長いコーススレッドで留めています。最初、横から斜め打ちしたところ、左右にずれたので、上から押さえるようにしました。撤去したデッキはこの部分が相欠きではなく、89mmの4×4の柱の上、中心に釘の斜め打ちによる固定でした。その釘がほぼ完全に錆びていて、機能していない状態であり、およそ45mmの柱の上に大引きが載せてあるだけでした。

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