Fostex FE108EΣ

Fostex FE108E-Sigma

バックロードホーン・エンクロージャーに最適化されたFostex FE108EΣを入手しました。芭蕉の仲間に属する多年生植物を原料とした「ESコーン」紙に新開発振動板構造「HP (Hyperbolic Paraboloid) 振動板」を採用した10cmフルレンジとのことです。

Fostex FE108E-Sigma

口径90mmの大型フェライトマグネットを使用した強力磁気回路を採用。

Fostex FE107E and FE108E-Sigma

マグネット重量は左のFE107Eが101gに対し、FE108EΣのマグネットは400gもあります。総重量では550gに対し、二倍を超える1.2kg。全然、重量感が違います。価格も確か二倍ほど違ったようなかすかな記憶があります。

Fostex FE107E and FE108E-Sigma

並べてみると左のFE107Eのコーン紙に約7年間の歳月が如実に現れているのがわかります。音質には影響しないと思いますが、古いコーン紙にはカビのような汚れが所々にあります。有機物だからカビが生えやすいのかもしれません。見るからに右のスピーカーの方が音質が良さそうですが、価格差と同じぐらいの差があるのかどうか、組み立ててみないとわかりません。

4 thoughts on “Fostex FE108EΣ

  1. 筆者 様

     スピーカー作りの手順、写真と共に拝見させて頂きました。シンプルな構造の良いピーカーボックスですね。スピカー自体にも造詣が深い様で感心致しました。私のスピーカー自作は、昔、「初歩のラジオ」に載っていた「自作スピーカー」の記事で、昔は何処にでもあった「ミカン箱(木箱)」での製作でした。この処女作は既に父に処分され(昔の話しですが)今はもう手元にありませんが、作った当時は、「こんなに良い音がするのか!」と悦に入っていました(笑)。それ以降は、もっぱら良いスピーカーを「買う方」になってしまいました。以前にも書き込んだと思いますが、私の住んでいる国の住んで居る地域、実は真空管オーディオ製造のメッカでも有り、又、スピーカー製造のメッカでもあります。大きなオーディオ専門ショップへ行きますと涎が出そうなアンプやスピーカーがあります。セットもののオーディオはオーディオで、それはそれでまとまった癖のない「万人受け」の音を楽しめますが、やはりプリアンプ、メイン・アンプ、モノラル・アンプ、ターンテーブル、CD再生装置、専用のコネクトケーブル等を揃えて行って、自分の聴きたい音作り環境にのめり込んで行くと最終的にはリスニングルームまでにその手が及び、とてつもない金額の浪費の世界に入って行く事になりますね。入ってみたい世界でもありますが、入ると帰って来られない世界ですね(笑)。程程の所で楽しめる「音」が一番良いと思っています。

    Jim,

    1. 筆者 様

       このスピーカー、コーン面を見ると、何故か自然にベンツのマークを思い出すのは、私だけでしょうか(笑)。

       確かに、仰る通りに、7年前の代物と全く作りが違うのは、やはりマグネットの重さによるスピーカー・フレームのひねりや曲がりによる音歪みを避ける為に(Moving Coilの、フレーム歪みによる幕マグネットに対してのこすれによるノイズや音の劣化を防ぐ為に)、ダイキャストフレームにして、スピカー・コーンに負担が掛からない様にしているためでしょうね、多分。マウントスクリューホールが増えているのも、スピーカー自体の重量を前面パネルでしっかり固定出来るための設計配慮ですね。

      Jim,

      1. はい、このメルセデスベンツのマークのおかげで上下逆に取り付けていたのが判明するということもあります。逆に付けても音質に影響はないと思いますが、不格好ではあります。

        FE108EΣ(新しい方)は新製品ではありません。5年以上前から販売されているようです。私はこのフルレンジをBK10(こちらは現在生産されていないようです。)に取り付けようとしているのですが、本来はもっと大きな箱(バックロードホーン)に取り付けるユニットだそうです。BK10に取り付けると、頭が重くなり、重量バランスが大きく狂います。

    2. 木箱のみかん箱、見なくなりましたね。購入したスピーカーユニットをどんな箱に入れようが、製作者の自由であるところが自作スピーカーの良いところではないかと思います。気に入らなくなったらスピーカーユニットを容易に交換できる点も楽しみの一部ではないでしょうか。

      日本では高級オーディオを販売するお店がどんどん減って行き、メーカーも整理統合され、スピーカーやアンプを自作する人は皆無に等しい状況ではないかと思います。しかし、1970年代から80年代にかけての高級オーディオブームの影響を受けた団塊世代の方達が、定年退職されるに従い、たっぷりある時間を音楽鑑賞に費やそうという状況が今、起こっているような気がします。半田ごての扱いに慣れている人なら、久しぶりに回路図見ながら半田してみようという方が増えているのではないかと思います。

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