Building Attached Wood Carport — Part 5

建築中のお向かいさんの木製カーポートの辺りからガチャンと大きな音が聞こえました。車をぶつけた音が聞こえたのは二度目。慣れない車庫入れで車の底をぶつけたようです。一度目の時は、代車だったので、まあ良いかと思っていましたが、今回は車検から戻ったばかりのご自分の車です。

私が伐採したモミジの切り株にバンパーの下の方をぶつけてしまい、パーツの一部が破損したそうです。これは可哀相なことになりました。カーポートの土間コンクリートにはなぜかコンクリート製のアプローチが施工されておらず、ご自分で樹脂製のスロープを置かれていました。駐車するたびに車に傷が付くカーポートは、施主の立場を考えた施工とは言えない。

今回の母屋リフォームと木製カーポートの建築、さらには母屋不動産売買に際しても、私がいろんな場面で間に入っており、愛車に傷が付くという事態は決して他人事ではありません。モミジの切り株を除去することぐらいならお安い御用なので、自ら率先して切り株を除去しました。

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Building Attached Wood Carport — Part 4

お向かいさんの木製カーポートの建築作業が再開されました。今日は垂木と直交する横垂木を垂木の上に載せて、その横垂木の上に屋根材を葺きます。この日はライフアーキテクト社長と何でもこなすスタッフ一名が作業します。

横垂木は母屋のログノッチ部分に干渉するので、ノッチを迂回しながら取り付ける必要があります。

ガルバリウム波板は風上から取り付けられました。波板は風下から葺くのが普通ですが、入口となる前面の一枚目を基準にするとのことです。

波板を留める金具とビスのセット。1個、50円だそうです。二山間隔ですべての波板を固定するにはこの金具とビスのセットが300個ぐらい必要だそうです。

この金具は雪止めとしても機能するかもしれません。

窓がある部分(3ヶ所)は明かり取りのため、FRP製の半透明波板を葺きます。施行中の片流れ屋根は母屋の南側壁面に接触するようにして取り付けています。

12尺の波板を屋根上で扱う大工さん。

ノッチ部分を短い垂木で挟んでありますが、これは横垂木を受けるためのもの。

長い垂木が丸太切断面の中心にビス留めしてあります。長い垂木2本で丸太を挟んだ方が見栄えが良いように思います。母屋(もや)と桁に垂木を受ける切り欠きを入れる在来工法では図面を(脳内で?)作成する時点で垂木の位置を決めておかなければなりません。垂木がログノッチ部分に干渉したのは多分、設計ミスです。トラス組みの場合は垂木に切り欠きを入れるので、横方向の調整はある程度の自由があります。丸太を迂回することも容易です。

半透明のFRP、光を遮らないので明るいです。

ガルバリウム波板とFRP波板とでは働き幅が異なり、ガルバリウム波板の方が一枚不足することがわかりました。本日の作業はここまで。

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Building Attached Wood Carport — Part 3

雨が降ったり止んだりの生憎の天候となり、この日は横垂木の塗装と垂木の切断と取り付け作業の続きのみとなりました。

私なら脚立で作業しますが、プロの大工さんは桁と梁の上に乗って垂木取り付け作業。下から見ていて危なげないところが素人とは違う。

上の画像は天候が回復した翌日の土曜に撮影。

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Building Attached Wood Carport — Part 2

お向かいさんの木製カーポートの組み立て作業が始まりました。カーポートは母屋のログウォールに接触する片流れの屋根になるので、棟がないため、棟上げと言うかどうかは?まずは棟木に相当する垂木受け材をログウォールに固定します。

本日のスタッフはライフアーキテクト社長と刻み作業を行った職人さん。私は写真撮影と建築のお手伝い。

垂木受け材の取り付けが終わると、次は土台をコンクリートブッロクの上に設置。

我々のガレージの土台には米栂の加圧注入材が使われましたが、こちらの土台は桧。

桧の土台は中央部分で継いであります。英語ではDovetail Joint(鳩の尻尾継ぎ?)と言います。隙間は意図的に空けているのだろうか。これでは継いだ部分から浸水して水が内部に溜まり、木材の腐朽を加速させそうですが。

仮りの柱と垂木を使って、屋根勾配を決定。図面は脳内にあるそうです。後ほど、iPhoneで勾配を計測したら、およそ9ºでした。片流れ屋根の低い方で、コンクリート面からある程度の高さが必要です。背の高いボックスカーを駐車することはないだろうとは言われていましたが、念のため、2,300ミリぐらいは欲しいところ。実際に計測すると、土間コンクリート面から梁までの高さは2,295ミリでした。

4本の柱も桧。

あっという間に4本の柱が立ち、米松の桁を柱の上で継ぐ作業に進んでいます。時刻は午前11時。

この調子で進めば、今日中に垂木も載りそう。

レーザーの水準器を使って梁の高さを計測中。この辺りでお昼休みとなり、近くの焼肉屋さんでご馳走になりました。

米松の太くて重い梁も柱と同じ4本。ログウォールに接する母屋側の柱は半割れの材が使われました。接合部は枘組が施してありますが、補強目的で金具も使われています。

入り口に最も近い柱のホゾがぴったりと合っていないようで、修正する職人さん。大工さんの拘りが感じ取れます。

3時の休憩の頃には4本の梁と垂木の一部が取り付けられていました。

梁と桁は同じ高さで接合。

プロの仕事は速い。筋交いも取り付けるようです。画像の道具は筋交い定規というそうで、一瞬にして筋交い材の寸法がわかります。

4本の短い小屋束と母屋を載せる頃には日が暮れてきました。

この日は動画も撮影しました。

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Building Attached Wood Carport — Part 1

土間コンクリート打設の翌日、現場を確認しました。意図した水勾配通りに結露した屋根上の水がコンクリートの上を流れています。近所の猫(たぶんCat ISONの兄弟)がコンクリートが完全に硬化する前に歩いた足跡がありましたが、そのうちに消えて目立たなくなるでしょう。左官屋さんによると、生コンの中に猫が気になる匂い物質が含まれているとかで、大抵の場合、猫が半乾きの土間コンをマーキングするためにやって来るそうです。

木材の刻み作業が始まりました。土台、柱4本、桁と母屋各1本分、垂木受け材の枘組の下準備をされます。

動画を撮影し、編集の上、YouTubeにアップロードしました。お向かいさんの木製カーポートの刻み作業はおよそ一日で終了。木製カーポートは在来工法で建てられます。使用される木材は主に桧と米松。

前から欲しいと思っていた角のみ。この業務用角のみは年季が入ったRYOBI製。

私も角のみを使っての枘穴空けに初挑戦。あっという間に深くて綺麗な穴が空きます。

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Log Home Renovation — Part 19

ミキサー車がやって来る前にワイヤーメッシュの敷設と型枠の仕上げ作業が残っていました。

このコンクリート用のビス、アンカー不要だそうです。下穴を空けた後に直接、コンクリート面に使用できるとか。こんな便利なビスがあることを私は知りませんでした。アンカーを使用する場合は位置決めが困難です。

ワイヤーメッシュを敷設中のベテラン左官屋さん。

このサイコロのような小さなコンクリートの塊は何だろう?

ワイヤーメッシュを浮かす目的でメッシュの下に置くものでした。

この道具は?重なったワイヤーメッシュを細い針金で縛る時に使用するもののようです。

ミキサー車から一輪車でコンクリートを運ぶ際に通る橋が設置されました。

ほぼ予定通りにミキサー車が到着。

コンクリート打設は時間との戦いとなります。この日の作業員は社長を含めて3名。

私も少しだけお手伝い。力よりもバランス感覚が重要。

左官屋さんの仕事は残念ながらお手伝いできません。

手にされている大きなコテは尺コテというそうです。所有されているコテはすべて特注品。仕上げ時は金属製のかんじきを着用されていました。

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Log Home Renovation — Part 18

木製カーポートの土間コンクリート下地用の砂利を追加して転圧されます。

転圧機のエンジンがかからないそうで、スターターカバーを外して点検中。

始動不良の原因は不明ですが、エンジンがかかりました。

転圧作業終了後に土間コンクリート用の型枠が設置されました。

こちらは後方の型枠。

土間コンクリートの厚みは100ミリ。汚水枡蓋の高さがコンクリート床の高さになります。

次回は土間コンクリートの施工になります。

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Log Home Renovation — Part 17

今日はお向かいさんの木製カーポートのブロック基礎を施工されていました。左官屋さんがフーチングに接着剤を塗布。

モルタルを敷いてからコンクリートブロックを積んで行きます。

コンクリートブロックは二段積み。

60年近くの経験を有するベテランの左官屋さんによると、最近は外構工事が多いそうです。

これは何だろうと施工責任者の大工さんに尋ねると、土間コンクリートの膨張、収縮を吸収する「成形伸縮目地」だそうです。

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Log Home Renovation — Part 16

お向かいさんのリフォーム第一期工事が続きます。すでにお向かいさんは入居されていますが、第一期工事の仕上げとして出入口ドアの鍵とハンドル取り替え作業が残っていました。

アイアンのドアハンドルが既設のドアノブとデッドボルトの上に取り付けられました。真鍮製の既設ドアノブは後日、取り外される予定です。

2021年3月追記:施工後、2年以上が経過しても、既設ドアノブとデッドボルトは取り外されることなく、ドアノブが二つあります。

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Log Home Renovation — Part 15

レンジフードから伸びるダクトが2階の寝室で繋がりました。しかし、なぜこんなところに穴を空けたのだろう。私ならキッチン窓上にあるセトリングスペースにダクトを通します。

シロッコファン搭載の大きな換気扇がガスコンロ上に取り付けられました。

窓のトリムボードと干渉するほど大きなレンジフードですが、撤去された以前の循環式ファンとは比べものにならないほど、換気性能は強力です。

屋根裏部屋ではダクトを隠す板張りを取り付ける作業が進行中でした。

瓦礫や不用品を収容していたコンテナが撤去されました。コンテナ一つ分の回収費用は5万円だそうです。

漆喰塗り作業中。

TOTO製の新しいトイレがいつの間にか取り付けてありました。床はキッチンと同じホモジニアスタイル。

追い焚き機能がある湯沸器のリモコン。

屋根裏部屋のダクトがパイン材の板で覆い隠されました。

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Log Home Renovation — Part 14

設置されたシステムバスの周囲に間仕切り壁を設置するようです。

直径20センチのマシーンカット丸ログと間仕切り壁との間に隙間ができますが、埋める必要はないかと私は思います。

このログハウスに初めて石膏ボードが取り付けられます。手前のドアと壁がなぜか撤去されています。

石膏ボードの上には漆喰を塗るそうです。

ここは磨りガラス入りの木製ドアがあった部分ですが、なぜかドアが枠と壁ごと取り外されたので、その部分を板で覆い隠そうという計画らしい。

漆喰の下地作りをされているのはライフアーキテクト社長さん。土木作業から屋根上での鳶職のような仕事や左官作業、図面作成からアイアンワーク、そしてもちろん大工仕事も、ほぼ何でもこなす、ある意味、スーパーマンのような人です。

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Log Home Renovation — Part 13

お向かいの施主様が引っ越して来られる直前に、システムバスが設置されました。

TOTOのシステムバス設置工事を専門にされている業者さんだそうで、手際よく作業されていました。

システムバスから伸びる8本の脚が新たに設けられたコンクリート製束石の上に接地。撤去されたこれまでのジャグジー付きのバスタブは床の上に載せてある構造でした。新しい浴槽はバスルーム床面よりも下方にあるので、干渉する根太は切断されたようです。

浴槽を取り囲む発泡スチロールは断熱材として機能します。

システムバス設置作業はここまで。

南側の既設の窓が生かされました。

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Log Home Renovation — Part 12

キッチンのレンジフードから換気用ダクトを外に出すため、屋根裏部屋の床と壁面に大きな穴が空けられました。

床材の厚みは20ミリぐらいでしょうか。床材の上にカーペットの下地が見えています。カーペット自体は思っていたほど分厚くはないようです。

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Log Home Renovation — Part 10

キッチンのコンロ上に取り付けられていた米国製の屋内循環式換気扇を取り外し、屋外に換気するタイプのレンジフードに交換します。ログハウスで問題となるのはログウォールへの穴空け作業です。同じ構造の我々の自宅ではログウォールに穴を空けてもらいました。その際、穴を空けた位置に運悪く通しボルトがあり、ホールソーが使えなくなって大変なことになりました。お向かいさんのリフォームではそのような支障が起きないよう、ダクト用の穴はキッチンの天井に空けて、2×4構造の二階(正しくは屋根裏部屋)の壁に別の穴を空けて、屋外にダクトを出すという計画が実行されました。

ログハウスの構造を理解されている人なら窓上のセトリングスペースにダクトを通す方法を思いつきそうですが。

屋外側からもホールソーで穴空け。脚立の上に立って作業するのが囚人ルックの社長、下で脚立に体重をかけているのが、最近、脚立から落下して大怪我をされた電気屋さん。

後日、大型の換気扇が取り付けられました。試運転したら写真を撮影している私が立つ位置まで風が届くほど。

キッチン床とバスルーム床にホモジニアスタイルが貼られました。施主であるお向かいさんは無垢の床材を希望されていましたが、予算に収まらないという理由で却下されたそうです。

桧の框は新材で無塗装なので、框だけ際立っていますが、月日が経過すれば、一体化すると思われます。床が5センチほど嵩上げされましたが、窓は内側に外れるのだろうか。

キッチン天井に空けられた換気扇ダクト用の穴。

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