Feb 222020
 

久しぶりに30Wのハンダゴテと1.0ミリのヤニ入りハンダを用意し、新しい電解コンデンサ(47μF 450V)をフォノイコライザ付き6BQ5シングルステレオ真空管パワーアンプに取り付けます。

A基板を裏返して電解コンデンサ(C1、C2、C3、C4、C13)を取り付けました。余った足はニッパーで切断。

上の画像にある二つのトランスは電源トランスではなく、真空管アンプ特有の出力トランスです。電源トランスはシャーシの外側に取り付ける真空管の後方にあります。今回、交換した電解コンデンサは電源トランスからは離れた位置にあります。熱を発する部品はメインシャーシの外側に配置することで、熱対策していると思われます。

電源スイッチを元通りに取り付ける際、菊座金とワッシャーをスイッチ本体に接着剤で仮留めしました。この部分が最も厄介。

酸化金属被膜抵抗(270Ω, 3W)は問題がないということで、今回は交換していません。真空管アンプの持ち主である旧友は100歳まで生きるそうなので、電解コンデンサを再度交換する次回は2035年ごろになります。酸化金属被膜抵抗の交換はそのときに。

先ずはAirMac Expressを介したiPhoneを音源に試運転してみたところ、LINE入力を間違ってPHONOの方に繋げてしまい、大きなノイズが発生しました。

正しい接続はこちら。劣化した電解コンデンサが原因だったノイズが消えて、クリアな音が出ました。すぐ下にあるトライオードのVP-Mini 88 Mark IIよりも私好みの音です。低音がちょっと弱いですが、修理前からその傾向はありました。

次に重量級のターンテーブル(Yamaha GT-750)をガレージから移動させて、修理したアンプに繋いで聴いてみたところ、妙に音量が小さい。ノイズはないけれど… ボリュームを右にいっぱい回し、最大の位置にしてちょっと大きいぐらい。

LINE入力を間違ったときにフォノイコライザの回路を壊してしまったのか?と心配になり、エキスパートに相談すると…

MC(Moving Coil)式カートリッジが原因であることがわかりました。昇圧トランスやMCヘッドアンプで増幅させないと、音量が正常に大きくならないとのことでした。すっかり忘れていました。このターンテーブルにはMC式の高級なカートリッジが付いていることを。修理した真空管アンプの持ち主はMM(Moving Magnet)式カートリッジを使用しているので、そのプレーヤーなら直接、フォノイコライザ内蔵のTU-880に繋いでも、十分な音量になるとのことです。

オーディオ沼は底が見えないほど深い。音はターンテーブル、レコード針が付いたカートリッジ、アーム、MCヘッドアンプ、フォノイコライザー(プリアンプ)、パワーアンプ、スピーカーへと流れ、それなりのシステムを作ろうとすれば、それぞれの音響機器に少なくとも数万円の投資は必要です。80年代の高級オーディオ全盛期、稼いだお金の多くをオーディオ機器に費やしていた頃を思い出しました。

今回の修理作業をきっかけにまたアナログオーディオ沼に嵌まることは決してありません。大きくてクソ重いターンテーブルを移動させた時に、脚立から足を踏み外して怪我しそうになりました。リビングルームに持って来たら、邪魔と感じるほどですから、再燃することはあり得ないと自分に言い聞かせています。

作業の難易度:5段階で2

Fixing ELEKIT TU-880 — Part 5へと続く。
Fixing ELEKIT TU-880 — Part 3に戻る。

  4 Responses to “Fixing ELEKIT TU-880 — Part 4”

  1. オーディオ沼にはまらなくて安心。これこそ「怪我の功名」

    • Keaton-San、

       その評価は正解だと、私は思います(笑)。オーディオにハマると、際限のない泥沼が待っているのは、間違いの無い所です。色々なオーディオ・マニアの方が存在しますが、先ずは「ピュア電源から・・」と、「マイ電柱」その後、「リスニング・ルーム」の構築。ピュア電源ラインの施工。一個のコンセントが「数万円」。その後、オーディオへの電源コードも「ウン万円」。更に、二次側の「信号」供給へのケーブルに対しても、一本ウン万円・・。キリが有りません。

       確かに「良い音」の追求は、オーディオ・マニアの目指す所で、それは「趣味」であり、「満足」の何者でも有りません。そして、高価なオーディオ機器が、必ずしも「良い音」を聴かせるものではありません。絶対に「そうだ!」とは言いませんが、フラシーボも含まれていると、私個人は思っています。若い時に聴いた音が、歳と共に「聴力」が衰えているのも、無視して、もっと「良い音」を・・・、と思っている事が、私自身は、既に間違いだと思っています。機器的に、電気的に不具合があり、音が出ないとか、小さい等は、正常な状態に戻せますが、音の質の良さ、心地よさに関しては、私は「年相応の感性の問題」なのだと思っていますので、先ずは「自分の耳は、正常、もしくは、歳を取って来た??」と、思い、自分の耳を確認する為に、自分の耳確認の為のマスター「楽曲」を使用して、耳の「老け」を確認して居ます(笑)。

       私自身の納得の条件は、歳を経た時点での数台のアンプや、DSD DACが奏でる音が、以前と同じ?違う?の、自分への問い合わせで、機器を確認しています(笑:今は、私の往年の機器が手元にないので、こちらに来る前に、その中から、小さくて使いやすいDSD DACを基本としています)。

       ま、何れにしましても、私自身は、一時期、オーディオにハマりましたが、「高いものは、無視」で、手頃な所(良さそうな、機器やケーブルで楽しむ)での「サウンド」の楽しみを旨をしています(笑)。

       私は、オーディによる「音」の究極を追求されている方が、間違っていると言うものではありません。音を楽しむのも、また、十人十色ですので・・・。

      Jim,

  2. 修理したアンプの所有者は、オーディオ沼に嵌ることなく、健全とレコードを集めておられます。オランダまでわざわざレコードを買いに行くという凝りようです。

    今回の修理で劣化した部品を特定し、部品発注を手伝ってくれたエキスパートは、どっぷりとオーディオ沼に嵌っておられます。この方は職業が電気の分野で、アンプの回路設計もするそうなので、趣味と実益を兼ねた投資とも考えらます。40年ほど前にお宅を訪問した時、畳一畳分の大きさがある巨大なスピーカーが置いてありました。

    私は80年代に音響機器にまあまあの金額を費やしましたが、今手元に残っているものは少ないです。最近、思うのは音響機器の良し悪しに加えて聴く環境も重要だということです。チープなオーディオ機器でも、丸太で囲まれた部屋で聴くと良い音がします。ガレージを建てた当時、一部をリスニングルームにしようと防音吸音資材を壁に埋めましたが、母屋の方が音が良いことに気付いたので、途中で作業をやめました。

  3. 筆者様

     そうですね、オーディオ機器以外に、オーディオ再生環境も、懲り出すとキリが無いですね。一般の方が見ても気付かない、遮音版、反響吸収版・・等々、私から見れば、とんでもない価格で販売されていますし、購入もされています。この様な事に対するアクションが、決して、良いとか悪いとかは言いませんが・・・・。

     筆者様が仰っている、音響効果を高める「施工」よりも、音響が「自然に良い」場所を見つけて、そこで、音を楽しむ方が、私は素直だと思いますし、素直に音が楽しめると思います。音は、府ピーカーが違うだけでも変わりますから、今持っている機器に合わせて、最高の音響効果を作り出しても、スピーカー、アンプ、再生機器を取り換えるだけで、「音」が変わるのは、当たり前ですから・・・。

     好きな音を、好きな場所〔環境で)で、リラックスして聴けるのが、本当の楽しみ方だと、私は思っています。

    Jim,

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