Biwa Trout Running — 2

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遡上するビワマスを再度、観察+撮影するため、マキノ町知内川にやって来ました。台風27号に伴う雨の影響で水位が急上昇し、河口に集まっていたビワマスが一気に遡上するのではないかと思ったのですが。

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水が少し濁っていて魚を視認するのは困難。堰をジャンプするビワマスの写真を狙っていましたが、20〜30分で一匹では静止画で撮影できる確率は限りなくゼロに近い。

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滋賀県が発行する「ビワマス特別採捕許可証」を着用した人が数名、おられたので、投網で捕獲するところを撮影させていただきました。

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この方、2投目で大きなビワマスをキャッチ。偏光グラス着用でも白くなった所は見えないので、投網を投げる位置は勘が頼り。

Biwa Trout(ビワマス)

ピンクの婚姻色に染まった綺麗な雄。

Biwa Trout(ビワマス)

捕獲したビワマスは下流にある採卵場(滋賀県漁協連合会高島事務所)に持って行かれました。雌の場合、一粒で50銭だそうです。県内で150万粒の採卵目標に到達した時点で、特別採捕許可証は返還しなければならないそうです。人工孵化した稚魚は、知内川以外の他の琵琶湖流入河川にも放流されるそうです。湖西では石田川、安曇川、鴨川など。

採卵、人工授精後の親魚はどうするのだろうと思い、特別採捕許可証を着用した人に尋ねてみました。近所の人に配るそうです。栄養分が卵に集中する雌よりも雄の方が美味しいと言われていました。

少し上流に移動して、堰をジャンプするビワマスを一匹、確認しました。ジャンプするビワマスの撮影は、流星写真の撮影よりも難易度が高い。ビワマスの遡上は11月末頃までは続くので、ジャンプするビワマスの撮影にまた挑戦してみようと考えています。

4 thoughts on “Biwa Trout Running — 2

  1. 筆者 様

     最後の写真の「ビワマス」の色、綺麗ですね!!感動してしまいました。また、こんなに大きなものとは思ってもいませんでした。鮭が遡上するときにも雌か雄か忘れましたが(確か雌だった様な・・)、この様に体の色が桜色になる様な話をNHKか何かの番組で聴いた様な記憶があります。

     ビワマスの壮大なJump姿、筆者様のカメラに収まる事を祈念させて頂きます。見事撮影の暁には公開下さいませ。

    Jim,

    1. 特に綺麗な婚姻色に染まるのは雄の方だと思います。産卵床をヒレを使って掘る雌は魚体がボロボロになります。免疫力が衰えた遡上ビワマスの体表にカビが生えることも多々あります。画像のビワマスはとりわけ美しくて大きな雄です。こんなに元気にしているのに、受精が終わると、突然衰えて死んでしまうのは本当に不思議です。

      姉川で撮影されたビワマスの素晴らしい動画を見つけました。今日のポストにリンクを張ります。

  2. こんなに大きなマスがいるとは僕も画像を見て思わずかみさんを呼んでしまいました。綺麗ですね。美味そう!(笑)

    1. 特に雄は刺身のサーモンよりずっと美味しいそうですよ。低温を好むビワマスは湖北の深い場所(水深20メートル以上)にしか棲息していないこともあり、琵琶湖の近くに住んでいる人でもその存在を知らない人が多いです。たまたま撮影させてもらったこの綺麗な雄は平均的なサイズを超える大物です。ゼッケンを着用している人と仲良くなれば、採卵、人口受精後のビワマスを分けてもらえるかもしれませんよ。

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