Baba Meiboku Super Summer Sale 2026

今年も彦根にある馬場銘木で開催中のスーパーサマーセールに出かけました。

黄色い値札の商品はすべて3割引。

アカシア端材の箱売りが2,500円の3割引で、1,750円。アカシアを入手するのは初めて。床材として販売されているアカシアは数年前に検討したことがあります。

奥の方で目立つところに立てかけてあったブラックチェリーは8,000円の3割引で5,600円。幅270ミリ、長さ980ミリ、厚み50ミリで5,600円はお得だと判断しました。

ブラックチェリーと言えば、平安楽市に出店されていたPP PLANE PLATEから入手した、座面が半月状のスツールに使われていた木です。お手本として購入し、同様のスツールを製作しようとしていました。

屋外にもう少し分厚くて表面の加工を仕上げていないウォルナットが黄色い値札で1.2万円ぐらいで販売されていました。私は帯鋸を所有しておらず、スライス加工することができないので、分厚いウォルナットは諦めました。

今回、入手したものはブラックチェリーの板材とブビンガの角材、アカシアの端材で、合計7,910 - 10円でした。

2009年の台風18号で倒れた御山杉の件で先代と親しくなりましたが、その御山杉の一枚板を加工したテーブルの天板が今、こちらに戻って来ているので見ますか?と嬉しいお誘いを受けました。

風倒木の原木をこちらで加工されたのが翌年の2010年夏であり、その直後に購入されたものだとしたら、16年ぶりの里帰りになります。表面に傷があったので、所有者がこちらで再加工を依頼されたそうです。

この木目は唯一無二。

これだけの精度で表面の平面出しができるのは驚異的。

こちらは同じ御山杉を加工した脚部だそうです。

驚異的とも言える精度で平面出しをしているのは職人さんではなく、この大型のベルトサンダー。幅が1,000ミリの板も余裕で削ることができるそうです。調べるとこの大型機械の名称はAMITEC WIDE BELT SANDER NSX-100。幅1,000ミリ、厚み150ミリの材が加工できるようです。

Kaji Dessé 2026

京都東ICから名神、新名神、山陽自動車道を経て三木東ICで降り、「鍛冶でっせ」と「全国削ろう会三木大会」同時開催中のブルボンビーンズドームへと向かいました。

ビーンズドームは面積が202.5ヘクタールもある広大な兵庫県立三木総合防災公園内にあります。1995年の阪神・淡路大震災を経験した兵庫県らしい施設です。滋賀県でいえば、面積416ヘクタールの希望が丘文化公園とちょっと似ている。

ビーンズドーム正面入口すぐ外で、人力製材「ハツリだ!」を見学後に立ち寄ったのは、

地震体験ができる起震車。こんなん、滅多に体験できないと思い、大地震を車内で体験してみることにしました。震度5から始まり、最後に「長い地震か短い地震かどちらにしますか?」と言われたので、同じ体験をするのなら長い方に決まってるだろうと思い、震度7を再現する2011年の東日本大震災を選びました。

大きな揺れの継続時間が2分を超えた東日本大震災が再現されました。手摺をしっかりと持っていなければ立っていられないほどの揺れで、家具は壁に固定しないと倒れたり、落下するだろうことを実感しました。

模擬地震体験後、会場へは正面入口からは入らずに、キッチンカーや露店の前を通って別の入口から入りました。

「鍛冶でっせ」の会場に入ってすぐのところに「薪詰め放題」と書かれた布袋が目に留まりました。欅に加えて、タモと書かれたダンボールがあり、これも詰め放題なのか?尋ねると、そうですとのこと。

綺麗に加工してあるタモの端材を半分ほど布袋に入れました。全部、入りそうでしたが、ちょっと遠慮しました。

私が手に持つ板は桧だそうですが、これは一枚、500円とのことでした。タモ詰め放題300円と比べると、割高ではありますが、この桧らしい板を二枚、入手することにしました。重いタモの端材を会場内で持ち運ぶことはできないので、取り置きしてもらうことにしました。

次に目に留まったのは、分厚い一枚革のベルト。お姉さんに手伝ってもらいながら、私のサイズに合ったベルトを選びました。選んだベルトは3,000円。幅36ミリ、厚みが5ミリもある一枚革のベルトとしてはお買い得だと思います。

「全国削ろう会」の様子。海外から参加する人もいて、外国人らしき人が少なからずいました。

削ろう会に参加する人が買いそうな高級な天然砥石を展示販売する出展企業が複数あり、コッパを500円で販売する店もありました。素人の私に数万円、数十万円もする合砥は買えないけれど、500円のコッパならいくつかは買える。

指で触れた瞬間に合砥であることがわかるこのコッパを入手しました。

南京鉋を使い、スプーンを加工するワークショップ。削る対象となる材を固定する仕組み、YouTubeで観たことがあります。

最後に訪れたヒシカ工業のブースで、剪定用鋸の替刃を一本、3,500円で入手しました。刃の先端に近い刃こぼれは刃の長さを短くすることで修理できましたが、柄に近い部分の刃こぼれは修理不可となりました。

ヒシカ工業の職人Nさんの内部情報によると、木工用スクレーパーの素材は鋸の素材と同じなので、刃こぼれして使えなくなった鋸の刃はスクレーパーとして再加工すれば良いとのことです。

ヒシカ工業の製品について少し前にやっと気づいたことがあります。それはこのメーカーが対象としているユーザーは、許容誤差が1〜2ミリもある一般的な大工やビルダーではなく、0.1ミリ単位の精度を要求するような宮大工や家具製作者、繊細な木工作業をする人ではないかということです。インスタで公表されていた「豆鋸三本組、鋸巻入り」が3点で10,000円はお買い得だったのでしょう。買っておけばよかった。

御山杉の端材を加工したこの爪研ぎは、Nさん同僚の職人さんが製作したものですが、このような小物を0.1ミリの精度で加工する際にもこのメーカーの製品が向いていると思います。

帰り際に取り置きしていたタモの端材と桧?の板を受け取りに行ったら、遠慮して残したタモの端材が売れ残っていたので、もう一袋分を追加で購入しました。





Ise Jingu Miyama Cedar — Part 11

11月21日は奥伊勢大台にあるこのホテル(Fairfield BY MARRIOTT Mie Okuise Odai)に泊まりました。昨年10月にC/2023 A3 (Tuchinshan-ATLAS) 撮影旅行の際に淡路島東岸で宿泊したホテルと同じ系列。今回の目的地は5年半ぶりに訪問する伊勢神宮内宮。2009年10月の台風18号の影響で風倒木した御山杉(神宮杉)の切り株を現地で確認することが主な目的です。

五十鈴川の河原にある市営宇治駐車場(内宮B6駐車場)に車を停めました。午前9時前なので市営駐車場はがらがら。昼を過ぎた帰りは今にも満車になりそうなほど混んでいました。

三連休のおかげ横丁も朝はこんな感じ。Starbucksに立ち寄ってから内宮を目指しました。iOSの言語を英語に設定しているApple Mapsを使っていてわかったことですが、これまで"Naigu"と呼んでいた「内宮」は正しくは"Naiku"だそうです。

五十鈴川御手洗では水面に反射する紅葉が綺麗。

根元近くで直径が2メートル近くあるこのような神宮杉の巨木が強風で倒れるのは極めて稀なことです。

現在の正宮周辺には風倒木で倒れた神宮杉の切り株が見当たらなかったので、令和15年(2033年)式年遷宮敷地周辺を探しました。

式年遷宮敷地に兄弟杉の切り株が見えますが、直径から判断してこれではなさそう。

ここにも同じような兄弟杉の切り株がありますが、これも違うだろう。

誰か詳しそうな人で、話しかけることができそうな人に聞かないとわからないかなと思いながら、半ば諦めて正宮の北隣にある荒祭宮方面に向かって歩いていると、落ち葉を掃除している職員さんがおられました。

この人なら詳しそうなので、携帯電話での通話を終えたばかりの若そうなこの職員さんに2009年10月の台風18号で倒れた神宮杉のことについて尋ねてみました。当時は伊勢神宮で働いていなかったそうで、近くにおられた年配の別の職員さんを紹介してくれました。

その方は当時のことをよく覚えておられて、地図でこの辺りだと教えてくれました。16年前の正宮付近なので、現在は令和15年(2033年)式年遷宮敷地周辺になります。中でも大きな木だったそうですが、切り株はないので倒れた場所に行ってもわかるかどうかな?という感じでした。

式年遷宮敷地から石の階段を下りて、右側にあった巨木とのことです。2009年以来、風倒木の被害に遭った神宮杉はないと言われていました。

階段上の方から撮影したこの写真が最もわかりやすい。大きな窪みがあるところに立っていた巨木です。

近くから見ると窪みの淵に樹皮が残っているのがわかります。2009年10月10日の中日新聞記事によると推定樹齢800年の神宮杉(御山杉)は高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートルということですからここで間違いないと思います。

正宮前の参道を塞いだということに頷けます。

手元にある御山杉を特定することができ、その希少性が十分に理解できました。

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Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 10

2ヶ月ぶりの北野天満宮天神さんへ。いつものように平野神社境内を通って会場へと向かいました。境内に咲いていた花をiPhone 16eで初めて撮影しました。16e搭載の単眼レンズのカメラはFusion Cameraというそうで、12 miniと比べて背景がぼかしやすいという印象です。

北野天満宮の北側境内外で出店するいつものおじさんの店に直行しました。今日は雨が降るかもしれないのでバケツハット着用。

私がしゃがみ込んで品定めしているのは昭和レトロな撮影用照明器具。新品のようです。箱にL.P.I BROM CINE LIGHTと書いてある。どこで仕入れておられるのか、相変わらず珍しい品物や掘り出し物が多い。

同行者は調理器具を入手。

この電気式たこ焼き調理器具も。

なんとか雨は降らなかったので傘は不要でした。来るたびに外国人観光客が増えている気がする。

ヒシカ工業の鋸職人、N氏とは品揃え豊富ないつものおじさんの店で落ち合いました。昼食はいつもの傳七で。

推定樹齢800年の御山杉の端材を加工した爪研ぎをいただきました。同僚の職人さんが作ったそうで、加工精度が素晴らしい逸品。後日、当ブログで詳しく紹介する予定です。

今回、入手したもの。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 11へと続く。
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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 10

大阪北部の北摂地域で暮らす義父母の用事で、今年の春以降は頻繁に大阪に行くようになり、帰りに豊能町のJOZU+に寄る機会が増えました。この日も什器展開催中のJOZU+に立ち寄りました。

駐車場と繋がる1階の一枚板等展示スペースにちょっと気になった一枚板が展示販売されていました。溝状の大きな穴が垂直方向に空いている幅が狭めの一枚板。この前、来た時は気付かなかった。

近づいてラベルを見ると、なんと「杉(ミヤマ)W1885 x D360 x T60 ¥120,000 (税込¥132,000) 」との表示が!探しても出会える機会が滅多にないあの「御山杉」の一枚板です。左に写っているのは春日杉。

社長夫人らしき店員さんによると、前回、訪れた時に気付かなかったのは恐らく、奥の方にあったからとのことです。入荷したのは今年で、摂津市の木材市で落札したものと言われていました。多分、大阪銘木協同組合のことを言われていると思います。5月の大型連休中に開催された展示会では見なかったので5月以降の銘木市で落札されたものであると思われます。

上の二枚目の画像の右の方に写っている幅がもう少し狭い一枚板も御山杉であり、価格は1万円台でした。まとめて買われた方がいて、写っているのは残っているもの。溝状の穴がこの一枚板の特徴ですが、用途が限られるので安価になっているとのこと。

2階でいつものミルクヨーグルトアイス(プレーン)と(いちご)を切り株テーブルでいただきました。コースターもスプーンも天然木。この小ぶりのスプーン、作るにはどのような道具がいるのだろうか?樹種はカエデのように思います。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 9

スーパーサマーセールの最終日である8月31日、朝から馬場銘木を再訪しました。今回の目的は箸の製作に使えそうな銘木の端材を割引価格で購入することと、前回、聞き忘れた御山杉原木の入荷及び製材時期を聞くことです。

手元にある御山杉一枚板の原木と馬場銘木が製材、販売された御山杉の原木が同一のものである可能性があり、その辺りを調べたいと思いました。

先日、入手した以下の情報(2009年10月10日の中日新聞記事)によると、伊勢湾を北上した2009年10月の台風18号の被害により、倒れた神宮杉の巨木(樹齢およそ800年)が御山杉と名称を変えて市場に出たものを馬場銘木が仕入れて製材されたのではないかということです。

「内宮では8日、倒木やちぎれた枝葉が参道に散乱。正宮前付近の樹齢約800年のスギの巨木(高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートル)が根元から折れ、参道をふさいだ。」

倒れた杉の巨木は神宮の宮域林に立っていたものではなく、内宮の正宮前に立っていたということですから、この上なく希少な御山杉です。

手元にある御山杉一枚板は伊賀市の大西製材所が製材したものであることはわかっており、その製材時期は「2017年の台風21号のもっと前」と言われていたので、2009年の台風18号により風倒木した樹齢およそ800年の巨木である可能性が高いと思っていました。

8月9日に初訪問した時に御山杉のことについて色々と教えてくださった五代目社長にその製材時期について尋ねてみました。馬場銘木のブログで情報発信しているそうで、御山杉のことについても記事を書いたので、調べたらわかるのでお待ちくださいとのこと。

事務所から戻ってこられた五代目社長によると、御山杉原木を製材したことについて書いたブログ記事は2010年7月23日付けで、杉の大木はその少し前に仕入れたとのこと。直径はこのぐらいはあったと言われていました。

箸の材料として使えそうなパオロサと紫檀、ブビンガ、カリンの端材をレジがある事務所で購入しました。どれも硬い銘木であり、標準的な長さ(230ミリ)の箸一本の二倍以上の長さ(460ミリ以上)の端材を選びました。

事務所で御山杉のことについて話していると、五代目社長のお父様である四代目社長を紹介されました。御神木の上に乗ってチェンソーで縦挽きされているのが四代目ご本人だそうで、カラーコピーしましょうか?と言われました。この御山杉の丸太は根元付近から5〜7メートルぐらいから上の4メートルだとの情報を得ました。

亡父が独立する前に勤めていた駿遠林業や独立後の取引先である東近江市の押立森林組合(現在の正式名称は「押立山生産森林組合」)のことについて触れると「懐かしいなあ!押立は昔、よう行ったわ」と、昔話が進みました。

「あそこ(ショーケース)に飾ってる宝島社の本もここで製材した御山杉の端材から作ったブレスレットの本や」とのことです。実際はブレスレットの珠一つだけが御山杉だそうです。私が先ず、目に留まったのは、「樹齢800年!伊勢の歴史を刻む、希少なご神木」という表紙の記載。四代目の銘が入ったシリアル番号付きの証明書まで付属している。これはもう間違いなく2009年の台風18号で倒れた神宮杉だろう。私の手元にある御山杉一枚板も同じ木から製材されたものであることを確信しました。

帰り際に四代目社長がこれ持って行きと言って、レジカウンターの上に飾ってあった御山杉の端材を手渡されました。

推定樹齢800年の御山杉の端材

銘木や製材、建築、家具製作に関わる仕事をしている人でも御山杉は、天然記念物の屋久杉どころではない、一生に一度、出会えるかどうかの希少極まりない代物であることを実感しました。

箸に加工しようとして購入した銘木の端材のことより、私の頭の中は再び「御山杉」で満たされました。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 8

昨日、手元にある未加工の御山杉一枚板、二枚をメルカリに出品しました。その説明文を書いている時にこの御山杉の原木についてさらに調査したら気になる新聞記事がWikipedia経由で見つかりました。

@大西製材所

原木を製材した伊賀市の大西製材所で、製材時期は2017年の台風21号の頃かと尋ねたらもっと前と言われていたので、いつ頃なのか気になっていました。神宮敷地内の杉が風倒木などにより、「神宮杉」から「御山杉」に名を変えて市場に出ることは滅多にないことです。原木を特定できないか、調べていてヒットしたのが下の新聞記事。

伊勢神宮「樹齢数百年」巨木倒れ、参拝停止
asahi.com 2009年10月8日10時55分

三重県伊勢市の伊勢神宮内宮と外宮は8日、倒木などの影響で参拝を停止し、職員らが撤去作業に追われた。

内宮の正殿近くでは、幹の直径約2.5メートル、高さ約50メートルもある杉の巨木が、台風の強い風で根元近くから折れ、参道をふさいだ。職員らは「樹齢200~300年はあるのではないか」といい、チェーンソーなどを使い、撤去していた。

また、20年に一度の式年遷宮に先駆けて架け替え工事が進められている新しい宇治橋には大きな被害はなかったため、工事関係者も安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

内宮近くの月読宮と倭(やまと)姫宮も倒木などにより参拝ができなくなっている。

上の朝日新聞の記事によると内宮の正殿近くで倒れた巨木以外に月読宮と倭(やまと)姫宮でも倒木被害があり、複数の立木が倒れていることがわかります。

伊勢神宮の内宮参拝再開に安堵 外宮は10日にも可能
中日新聞2009年10月10日

台風18号の影響で、正宮前での参拝を停止していた伊勢市の伊勢神宮内宮。参拝を再開した9日、朝から参拝者でにぎわい、関係者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

内宮では8日、倒木やちぎれた枝葉が参道に散乱。正宮前付近の樹齢約800年のスギの巨木(高さ約40メートル、根元近くの直径約3メートル)が根元から折れ、参道をふさいだ。

安全性を考慮して正宮手前にある神楽殿からの遙拝(ようはい)にとどめていたが、撤去作業も進行。正宮隣の新御敷地前に設置した正月用の仮参道を通って参拝できるようにした。

内宮前のおかげ横丁関係者は「伊勢に来る人が神宮を参拝できるようになってよかった。ほっとしています」と喜んだ。

神宮司庁によると、同様に参拝を一部制限してきた外宮も10日には、正宮に参拝できる見込みだという。

朝日新聞と中日新聞の記事では倒れた杉の巨木に関する詳細が異なります。新聞記者が倒れた巨木の大きさや樹齢を自ら計測したわけではなく、撤去作業していた人から聞いた内容を記事にしているだろうから、同一の巨木である可能性が高いと思います。

「2017年のもっと前」が2009年10月のことであれば、2009年の台風18号による被害で風倒木した神宮杉である可能性が現実味を帯びてくる。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 7

左:御山杉一枚板(B) 右:御山杉一枚板(A)

8月17日(日)、猛暑の中、ガレージ内に保管中の御山杉一枚板二枚をメルカリに出品するため、ガレージ外に出して写真撮影することにしました。幅およそ60〜70センチ、厚み6〜7センチ、長さが2メートルを超えているため、移動させるだけで一苦労。

重い御山杉一枚板の移動を守山市勝部でかき氷専門店を6月1日に開業されたK氏に手伝ってもらいました。DIYで施工された内装工事で出た廃材や端材を薪ストーブの燃料として譲り受けることになり、朝から搬入作業で一汗、流しています。

新材の端材は薪にするには勿体無い。

とりあえず、合板やベニヤ板は木製カーポートに一時保管。

細い角材はガレージの中で一時保管。

御山杉一枚板を天板に加工したテーブル

開店前の5月に御山杉一枚板のテーブル2点を納品しました。お店は食べログにも掲載されており、来店客が撮影した画像にテーブルが写っている。お店は並ばないと入れないほど繁盛しているそうです。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 6

馬場銘木御山杉1

ネット検索してヒットした御山杉の画像が非常に気になっていました。この画像は彦根にある馬場銘木(有限会社馬場木材)で撮影されたもの。長さ4メートルの一枚板が1,000,000円で販売されていました。

馬場銘木御山杉2

直径は軽く1メートルを超えていそうです。御神木の上に乗ってチェンソーで縦挽きされている貴重な画像。

馬場銘木御山杉3

こちらで製材されたようです。上の画像3点は馬場銘木のサイトからダウンロードしました。製材時期は10年ぐらい前で、一枚板が7、8枚は取れたそうです。伊賀の大西製材所で製材した御山杉はもっと前と言われていたので、別の御山杉かもしれません。

同じ県内にある銘木販売店(兼製材所)なので、これは実際に出かけてみて御山杉のことについて情報収集せねばということで、馬場銘木を初訪問しました。創業時から建材よりも銘木を中心に取り扱われていたそうで、亡父の取引先ではなかったようです。

ランチを済ませた後で良かった。馬場銘木で2時間半ほど大きな倉庫を見て回ることになります。

正にここで製材したようです。

榧の端材が多数あります。古い碁盤が榧であることに確証を得ました。

端材の箱売りコーナー。

高級な玄能や、鑿、鉋台などに使われる赤樫。大津祭の車輪も赤樫。

実家にあった衝立の樹種が判明しました。全く同じような杢で強烈な香りも同じ。楠で間違いありません。多分、瘤の部分を切り取ったものです。

当時は何の木か分からず、単にバール(瘤)材であると記しました。このコーヒーテーブル、不評だったので、屋根裏部屋でナイトテーブルとして使っています。

8月9日と8月30日、31日は銘木の端材が30%オフのスーパーサマーセール中。

長さ4メートル、153ミリ角の御山杉を同行者が見つけました。一枚板が先に売れて、同じ原木から取れたこの角材が売れ残っていたそうです。

購入した人はどうやら業者の方で、切り刻んで小物に加工して販売するようです。

価格は42万円!

二代目と思われる方と御山杉のことについて色々とお話しさせていただきました。

この辺りの端材はすべて御山杉。同じ原木から取れたものだと思われます。

記念に赤樫と紫檀、パオロサの端材を入手しました。気になる気乾比重を調べると赤樫が0.87、紫檀0.82〜1.09、パオロサ0.82。堅木は黒檀よりも紫檀が好みです。赤樫は虫食いの跡があります。

事務所で支払いを済ませました。そこに御山杉を球状に加工したものが飾ってありました。

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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 4

御山杉の一枚板に関する新たな情報を取得しました。「御山杉 一枚板」をキーワードにネット検索でヒットしたサイトの一つを運営する会社が滋賀県内にあるという情報です。

その会社名は有限会社馬場木材、設立は1956年とあります。現在は馬場銘木という名称で、銘木、木材販売、加工、木製看板の製作やオリジナル家具の販売をされているらしい。会社は彦根市にあるそうで、恐らく嘗ては製材所であったと推測します。

ヒットしたサイトに売約済みとなっている御山杉板二枚が掲載されています。いずれも長さが4,000ミリの長尺物であり、幅が840〜930ミリのものと940〜1,030ミリのものになっている。幅が狭い方の厚みは55ミリ、広い方の厚みは60ミリ。いずれも価格が1,000,000円。

馬場銘木の御山杉専用ページの下の方に製材前後の原木の写真4点が掲載されており、そのうちの一枚に原木の上に人が乗っているものがあります。原木の直径がその人の身長近くあることから察すると、手元にある御山杉一枚板の元となった原木と大体同じ直径であるかもしれません。

御山杉一枚板

我々の手元にある御山杉と比べると、長さがおよそ二倍、幅が150ミリ以上も広い。恐らく、中心により近いところで挽いた材であると思われます。我々の手元にある板は厚みが70ミリ近くありますが、平面出しをすれば10ミリほどは薄くなるので売約済みのものと大体同じだろうと思います。原木が同一の御山杉である可能性もあります。この辺りの情報は実際にお店に行って、確認するしかないだろう。会社名から判断すると、元々は製材所であるだろうと上述しましたが、兄に聞いてみると亡父の元取引先ではなかったようです。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 5へと続く。
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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 3

名神京都東ICから新名神甲南ICを出て、名阪国道友生ICから伊賀コリドールロードを経由し、自宅から2時間以上を要してやっと到着したのは大西製材所。

父が外材(輸入木材)のブローカーを滋賀県下で営んでいた私にとってはどこか懐かしい景色です。

時刻は正午前。到着後すぐに間違ってお隣の製材所で作業する人に声をかけたところ、お昼の休憩か何かで大西製材所の方は不在であることがわかりました。電話をかけても拡声器のようなスピーカーから大きな呼び出し音が鳴るだけでした。

私の実家にも呼び出し音が大きく聞こえるスピーカーを勝手口に取り付けていたのを思い出しました。携帯電話がない時代に事務所にかかってきた電話の呼び出し音は外にいたら聞こえないのです。当時、個人事業主だった父はほぼ毎日のように、大阪南港(北米、ニュージーランドから輸入される木材)や舞鶴(旧ソ連材)の取引先や滋賀県内の製材所を自家用車で行き来していました。自動車電話はあっても携帯電話はなかったのです。

勝手に誰もいない製材所の敷地内に入らせていただき、トイレもお借りしました。

私にとって製材所は昔からこんな感じです。自動車の免許証を取得してから五十日と呼ばれる、5か10が付く日にドライバーのアルバイトをしたものです。前世紀末頃から外材と呼ばれる輸入木材は原木ではなく、現地で製材したものが輸入されるようになり、国内の製材所は多くが廃業しました。

今尚、残る製材所では内地材を主に製材しているはずです。家屋を建てる際に必要となる桧や杉といった針葉樹を製材すれば、建材になります。こちらに積み上げられたような板材は建材というより家具の製作に使う材のようにも見えます。

このような巨木も製材できる設備を所有する製材所が今も現役で活躍しているのでしょう。おそらく昼休みで誰も居られないのだろうと思い、我々もランチに出かけました。

Apple純正Maps appで数キロ内のレストランを検索したら数件、ヒットし、その中で古民家カフェ365日が良さそうだと思い、行ってみましたが、メニューを見て却下。ランチに一人二千円は出せない。今日の目的は大西製材所で御山杉に関する情報を得ることです。

OMSTEWオムシチュー

そこから別のレストランを探して見つかったのが伊賀市内のYumeicco。一階が八百屋さん、レストランは二階で、私はオムシチューランチ(1,380円)、同行者はパスタランチ(1,380円)を注文。

釜揚げしらす、じゃがいも、ズッキーニ、レモンのオイルパスタ

いずれのメニューにもサラダとスープが付いていました。元々は老舗の八百屋さんだけあって、料理に使われている野菜が特に美味しい。

昼食後、大西製材所に戻りました。経営者の息子さんが作業中でした。先日、電話したものですと言ったら伝わっていたようです。

御山杉

大津市の松井工業から入手した杉の一枚板(御山杉)のことを伝えると、見せていただいたのが穴がいっぱいあるこの端材。これが御山杉の特徴だそうです。

まもなくして社長が製材所に戻ってこられました。持参した御山杉の端材を見せながら、お話しさせていただきました。間違いなく、こちらで製材したものだそうです。樹齢を数えたら240年ぐらいだったことを伝えると、「いやいやそんなものではない、もっと古い」と言われました。

近所で伐倒した杉

こういうことかもしれないので、手元にある玉切りした杉の断面を使って説明します。上の画像のように芯材の中心を通る位置でカットした材であれば、中心から辺材の端までの年輪の数を数えると、玉切りした高さでの樹齢がわかります。この杉であれば樹齢は40〜50年ということになります。

近所で伐倒した杉

松井工業を経由して我々が入手した御山杉の一枚板は幅が60〜70センチです。製材する前の原木は直径が150センチぐらいはあったそうです。(←製材所を訪れて得た情報の中でこの情報が最も貴重)我々の手元にある御山杉は元々の直径の半分ぐらいなので、上の画像の杉であれば、この辺りをカットしたものということになります。

御山杉一枚板

この部分で数えた樹齢が240年ぐらいであるとすれば、大西製材所社長が言われるように、本来の樹齢の半分ぐらいしか数えていないことになります。

御山杉一枚板

つまり、推定樹齢は500年とか?和暦で言えば、江戸時代よりも古い室町時代とか安土桃山時代になります。

黒柿

神宮杉が倒れて御山杉となり、松阪もしくは鈴鹿の木材市で落札したと社長は言われていました。その時期は台風21号の被害が私の記憶に残る2017年ですか?と尋ねると、「いやもっと前」と応えられたので、今世紀のことかどうかも怪しい。もっと突っ込んで聞けばよかった。

御山杉の情報だけ聞いて帰るわけには行かないので、栗の端材を入手することにしました。大西製材所では珍しく、家具製作などの木工の材料になりそうな広葉樹も多く扱われておられます。

高野山の杉

帰り際に同行者が高野山で伐倒された杉の老木について説明を受けたようです。穴が多いこの高野山の杉は直径75センチほど。

高野山の杉

御山杉はこの二倍ほどの直径、つまり背が少し低い人の身長ほどだったそうです。

Ise Jingu Miyama Cedar — Part 4へと続く。
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Ise Jingu Miyama Cedar — Part 2

Miyama Cedar 伊勢神宮 御山杉

先週土曜に支払いを済ませて取り置きしていた御山杉一枚板二枚を持ち帰りました。一人では動かせない大きさと重さなので、木工師匠に手伝っていただきました。素性がわかった希少極まりない貴重な杉板は大事に保管しなければならず、しばらくはガレージ奥の方に立て掛けておくことにしました。こんなところに置いたら邪魔になるとは口が裂けても言いません。

気になる樹齢を数えてみました。二枚のうち、幅がより広い方は年輪を数えた位置で幅686ミリ、厚み69ミリ、長さ2,040ミリ。こちらの一枚板はダイニングテーブルの天板として使えるかもしれません。

中心の位置が正しいとすれば、年輪を数えた樹齢はおよそ239年。倒れたのが2017年台風21号による被害が原因であるとすれば、西暦1778年頃の生まれになります。和暦でいえば、安永7年。アメリカでは独立戦争真っ最中。

2025年6月29日追記:この御山杉を挽いた大西製材所社長によると、直径は150センチほどあったとのこと。手元にある製材されたこの一枚板は、幅が70センチほどですから中心からかなり逸れた部分を挽いた材であると思われます。樹齢はおそらく300年は軽く超え、木の中心から数えれば500年近くはあったであろう老木であることが判明しました。

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