廃業した建具店で、処分価格で入手した僅か1,000円の謎めいた角材から箸を製作します。この重量級の角材にはチョークで「シタン」と書いてありましたが、木工師匠とその仲間の方が言うには「シタン」ではなく、「ウェンジ」だろうと言うことです。

私の手元にシタンはありますが、シタンとは明らかに異なる別の木であるように見えます。ウェンジであることがわかっている木が手元にないので、ウェンジであると同定することはできません。私の手元にある木で最も似ていると感じるのはこの前、馬場銘木で入手したタガヤサンです。

ウェンジに関して詳しく記載されているサイトを見つけました。そのサイトによると、「ウェンジとはマメ科ミレシア属の木材で、タガヤサン(鉄刀木)の代用木として知られています」とあります。

自作のテーブルソーを使って謎めいたこの堅木を縦挽きしました。金属を切断しているような硬さであり、火花が出るほど硬い。細かくて粉塵のような切屑が出て、これはタガヤサンを縦挽きした時と同様です。

テーブルソー使用時に火花が出て焦げた痕が残っています。

上がタガヤサン、下が謎の木

木目もタガヤサンそっくり。

上がタガヤサン、下が謎の木

加工した角材を並べてみるとタガヤサンとの違いがわからないので、ひょっとしたらこの謎めいた木はタガヤサンかもしれないと思うようになりました。

上がタガヤサン、下が謎の木

箸に加工する際に鉋で削りますが、木目の癖というか逆目の出方もそっくり。

右がタガヤサン、左が謎の木

一つ気になることは、ウェンジは「水に濡れると樹脂の成分が染み出して、触れたものに色移りする」らしいこと。そのため、キッチンなどの水回りで使用する場合は注意が必要で、ウレタン塗装などの工夫が必要と書いてあります。水に浸けてみたらわかるかもしれません。

ウェンジが手元にないので、確定はできないものの、タガヤサン?と言っても良いような気がします。

Making Chopsticks — Part 28へと続く。
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