Building Otsu Matsuri Yutate-Yama — Part 2



大津祭湯立山の山建ての様子はNikon D7000三脚固定によるインターバル撮影の他にiPhone 12 miniでも同行者が静止画及び4K動画を撮影していました。その静止画と動画をPhotosとiMovieで編集したものが上の長編動画。4KからHDに画質を落としてYouTubeにアップロードしました。

私にとって、この大作とも言える長編動画は合計で50分34秒、容量が5.74GB。(上の動画はどちらかといえば、大津祭の関係者やコアなファン、あるいは軸組工法に興味がある人を対象としています。それ以外の人にとっては退屈なだけかもしれません。)

金属製の釘やビスなどの金物を基本的に使わず、金物の代わりに木製のダボや込み栓、枘、縄を使った軸組工法で建てる大津祭の曳山。400年近くに渡る日本の伝統技術を後世に伝承するための資料映像の一部となれば良いと思っています。車輪が三つの三輪車である大津祭の曳山は現在、13基ありますが、その建て方は大体同じ。

画質を4Kに設定した動画撮影時に同行者のiPhoneが容量不足となり、急遽、私のiPhoneで続きを撮影する事態に陥りました。大きな動画ファイルをMacに取り込んでiMovieで編集していると、今度はMac miniの容量が不足しているという警告が現れて先に進むことができずに困りました。iMovie Libraryの容量を確認すると、いつの間にか容量が140GBとかになっている。

iMovie Settings > Render Files

調べた結果、Mac miniの容量を必要以上に食っているのはiMovieの編集時に使われるRender Files(レンダーファイル)でした。このファイルをSettingsで削除(Delete)することにより、容量を解放することができました。編集にレンダーファイルが必要になれば、また自動的に読み込まれるので、大事な動画ファイルが消失するわけではない。

上のiMovie Settingsで"Photo Placement"が"Crop to Fill"になっていますが、これはタイムラプス(微速度撮影)用の設定。

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Otsu Matsuri Yutate-Yama Trial Run



山建て後の安全確認と練習を兼ねて行われる、湯立山の曳き初めに参加しました。大津祭で曳山の綱を引くのは半世紀ぶりぐらいでしょうか。朝早くから山建ての撮影、そして曳き初めに参加したことにより、旧玉屋町で診療所を営む開業医の同級生とも半世紀ぶりに再会しました。

町内だけではなく中町通を北に進んで中央大通りを琵琶湖方面へ。浜通りを南に進み、私の母校である中央小学校の前を通って、県庁前から天孫神社前まで行ったところで休憩。その後、また中央大通りを経由して中町通を後退しながら地元に戻るというまあまあ長い行程でした。前輪を持ち上げて浮かすことにより、容易に辻回し(交差点での方向転換)ができる三輪車特有の利点を生かす大津祭の曳山はスピード感があって面白い。

Building Otsu Matsuri Yutate-Yama — Part 1

大津祭本祭のちょうど1週間前の10月6日は山建ての日。湯立山の山建ての様子をタイムラプス(微速度撮影)で記録したいと思い、湯立山を所有する旧玉屋町に実家がある囃子方のK氏(同居人の元同僚)に相談しました。山建てが始まる朝の6時に来てくださいとのことで、K氏実家宅に6時頃に到着しました。

私が三脚固定のNikon D7000によるインターバル撮影を担当し、同行者がiPhone 12 miniによる静止画と動画を手持ち撮影することになりました。最初はちょっと遠慮して少し離れた場所にカメラを設置しました。ピントがオートフォーカスではなく、マニュアルになっていたことに気づかずに1分間隔で数十枚も撮影しました。

結果、玉(車輪)を蔵から出して車台の部分を組み立てる段階の画像はすべてiPhone 12 miniで撮影したことになります。

私は幼い頃からずっと大津祭に携わっていますが、大津祭に特徴的な三つの車輪を組み立てる過程を見るのも撮影するのも初めてです。

こういう画像を見るのも初めて。嘗て玉屋町の責任者を務めていたK氏お父さんによると、車輪とシャシー(車台)に使われている材は赤樫だそうです。曳山を所有する各町内で、彦根の某所に植っている、将来交換時に伐採するであろう赤樫の木に札を付けて予約しているとのこと。木材博物館によると、アカガシは気乾比重が0.87の「非常に硬い」木。中には気乾比重が1.0を超えるものもあるそうで、伐採予約している彦根の赤樫もそうした非常に硬い木かもしれません。

黒地に白の「湯」を着用した人は町内の関係者。白地に黒の「湯」を着用した人は山方と呼ばれる大工さん。

一階フレーム部分の材は桧。

桧のフレームは釘やビスを使わない軸組による在来工法で組み立てられます。

それぞれの部材を組み立てる際に重要なのが部材の向き。湯立山は東が曳山の後方、西が前方になるようにして組み立てられます。南北に関しては北が「琵琶湖側」、南が「山側」という表現が使われます。どっちの方向に琵琶湖があるのか、地元の人なら絶えず意識しているということです。

四隅の柱4本は通し柱。

縄が使われる部位は意外と少ない。車台の上に載せた4本の通し柱をフレームに固定するために縄で縛ってある。

屋根に登って作業するのは工務店の若い棟梁。

一気に大屋根の組み立てまで進みました。

湯立山に特徴的な小屋根が取り付けられます。この「小屋根」と呼ばれる部位は天孫神社(四宮神社)の回廊を模したものだそうです。

車台の上に載せる柵状のこの部材、物凄く重そうでした。樹種は何だろう?

黒檀や紫檀のようにも見えます。

昼前に山建てがほぼ完成しました。



5時間以上の間にインターバル撮影した300枚以上の静止画をタイムラプス動画に加工する際にiMovieを使いました。以前はちょっと複雑な設定が必要でしたが、現在の最新バージョンであるiMovie 10.4.2では最も簡単に動画に加工することができます。Photosから読み込んだ静止画像のクリップをタイムラインにドラッグして、それぞれのクリップの長さを0.1秒とか0.5秒とかの好みの長さに指定するだけでタイムラプス動画が完成します。

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C/2024 S1 (ATLAS) — Part 1

Magnitude Graph of C/2024 S1 (ATLAS)
Courtesy of Seiichi Yoshida

2024年9月27日に発見された新彗星、C/2024 S1 (ATLAS)の光度グラフを吉田誠一さんが公開されました。クロイツ群に属する、太陽を掠めるサングレーザーだそうです。今月の28日に0.0082AUの距離で太陽に最接近する。崩壊せずに生き残れば肉眼彗星になるだろうと期待されています。光度グラフによると最大、マイナス4.5等まで明るくなるかもしれない。C/2011 W3 (Lovejoy) のように南からやって来るようです。グラフを見て一目瞭然なことは急に明るくなって、急に暗くなるということ。窓が小さく観察できる期間が非常に短い。

Wikipediaの記事によると、近日点の頃には金星よりも明るいマイナス5等からマイナス7等に達するかもしれないそうです。近日点を消滅せずに通過できれば、再び夜明け前に東の空に見えるとのこと。今回も南半球からの観測が有利だそうです。琵琶湖の緯度では撮影は難しいか?

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 6

珍しく予報通りに今朝も晴れたので、東の地平線が見渡せる、昨日と同じ場所に彗星撮影に出かけました。昨日と比べて低空に居座る雲が少なく、絶好の撮影日和です。明日からしばらく天候条件が悪くなり、また近日点を通過した彗星(C/2023 A3)がまるで直線上を地球に向かって真っ直ぐに進むような軌道なので、地上から彗星を見ると背後に太陽があって眩しくてどこからも見えない状態になります。地球に最も近づく近地点の10月12日を過ぎる頃から今度は日没時に西の空で見えるようになります。早朝の東の空で彗星観察ができるのは恐らく、今朝が最後の機会。

ISO 1600, 60mm, f2.8, 15.0s Shot at 04:19:44 on Oct. 2, 2024.

今朝の撮影機材はOLYMPUS M.60mm F2.8 Macroを装着したOlympus PEN E-P5のみ。(サブ機としてNikon D7000が車内で待機)昨日はOLYMPUS M.45mm F1.8をE-P5に装着していましたが、もう少し望遠寄りの方が良いだろうと判断しました。今朝は北極星がずっと見えていたので、ポータブル赤道儀(iOptron SkyTracker)の極軸合わせは素早く済ませることができました。

カメラを赤道儀に載せた状態でピント合わせをするのはちょっと無理があるので、三脚固定でシリウスを標的にピントを合わせました。拡大すると星が流れているのがわかります。

ISO 1600, 60mm, f2.8, 20.0s. Shot at 04:22:01 on Oct. 2, 2024.

極軸を合わせた赤道儀にカメラを載せて、ちょっと長めの露光で試写。拡大しても星が点像になっている。雲や霧がないくっきりした画像が撮れたので、今日は期待できそうと感じました。この時点では彗星の高度は-4ºぐらいで、まだ地平線の下。ひょっとしたら先に尻尾が見えているかもしれない。(明け方に見える彗星は尻尾から先に昇る。)

ISO 800, 60mm, f2.8, 15.0s. Shot at 04:56:02 on Oct. 2, 2024.

彗星を捉えた感動の一枚目が上の画像。この時の彗星の高度は+3.10º。今朝もNikonの双眼鏡(7×50 7.3º IF WP Tropical)を三脚に固定して地平線近くを探しましたが、目視確認はできず。

ISO 500, 60mm, f2.8, 15.0s. Shot at 04:59:07 on Oct. 2, 2024.

彗星は何処?という方のためにクロップして少し拡大したのが上の画像。長い尻尾をなびかせています。太陽は地平線の左下にあります。

ISO 500, 60mm, f2.8, 15.0s. Shot at 04:59:25 on Oct. 2, 2024.

この後、彗星は雲の中に隠れて、雲から出てくる頃には日の出が迫って夜明けとなりました。

今、見えているC/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS)が人生最後の肉眼彗星かと思い、今回はC/2012 S1 (ISON) 接近時以来の気合を入れて準備を進めて来ました。嬉しいことに先週、ハワイのATLAS (Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System) により発見されたサングレーザー、A11bP7I(仮称)が今月末にも金星の明るさを超える肉眼彗星になるかもしれないというニュースが流れました。追記:彗星としての正式名がC/2024 S1 (ATLAS)になったそうです。

クロイツ群に属する、太陽を掠めるサングレーザーと言えば、2011年のLovejoyや1965年の池谷・関彗星が思い起こされます。C/2012 S1 (ISON) のように太陽接近時に消滅せずに生き残れば、物凄く明るい彗星になる可能性が大きいのでこちらも期待できます。

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C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) — Part 5

今朝は午前3時半頃に起床、3日前の土曜に行った場所より少し南に行った別の水泳場の駐車場に車を停めました。今朝は予報通りに晴れている。北極星が見えていたのでポータブル赤道儀(iOptron SkyTracker)の極軸合わせをしようと機材を準備している間に北の空が厚い雲に覆われました。これでは極軸合わせができないので、雲が切れるのを待ちながら、Nikon D7000で三脚固定撮影を始めました。

上の画像が今朝の一枚目。時刻は午前4時37分。輝度3.45%の薄い三日月が雲の上に昇ってきました。この時の月の高度は+4º31'。彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan–ATLAS)の高度は+0º38'。琵琶湖西岸のこの地は東の空の地平線がほぼ見えているということになります。

Stellarium

同時刻のStellariumスクリーンショット。

東の低空にずっと雲が居座っていたので、結局、カメラ撮影は出来ずじまいでした。雲の上に昇ってきた頃には月も見えない明るさ。残念ながら双眼鏡での目視確認もできていません。

本日のカメラ機材:OLYMPUS E-P5、OLYMPUS M.45mm F1.8
NIKON D7000、AF Nikkor 50mm ƒ1.8D

明朝も晴れる予報なので、日の出前の東の空でもう一度、カメラ撮影に挑戦する予定です。明後日以降の数日は天候条件が悪くなりそうなので、早朝の前半戦は明日が最後になりそうです。この場所、気に入りました。

10月2日追記:

昨日は暗闇の中で機材を準備していたら、私がいる方に向かって水辺から何か大きなものが近づく気配を感じ、心臓が飛び出そうなほど驚くことがありました。私が陣取っていたところは水辺から駐車場へと通じる階段を登ってすぐの場所。暗闇の中、初めて来た場所なので、周囲の状況がまるでわからない。そんなところに階段があることなど、思いもしないことでした。1メートルぐらいの至近距離に闇の中をやって来たのはウェイダーを着用した釣り人でした。午前4時過ぎの暗闇の中で釣りをするのか?まだ天文薄明が始まったばかりの暗闇の中で、まさか釣りをする人などいないだろうと思っていました。

話しかけるとこれから朝ごはんをどこかに食べに行って、また戻りますと言われていました。30年前の私に似たイケメンのお兄さん。思い起こせば当時の私も琵琶湖で夜釣りをすることがたまにありました。

私は星を見るために夜中に一人で山に出かけることがあります。熊や猪、鹿などの動物やお化けが怖くはないのかと聞かれることがありますが、私の返事はいつも同じ。頭の中は星と宇宙のことで満たされていて、地上の出来事には関心がない。予期しない場所や時刻に人間を見ることの方がずっと怖いし、この世に生きて存在すること自体が恐怖以外の何者でもない。

当地は比良山から琵琶湖に向かって急な下り坂になっていて、水泳場は遠浅ではないので、すぐに足が届かない水深になっています。そうした状態をわからずに比良山が間近に見える湖岸の水泳場で毎年のように、不幸にも溺死する人がいます。湖西に彷徨う亡霊が接近して来たのかと無意識に感じたのかもしれません。

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