First Shots Taken with Vixen POLARIE and Olympus OM-D E-M5

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Photo courtesy of minority318

昨夜、親しくさせていただいているminority318さんとそのご友人が星撮りに来られました。ちょうど、私はVixen POLARIEをデビューさせようとしていたので、これを機にminority318さんのOlympus OM-D E-M5をPOLARIEに載せて試写させていただきました。北の空が曇っていて、北極星を目視で確認することができず、iPhoneのコンパスとPOLARIE付属の傾斜計を使って、三人がかりで四苦八苦しながら極軸を何とか合わせたと言うか、合わせたことにして撮影を開始。しばらくして北極星が見えるようになりましたが、POLARIEの小さな覗き穴から北極星を捉えるのは極めて困難だったので、そのまま撮影を続けました。

上の画像は、星追尾モードに設定し、ISO 2000で60秒間の露光、カメラのノイズ処理をオンにしてminority318さんが撮影したものを、私がApertureで補正しました。オリンパスと言えば高感度長秒時露光による横縞模様の熱ノイズが当たり前と思っていた私にとって、この画像は驚異的に熱ノイズが少ないものです。ISO 2000で60秒間という高感度長秒時露光は私にとっては未知の領域でしたが、銀河系を構成する無数の暗い星が写っています。

等倍で拡大すれば、周辺部の減光とコマ収差が目立ちますが、それは17mmパンケーキレンズのせい。お二人は天の川の写真撮影は人生初の体験だそうで、そんな貴重な体験に同行した私もワクワク。

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Photo courtesy of minority318

買ったばかりだというM.Zuiko Digital 45mm F1.8に交換し、カシオペア座の右上の方にカメラの向きを変えて撮影したのが上の画像。換算90mmの中望遠レンズで60秒間の星追尾モード。ISOの設定が400と控えめであるため、暗い星は写っていませんが、アンドロメダ星雲が綺麗に写っています。星がほとんど流れていないので極軸が本当に合っていたのかもしれません。1段絞ってあるためか、周辺部減光とコマ収差はほとんどありません。このレンズは星の撮影に適していそう。お値段を考えるとたいへんお買い得だと思います。

Vixen POLARIE

Vixen POLARIE

念願の星野・星景写真用ポータブル簡易赤道儀を思わぬ展開で入手しました。赤道儀と言えば、現役天文少年だった頃に買ってもらった五藤光学製の立派な屈折式天体望遠鏡用の赤道儀を思い出しますが、長期海外滞在後に帰国したら、実家にあった筈の赤道儀と望遠鏡一式が粗大ごみとして捨てられていたという、残念な思い出があります。あれから四半世紀が経過し、最近は三脚固定による流星狙いの星空写真を撮影しながら半ば瞑想状態に陥る大人の趣味に変容しました。

いつかまた、赤道儀を入手して星を自動で追尾しながら星野・星景写真を撮影したいと思いつつ、あの頃には存在しなかった「ポータブル赤道儀」を比較検討していました。数年前から目を付けていたのがポータブル赤道儀の先駆けとも言えるToast Proですが、直販でしか販売されていないようであり、実物に触れる機会がなかったので購入には至りませんでした。去年の秋に大手VixenからToast Proよりも安価なPOLARIEが発売され、今月になると、サイトロン・ジャパンが販売価格¥19,800のコンパクト赤道儀、nano tracker(ナノ・トラッカー)を発売、さらにユニテックがToast ProにそっくりなSWAT-200を発売し、ポータブル赤道儀の選択肢がずっと増えました。

少し大きいけれども追尾精度が高そうなKenko TokinaのスカイメモRSも検討対象の一つであり、主に車で撮影場所まで移動する私には魅力的な製品です。しかし、何でもデザインに拘る私としては、画像でしか見たことがないけれどもToast Proがそれでもやはり第一候補でした。

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あれやこれやと、各社から販売されているポータブル赤道儀を比較検討していた先日、ポータブル赤道儀用として探していたGITZOの中古の中型三脚に偶然にも巡り会いました。その中古三脚には雲台が付属していなかったので、マルチメディア京都ヨドバシにポータブル赤道儀を載せるのに適した自由雲台を見に行きました。そこで出会ったのがVixenの社員の方。品薄であると聞いていたPOLARIEが展示販売されていたのです。詳しい説明を受けているうちにこのポータブル赤道儀が欲しくなり、一旦、駐車場(京都駅西)に戻り、Amazonでの販売価格を比較調査しながら、車をヨドバシの駐車場に移動。(クレジットカード支払時8%のポイント還元後、Amazonでの販売価格と大体同じことがわかりました。)

Vixen POLARIE

初めて実機を見たVixen POLARIEは、思っていたよりも大きくて中判カメラと言うか、外付けHDDのような形状は決して不格好ではなく、見方によれば可愛らしくもあります。ポータブル赤道儀を実際に使用して星空の撮影を行うには、Vixenのポータブル赤道儀、POLARIE本体以外に頑丈な三脚とその三脚に取り付ける雲台、さらにカメラを赤道儀に載せるための別の自由雲台が最低限必要になります。元天文少年の経験から判断すると、極軸合わせのための別売のポラリエ極軸望遠鏡やポーラーメーターも必要になる可能性は限りなく大きい。星空の撮影に適したカメラやレンズの費用を除き、総額8〜10万円近くの投資は最低でも必要になりそうです。それでもToast Proよりは安く揃えられそう。製品の仕様など、印象に関する詳細は後日、レポートします。

The Summer Triangle

Sony Cyber-shot DSC-RX100、広角端(換算28mm)f/1.8、三脚固定で撮影した夏の大三角形をTokina AT-X 116 PRO DXを装着したNikon D90、望遠端(換算24mm)f/2.8で撮影したものと比較してみました。いずれのカメラもISO 3200、露光20秒に設定し、高感度長秒時でのノイズの出方を比べました。Nikon D90はRAWで撮影し、Sony DSC-RX100はJPEGで撮影してApertureで補正しました。できる限り、条件を合わせるため、D90で撮影した画像はRaw Fine TuningによるDe-noiseは実行していません。画角を合わせるため、換算24mmで撮影したD90の画像は少し切り取ってあります。

Summer Triangle with Sony Cyber-shot DSC-RX100

上の画像Aと下の画像Bを比べてどちらが高感度長秒時ノイズが多く現れているかといえば、結果は歴然としています。有効画素2,020万画素、1"センサーを搭載したDSC-RX100で撮影した上の画像Aは切り取っていないこともあり、周辺部にコマ収差が現れているものの、黒っぽいまだら模様の高感度長秒時ノイズはほとんど確認することができません。また、f/1.8で撮影しているのでより暗い星が写っています。

Summer Triangle with Nikon D90 and Tokina AT-X 116 PRO DX

有効画素1,230万画素、APS-Cサイズのセンサーを搭載したNikon D90の方が当然のように高感度耐性は優れているだろうと思っていましたが、結果はそうではないようです。Nikon D90で撮影した上の画像Bにはまだら模様のノイズが現れています。(Raw Fine Tuningを実行すればある程度のノイズは消すことができます。)

予想に反して意外な結果となりました。点光源の星の撮影を行えば高感度長秒時耐性、レンズのコマ収差の処理などの性能が如実に現れます。これは現実と受け止めて、Nikon D90を使って三脚固定で星の撮影をする時は今後もISO 1600ぐらいを上限に設定します。Sony Cyber-shot DSC-RX100は星の撮影に関してはサブではなく、メインの座を獲得したように思います。

RX100での星空撮影時のピント合わせは一昨日、苦労しましたが、昨夜の撮影ではアルクトゥルス(光度0.0等)を視野に入れて、拡大すればマニュアルでのピント合わせが容易にできました。カメラの向きを変える時に誤ってコントロールリングに触れてしまうと、ピント位置がずれることがあるので注意が必要です。カメラの設定は光害が少ない場所ならISO 3200、露光20秒、広角端で絞り開放(f/1.8)を標準として問題なさそうです。

追記:昨夜(7月18日)、上の写真を撮影する前に自宅敷地内で同居人が火球を目撃したそうです。時刻は午後9時半頃のことです。高度40°ぐらいの北の空にハンドボールぐらいの大きさの白っぽい火球らしきものが母屋の三角屋根に突き刺さるような光跡で飛んで行ったそうです。直後(1〜2分後)に同じような光跡で明るい流れ星が北の空に流れたそうです。たぶん、2個目も火球クラスの流れ星だと思われます。1個目のハンドボールは燃え尽きるところを見ていないそうなので、隕石となり、燃え尽きずに地上か海上に到達していてもおかしくないかもしれません。

The Milky Way with Cyber-shot DSC-RX100

The Milky Way with Sony Cyber-shot DSC-RX100

RX100で夏の大三角形を試写してみました。高感度耐性が良好であり、絞り開放からシャープな画像で撮影できることは祇園祭宵々山での試し撮りでわかっていましたが、長秒時撮影による熱ノイズはどんな感じであるのか全く未知の状態でした。上の画像は広角端f/1.8、露光20秒、ISO Speed 3200で撮影しています。JPEGで記録して補正していますが、熱ノイズが少ないことに驚きました。

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同じ設定で撮影した上の画像にはアンドロメダの左上に小さな流星が写っています。

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こちらはf/1.8、露光30秒、ISO Speed 800の設定。

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同じフレーミングでf/1.8、露光20秒、ISO Speed 1600の設定。ISO 800で撮影したものと比べると暗い星がより多く写っています。

The Milky Way with Sony Cyber-shot DSC-RX100

最後に1枚目と同じ設定で補正方法を大幅に変えた天の川。ピントは合っていると思うのですが、無限遠の設定が慣れないため少しずれているかもしれません。

Olympus PEN E-P1よりも星の撮影にはずっと適していることがわかりました。これなら流星写真の撮影にもサブのカメラとして使えそうに思います。赤道儀に載せて追尾すればどんなことになるのだろう。

Transit of Venus On A Fine Day

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午前6時半に設定した目覚まし時計が鳴る一時間以上も前に目が覚め、外を見ると東の空は薄曇り。しかし、金星の日面通過第1接触の時刻までには晴れそうな予感。3週間ほど前から簡易減光フィルターを対物レンズに付けたままになっていたNikonの双眼鏡とカメラなど、観察兼撮影機材をポーチに出して準備完了。

Transit of Venus

第2接触の頃には時折、薄い雲が北から南の方に流れていました。簡易コリメート法で撮影した第2接触。

Transit of Venus

雲が切れてよく晴れています。日中に太陽以外の星を観察するのは初めての体験です。夜に星を眺めて宇宙との一体感を感じることはあっても、昼間にそうした感覚を体験するのは何か変な感じ。内惑星の金星がゆっくりと公転するのが実感できました。

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太陽が高い位置に移動したので、私も撮影機材を移動。小川キャンパルのリラックスアームチェアに置いてある手鏡は、被写体追尾用に使いました。背面液晶が可動式であればこんなものは不要なのですが。誤って日光を直視すると眩しい。

Transit of Venus

黒点と比べると太陽面を通過する金星は大きく見えます。双眼鏡ではもっと大きく見えていました。

Transit of Venus

その双眼鏡に取り付けた簡易減光フィルターを外して、投影法で一枚。双眼鏡ではこんな感じで大きく見えていました。

Transit of Venus

第2接触の前後でブラックドロップ現象の撮影を試みましたが、ピントがずれていました。撮影は第3接触にかけます。

Transit of Venus Black Drop?

ブラックドロップ(黒い滴)らしき現象が写っています。10倍に拡大したライブビューでも滴状に見える金星が手鏡で確認できました。

5月21日の金環日食に続き、今日は幸運にも天候条件に恵まれました。自宅から観察と撮影を行ったので、合間に撮影した画像を27" iMacでチェックし、若干の補正とクロップ後にFlickrに随時アップロードすることができました。午前10時過ぎに撮影した一枚に、見知らぬ外国の人からコメントを頂きました。「バルセロナでは日面通過の終わりの部分を見るのに日の出まで待たないといけない...」ヨーロッパはまだ夜明け前で、太陽は金星と共に昇って来る。アメリカでは金星と共に沈む太陽が見える。そして東アジアは、最初から最後まで7時間近くも観察できる。同じ一つの地球に同じ時代に生きる人が同じ珍しい天体現象を見ている。そうした当たり前のことを実感できる貴重な体験だったのでしょう。

Transit of Venus on June 6, 2012

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今夜の部分月食は厚い雲に覆われて観察と撮影が不可でした。午後9時を過ぎた頃に雲が途切れることがありましたが、すでに部分月食は終わっていました。

月食や日食と比べてずっと珍しい現象である明後日の金星日面通過は午前7時10分頃の第1接触から午後1時48分頃の第4接触までの6時間半近くの間、観察可能なので、曇っていたとしてもその間に日射しがあれば、全く見えないことはないので期待できます。

地球よりも内側の軌道を公転する金星が地球の公転周期よりも短い(224.701日)という事実を立体的に体感できるまたとない機会です。普段は明けの明星、宵の明星として、明け方と日没時にしか見れない地球の姉妹惑星である金星を真っ昼間に観察できる機会は皆既日食とか日面通過時のみです。

金星の日面通過が次回、見れるのは2117年12月と2125年12月のセット。前回、2004年6月8日の日面通過を見逃した人(私も)は、これから先105年生きようと思っている人を除き、今回が人生でラストチャンスです。5月21日の金環日食の時に使った日食グラスが使えます。

Partial Lunar Eclipse on June 4

Total Lunar Eclipse 2011
Total Lunar Eclipse on December 10, 2011

5月21日の金環日食からちょうど2週間後の6月4日の夕暮れ時から宵にかけて、今度は部分月食が天候条件さえ良ければ日本各地で観察できます。関西以東では月が欠け始めるのとほぼ同時刻に月が昇ります。食の最大は20時頃で高度は10度ぐらいと低いので、東南東から南東にかけて見晴らしが良い観察場所を選ぶ必要があります。

Ogawa Campal Relax Armchair #1969

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2年前の夏にSnow Peak製Low Chair 30(写真右側)を購入した時に比較検討した小川のリラックスアームチェア(写真左側)が、入荷予定不明で展示品が安く販売されていたので入手しました。

Ogawa Campal Relax Armchair

リラックスアームチェアは座面50 x 40cm、座面高さ35cm、全高80cmでSnow Peak Low Chair 30と似ているので比較検討したのですが、小川キャンパルには2011年発売のコンフォートアームチェア#1960と言う新製品もあり、張り材に綿帆布6号を使用しているところなど、Snow Peak Low Chair 30により近い製品となっているようです。

Ogawa Campal Relax Arm Chair

リラックスアームチェア#1969の張り材はポリエステル600d、フレームはアルミ合金、購入したのはバレンタインレッド。重量が約3.0kgとSnow Peak Low Chair 30(3.6kg)と比べて軽く、腰掛けた時の角度がより緩やかであり、快適過ぎるので寝てしまいそうになります。夜空を見上げるにはちょうど良い角度。天頂付近まで見れます。但し、写真撮影など、作業をする時は立ち上がる必要があるので、そうした使い方には適していないかもしれません。

Ogawa Campal Relax Arm Chair

製品ラベルにはOgawaのロゴ。親会社の小川テントは去年の秋に自己破産申請し倒産したそうです。私が初めて買ったテントは確か、小川テント製だったように記憶しています。

このリラックスアームチェアやコンフォートアームチェアなどファニチャー関連商品は今年度、販売見送りとなったそうです。

Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

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6:21:59

Nikon D90 w/Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6で撮影した記念すべき一枚目の写真。練習した成果が生かされていない露出不足の画像になってしまいました。数枚撮影してから気付きましたが、Exifデータを確認すると、ISO640、f/11、SS: 1/640秒になっています。何故にISOとSSが同じなのか?

第1接触(6:17:56)の頃は薄い雲がかかっていました。私は部分日食も見たことがなかったので、太陽が欠けるのを見るのは人生初の体験です。周囲の人はまだ撮影機材の準備をしていません。

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こちらはコリメート法採用のコンデジ(Nikon Coolpix P300)で撮影した欠け始めの太陽。上の一枚目と二枚目の画像は共にクロップ(トリミング)なしですが、これだけ大きさが違います。

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光学ズーム望遠端(焦点距離17.9mm)に設定したコンデジを双眼鏡のアイピースに押し当ててオートフォーカス。露出はマニュアル設定。双眼鏡の倍率は7倍、コンデジは4.2倍。単純に掛け合わせれば良いわけではありませんが、倍率は20倍以上にはなっていると思います。

Annular Solar Eclipse 2012

この場所での第2接触予想時刻を確認しようと、iPhoneでAnnular Solar Eclipse 2012を立ち上げてみると、何と、リアルタイムでシミュレーション実行中でした。試しにARで欠け始めた太陽にiPhoneをかざしてみたのが上のスクリーンショット。ぴったり予測位置と時刻が合っています。この画像は二度と撮影できないので、この素晴らしいiOS Appと共に永久保存しておこうかと思います。

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こちらもコリメート法のCoolpix P300で撮影。空はほぼ快晴ですが、この頃から気温がどんどん下がり、長袖のシャツ一枚で肌寒く感じた私は車に常備してあるブランケットを取りに行くほど。

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7:24:33

金環食まであと5分58秒。本当にベイリービーズは見れるのだろうか?

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7:24:48

月の陰に隠れて大部分が欠けた日食進行中の太陽は、それでも輝いているけれども、日光を反射する地表の景色は通常の晴天時とはどこか違う。曇天時とも何か違う。言葉で表現できない異様な風景でした。琵琶湖の上を欠けて行く太陽が見れるこの場所を選んで良かった。

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7:28:38

リングが繋がって本当に金環になるのだろうか。第2接触まであと1分53秒。太陽は暗くなって来たのでISOを800にまで感度を上げました。

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7:30:15

あと16秒の時点で撮影した上の画像、右下に凸凹した黒い影が見えます。ひょっとしてこれがベイリービーズ?倍率8倍の双眼鏡を使い、目視で確認するとそれは確かに数珠状の光と影。近くで「来たっー」という声が聞こえました。私は双眼鏡での目視とカメラでの撮影に忙しくて、釣り人が発した言葉なのか、日食観察している人が叫んだ言葉なのか確かめることができません。

Baily's Beads
7:30:38

ブラックバスでも釣れたのか?と一瞬、思いましたが、やって来たのはビーズの方でした。第2接触後7秒が経過しているのでこの時点でリングは繋がっている筈。

Baily's Beads

金環食真っ最中の上の画像ではリングは確実に繋がっており、ベイリービーズも見えます。双眼鏡ではもっと鮮明にビーズが見えていました。

Baily's Beads
7:31:00

たまたま捉えた第3接触。ベイリービーズはこの後、7:31:23まではカメラで記録できているので、1分8秒間以上は見えていたことになります。ちょうどベイリービーズが見えていた時の画像は、太陽の縁が月の影に吸い込まれるように直線状に見えます。金星や水星の日面通過第2、第3接触時に起こるブラックドロップ現象に似たような現象でしょうか?それとも目の錯覚か。

Baily's Beads

コリメート撮影のNikon Coolpix P300でもリング状になった太陽の縁と月の影が接触する部分が吸い込まれたように直線状に写っています。

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「来たっー」と叫んだ人がもういなくなった後、第4接触までずっと観察と撮影を続けました。月の影に隠れていた大きな黒点群が再びくっきりと見えています。

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予備のカメラ、Olympus PEN E-P1でも第4接触直前に活躍してもらいました。

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ちょっとわかり辛いですが、ピンホールを通して紙に投影した太陽が欠けて行く様子も確認しました。

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日食の開始から終了までの3時間ほど、ずっと雲に遮られることなく、琵琶湖を前景に日食とベイリービーズの観察と撮影ができたのはこの上なく幸運でした。

最後に撮影の直前に時刻合わせをしたNikon D90の内蔵時計が正確であることを示す画像(帰宅後に撮影)を掲載しておきます。ExifデータはJST午前11時26分00秒になっています。

Photography Equipment and Observation Tools for Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

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計画通り、和邇川河口の公園に午前6時頃に到着。こんなに朝早くから行動するのは空港に向かう時ぐらい。河口には釣り人と日食の観察、撮影を目的とした人の車がすでに数台。この後、どんどん車の数は増えて行きます。今回の金環日食でほぼ完全なドーナツ状に漏れた太陽光が見えるのは、金環日食帯の中心線上に位置する九州最南端、潮岬、静岡県太平洋岸、箱根、東京、千葉県北部辺り。金環は1分も見えない、北限界線に近いこの場所を敢えて選んでやって来る他府県の人は、ベイリービーズの撮影と観察を狙っていると思われます。それとこのブログを見た人?

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観察、撮影機材を準備しているところ。太陽の進行方向には雲はほとんどありません。直前の天気予報に反してほぼ快晴。雲の合間から撮影しなければならないだろうから、ND400フィルターを入手しようと昨日、家電量販店に在庫を尋ねてみると、太陽撮影用NDフィルターはどこも完売状態でした。こんなに晴れているので結局、ND400フィルターは不要でした。

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慌てて準備した観察、撮影用機材はManfrotto 190CX3+Manfrotto 484 Mini Ball Head(脚部100%カーボンファイバー製三脚とボール雲台)、Nikon D90(迷った挙げ句、より自然な発色で写るD90をメインボディーに)、Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6、Manfrotto 7322YB(ボール雲台付きアルミ製小型四段の三脚)とNikon製7x50 7.3° IF WP HP Tropical双眼鏡、それとコリメート法を用いた撮影で使用するNikon Coolpix P300。望遠レンズと双眼鏡に星ナビ付録の下敷きを加工した簡易減光フィルターを装着してあります。

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目視観察用としてNikon 8x40 6.3° TALONとKenkoブランドの太陽観察専用サングラス、宝島社の「超高級ガラス製金環日食グラスBOOK」に付属する日食グラスを用意。観察場所の状況を撮影するカメラとして、Ricoh GR Digital IIIと予備のコンデジRicoh PXも待機。倍率8倍のTALON双眼鏡の対物レンズにも工作した簡易減光フィルターを装着しています。

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慌てて自宅を出た私はベルトの着用を忘れました。

Sunspots Taken With Nikon Coolpix P300

Sunspots Taken With Nikon Coolpix P300

いわゆるコリメート法と呼ばれる方法でNikonの双眼鏡(7x50 7.3° IF WP HP Tropical)とコンデジ(Coolpix P300)を用いて太陽の撮影を試みました。コリメート法とは望遠鏡や双眼鏡の接眼レンズ(アイピース)にカメラのレンズを押し当てて撮影する方法。

Nikon Binoculars 7x50 7.3º IF WP HP Tropical

上の画像はクロップ(トリミング)を含め、補正は一切していません。双眼鏡の倍率は7倍、コンデジは光学4.2倍ですが、カメラの焦点距離は15.2mm(換算85.0mm)に設定しました。双眼鏡対物レンズには簡易減光フィルターを装着してあります。換算600mmの望遠レンズで撮影した場合よりも太陽は若干大きく写っています。

Sunspots Taken With Nikon Coolpix P300 (Cropped)

クロップすれば黒点がくっきりと写っているのがわかります。補正しなくても金色に写っています。コンデジと双眼鏡の組み合わせでこんなに綺麗に撮れるとは驚きました。

Edge Viewing

Eclipse 2012

Eclipse 2012

明後日、5月21日早朝の金環日食観察場所がほぼ確定しました。ベイリービーズの観察と撮影を優先するとすれば、中心線ではなく北限界線に近い場所で且つ、金環食も1分程度は観察できるところ。つまり、北限界線の少し南側。さらに車でアクセス可能な場所であり、十分な駐車スペースがあって、電線などの人工構築物を含め、東の空(高度16度から49度ぐらい)に視界を遮るものが何もない場所と言えば。

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これら条件を満たす場所は大津市和邇から堅田にかけての琵琶湖岸、中でも金環食継続時間が52秒間であると予測される和邇川河口にある公園。ブラックバスやコイ釣りをする人に人気があるところ。下見に行った時は釣り人が数名おられました。

Eclipse 2012

条件を満たすと思われるこの観察地点における金環食継続時間は52秒、ベイリービーズは第2接触と第3接触の前後に見られるそうです。

Eclipse 2012

Eclipse 2012

この52秒間プラス数秒の間、ベイリービーズが見られるのではないかと考えています。シミュレーションに使ったiOS用App、Annular Solar Eclipse 2012NASAが公表したデータをもとにしていると思われます。NASAのデータは月表面の起伏により、南北限界線の誤差が1〜2キロほどあるそうです。

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追記:試行錯誤中のカメラの設定ですが、Olympus PEN E-P1とNikkor 75-300mm f/4.5-5.6の組み合わせで撮影した場合、補正なしで金色に近い発色ができるのはISO640、f/11、SS1/200秒ぐらいではないかと考えています。上の画像は換算600mm、大きさを合わせるため、クロップのみしてあります。

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カメラボディーをNikon D90に変えて同様の設定(ISO640 f/13、SS1/160秒)で撮影し、ほぼ同じ大きさにクロップした上の画像の方がより自然な色に近いような気もします。Nikon D90に装着した場合は換算450mmになります。簡易減光フィルターを装着した望遠レンズは一本しかないので同時に二台のカメラで撮影することができません。どちらのカメラで撮影するのか、悩ましい問題が浮上しました。

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