March 13, 2013

18:45 MAR 2013

2013年3月13日(水)午後6時45分00秒、日没後44分31秒後の西の空をSkySafariでシミュレートしたのが上の画像。Pan-STARRS (C/2011 L4)の高度は+05°34'、すぐ右上にある輝度2.6%の三日月と共に地平線に沈もうとしています。彗星が完全に沈むのは午後7時15分なので、高度0°の地平線まで見える理想的な観察地の場合、6時45分頃から30分間ぐらいが勝負の時間帯になります。実際には彗星はこんなに明るくはならないだろうし、尻尾もこんなに長くはならないと予想されます。この日の薄明終了時刻は午後7時26分24秒なので、シミュレート後に理想的な色合いになるように補正した上の画像のようには暗くはならないと思われます。薄明時ですから双眼鏡は必須かもしれません。

観察、撮影候補地として現在、考えているのが国道305号線沿いの越前海岸。ここまで北上すれば、遥か西にある丹後半島が視界を遮ることもないでしょう。(水平線までの距離はおよそ4.5kmだそうで、もっと南でも丹後半島はもともと水平線の下かもしれません。)Google Mapsのストリートビューでさらに詳しく調べてみると、露天風呂日本海がある国民宿舎かれい崎荘の辺りが理想に近い観察、撮影地であることがわかりました。

「越前海岸+星空」で検索すると、App Storeで「星空時景」や「星空のある風景写真集」を販売されておられる方のブログが真っ先にヒットしました。太陽が若狭湾に沈んだ後にC/2011 L4が三日月のすぐ下に見えると良いのですが。彗星が期待したように明るくならなくてもこのような星空や夕陽の写真が撮れれば、それだけで満足しそうな気もします。

Record-Setting Asteroid Flyby — Part 4

2月16日、午前2時頃、吹雪の中を晴れ間を求めて高速道路を西へと向かいました。地球に接近する大きさおよそ45mの小惑星を眼視で確認できるかもしれないという、一生に一度あるかないかのチャンスです。自宅周辺の天候条件が悪ければ、条件が良い所に移動して観察すれば良い、またその価値は十分にある珍しい現象です。小さな車に撮影機材一式を積み込んで、天気予報が好ましい大阪から神戸、三田方面を目指して出発しました。

大阪北部は晴れていましたが、光害の影響で暗い天体は見えないだろうから、吹田のジャンクションから中国自動車道に入り、三田方面を目指しました。金曜の午前から一睡もせずに、神戸三田プレミアムアウトレット周辺の暗くて西の空が開けている所に到着したのは午前4時過ぎ。

急いで設置したポータブル赤道儀(Vixen POLARIE)にNikon D7000を取り付け、西南西の空にカメラを向けました。装着したレンズは普段、星の撮影には滅多に使わないNikkor 35mm f/2D。ISO1600、露光30秒、F2.2で追尾しながらインターバル撮影。15枚、撮影する度にカメラを少しずつ西へずらしました。自動撮影中は、別の三脚に固定したNikonの双眼鏡(7×50 7.3° IF WP HP Tropical)で移動する暗い天体を探し続けました。iPadにダウンロードしておいた小惑星の軌道予想チャートを参考にしながら、探し続けましたが、一向にそれらしきものが見つからない。小惑星が最も明るく見えるのは午前4時半頃。時計はすでに午前5時を回っている。どんどん暗くなるので時間と寒さとの戦いです。

McDonald's Kobe Kouzudai

ここまで画像が一枚もないのはなぜ?カメラの設定に問題はなかったのですが、レンズの向きが... 思っていたよりも換算52mmのレンズはずっと画角が狭く、予想軌道を大きく外していました。すべての写真に小惑星は写っていません。高速で移動する明るい人工衛星なら双眼鏡で追尾し、写真にも写っていましたが、目的とした小惑星ではありません。赤道儀で追尾するということは、いくら時間をかけて連写したとしても、フレーム内に被写体が入っていなければ、目的とした被写体を記録することはできません。写真撮影に失敗したことに気付いたのは、建物がアメリカンなマクドナルド神戸上津台店で朝食中のこと。NASAが予測した2012 DA14の軌道は本当は大きくずれていて、前日にロシアに落下したあれではないのかと疑っていました。

ヨーロッパでは前日ではなくて同じ日に起こった現象です。こういう滅多にない偶然は一体なんなのでしょう。最近、火球の目撃情報も異常に多い気がします。今年は大きな隕石(=小惑星)が空から降って来たり、地球の軌道と交差しそうになったり、記録的な明るさの大彗星が太陽をかすめたりする、そんな珍しいことが連続して発生する宇宙を実感する年なのでしょうか。

Kobe Kita Poka Poka Onsen

気分転換を兼ねて、iPhone 5のカーナビ(Google Maps)で近くの「温泉」を検索。ヒットしたのがグリーンガーデンモール内にあるこの北神戸ぽかぽか温泉。雪がちらつく寒い朝でしたが、午前8時の開店と同時に入浴すれば、冷えきった身体はぽかぽか。露天風呂は有馬温泉と似た黄金の湯。高品質療養泉だそうで、眠気も飛んで疲労回復したので、神戸三田プレミアムアウトレットに立ち寄ってから、午後から三宮方面へ。そしてポートアイランドのIKEAを経由して、帰路についたのは太陽が西の空に沈む少し前。

小惑星の眼視での確認と写真撮影には失敗しましたが、来月の彗星撮影の良い練習になったと思っています。快適な温泉を見つけることもできました。

The Best Starlit Sky In The World

SanDiskの「世界でいちばんの星空に会える場所」と題されたタイムラプス・ビデオ、これを観て撮影地のニュージーランド南島のTekapoに行ってみたくなりました。キャンペーンに応募しておきましょう。

この動画をよく観ると、低位置に設置したインターバル撮影中のカメラボディーがゆっくりとドリーの上を動いているのがわかります。DAKOTALAPSE.COMで使われているカメラボディーを微速度で移動させるあのレールが使われているようです。低位置に設置するドリーを使用する限り、ローアングルでの撮影になるのでしょうか。

テカポがあるマッケンジー盆地はIDSR (International Dark Sky Reserve)に指定されているそうです。動画に写っている湖はテカポ湖でしょうか。近くにはMt. Johnがあり、そこには世界最南端の天文台があるようです。この山にも登ってみたい。

テカポリバーでは50cmオーバーのブラウントラウトがドライフライで狙えるそうです。朝と夕暮れ時はフライフィッシング三昧、夜は満天の星空、想像するだけでもワクワクします。

C/2011 L4 Pan-STARRS As Seen From Down Under

Image Linked To "Ice in Space" Forum (Courtesy of von Tom)

期待されたようには増光していないC/2011 L4 Pan-STARRSですが、オーストラリアのブリスベンで昨日の朝、撮影された上の画像を見る限り、二つの方向に伸びる尻尾がくっきりと写っていて、近日点通過までにまだまだ増光しそうな勢いです。撮影時に肉眼ではよく見てなかったので確認はできなかったそうです。

Image Linked To "Ice in Space" Forum (Courtesy of von Tom)

カメラ(EOS 600D = EOS Kiss X5)は、f/3.5、10秒露光の設定で、200mm望遠レンズを用いて撮影したというこちらの写真をもとにSkySafariで他の星と比較しながら光度を推定してみると、画像右上のインディアン座アルファ星と同じぐらい明るい。アルファ星の視等級は+3.10等です。急速に増光しているのでしょうか。これは期待できそう。

上の二枚の画像は、共にVixen Polarieで追尾しながら撮影したそうです。一枚目はf/3.5、10秒露光で撮影した複数の画像をおよそ6分間分、RegiStaxを用いてスタックしたものをクロップして拡大しているそうです。二枚目のクロップしていない画像は同じ設定で合成もしていないそうです。

南の方から放物線を描きながら太陽に向かっている彗星、C/2011 L4 Pan-STARRSは、近日点を通過する来月上旬まで北半球からは観察できません。

Starry Night with Nikon D7000 — Part 3

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 60s x 10 shots, Tracked with Vixen POLARIE

Nikon D7000の高感度耐性と長秒時露光における熱ノイズの出方を検証しつつ、冬の夜空を満喫しています。連休初日の昨夜遅くは、普段なら人はいない登山道駐車スペースに3台の乗用車が停車中でした。フロントガラスが凍結していたので、中には人はいない様子。イノシシや鹿に遭遇することは日常なので慣れていますが、真冬の深夜にあんな所で乗用車を見かけると、遭難事故でもあったのかと若干、心配になります。(去年の夏には山岳部の高校生が遭難する事件がありました。)

上の画像はPOLARIE星追尾モードで追尾した露光60秒の画像を10枚、StarStaxを用いて合成したもの。ダーク画像を引き算しています。換算16mmの超広角レンズで合計10分間の追尾になりますが、星は点像に写っているので、このレンズならまだまだ露光時間は伸ばせそうです。ポーラーメーターで極軸を大雑把に合わせただけの簡易赤道儀でここまで追尾できれば、十分以上。モータードライブ非搭載の赤道儀で不慣れな人がマニュアルで追尾するよりも精度は高い。

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 60s, Tracked with Vixen POLARIE

こちらは合成前の一枚。写っている星の数が全然違います。

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Olympus OM-D E-M5 ISO 3200, f/4, 20s, Courtesy of minority318

Flickr Contactsのフォトストリームを見ていると、昨夜の大体同じ時間帯に、OM-Dユーザーのminority318さんが亀岡市内でオリオン座を撮影しておられるのがわかりました。写真の構図を一目見れば、光害を避けるのではなく、活用しておられる様子が窺えます。広角端で換算28mmのレンズをお使いなので、三脚固定撮影で星を点像に留める限界の20秒の露出で、ISOは思い切って3200。OM-Dは有効画素1605万画素の4/3型LiveMOS、対してNikon D7000は有効画素1620万画素のAPS-C型CMOSで、噂によるとセンサーは同じSony製。センサーサイズと画像処理エンジンは異なるけれどその素性は似ていると思います。

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 45s

拡大しないと判別できない小さな流星が三脚固定撮影中に一本、流れました。

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インターバル撮影で久しぶりに(と言ってもNikon D7000では初めて)北天のグルグル写真を撮りながら、私は小川のリラックスアームチェアに座り、Colemanのアウトドア・リバーシブル・ブランケットを羽織って、Nikonの古い双眼鏡(7×50 7.3° IF WP HP Tropical)を用いて冬の星空を堪能しました。木星のガリレオ衛星、ガニメデが見えたような見えていないような。5.2等星なので、倍率7倍の双眼鏡でも多分見えている。

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Sony DSC-RX100 ISO 1600, f/2.0, 30s

今年の3月上旬から中旬にかけて肉眼でも見えると予想されるC/2011 L4 (Pan-STARRS)彗星は夕暮れ時に西の空低い位置に現れます。SkySafariの予想によれば、近日点で+0.5実視等級。いつもの星空観察地は西が山なので、Pan-STARRSは恐らく尻尾の先っちょぐらいしか見えない。見られるのは最初で最後の彗星なので、3月上旬までに彗星観察に適した場所を確保しておかなければなりません。西が開けた場所と言えば...

Starry Night with Nikon D7000 — Part 2

湖面に反射する星空が撮れないだろうかと思い、昨日の深夜に琵琶湖畔まで行きましたが、点滅する灯台の光など、思いの外、様々な光害があり、風も吹いていて湖面が波で揺れているので撮影は断念しました。私が理想とする湖面に反射する星景写真は、山の上にある小さな池で風が吹いていない時でしか撮影できないのかもしれません。空が澄んでいる冬の山で小さな池があるところは、積雪で通行止めになっているし、この季節はそもそも無理がある。

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Sony DSC-RX100 ISO 1600, f/2.0, 30s

ということで、湖面に反射する星景写真は諦めて、撮影地はいつもの近場の山に落ち着きました。近場と言っても都会に住む人なら、こんな山奥に夜に一人で入って怖くないのか?と思うような人里離れた山の中です。周囲には野生の鹿とイノシシぐらいしかいません。ツキノワグマは多分、冬眠中。地面は雪で覆われているので、三脚は積もった雪に突き刺すようにして固定。カメラの向きを調整する時、車を整備する時に使うマットを雪の上に敷いています。レンズの鏡筒に巻き付ける結露対策用の「巻きポカ」と膝当て用のマットはこの時期の撮影には必需品。腰に貼る使い捨て懐炉とヒートテックの上下、靴下も。

凍てつくように寒い夜中に星を見に山に登る自分は、天文少年だった頃と何も変わっていない。命の次に大事にしていた五島光学の屈折式望遠鏡と岩のように重い赤道儀、アイピース一式、赤いセロハンを被せた懐中電灯を自転車の荷台に載せて、光害の影響が少ない山を目指したものです。途中で、パトロール中の警察官に停止されることが何度かありました。星を見に行くと言ったら、「ご苦労さん、頑張りや!」と訳もなく励まされたのを覚えています。

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Nikon D7000 ISO 2000, f/2.8, 40s, Tracked with Vixen POLARIE

今夜はISO感度を思い切って上げてみました。Vixen POLARIEは1/2星景モードに設定。露光は40秒と控えめ。左上から右下にかけてうっすらと冬の天の川が写っています。星景写真にはうってつけの落葉した広葉樹をフレームの中心に置きました。Nikon D90で感度をこんなに上げると全体が青っぽく写りましたが、D7000は青っぽくなりません。Apertureでホワイトバランスの色温度と彩度、鮮明度を調整して意図的に少し青っぽくなるように補正しています。

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Nikon D7000 ISO 2000, f/2.8, 60s, Tracked with Vixen POLARIE

同じISO 2000でも露光時間を40秒から60秒へと長くすると、明るい星がより大きく写ります。

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Nikon D7000 ISO 3200, f/2.8, 30s, Tracked with Vixen POLARIE

今度はISOを3200に上げて、露光時間を30秒に短くしました。より暗い星が写るかと思ったのですが、結果は逆であり、ISOを下げて露光時間が長い方がノイズを少なくしながらより多くの星を撮ることができるようです。

およそ1時間半の星空撮影中に明るい流星を2本、確認しました。1本目は北から西方向に山の稜線をかすめるようにゆっくりと流れたオレンジ色の火球クラス。タバコの火の粉が風に吹かれて飛んだのかと思うような感じでした。2本目は天頂付近から西の空に長い軌跡を描きながら落ちる明るい流星。いずれもノイズリダクション中でした。しぶんぎ座流星群は終わったと思っていたので油断していました。

Nikon D7000で撮影した上の画像3枚はいずれも長秒時ノイズリダクションはオフで、念のために準備していたダーク画像との合成もしていません。1/2星景撮影モードで追尾した一枚の画像をApertureで補正しただけです。(上述のホワイトバランス、彩度、鮮明度に加えて、レベル補正、カーブ、コントラストも調整してあります。)期待していた通り、熱ノイズは少ないです。換算16mmのレンズなら露光時間をもっと伸ばしても良いかもしれません。

カメラをもう少し、南(左)に向けるとオリオン座が写りますが、今夜はモノマニアック(偏屈)魂を発揮し、敢えてオリオン座を避けて、冬場はなかなか綺麗に撮れない天の川を狙いました。

Starry Night with Nikon D7000 — Part 1

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雪が溶けずに残る寒い夜でしたが、Nikon D7000で星空撮影の試写を行いました。レンズはいつものTokina AT-X 116 PRO DX (AF 11-16mm f/2.8)で広角端、絞りはf/3.2、ISO 1250で20秒間の三脚固定撮影。プレアデス、木星、オリオン座の明るい星が際立つようにApertureで補正してあります。長秒時ノイズリダクションはオフの設定ですが、D90と比べると、気になるノイズはほとんどありません。

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こちらはVixen POLARIEに載せて追尾しながら20秒間の露光で撮影した数枚の画像を合成したもの。露光時間をもっと長くした方が、暗い星がより多く写っていたと思います。ISOも2000〜3200ぐらいまで上げても良かったかもしれません。

Camera Roll-72

カメラボディーや三脚に霜が付着しましたが、巻きポカで温めたレンズに結露は皆無。凍てつく真冬の空を眺めていても流星は一向に流れないので、早めに退散しました。足跡のほとんどは私が残したものではなく、鹿のもの。

The 2012 Geminids — Part 2

極大時刻は予想されていた時刻よりも少し遅めのJST12月14日午前11時頃だったようです。IMOの現時点の最大ZHRはUTC12月14日午前1時43分で136になっています。月明かりに邪魔された去年のZHR200近くと比べて、新月の今年は予想に反して少なくなっています。

Geminids 2012 stackedImage

去年と比べて条件が理想に近かった今年は、13日の夜から14日の未明にかけて約6時間の観察と撮影を行った我々の印象では、去年よりも見られた流星の数は数倍は多かったと思います。実際に数えたわけではないので、正確な数値はわかりませんが、少なくても100〜200は目視で確認できました。火球に近い明るい流星は一つはありましたが、ほとんどが中程度の速さの暗い流星が大半でした。期待した、12月うお座流星群?に属すると思われる流星は私は一つも見ていません。確認できた流星のほぼすべてがふたご座流星群に属するものと思われます。

Geminids 2012

放射点近くを流れた上の軌跡が極端に短い流星は、目視で確認できていませんが、自分の方にやって来る静止流星と呼ばれるものかもしれません。右端のおうし座の近くに写っている一際明るい星は木星。月明かりがない理想的な満天の星空なのに、この木星の光が邪魔とか贅沢なことを言いながら観察と撮影を続けました。

Geminids 2012

オリオン座リゲルが山の稜線のすぐ上まで落ちてきました。時刻は12月14日午前3時26分。軌跡が長くて明るい流星が写っています。この頃から雲が増えてきます。気温は零度近くまで下がり、カメラ機材やブランケットの上に霜が降りてきましたが、「巻きポカ」仕様のレンズに曇りはなし。

Geminids 2012

放射点が天頂付近から西の空に下がってきています。木星の近くに降り注ぐように流星は流れていました。露光25秒のこの画像には流星が2本、流れています。

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Courtesy of minority318

Olympus OM-D E-M5で同行者が撮影したベストショット。

Geminids 2012

私が撮影したこちらの流星と同じもの。カメラのセンサー、画像処理エンジン、カメラの設定、補正の仕方が異なると仕上がった画像が随分と異なる。私の方はホワイトバランスと彩度の調整が派手過ぎ。

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Courtesy of minority 318

撮影の途中で登山口の方まで移動しました。わずか1キロほど山に登っただけですが、辺りはこの前の雪が溶けずに残る銀世界でした。葉を落とした広葉樹と針葉樹を背景にオリオン座をフレームに入れた写真。ホワイトバランスを調整してノイズをごまかす必要がないOM-D、相変わらず星が綺麗に写ります。

The Sky Is Clear

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昨夜から早朝まで局地的に降っていた冷たいにわか雨が止み、午後から次第に雲が切れて、ふたご座流星群と12月うお座流星群候補?のために空はほぼ快晴の絶好の観察+撮影機会となりました。去年のように月の光もありません。昨夜ほど寒くもありません。天気予報によれば、明日の正午頃までこの最適な天候が続くそうです。

GITZO G220

Vixenポラリエ専用三脚として使用しているGITZO G220の脚チューブをメンテナンスしました。といってもアストロプロダクツのスリップルブをスプレーしただけです。チューブを緩める時の動きが滑らかになりました。

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今夜はVixenのポータブル赤道儀、ポラリエに載せるのはNikon D90ではなく、Olympus OM-D E-M5。F1、Apple製品、カメラ好きと私と趣味が酷似しているOM-Dユーザーがもうすぐお見えになります。今夜はそのOM-DとNikon D90にOlympus PEN E-P1、Ricoh GR Digital III、Sony DSC-RX100と5台体制で今年最後の天文ショーに備える予定です。Nikon D90とRicoh GR Digital IIIはインターバル撮影をする計画。

Vixenポラリエはポーラーメーターを導入してから、極軸合わせが楽になりましたが、精度が今一つでした。広角レンズで短時間の追尾であれば、極軸が少々ずれていても星は点像に写るので、それほど神経質にならなくても良いのですが。精度が今一つである原因の一つが判明しました。ポラリエ内蔵の方位磁石とポーラーメーターの磁石がどうやら干渉しているようです。ポーラーメーターを使用する際は、内蔵の方位磁石を外しておくと磁石の干渉がなくなり、精度を少し改善することができるかもしれません。尚、極軸合わせは、金属部品と電子部品の塊であるカメラとレンズをポラリエに搭載する前に行うのが基本です。カメラを搭載後に極軸合わせをしようとすれば、磁北が大きくずれます。

KIRIBAI Makipoka (Ankle Warmer) for Astrophotographers

KIRIBAI Makipoka (Ankle Warmer)

これからの季節の必需品、使い捨て懐炉を買って来ました。 商品名は「巻きポカ(足首用)」、通常の使い方はパッケージを見れば一目瞭然なのですが、通常の使い方をするのならわざわざこの偏屈ブログに書く必要もありません。

KIRIBAI Makipoka (Ankle Warmer)

パッケージの中には専用温熱シート4枚と長さ38cmの巻きポカ専用ホルダー(足首用)2個 が入っています。手首用の短いものも売っていました。

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温めるのは曇りやすい金属鏡筒の超広角ズームレンズ 。この商品をホームセンターで見た時にひらめきました。レンズの曇り止めとして使えないだろうか?専用温熱シートは、専用ホルダー内で使用した場合に40ºC以上を6時間保持するそうです。レンズ鏡筒部分に巻いてみました。レンズフードを取っ払って、専用ホルダーをフード代わりになるように少しずらすとさらに効果的かもしれません。

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実地での使用でレンズの曇り止めとして機能するかどうか、今週(12月13日深夜から14日未明)のふたご座流星群極大を前に検証してみました。午後10時半頃からおよそ2時間、Nikon D90で三脚固定インターバル撮影を行いました。気温は測っていませんが、たぶん零度ぐらい。

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特に曇りやすい天頂付近にもカメラを向けてみましたが、 レンズに曇りはなし。ボディーにも水滴の付着はなし。湿度が低い夜だったので良好な結果が得られただけかもしれません。

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Zesty AccessoryのZGR-1bとiPhone 4を使ってインターバル撮影した45枚の画像ファイルをStarStaxで合成し、Apertureで補正したのが上の画像。(撮影中に車が通過したので、ヘッドライトに照らされた柿の木が写っています。)

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余りに寒くてじっとしていられないので、インターバル撮影中の機材は車の近くに放置したまま、開通したばかりのバイパス周辺でSony DSC-RX100を使って星景写真を撮影。ZGR-1bは設定した枚数を撮り終えれば、ポケットに入れたスリープ中のiPhoneに知らせてくれるので便利。撮影中に車の中で暖をとることもできます。

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うっすらと天の川も写っているので、バイパス開通による光害の影響はほとんどないと思います。

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延長されたバイパスからは琵琶湖が望めますが、住宅が近くにあるところには防音壁が設けられていて、この壁がヘッドライトを遮光してくれているようです。時々、側道を通過する車のヘッドライトの光を受けると星の写真はボツになります。

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側道から少し離れたところなら問題ありません。放置していた「巻きポカ」仕様のNikon D90のレンズに曇りはありませんでした。自分の足首にも欲しいと思うほど、凍てつくような寒さでした。タッチパネル対応の手袋を持ち合わせていないので、指先がかじかんでカメラの設定を変更するのも躊躇したくなる、そんな寒い夜でした。

Orionids 2012

IMOの集計結果をみると、今年のオリオン座流星群のピークはUTC10月20日(土)13時20分頃(JSTでは同日22時20分頃)だったようです。(追記:ピークを確定するのは時期尚早のようです。)10月19日(金)から21日(日)まで雲がほとんどない気象条件に恵まれ、深夜は月明かりに邪魔されることもなく、最適な観察条件が揃っていました。天の川が見える自宅近くの観察地にこの3日間、夜な夜な出かけました。しかし、この絶好の観察条件から期待できるほどの数は見ることができず、少々期待外れでした。

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19日(金)と20日(土)の深夜は夜露に悩まされながらの撮影になりました。20日午前2時20分頃に捉えたオリオン座流星群に属すると思われる流星。放射点に近いので軌跡は短いけれど比較的明るい流星でした。

去年の10月23日に撮影した上の画像は、NASAのMarshall Space Flight Centerが管理するグループ、"Orionid Meteor"から招待を受け、グループに投稿しました。この画像もレンズに付いた夜露を拭き取りながら撮影しました。

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9月20日(土)はメイン機材として使用しているNikon D90用のSDカードが突然読み取れなくなりました。(後日、別のカメラでSDカードをフォーマットしてから、再びNikon D90でフォーマットし直せば読み取れるようになりました。)サブカメラのRicoh GR Digital IIIでインターバル撮影した画像の一枚に暗い流星が写っていました。たぶん、おうし座流星群(南群)に属するものです。

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21日(日)はOM-Dユーザーのminority318さんが同行。3時間近く、撮影に専念しましたが、公開できるような明るいオリオン座流星群に属すると思われる流れ星は撮ることができませんでした。目視では数個、確認しています。それでも、満天の星空に大いに満足。上の画像に写っている流れ星ももおうし座流星群(南群)に属するものと思われます。

Orion Is Rising

30秒間の露光でおよそ100枚、撮影した画像ファイルをStarStaxで合成。東の空にオリオン座が昇って来る様子がわかります。画像中心から少し左の一際明るい星は木星。

Horsehead Nebula (Courtesy of minority318)
Photo taken with Olympus E-M5 (Courtesy of minority318)

同行者がOlympus OM-Dで撮影した馬頭星雲が綺麗に写っています。f/5.2、ISO 2000、60秒の露光。ポータブル赤道儀(Vixen POLARIE)を使って追尾しています。レンズは換算72mm、極軸は磁北に合わせただけですが、60秒の追尾には耐えられそうです。

今夜はAppleのSpecial Eventが日本では日が変わって24日の午前2時から始まります。極大日時の特定が難しく、ピークの前後数日の期間もまだまだ流れるオリオン座流星群を観察+撮影しながら、イベントの様子をiPhoneで確認しようかと計画しています。

Pleiades and Horsehead Nebula

Pleiades (M45)

筒状のものを見ればすべて天体望遠鏡に見えた天文少年だった頃、夏休みに天文同好会の合宿でリバーサルフィルムを使って撮影したプレアデスが正にこんな感じでした。私が手動でガイド撮影したものは実は、こんなにきれいに点像で撮れてなく、かなり流れていたと思います。恐らく大人の会員が自分が撮影したものと差し替えて私にフィルムをくれたのでしょう。現像したフィルムを受け取った時、私が撮ったものではないことに気付いていましたが、大人の会員が君が撮った写真だと言うので、ありがたく頂いたのを今でも鮮明に覚えています。

前置きが長くなりましたが、上の画像はSony DSC-RX100をVixen POLARIEに載せて追尾しながら撮影した画像です。カメラの設定は30秒の露光でISOは3200、f/4.9。天体写真を見慣れている人ならお気づきかと思いますが、ズームレンズを望遠端(換算100mm)にしてもこんなに大きく撮影できません。画質の劣化がない「全画素超解像」ズームを使っています。Exifデータには正しく表示されませんが、換算200mmの望遠になります。

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この時期、午前2時頃には冬の星座であるオリオン座が東の空に昇ってきます。星景モードで撮影しました。肉眼では見辛い馬頭星雲が写っています。

Horsehead Nebula

「全画素超解像」ズームで望遠端(換算200mm)にすると馬の頭のようにも見えます。極軸望遠鏡を用いずに、ポーラーメーターのみで極軸合わせをした場合の限界を探っていますが、露光時間が30秒ならまだまだズームインできそうです。「全画素超解像」ズームの利点は、画質が劣化しないことだけではなく、f値が光学ズーム望遠端で絞りを開放にした時のf/4.9よりも暗くならないというメリットもあることに気付きました。しかし、この小さなカメラの性能には驚かせられます。

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