Olympus E-P5 Test Shots — Part 2

Olympus E-P5 Test Shot with Tokina AT-X 116 PRO DX (AF 11-16mm f/2.8)
Tokina AT-X 116 PRO DX f/2.8, 11mm 25s, ISO 1600

Olympus PEN E-P5ボディーにK&F Concept Nikon (G) – M4/3マウントアダプターを介してTokina AT-X 116 PRO DX (AF 11-16mm f/2.8)を装着し、星景写真の試写を実施した結果の続きを記録しておきます。

普段はこのレンズはNikon D7000に装着して主に星景写真や流星群の撮影に使っています。Nikon Fマウントに装着した場合は、焦点距離が1.5倍になり、35mm換算でおよそ17mmから24mmの広角ズームレンズになります。このレンズをマイクロフォーサーズ規格のボディーに装着すると、焦点距離が2倍になり、35mm換算で22mmから32mmの広角レンズとして機能します。マイクロフォーサーズ規格のボディーに装着した場合、Nikonのボディーに装着した場合と比べて、レンズの中心部を使用することになるので、周辺部の歪みやコマ収差が軽減されます。

P3055169

このレンズには絞り環がないため、絞り調節機能がないマウントアダプターは使用不可となります。上の画像では右が絞り調節機能がない、Cosina(フォクトレンダー)マイクロフォーサーズアダプター。左が今回、入手したK&F Conceptブランドのマウントアダプター。いずれもNikon Fマウントのレンズをマイクロフォーサーズ規格のボディーに装着できるようにするためのマウントアダプターです。アダプターは精度が極めて重要になります。Wikipediaの”Flange Focal Distance“によると、Nikon Fマウントのフランジバックが46.50mmであるのに対し、マイクロフォーサーズ・マウントのフランジバックは19.25mm。その差(46.50 — 19.25 = 27.25mm)がマウントアダプターの長さになります。マウントアダプターは0.1mmぐらいの精度で製作しないと、無限遠に焦点が合わなくなる可能性があります。

Mitutoyo Dial Caliper

バンブーロッド製作用に購入したインチサイズのアナログ式ダイヤルノギスを用いて、マウントアダプターの長さを測定しました。ダイヤル部目盛りの単位(読み取り精度)は0.001″ (0.0254mm) なので、マウントアダプター長さを測定するには十分な精度だと思います。

Mitutoyo Dial Caliper

それぞれのマウントアダプターの長さを5ヶ所で測定しました。¥2,688の中国製K&F Concept Nikon (G) – M4/3マウントアダプターは、最短1.066″、最長1.070″で平均値が1.068″ (27.13mm) であるのに対し、2万円近くで購入したCosina(フォクトレンダー)マイクロフォーサーズアダプターは、最短1.071″、最長1.074″で平均値が1.072″ (27.23mm) でした。平均値はフォクトレンダーの方が0.10mm、長いという結果でした。理想とする正しい長さ、27.25mmと比べると、K&F Conceptは0.12mm短く、フォクトレンダーは0.02mm短くなっています。この精度の差が価格差となっているのでしょうか。

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いずれのマウントアダプターも正しい値よりも微妙に短くなっています。恐らく、このようにしているのは意図的です。正しい値よりも少しでも長くなれば、ピントリングをいくら回しても無限遠に焦点が合わない、星の撮影であれば、ピンボケになってしまうということです。そこで、無限遠の合焦位置を手前にずらす安全策が取られているようであり、この状況をオーバーインフィニティーというそうです。レンズの焦点距離が短くなればなるほど合焦位置がずれる幅も大きくなります。焦点距離を11mmに設定した場合、距離指標の∞ではなく0.7mぐらいの位置で無限遠にピントが合います。マウントアダプターの長さが0.12mm短い影響だと思われます。

Olympus E-P5 Test Shot with Tokina AT-X 116 PRO DX (AF 11-16mm f/2.8)
Tokina AT-X 116 PRO DX f/2.8, 11mm 25s, ISO 2500

上の画像は液晶画面でピント合わせをせずに、レンズの距離指標をもとに∞から少し戻したところで撮影したピンボケ写真です。(こちらの方が星座がわかりやすくて却って良いと思われるかもしれませんが、元天文少年としてはこれは受け入れられない写真です。)

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LAWRENCE Tender Care™ SOFT SLICKER BRUSH for Cats Small

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

子猫用のブラシをペットショップで買って来ました。外箱がレトロな感じ。

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

木製ハンドルに金属製の柔らかいブラシ。LAWRENCE MADE IN ENGLANDの刻印があります。

LAWRENCE Tender Care™ CAT SLICKER BRUSH Small

LAWRENCEと言う会社を調べてみると、ペットケア用品を扱う創業1799年の老舗。ステンレス製のピンは折れ曲がっています。

NIKKOR-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN -E-P1

上の猫用ブラシの画像3枚はこの組み合わせ(Olympus PEN E-P1 + Voigtländer Micro Four Thirds Adapter F + Nikkor-H Auto 50mm F2)で撮影しています。

NIKKOR-H Auto 50mm F2 with Olympus PEN -E-P1

Nikon D7000に装着するよりも(そもそも装着できませんが)PEN E-P1に装着した方が格好良い。しかし、このオールドニッコールはマクロレンズではないので寄れないし、物撮り用レンズとしては極めて使い勝手が悪い。(マウントアダプターを介してMicro 4/3規格のカメラに装着すると焦点距離は35mm換算で100mmになります。)結局、このレンズはお店に返却することにしました。お店の人の話ではレンズ性能が顕著に反映される星撮り用レンズとしても向いていないとのことでした。画質を追求するのであれば、フィルム時代の古いレンズよりもデジタル用に設計された新しいレンズの方が点光源の星の撮影には適しているだろうとの考えです。私も同感しました。

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星撮り用の単焦点レンズならAF Nikkor 35mm f/2Dも手元にあります。D90との組み合わせでは周縁部の減光が目立ったレンズですが、D7000との組み合わせでは不思議と光量落ちしないので、しばらくこのレンズ(35mm f/2D)も星撮りと物撮り用に使おうと考えています。

Huge Sunspots

DIY Neutral Density Filter

星ナビ付録の「日食観察プレート」を用いて工作した写真撮影用簡易減光フィルターを使って、太陽の撮影を試みました。小学生の頃に五島光学の屈折式望遠鏡を使って太陽の黒点を観察したことは今でも鮮明に覚えていますが、太陽を主な被写体としてカメラで撮影した記憶がないので、今回は人生初の試みかもしれません。黒点の観察はすぐに飽きてしまい、もっぱら夜空の観察に専念したのを覚えています。

太陽の撮影に使用したカメラボディーはOlympus PEN E-P1、レンズはNikkor 75-300mm f/4.5-5.6。フォクトレンダーのマイクロフォーサーズ・アダプターを使用したので焦点距離は35mm換算で最大600mm。

Sunspots

人生初の太陽の写真が上の画像。換算600mmでやっとこの大きさ。工作した簡易減光フィルターを通すと太陽はオレンジ色に写ります。右上と左下に巨大な黒点が写っています。肉眼でも確認できるほどの巨大な黒点です。初めて撮影した太陽に大きな黒点が写っていて驚きました。500円の下敷きを加工した簡易減光フィルターでここまで撮影できれば上出来なのかもしれません。

絞りは確か8か11でISOはAutoに設定したら200になっていました。シャッタースピードは1/250秒。露出が黒点の撮影にたまたま合っていたようです。金環日食の撮影には露出不足だと思います。日食時は周辺部で減光するので、この露出ではベイリービーズを綺麗に撮影することはできないと思われます。F値を下げると解像度に影響し、シャッタースピードを落とせば被写体ブレ、手ブレの原因になるかもしれないので、ISOをもっと高めに設定する必要がありそうです。

簡易減光フィルターの素材である「日食観察プレート」は、肉眼で日食を観察することを主に意図したものなので、減光し過ぎになり、結果として露出不足になりがちであると思われます。

Voigtländer Micro Four Thirds Adapter F—Matching

オリンパスの場合、右に回してマウントアダプターをボディーに装着。交換レンズからボディーに電気信号を伝えるための接点はありません。絞りリングを回して設定した絞り値がボディーに伝わらないので、メタダータにも反映されません。

w/AF Nikkor 35mm f/2D

レンズはニッコールなので、今度は逆に左に回してマウントアダプターに装着。3本のレンズのうちこの35mm f2/Dが最もバランスが良いかと思われます。

w/AF Nikkor 35-70mm f/3.5-4.5

この古いズームレンズはちょっとバランスが悪いけれど、使い勝手は悪くはないはず。オリンパス純正のZuikoレンズは単焦点のみになってしまったので、このニッコールはPEN E-P1に装着すればまだまだ使えます。

w/AF Zoom-Nikkor 70-210mm f/4-5.6

換算で140-420mmの望遠ズームに手ブレ補正が使えるのは便利。見ての通り、アンバランスですが、それなりに均衡がとれているような気もします。直進ズームはこれでも広角端にしています。E-P1の小さなグリップではグリップできません。モニターを見ながら、マニュアルでピント合わせをするとき、望遠端になるようにレンズを繰り出した場合はフォーカスリングが異常に遠くに感じます。

フォーカスリングを回してもマニュアルフォーカス・アシストによる拡大表示は機能しません。INFOボタンを繰り返し押して拡大枠を表示させ、OKボタンを押せば7倍に表示されます。サブダイヤルを回せば倍率を7倍と10倍で切り換えることも可能。再びOKボタンを押して、フレームを確認してからシャッターリリース。電源をオフにしても、カメラは最後の設定を覚えているので、次は繰り返しINFOボタンを押す必要はありません。

今夜は満月、望遠端(換算420mm)で試写してみました。三脚固定でISO:200、SS:1/50秒、絞り値は8とか11?忘れました。絞り値がメタデータに記録されないので、こういうことになります。

Voigtländer Micro Four Thirds Adapter F—Unboxing

FマウントNikkorレンズをマイクロフォーサーズ規格のOlympus PEN E-P1でも使用できるように、フォクトレンダー・ブランドのマイクロフォーサーズ・アダプターを入手しました。マウントアダプターの説明書を見ると、「この製品は、Voigtländer Fマウント、Carl Zeiss ZFマウントに装着することを目的とした専用アダプターであり、これらのレンズ以外を装着した場合における、事故、故障などについては保証の対象外となる。」との但し書きがあります。レンズ沼による被害を軽減することを目的に、手元にあるFマウントに対応したレンズをOlympus PEN E-P1で活用しようと、買って来たのですが、ニッコールレンズが保証の対象外となれば、目的を達成するどころかますますレンズ沼の深淵に沈みそう。「保証対象外」は無視して、もちろんニッコールレンズを装着する予定ですが、前から気になっていた、コシナが販売する、Ultra Wide-HeliarとかColor-Skopar、それにCarl Zeiss Distagon、Planarなどといったドイツブランドの単焦点レンズが欲しくなります。

このマイクロフォーサーズ・アダプターは、絞り環がない比較的新しいニッコールGタイプのレンズには使えないことに買ってから気付きました。手元にあるFマウント対応レンズは5本、そのうち、絞り環がないズームレンズが2本あります。2本の比較的新しいレンズはNikon D90用に買ったものですから、マウントアダプターが対応していなくても良いと考えればそれで済むことですが。

焦点距離が換算2倍になる、マイクロフォーサーズなら中望遠レンズを超望遠レンズとして使用するには都合が良いです。また、ボディー内手ブレ補正機構があるオリンパスのボディーなら、レンズに手ブレ補正機構がない古いタイプ、あるいは廉価版のレンズで手ブレ補正を効かすことができます。とりわけ古い望遠ズームレンズ(例えば、AF Nikkor 70-210mm 1:4-5.6など)には適しているかと思います。

購入先は梅田のヨドバシカメラですが、購入時にHansa (RAYQUAL)のものも見せていただきました。持った感じは、Hansaのマウントアダプターの方がずっしりと重いけれど、高級感、上質感と光学機器らしい繊細さはフォクトレンダーの方が良いと判断し、少々、値は張りましたがこちらを選びました。(希望小売価格は税別で¥19,800)

他にも半値以下の中国製のマウントアダプターも市場に出回っているようですが、この種のアクセサリーはボディーマウント部やレンズに傷を付ける恐れがあることを考えると信頼できるブランド品を選んだ方が賢明であるとする、カウンターで応対してくれた店員の助言に従いました。