C/2022 E3 (ZTF) — Part 3

Stellarium 1.2

天気予報によると、C/2022 E3 (ZTF)の近地点通過時は曇りか雪となっているので、当地で条件が良い今夜が撮影のラストチャンスかもしれないと思い、屋根裏部屋からのお手軽撮影に挑みました。前回撮影時の2日前から比べると、移動速度が速くて、午後10時過ぎで北極星よりも高い位置にあるのがわかります。前回と比べると月明かりの影響もより大きく、双眼鏡で辛うじて確認できる程度でした。

PEN E-P5, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, f/2.8, 20.0s x 13 frames, ISO 1250
Tracked with iOptron SkyTracker, Stacked with StarStaX

輝度72%の月明かりの影響を考慮して、ISOを1600から1250に落としました。ISO以外の設定値は前回と同じ。合計で露出20秒 x 30コマを撮影しましたが、前半は薄い雲の影響を受けたので、その部分を除いて、StarStaXで比較明合成後、Photosで調整してあります。

屋根裏部屋からのお手軽撮影で注意すべきことが一点あります。前回撮影時に気付いたことですが、撮影中に室内をうろうろすると、床からカメラを固定した三脚へと振動が伝わり、高い精度で追尾していても星が点像にならずに二重星のように写ってしまうということです。

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Geminids 2022

ふたご座流星群が極大を迎えた昨夜、当地では残念ながら天候条件に恵まれそうにないと判断した私は早めに床につき、iPhoneでweathernewsのライブフィードを見ながら眠ってしまいました。そのライブフィードで確認できた明るい流星と同じと思われるものが下の画像に捉えられています。

E-M5 Mark III, OLYMPUS M.17mm F1.8, ISO 200, 17mm, f1.8, 1.0 s

日が変わった今日の昼前にminority318さんからiMessage経由で流星を撮影した画像が送られて来ました。街中でこんなに綺麗にオリオン座と明るい流星が撮れている。Exifを見ると、シャッタースピード1.0s、ISO 200、f1.8。星の軌跡から判断すると露出時間は30分以上はあるはず。月明かりの影響がないのは撮影時刻が午後9時半頃になっているからです。

E-M5 Mark III, OLYMPUS M.17mm F1.8, ISO 200, 17mm, f1.8, 1.0 s

このノイズがほとんどない星空写真はどうやって撮ったのだろうかと不思議に思っていると、すぐに回答がありました。Olympus E-M5 Mark IIIに搭載されている、ライブコンポジット(比較明合成)の機能を使ったとのことです。シャッタースピード1秒で露出30分とすれば、60 x 30で1,800枚近くの画像を合成していることになります。(インターバル0秒で計算)カメラをしっかりと固定できる三脚さえあれば、いとも簡単に街中からこのような星空写真が撮れる。あの小さなカメラボディーに凄い技術が結集されている。

私が所有するPen E-P5はライブコンポジット非対応なので、インターバル撮影で何枚も撮影した画像ファイルをStarStaXで合成するしかないです。シャッタースピードは30秒ぐらいなので、それなりに長秒時撮影のノイズも出ます。

Another Pair of Progressive Lens Eyeglasses — Part 2

フレーム持ち込みで累進多焦点(近々)レンズを発注後、1週間が経過したので、丸眼鏡を受け取りに眼鏡市場へ。鼻パッドが新品に交換され、チタン製のフレームがピカピカに磨かれている。

この丸眼鏡はパソコン専用の近々レンズ。腕を伸ばして高い位置に持ち上げたiPhoneの小さな文字がレンズの高い位置で読み取れることが肝要。問題ありません。

帰宅後、実際にLG Ultrafine 4Kで細かな文字が読み取れるか試してみたところ、こちらも問題なし。ディスプレイの解像度を一段上げて、元の状態に戻しました。デフォルトの2048 x 1152に対し、2304 x 1296に解像度を上げてますが、これでも虫眼鏡で拡大したように大きく見える。上限の2560 x 1440にしても読める。

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Another Pair of Progressive Lens Eyeglasses — Part 1

丸眼鏡フレーム(NOSTALGIA N-1005)持ち込みで、パソコン専用として使用する予定の近々レンズを発注しました。こちらのお店は11年前の2011年9月にゼログラ5.4g「渋」シリーズを購入した眼鏡市場。

11年前のデータが残っていたようです。ゼログラは遠近両用のCarl Zeiss Vision Japan製の累進多焦点レンズでしたが、今回はNikon製の累進多焦点近々レンズ。眼鏡市場ではレンズの価格は単焦点も多焦点も一律で、11,800円でした。仕上がりは1週間後。

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A Pair of Progressive Lens Eyeglasses at COSTCO — Part 2

AVAIL 167 SC

COSTCO京都八幡倉庫店で購入した遠近両用眼鏡が出来上がったので、1週間後に取りに行きました。掛けてみると遠くも近くもよく見える。特に遠くのものが以前よりもくっきりと。検眼師のお姉さん、累進多焦点レンズを一発で合わせて来ました。

違和感を感じたことが一つあります。その違和感に最初に気付くきっかけとなったのが、およそ1年ぶりに買ったS&B本わさびの大きさ。小さくなっているのでわさびも値上げになったのかと勘違いしたこと。帰宅して1年前に買ったものと比べると、その容量に変更はない。

屈折率L 1.67, R 1.67

帰宅途中にも周囲の普通乗用車が軽自動車のように小さく見えることに気付きました。車間距離もいつもとは違う。

L: S -4.50, R: S -4.25

Mac mini (2018) に繋いだLG Ultrafine 4K 21.5″ディスプレイはどのように見えるか、ディスプレイの高さを下げて確かめると、やはり文字サイズが妙に小さく見えて、解像度をデフォルトに戻さなければ読み取れないほど。以前はデフォルトの解像度だと文字が妙に大きく感じたので、一段分、右にスライドして文字サイズを小さくしていました。

EYE’s CLOUD Designed in Japan, Made in Korea

つまり、以前使っていた近々レンズがいつの間にか遠くも見えるようになり、近くも遠くも虫眼鏡状態で見ていたのではないかということです。本わさびの容量が変わったのではなく、本来の大きさで見えるようになったということでしょう。

NOSTALGIA N-1005

パソコンのディスプレイを見る時間が以前と比べて減ったものの、新調したこの遠近両用眼鏡でパソコンを使用するにはちょっと無理があり、不便です。ということで、以前使用していたチタンフレームの丸眼鏡のレンズを別の店で新調して、パソコン専用眼鏡にする予定です。

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A Pair of Progressive Lens Eyeglasses at COSTCO — Part 1

下着を含めて私が身に付けるものの多くがCOSTCOブランドKirkland製ですが、今回は累進多焦点レンズ(遠近両用眼鏡)をCOSTCO京都八幡倉庫店で発注しました。

Kirklandブランドのフレームは売ってなかったので、売り場の店員さんと相談しながら選んだフレームはEYEs CLOUDブランドのEC-1051のBrown Demi Matt。現在、着用しているSteve Jobs風丸眼鏡を探しましたが、丸いフレームでしっくりするのがなく、似ても似つかぬものに落ち着きました。EYE’s CLOUDというiCloudをパクったようなブランド名のみ、Apple製品風。EYE’s CLOUDはULTEM®をフレーム素材としていち早く採用した超弾力メガネのリーディングブランドだそうです。

フレームを決めてから、視力を測定する広い部屋に案内されました。店員さんだと思っていた人は検眼士でもありました。フレーム選びのアドバイスをする人と検眼する人が同じ人なのは良いことです。

これまでに訪れたどのメガネ店よりも機材が豊富。最新鋭の測定器具を使って検眼してもらいました。近距離での視力も機械で測定できるようになっていました。それと、検眼する部屋が広いというのもCOSTCOメガネ売り場の特徴でしょうか。

黒目と白目の境目、中心の位置にマークしてある。

累進多焦点レンズの場合は受注生産になり、納期は1週間後になりました。手渡されたレンズの処方箋によると、遠用R -4.25、遠用L -4.50、近用R 2.25、近用L 2.25となっています。遠くは右目の方が悪いと思ってましたが、逆になっている。レンズはNikon Avail 167。松竹梅3種のレンズから竹を選択。竹レンズ11,800円とフレーム8,800円で合計20,600円でした。眼鏡を新調したのは7年ぶり。7年前に購入した眼鏡レンズのコーティングが剥がれて見辛くなっていました。

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Gion Matsuri 2021 — Part 2

後祭は7月22日午前に撮影しました。久しぶりにOlympus PEN E-P5の出番となりました。金箔になった大船鉾の龍を見てから、南観音山、北観音山へ。

今回もPhotosで制作したスライドショー(テーマはKen Burns)をYouTubeにアップロードし、リンクを張っています。

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A Trip To Hokkaido — Part 3

最終目的地の屈斜路湖プリンスホテルに到着したのは午後6時頃。ホテルは屈斜路湖に面しているはずですが、辺りが真っ暗闇なので、湖がどこにあるのかもわかりません。

チェックイン時に6,000円分のGo To Travelによる地域共通クーポンをもらいました。クーポンの有効期限はホテルをチェックアウトする10月22日。

50才以上限定の夕朝二食付きミドル&シニアプランで連泊しました。チェックイン後、すぐに天井が高いガラス張りのレストランでバイキング。ホテルの食事は美味しくて当たり前ではありますが、どの料理も手間がかかっている。

ホテルのエントランスにあった体験ツアー、レジャーガイドのお店、「遊び屋」さんに「屈斜路湖宇宙ガイドツアー」なるものがあったので、星の撮影に適した場所を尋ねてみました。

ガイドさんに教えていただいた場所は二ヶ所。最初に教えていただいた美幌峠展望台についてさらに詳しく、ピンポイントで「この辺りなら展望台の街灯の光が届かないのでお勧めします」とのことで、現地ガイドによる貴重な情報をいただきました。展望台駐車場からさらに徒歩で奥に進むと大きな岩がゴロゴロしたところがあり、そこなら屈斜路湖と星の写真が撮れますとのことでした。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.12-50mm F3.5-6.3
ISO 1600, 12mm, f/3.5, 20s

美幌峠展望台まではホテルから車で20分ぐらいでした。駐車場にレンタカーを停めて、ヘッドライトを消し、頭上を見上げると、天の川がくっきりと見えていました。近くに街灯はあるものの、駐車場からでも写真撮影できそうなほど光害が少ない。

三脚とカメラ機材一式を携えて、「遊び屋」さんに教えてもらった方に階段状の坂道を進むと、自分の足下さえ暗くて見えないほどの暗闇でした。

カメラを三脚に載せ、12-50mmのズームレンズを装着し、焦点距離を広角端にして、接近中の明るい火星を視野に入れてマニュアルでピント合わせ。暗いズームレンズなので、絞りを開放のf/3.5で20秒の露出で試し撮りしたところ、肉眼で見た方がより多くの星が確認できるという異常事態に陥りました。こんな経験は初めてです。帰宅後にRAWから現像して、補正して初めて色鮮やかな天の川が確認できました。(上の画像)

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

暗いズームレンズから明るい17ミリ単焦点レンズに交換し、ISOを2000まで上げて、f/2で15秒の固定撮影に切り替えました。この設定だと肉眼で見えている天の川とカメラモニター画面で再生した天の川が大体、同じように写る。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

天の川がより濃く写る夏の大三角形を視野の中心に捉えると、換算34ミリの広角寄りレンズでは地上の風景が入らないので、どこで撮影したかわからない退屈な写真になります。柵を視野に入れることで、美幌峠で撮影したことがわかります。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

午後9時過ぎにはオリオン座の上半分ぐらいが東の空に昇ってきました。この時点で同行者はオリオン座流星群に属すると思われる流星を何個か見ていますが、カメラの設定に忙しい私は一つも確認できていません。そして肝心の屈斜路湖は何処?辺りが暗すぎて、見えるはずの湖が見えません。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

湖面に反射するオリオン座の撮影は諦めて、天の川と地上の景色を撮影することに方針を変更しました。同行者が「北海道ミルキーウェイ」を天に仰ぐ上の写真では、LEDフラッシュライトを1秒ほど同行者に照射しています。Mac miniのPhotos Appで補正する前の画像をインスタに投稿したら、著名人を含む多くの人から「いいね」をもらったそうです。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

カメラシャイ(写真嫌い)の私も記念に一枚。雲一つない絶好の撮影日和でした。空が澄んでいるし、三日月はとっくに地平線の下、星の撮影にはこれ以上の条件はないかと思うほど。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

オリオン座が昇る方向に屈斜路湖が見えるはずと思い、再度、オリオン座を撮影しているときに漸く、気づきました。眼下にうっすらと見える白っぽいのが屈斜路湖ではないか?暗闇に慣れた目でよく見ると島っぽいものも見える。

翌日の夕暮れ時に美幌峠の同じ場所から撮影した屈斜路湖。湖の上に白くて細長い雲が見えますが、夜も同じような水蒸気の雲があったと思われます。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

残念ながら流星はカメラで捉えることができなかったけれど、そんなことはどうでも良いと思わせる素晴らしい星景写真が撮れました。露出15秒の三脚固定撮影でこんなにも多くの星が写るとは。

Olympus PEN E-P5, OLYMPUS M.17mm F1.8
ISO 2000, 17mm, f/2, 15s

Exifデータを確認すると、上の画像を撮影したのは午後10時23分。ホテルの温泉が午前零時に閉まるので、それまでにはホテルに戻る必要がありました。

自作のレンズヒーターを取り外して、機材を片付け、ホテルに戻ると午後11頃になっていました。

A Trip To Hokkaido — Part 4へと続く。
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C/2020 F3 (NEOWISE) — Part 5

ISO 800 f/2.8 15.0s x 20 Stacked

昨夜、ポーラーメーターを使った簡易的な極軸合わせで、露出10秒でも大きく流れたので、天候条件が良い今夜、追尾撮影を再度試みました。昨夜とは違い、北の空に雲がなかったので、北極星を赤道儀の極軸望遠鏡の視界に入れて、極軸を合わせました。

北斗七星が北西の空に沈む前にOlympus M.17mm F1.8を装着したOlympus PEN E-P5を縦にしてインターバル撮影しました。露出15秒で撮影した20枚の画像ファイルをStarStaXでスタッキング(Average + Increase Exposure by 0.8EV)してあります。レンズの焦点距離が換算34ミリと広角寄りではありますが、合計5分間の露出でも星は点像に写っています。

最近、minority318さんがこの単焦点レンズを購入されたそうです。私はカメラボディーと同時に入手したので、レンズ単体での価格はすっかり忘れていましたが、調べると安くても4万円代。安価なキットレンズのように思っていたので、少々驚きましたが、画質は価格に見合って確かに良いです。星の撮影をすれば、レンズの品質は一目瞭然です。周辺部の減光がありません。星座や流星の撮影に適しています。

ISO 1,000 f/2.8 10.0s x 21 Stacked and Cropped

C/2020 F3 (NEOWISE) は昨夜と比べて明るさはさほど変わりませんが、南の方にかなり移動しています。太陽からそして地球からも急速に遠ざかる様子が見て取れます。7 x 50のNikon双眼鏡ではダストテールの確認は困難になりました。双眼鏡ではボヤッとした星雲状に見えます。

上の画像は周辺部の減光を目立たなくさせるために、Apple純正Photos Appでクロップした後、レベル補正してあります。

ISO 250 f/3.5 2.5s

M.Zuiko 17ミリF1.8で南東の空に輝く月と木星、土星を視野に入れました。満月近くの明るい月と惑星を同じ構図で撮影するのは難易度高いです。すぐ近くに月があるのに双眼鏡では木星の衛星も確認できました。+5等星のGanymedeと+6.0等星のCallistoが木星の右に。木星と土星の間には冥王星もあるはずですが、+14.3等星なので、見えるはずがありません。

StarStaXについて
macOS 10.15.6 Catalinaにも対応するMarkus Enzeiler氏開発のStarStaXを今回、久しぶりに利用しました。Photos Appで書き出したJPEGファイルを、StarStaXで読み込もうとしたところ、画像ファイルがグレイアウトしていて読み込めない事態に陥りました。過去にPhotos Appで書き出してStarStaXで読み込んだ画像ファイルは拡張子が.jpegではなく.jpgになっていることが判明しました。原因は拡張子の違い。拡張子を.jpgに変更したら、StarStaX 0.71で問題なく読み込むことが可能になりました。

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C/2020 F3 (NEOWISE) — Part 2

昨日は午後から埃まみれになっていたポータブル赤道義(iOptron SkyTracker™)を手入れしながら日没後の彗星撮影に備えました。一昨日よりも早めにいつもの撮影地に到着しました。C/2020 F3 (NEOWISE) が近日点を通過して以来、毎日のように雨か曇り空だったので、彗星が肉眼でも見える明るい頃に観察+撮影は無理かもしれないと半ば諦めていました。

一昨日よりも確実に天候条件が良さそうなので、観察+撮影機材一式を北西の空に向けてセットアップしました。

但し、赤道儀は北極星が見えるまで極軸合わせができません。極軸合わせができれば、雲台に載せたOlympus PEN E-P5は60mm f/2.8マクロを装着して追尾しながら複数の写真を撮影して合成する予定でした。(北極星が見えなくても簡易的に極軸合わせができるポーラーメーターを持参すべきでした。)

iPhone 11

運よく北西の空は雲が比較的少ない。Nikon 7 x 50双眼鏡で、山の向こうに沈んだばかりの太陽から逆方向に伸びる、尻尾が長い彗星を捉えました。気付いた頃には稜線の少し上。山の向こうに沈むまで10分もないだろう。北に目を向けると厚い雲、北極星は見えないので赤道儀の極軸合わせは断念しました。稜線の上に彗星を見るのは、2013年春のC/2011 L4 (Pan-STARRS) 以来ですが、減光中とは言え、Pan-STARRSよりもずっと明るい。人生最後かもしれない明るい彗星かと思うと感動ものです。無防備な足首を蚊に刺されながらそんな風に思っていました。

AF Nikkor 50mm f/1.8D ISO 200, f/2.2, 8.0s

三脚固定、APS-C 50mm、露出8秒で捉えたC/2020 F3 (NEOWISE)。Photos Appで補正済み。AF Nikkor 50mm f/1.8Dは2013年11月に太陽に突っ込んで消滅したComet ISON (C/2012 S1) 撮影用に購入したレンズです。

AF Nikkor 50mm f/1.8D ISO 200, f/2.2, 8.0s

クロップして拡大するとイオンテールも微かに確認できます。スタッキング(複数画像の合成)なしなので、補正はこの程度が限界。

OLYMPUS M.17mm F1.8 ISO 1000, f/2.0, 8.0s

Olympus PEN E-P5、17mm F1.8の広角寄りレンズで撮影した画像も追加しておきます。瞳孔が十分に開く若い人なら肉眼でも確認できるかもしれません。

OLYMPUS M.45mm F1.8 ISO 1000, f/2.0, 8.0s

追尾できなかったPEN E-P5のレンズを45mm/F1.8に交換した頃には彗星は稜線の下。時刻は7月19日、20時19分。SkySafariによると、この時の彗星の高度はおよそ17º。この撮影地では稜線が高度17ºぐらいだということを覚えておこう。

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C/2020 F3 (NEOWISE) — Part 1

SkySafari

北半球の住人にとっては1997年のHale-Bopp (C/1995 O1) 以来の肉眼彗星、C/2020 F3 (NEOWISE) を一目見ようと、7月3日の近日点通過以来、観察+撮影チャンスを待っていました。現在は日の出前よりも日没後の北西の空に見えるようになりましたが、まだ梅雨明け前なのですべては天候次第。昨夕は雲が多いものの、雲の切れ間があれば撮影チャンスとなるので、Nikon双眼鏡とOlympus PEN E-P5持参でいつもの近くの山に出かけました。

iPhone 11 Night Mode

雲さえなければ、この辺りに見えるはず。星を被写体としては久しぶりに使うOlympus PEN E-P5を三脚に載せて、カメラを設定しました。マニュアルフォーカスに設定し、無限遠でピント合わせしようとしても付近に明るい被写体がない。仕方なく、稜線でピントを合わせて、雲が切れるのを待機。

SkySafari

数分待っても雲が切れず、カメラの電源が自動的に切れました。再び、電源を入れると無限遠にピントが合ってない。私としたことが、レンズリセットがオンになっていました。また、ピント合わせしながら雲が切れるのを待っていたら、そのうちに雨粒がカメラの上に。

午後9時前には止むを得ず、退散しました。今夕の方が、天候条件が良さそうなので、観察と撮影に再挑戦します。今夜はポータブル赤道義、持参予定です。97年のHale-Boppはデトロイト郊外で飽きるほど見たけれど、写真撮影していないので、今回は何としても撮影したいと考えています。これだけ尻尾が長い彗星を観察できるのは人生最後の機会かもしれない。

世界各地で撮影された彗星の画像はSpaceweather.comで閲覧できます。

C/2020 F3 (NEOWISE) — Part 2へと続く。

RICOH SOFT CASE GC-4

2011年8月に入手して以来、ほとんど使用することがなかったRICOH純正本革速写ケースをメルカリに出品しました。

GR Digital III以外にGR Digital、GR Digital II、GR Digital IVにも装着できるそうです。二点吊りネックストラップ(GS-1)は別売ですが、同梱して出品しました。

速写ケースを装着した状態で、三脚雲台に固定することも可能。本革製で高級感が漂っています。

画像はすべて、梱包直前にiPhone 11で撮影しました。1枚目は背景をぼかすためにポートレートモードで撮影しましたが、最近のiOSアップデート後に輪郭部分の認識精度が向上したように思います。

Biwako Great Fireworks 2019 — Part 2

f/14, 8s, 95mm, ISO 200

開始直後は小さな花火が数発、打ち上げられました。ここから打ち上げますよと予告するかのような数発です。この最初の数発で打ち上げ地点を確認することができました。二等辺三角形の頂点となるほぼ正面に陣取っていることがわかりました。当初、レンズの焦点距離を200ミリぐらいにしたら、両方の打ち上げ地点を一つのフレームに収めることができず、広角端の70ミリ近くまで焦点距離を短くする必要がありました。

f/14, 5s, 95mm, ISO 200

全体を画角内に収めるには95ミリでも不足気味であり、期待したように湖面に反射しないので、下の方が黒っぽいままで何も写りません。

f/13, 8s, 90mm, ISO 200

この辺りで気づきました。二等辺三角形の頂点は理想とする撮影地ではない。斜めから撮影すれば、同じ画角内に二地点から打ち上げられる複数の花火を望遠レンズで同時に収めることができ、もっと迫力がある画像になるはずです。

f/13, 8s, 165mm, ISO 200

すぐ隣に陣取ったカメラ女子二名が「二兎を追う者は一兎をも得ず」とか言っている。私も同じように思っていたので、浜大津の方の一兎を追うことにより、捉えたのが上の画像。

f/14, 5s, 140mm, ISO 200

焦点距離と露出を頻繁に変更しながら撮影を続けました。(ISOは200で固定)

f/11, 5s, 220mm, ISO 200

片方だけなら220ミリで収めることも何とか可能。

f/11, 4s, 220mm, ISO 200

今回は白飛びしないようシャッタースピード短めで撮影しています。

f/13, 5s, 110mm, ISO 200

ヘッダー画像に使えそうなので、フリーフォームで切り取りました。

f/13, 4s, 112mm, ISO 200

これが出るとフィナーレ間近。

f/13, 5s, 70mm, ISO 200

レンズを広角端にして準備万端。

f/13, 5s, 70mm, ISO 200

単色の花火も良い。

f/13, 5s, 70mm, ISO 200

何とか白飛びは避けることができました。この日、FUJIFILM XQ1で撮影した動画はすべて、風の音が録音されてしまい、ピントも合っていないため、全滅でした。

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Gion Matsuri 2019 — Part 2

前祭の宵々山はフォルクス北山通店が出発地点でしたが、後祭の宵山はセカンドハウス東洞院店を出発地点としました。

同行者はホタテ、きのこバターしょうゆのスパゲティー。

私はいつものなすベーコンキムチのスパゲティー。

この日は珍しく25ミリの短焦点レンズ装着です。

蛸薬師通を西に進み、

室町通を新町通だと勘違いして北に、

黒主山の辺りで、勘違いしたことに気付き、

やっと新町通に到着。

前祭の時は祇園囃子が始まる前に帰宅しましたが、今日は提灯も灯っています。前回同様、妙に涼しい宵山となりました。

北観音山を勝手にホームと決めています。人混みが多い前祭ならこのような写真は撮るのに苦労しますが、後祭は撮り放題。

背景をぼかす写真は私の好みではありませんが、25ミリのレンズならぼかしやすい。

我々も含めて年齢層が高い後祭は、大人の祇園祭という印象があります。

後祭は山の数や人出は大津祭に似たものがあります。

あまりに快適なので、今回もF1シンガポールGP観戦の予行演習にはならないのですが、思い返せば、今年は金曜の一日券しか予約購入してなかったのです。土曜の予選と日曜の決勝は現地のホテルでテレビ観戦です。ということは予行演習しなくても良いということ?

クアラルンプールからシンガポールに栄転となったM君も、金曜の一日券(Premier Walkabout)を予約購入されました。

四条通を横断して大船鉾を少し見てから、

綾小路通を東へ進むと、新しい建物が目の前に現れました。Apple Storeが入居するのではないかという噂があった、京都経済センター。

阪急烏丸駅と地下鉄四条駅とも直結しているし、目障りなアーケードもないし、こっちの方がずっとApple Storeに似合うと思うのですが。

B1から2階までは商業施設(SUINA室町)となっています。

1階の& COFFEE MAISON KAYSERでアイスラテとクロワッサン。

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Otsu-Shiga Fireworks 2019

COSTCO京都八幡倉庫店で食材を仕入れて、

Cioppino Soup

ペスカトーレにしようとして前回は失敗したチョッピーノスープに再挑戦。今回は別の鍋でパスタを湯がいてから、チョッピーノスープをパスタに混ぜました。

ペスカトーレ風魚介たっぷりのスープスパゲティーが完成しました。失敗した前回はパスタがスープを大量に吸ってしまいましたが、今回は4皿分でスープが余るほどでした。

f/4, 20s, ISO200

夕食を一旦、切り上げて、大津志賀花火大会が開催される湖岸へと向かいました。去年までは自由に入れた港が、今年はボート所有者以外は立ち入り禁止となっていたので、砂浜の方で4名分のスペースを確保しました。

FUJIFILM XQ1, f1.8, 1/5s, ISO800

上の画像は同行者がFUJIFILM XQ1で手持ち撮影。撮影地点が僅か2メートルでも離れていたら視界が全然違います。

f/4, 8s, ISO200

まだ完全に暗くはなっていなかったのでf/4、20秒では露出オーバーでした。

f/8, 10s, ISO200

湖面に反射する花火。前方に人が写っていますが、気にしない。

f/8, 10s, ISO200

f/8、10秒ぐらいで露出は適正値のようです。

f/8, 8s, ISO200

超広角ズームレンズの広角端(35mm換算で16.5mm)に設定して撮影しましたが、打上げ地点が近すぎて、すべての花火を視野内に収めることはできません。

f/8, 8s, ISO200

露出時間を短めに設定することで、連続して打ち上げられる花火の撮影枚数を増やすことができます。

f/8, 6s, ISO200

例年は7月第4週の土曜に花火大会は開催されますが、今年は第3土曜開催となり、知らなかった人が多数おられたのか、人出が例年よりも少なかったように思います。

動画撮影はahiruさん。帰宅後、18″のマルゲリータを1/3ほど食べて満腹状態。