Subaru R1 Fifth Automobile Inspection — Part 1

Subaru R1

新車納車後、11年が経過したSubaru R1はこの春で5回目の車検を迎えます。過去4回の車検はいずれもSubaruディーラーに依頼していましたが、親しくしていた担当整備士の方が退社されたので、信頼できるSuzukiディーラーで5回目の車検を受けることになりました。

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Suzukiディーラーの社員でありながら、かつてMazda RX-8とMiniの旧車を所有し、HUSTLER Aで通勤する営業担当のK君にギリシャ人デザイナー(Andreas Zapatinas)がデザインしたSubaru R1をお褒めいただきました。後方に駐車してある自社のアルト商用車を指差しながら、「日本人デザイナーがどれだけ頑張ってもあれですから」と言われていました。

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車をリフトアップして交換部品や下廻り防錆塗装必要性の有無を調べ、車検費用を見積もっていただきました。去年、私がDIYでボディー下廻りに水溶性シャーシブラックを塗装し、錆び付いたセンターパイプとマフラーを新品に交換しましたが、一年が経過して、溶接部分に再び錆が出ており、馬を架けるサイドシル周辺に貫通した錆穴も発見されました。したがって、下廻りの防錆塗装は必要という判断になりました。センターパイプとマフラーもシルバーの耐熱塗料を塗布しておいた方が良いだろうということになり、耐熱塗料はAP製のものを我々が用意することになりました。

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前輪左右のブレーキパッドも交換することになりました。パッドの交換は自分でやろうと考えていました。

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専用工具の使い方まで教えていただきましたが、整備士推奨のSubaru純正のブレーキパッドが個人では入手困難なことが後日、判明したので、パッドも工場で交換してもらうことになりました。交換補充部品としては他にファンベルトとエアコンのガスなどがありました。

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代車はSuzukiが現在、力を入れて販売しているSpacia Custom。

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ハイブリッドエンジン、オンでHUD (Head-up Display) がフロントウィンドーに現れる、最新テクノロジーを駆使した軽自動車です。代車はエンジン型式がHUSTLER Aと同じR06Aのターボ非搭載なので、加速性能がよく似ています。

Subaru R1 Fifth Automobile Inspection — Part 2へと続く。

Transcend® DrivePro™ 230 — Part 2

Transcend® DrivePro™ 230

最初は助手席側にドライブレコーダーを取り付けましたが、標準的な取り付け位置はフロントウィンドー上方中央部分なので、移動させました。

Transcend® DrivePro™ 230

ガラスが反射してちょっと見辛いですが、Subaru R1ではルームミラー後方辺りが最適な取り付け位置のようです。シガーライターへと繋がる付属の電源ケーブルは助手席側の内張に隠してあります。

Transcend® DrivePro™ 230

Wi-Fiに接続すると上のような画面になり、ライブビューはiPhoneでしか見れなくなります。時刻はiPhoneと同期することで瞬時に設定することが可能。

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Transcend DrivePro Appの設定画面の一部。主に西日本で使用する場合に必ず設定すべき項目が「LED信号機設定」ですが、この設定項目は本体でしか設定できないようです。初期設定では50Hzになっているので、主に西日本で使用する人は、60Hzに変更する必要があります。

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Transcend® DrivePro™ 230 — Part 1

Transcend® DrivePro™ 230

COSTCOで販売されているTranscend®のドライブレコーダー(Transcend® DrivePro™ 230)が2,000円引きの¥11,980になっていました。もうすぐ車検を迎えるSubaru R1は、自宅から駅前駐車場の往復が主とした用途なので、ドライブレコーダーは不要かと考えていました。しかし、どんなに短距離であったとしても、特に早朝の幹線道路は居眠り運転をする車両や法定速度を大きく上回る車両、信号無視する車両もあり、交通事故に巻き込まれる危険性は少なからずあります。割引価格で購入できる良い機会だと思い、Subaru R1用に一つ、買い求めました。

Transcend® DrivePro™ 230

DrivePro™ 230は、去年の秋、Toyota Aquaにお乗りのahiruさんにお勧めして私が取り付けさせていただいたドライブレコーダーです。ahiruさんのToyota Aquaにはそれまで、無償でいただいたという中国製ノーブランドの安価なドライブレコーダーが取り付けてありました。(それも私が取り付けました。)ドライブレコーダーで最も重要なのは、耐久性を含む信頼性であると思います。万が一の時に鮮明な動画を記録できるかどうかが肝要です。DrivePro™ 230はメモリーやフラッシュドライブを製造販売するTranscend®の製品らしく、耐久性に優れたMLC NANDフラッシュを使用した16GBの高耐久性microSDHCカードが付属します。microSDHCカード単品でも¥2,000近くはするので、COSTCOでの本体価格は1万円ぐらいということでしょうか。

Transcend® DrivePro™ 230

DrivePro® 230の主な仕様を下に転記しておきます。

Dimensions (Max.)70.2 x 63.1 x 34.5mm
Weight (Max.)81g
USB TypeMicro USB to Car Lighter Adapter
Connection InterfaceUSB 2.0
Network InterfaceWi-Fi 802.11n
Display2.4" Color TFT LCD
Viewing Angle for Lens130º (diagonal)
ApertureF/2.0
Operating Temperature-20ºC ~ 65ºC
Storage Temperature-25ºC ~ 70ºC
Input Voltage12V ~ 24V
Output Voltage5V / 1A
Resolution Full HD 1080P
Frame Rate30 fps
Video FormatMOV (H.264)
CertificateCE / FCC / BSMI / NCC / MIC / KC
WarrantyTwo-year Limited Warranty
Operating SystemMicrosoft Windows 7
Microsoft Windows 8
Microsoft Windows 10
OS X Mountain Lion 10.8.2 or later
Linux Kernel 2.6.38 or later
Memory Card Supported8GB / 16 GB / 32GB / 64GB / 128GB

DrivePro® 230の主な特徴はSony製の高感度イメージセンサーを使用し、ダイナミックレンジが広いこと、カメラの視野角が130ºと超広角であること、Wi-Fiに接続すればiPhoneで設定の一部が可能であり、記録した動画や静止画をiPhoneに保存できること。そしてMacユーザーに嬉しいことは、専用のソフトウェア、DrivePro ToolboxがmacOSに対応していることでしょうか。もちろん、GPS受信器内蔵なので、記録した走行ルートなどの位置情報や車速をmacOSで確認することができます。

Transcend® DrivePro™ 230 — Part 2へと続く。

Subaru R1 — Replacing Tires

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Subaru R1のタイヤをスタッドレスから夏用タイヤに交換しました。前輪タイヤ交換時は新調した耐荷重2トンの小型ジャッキスタンド(APリジッドラック2tピン、ゴム付きとAP 2TONピン用ラバークッションゴム、スチールパイプ付きのセット)に載せました。上の画像ではこれ以上のジャッキアップはできないので、ピンを使用しておりませんが、決して推奨できる方法ではありません。取扱説明書の警告欄に「本製品付属のピン以外での、高さの固定は絶対にしないで下さい」と書いてあります。セット品のラバークッションゴムの高さが36ミリもあるので、1段階目の穴にピンを通すと最低位でも高くなります。

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後輪は馬を架けずに、COSTCOで入手したARCAN製ハイブリッドジャッキでリフトアップした状態でタイヤ交換しました。本来は馬を架けるべきです。サイドシルの部分でジャッキアップしようとすると、上部ハンドルがガレージ壁面と干渉するので、上部ハンドルを取り外して下部ハンドルのみでジャッキアップしています。これも決して推奨できる方法ではありません。

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空気圧調整時などにCOSTCOで入手したTOOLMASTER®の折畳式脚立2個セットの小さい方が重宝します。

Subaru R1 — Changing Engine Oil and Filter

ARCAN 3.0 TON STEEL/ALUMINUM HYBRID JACK (HJ3000JP)

先日、COSTCO京都八幡倉庫店で入手したARCAN 3.0 TONハイブリッドジャッキをSubaru R1に初めて使用し、ジャッキアップしてエンジンオイルとフィルターを交換しました。フロントのジャッキアップポイントはナンバープレートのすぐ背後、ラジエーター近くにあります。

ARCAN 3.0 TON STEEL/ALUMINUM HYBRID JACK (HJ3000JP)

これだけジャッキアップポイントが前の方にあると、サイドシルに掛けるジャッキスタンドに車を載せるには、かなりの高さまでジャッキアップしなければなりません。

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画像左の赤いAP製耐荷重3Tonのジャッキスタンドは、ピン穴一段目の最低位がラバーパッドなしでも375mmと高く、ARCANのガレージジャッキを最高位の470mm(溝付きゴムパッド装着時はプラス15mm)まで上げてもまだ高さが不足します。そこで、20年以上前に入手し、主にMazda Roadsterのエンジンオイル交換時に使用していた折畳式の小型ジャッキスタンドをサイドシルに掛けることにしました。これなら最低位が低いので、それほどジャッキアップしなくて済みます。

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使用したエンジンオイルはこれもCOSTCOで入手したSupremeの5W-30。

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フィルター同時交換時の規定エンジンオイル量は2.6L。容量3LのAP製オイルジョッキも新調しました。リットルとクオートの目盛り付き。

ARCAN 3.0 TON STEEL/ALUMINUM HYBRID JACK (HJ3000JP)

少しジャッキアップして、ジャッキスタンドを外してから…

ARCAN 3.0 TON STEEL/ALUMINUM HYBRID JACK (HJ3000JP)

ハンドルをゆっくりと且つ少しずつ反時計方向に回転させながら、ジャッキダウンしてエンジンオイルとフィルターの交換作業を終了しました。ARCANハイブリッドジャッキなら微妙な調整が容易なので、安全な作業ができます。

総走行距離:62,447km(前回からの走行距離:5258.1km)

Wood Carport — Part 71

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ガルバリウム鋼板製の棟包みを貫板の上に被せました。

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極めて滑りやすいガルバリウム波板の上に乗っての高所作業となったので、施工中の写真は上の一枚のみ。下地材となる貫板の厚みが12ミリと薄く、棟包み側面からの釘打ちはできなかったので、上から釘打ちして留めました。傘釘を打った部分が所々で若干、凹んでいます。

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日が昇ってしばらくして撮影したら、屋根上に降りた霜がまだ残っている様子がわかります。屋根のない所に駐車すると、晴れた日などはフロントウィンドウが放射冷却の影響を受けて凍結することがありますが、屋根のあるカーポート下にSubaru R1を駐車したら、早朝の凍結はなく、エンジンをかければすぐに出かけられるとのことでした。

棟包みを取り付ける作業の難易度:5段階で4

Wood Carport — Part 72へと続く。
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Malaysian GP 2017 F1NALE — Thursday

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午前5時に自宅を出発して大雨の中、関空に向かいました。

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Subaru R1はP2駐車場に駐車。入り口は日航ホテル寄りですが、実際に駐車したのはずっと向こうの方。

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写真撮影するなどして駐車位置を記録しておかないと、帰国時にどこに停めたかわからなくなります。

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預ける荷物はBurtonダブルデッキ一つのみ。往路は20kg、購入しました。(復路は25kg。)

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TULLY’Sでコーヒーを飲みながら、現地で使用する安いプリペイドSIMを検索中。KLOOKのサイトで7日間有効、5GBMのSIMカードが僅か¥606で入手できることがわかりました。クレジットカードで事前購入できて、KLIA若しくはKLIA2でカードを受け取ることができるということだったので、KLOOKでアカウントを作成し、私の名前でLiteプラン2枚分を予約購入しました。現地通貨が手元になくても買えるし、現地到着後すぐにネットに繋がるのは便利。

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席は51列目のAとCでした。有料で指定しなかったので間に知らない人が割り込む意地悪をされたと思っていました。しかし、後ろの方の席は2列になっていてそもそもB席がない、つまり隣り合わせです。しかも後ろに席はないので気兼ねすることなく背もたれを思う存分、倒すことができる最良の席だということがわかりました。

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同行者がネットで事前購入したお得感満載のミニピザのセット。食後のコーヒーとクッキーまで付いてきます。私はこの前も注文してお気に入りとなった野菜カレー。カレーの風味が本格的です。

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F1開催週の木曜夕方とあり、イミグレはかなり混雑していました。関空で予約購入しておいたSIMカードはTuneストアでの受け取りでしたが、この店を見つけるのに少々迷いました。

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店員さんにiPhone 7とiPhone SEを同時に渡してSIMカードをmineoからTune Talkに挿し換えてもらい、すぐに使えるように設定してもらいました。この時、返されたmineoのSIMカードが同行者と私のものが逆になっていました。(それを知らずに帰国時にmineoのSIMカードに戻したら、iMessageの受信が逆になってました。)

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KLセントラルまでは運賃が安いバスを利用しました。通常なら1時間ほどでクアラルンプール中心部に到着しますが、市内に向かう高速道路が酷い渋滞で、2時間以上も要しました。

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KLセントラルからBukit Bintangにあるホテルまではタクシーを利用。事前購入したクーポンはRM17.00でした。

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パビリオンのすぐ前にあるホテルに到着後、ロビーで現地駐在員のM君と一年ぶりに再会。待たせてしまったので急いでチェックインし、リクエストしておいたインド料理店へと向かいました。

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連れて行ってもらった本格インド料理店はBukit BintangのPassage thru’ India。

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注文したのはビリヤニ、炭焼きタンドリンチキン、ナンなど。何を食べても美味しいお店でした。

Malaysian GP 2017 F1NALE — Fridayへと続く。

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 12

Subaru R1のエキゾーストパイプアセンブリー交換時にSuzukiディーラーの担当整備士にお借りしたWAKOSの浸透防錆潤滑剤を返しに行き、同時に交換作業が成功したことを報告してきました。

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折れてスタッドボルト状態になったフランジボルトを緩めて取り外すのにVISE-GRIPロッキングプライヤーが役に立ったという話をしたら、担当整備士さんも、Mac ToolsにOEM供給されているVISE-GRIPのセット品をお持ちだということで見せていただきました。ジョーの部分がストレートのものやサイズが異なるロッキングプライヤーが揃っていました。いざという時に使用するそうです。

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MPOW Grip Magic Car Mount (MCM18) — Part 3

MPOW Grip Magic Car Mount (MCM18)

Subaru R1にもMPOW Grip Car Mount(マグネット式車載ホルダー)を取り付けました。R1の場合も取り付け位置はここしかないと思われる、エアコン吹き出し口下に付属の両面テープで固定しました。iPhone 7を装着する予定です。

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Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 11

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エキゾーストパイプアセンブリーを自分で交換してから試しに車を少し走らせてみると、金属が焼けたような匂いがして一抹の不安を感じたので、Subaruディーラーに取り付け状況をチェックしてもらうことにしました。純正センターパイプと純正同等のマフラーを取り付けたので、走行性能や排気音は取り付け前となんら変わりありません。

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担当整備士に「完璧」のお墨付きをいただきました。新品を取り付けた後、しばらくは匂いはするそうで、 正常とのことでした。

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O2センサーのケーブルが一部露出していたのでtesa製耐熱テープで補強してあります。センターパイプの遮熱カバーを固定するボルトをより錆びにくいステンレス製のボルトに交換しておこうか迷ったので、その辺りのことを尋ねてみました。アストロプロダクツ店員さんが言われていたように、素材が異なるボルトを使うと、ボルト自体が錆びなくてもその周辺パーツが錆びやすくなるそうです。

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錆びは溶接部から進行することが多いので、心配なら溶接部のみ耐熱塗料を塗布しておくと良いでしょうとのアドバイスをいただきました。

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Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 10

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錆びたセンターパイプとマフラーを漸く取り外すことができたので、新しいものに交換する作業を始めます。

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ラバーハンガーを再利用して新しいマフラーをぶら下げました。

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センターパイプもラバーハンガーを再利用してぶら下げました。工具は特に必要ありません。

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重くはないのでお腹の上に落下しても大丈夫。

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何年も前にホームセンターで買った台ちゃんがこういう時に活躍しています。

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マフラーとセンターパイプの接続にはHST製マフラーに付属するガスケットとボルトを使用します。

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ガスケットに表と裏はないようでした。14mmのボルトが前側、ナットが後ろ側。

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前後両側からメガネレンチとコンビネーションレンチを使ってボルトを仮り締めしました。この部分の規定トルク値は60N•mもあるので強めに仮り締めして大丈夫。

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東日製作所のトルクレンチで本締め。このトルクレンチの測定範囲は10〜70N•mなので、限界に近い締付トルク値になります。こんなに固く締めると、ちょっとした錆びでも取り外せなくなると思います。

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この後、触媒側のフランジボルト二本を先に締めてしまったら、O2センサー専用ソケットが入らなくなりました。フランジボルトを緩めて作業スペースを確保してから正しい順でO2センサーを規定トルク値の44N•mで本締めしました。

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フランジボルトの規定トルク値は意外と小さい25N•m。

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ガスケットは左の新品を使用しました。

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Subaru R1のセンターパイプとマフラーの交換作業が完了しました。折れたボルトが取り外せなくなり、一時は触媒も取り外さなければならないかと危惧しましたが、およそ一日半をかけて無事に新品と交換することができました。

総走行距離:58,815km

センターパイプとマフラー取り付け作業の難易度:5段階で3

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 11へと続く。
Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 9に戻る。

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 9

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O2センサーの取り外しにも難儀しました。六角ボルトの径が22mmと大きく、専用のソケットを所有していなかったのです。モンキーレンチで緩めようとしても固着しているので緩まない。Mazda RX-8の触媒側O2センサーはBAHCOのモンキーレンチで緩めることができたので、専用工具は不要と思っていたのです。

やはり専用工具は必要なので、アストロプロダクツ京都山科店で、ハーネスを逃すスリット入りのO2センサーソケットを入手しました。この専用ソケットとスピンナーハンドルの組み合わせでO2センサーを取り外しました。上の画像でスリット入りの黒いソケットがO2センサー専用ソケット。

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折れたフランジボルトの取り外し方法を、ネットで収集した情報を参考にしながら一晩かけて考えました。手持ちの工具でまだ使用していないものが一つありました。それはガレージの工具収納壁にずっとぶら下がっているVISE-GRIPロッキングプライヤーです。使い方を今一つ理解していなかったこともあり、一度たりとも使った記憶がありません。正に宝の持ち腐れでした。しかも、私が所有するVISE-GRIPは75周年記念モデルの刻印まで入っています。

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滑り止め加工が施されたジョーの部分で対象物を咥えさせた状態で、ハンドル部分を閉じてロックさせることができます。ジョーの開口幅はハンドル部底部にあるネジで調整します。

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VISE-GRIPロッキングプライヤーの特徴は対象物を咥えた状態でロックさせることができることでしょうか。対象物のネジ山は潰れるかもしれませんが、再利用しないので問題ありません。ロックさせた状態で対象物を緩める事に集中できるので、レンチのような使い方が可能です。

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今回はこのVISE-GRIPロッキングプライヤーが活躍してくれたので、スタッドボルトリムーバーやエキストラクターは不要でした。

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折れて頭の部分がなくなったボルトの取り外し手順をまとめておきます。

  1. ボルト周囲に行き渡るように浸透潤滑剤ラスペネをたっぷりと散布する。
  2. 釘締めとハンマーを用いて折れたボルトの下から叩き、衝撃を加える。
  1. 一晩放置する。
  1. VISE-GRIPロッキングプライヤーでボルトの軸を咥えさせて時計回りにゆっくりと力を入れながら回す。(締める方向に回して上から抜く。)
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O2センサーと触媒側の固着したフランジボルトを取り外すことができたので、後はラバーハンガーごと車体からセンターパイプとマフラーを取り外すだけです。

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マフラーをぶら下げているステーは錆びの進行具合が激しく、今にも落下しそうでした。

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ラバーハンガーは再利用可能なので、新しいセンターパイプとマフラーのステーに取り付けます。

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次回は新しいセンターパイプとマフラーを取り付けます。

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 10へと続く。
Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 8に戻る。

センターパイプとマフラーの取り外し作業の難易度:5段階で4

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 8

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Subaru R1センターパイプ触媒側のフランジボルト2本を10×12のストレートメガネレンチを用いて取り外しました。 Suzukiの担当整備士にお借りしたWAKO’Sの業務用浸透潤滑剤ラスペネを固着したボルト周辺に散布してからの作業になりました。10×12のストレートメガネレンチは今回の作業で初めて使用しましたが、整備士が推奨する理由がよくわかりました。

固着したボルトを緩めるにはテコの原理で大きな力をかけることができる、一体成型の柄の長いレンチが必要です。ソケットとスピンナーハンドルやT型レンチとの組み合わせでは、接合部で力が逃げるように思います。一体成型のストレートメガネレンチであれば、撓みながらも力を直接、ボルトの頭に伝えることができるので、より効率的に力を伝達させることができるのではないかと私は考えています。

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固着したボルトが緩んだ後はシールドラチェットとエクステンションバー、ソケットの組み合わせで効率よく回転させて緩めることができます。

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ラスペネとストレートメガネレンチを用いて難なく緩めることができたと思っていたら、実は取り外した二本のフランジボルトの一本が折れていました。

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長いボルトのフランジ側の部分だけが外れて、ネジ山がある軸の部分が触媒側に残ってしまうという最悪の事態です。頼りになる担当整備士に連絡できれば良いのですが、大型連休中でディーラーは閉店しています。

作業を中断し、残ったボルトをどのようにして取り出すか、ネットで情報収集しながら色々と考えました。フランジの部分が折れてしまったボルトは、スタッドボルト状態なので、スタッドボルトを取り外す際に使用するツールがあれば良いだろうと考えました。折れたボルトを持参し、Astro Products京都山科店へ向かいました。

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そこでこんな工具を紹介していただきました。大きな穴の部分に緩める対象のスタッドボルトを通し、滑り止め(ローレット)加工が施されたリングをボルトに押し付けながら、19mmの六角ボルトの部分にレンチを当てがって緩む方向に回すというものです。この工具(スタッドボルトリムーバー)が機能しない場合は、折れたボルトの中心にドリルで下穴を空けて、エキストラクターなるドリルビットのような工具を反時計回りにねじ込んでボルトを取り外す方法もあるとのことでした。

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スタッドボルトと化した折れたフランジボルトと格闘です。スタッドボルトリムーバーに折れたボルトを通して緩めようとしましたが、私の使い方が間違っているのか空転するだけでした。触媒がすぐ近くにあり、作業スペースの確保が困難だったことも、この工具を活用できなかった原因だと思われます。他にもKNIPEX Cobra(ウォーターポンププライヤー)などを使って、折れたボルトを何とかして取り外そうとしましたが取り外せない。さらにダブルナットの手法も試そうとしましたがナットを回すのに十分なスペースがない。

センターパイプとマフラーの取り外し作業の難易度:5段階で4

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 9へと続く。
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Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 7

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Subaru R1のセンターパイプとマフラー交換作業を直前に控え、アストロプロダクツ京都山科店で不足するかもしれない工具を買い足しました。

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今回、入手したのは75ºオフセットメガネレンチ12×14。マフラーとの接続部に使用されている六角ボルトのサイズが14mmであり、前後両サイドから14mmのレンチが必要になります。以前から手元にあるSnap-onのコンビネーションレンチやソケット、ラチェットを使えば何とかなるかもしれませんが、この部分の規定締付トルク値が60N•mもあるので、より大きな力がかけられる柄の長いレンチがあった方が良いだろうと考えました。

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完全に固着して一体化しているボルトは切断しない限り、取り外すことは不可能なので、センターパイプとマフラーは固着した状態でアセンブリーを丸ごと取り外す予定です。 14mmのレンチは新しいアセンブリーを取り付ける際に必要になります。

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 8へと続く。
Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 6に戻る。

Subaru R1 Exhaust Pipe Assembly — Part 6

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別のAmazonマーケットプレイス出品業者に再発注しておいたSubaru R1用のマフラーが昨日、佐川急便にて届けられました。前回は緩衝材なしで薄いダンボール箱に入れられた状態で届きましたが、今回は上の画像のように緩衝材ありでダンボール箱なしのほぼ裸同然の梱包状態で届けられました。

消音器に大きな凹みが見つかった前回の不良品をマーケットプレイス出品業者に着払いで返送した時、配送業者の指定は特になかったので配送センターが自宅から比較的近いヤマト運輸を利用しました。その際に緩衝材を用意してもらってダンボール箱なしの裸の状態で送ろうとしたところ、ヤマト運輸が定める規定により、それはできないと言われました。大きなダンボール箱の在庫が配送センターになかったので、穴が空いて破損した状態のダンボール箱を補修して再利用しました。

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今回、別の出品業者から届けられた商品は、消音器に凹みなどはなく、特に問題がない状態でした。

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パイプ部分と消音器、ハンガーの材質はフェライト系のSUS409Lだそうです。一般的なSUS304とは異なり、磁性があります。しかしながら磁石にくっ付くから耐食性能が劣るということではないようです。

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マフラーのメーカーであるHSTのサイトにある「自動車用マフラー素材耐久性評価」によると、 SA1D(アルミメッキ鋼板)と比べて、SUS409Lは錆びにくく、塩腐食(融雪剤の影響)と凝縮水腐食(排ガスの影響)に対する対応年数は、SA1Dが1.5〜2年であるのに対し、SUS409Lが3〜4年だそうです。排ガスの影響で溶接部から錆が進行する過程について、興味深い記載があります。「溶接部から急速な冷却 > 凝縮水の発生 > 蒸発による凝縮水の濃縮」の過程を経て、錆は発生するとのことです。また、融雪剤の影響として、「溶接部隙間からの融雪剤浸透」の記載があります。ステンレス素材であっても溶接部の隙間から錆は進行するようなので、この点に留意しておく必要がありそうです。

Subaru純正センターパイプとHSTリアマフラー、ボルト、ナット、ガスケット、防錆潤滑浸透剤、メガネレンチなど、交換作業に必要なすべてのパーツと工具が揃いました。錆びた既存マフラーとセンターパイプ接合部のボルトが固着して取り外せない場合を想定してディスクグラインダーも準備しています。

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