Category: Stargazer

  • 2009 Geminid Meteor Shower (December 14)

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    2009年度双子座流星群の極大は12月14日の昼間と言うことで、天候条件が良い12月13日夜に観測することに。納期が迫った仕事を早めに切り上げて撮影を開始。日が変わって14日の午前1時半頃から2時間近く、三脚に固定した2台のカメラで25秒〜30秒の露出。途中でiPhoto ’09に読み込んで確認している時間を差し引くと、約1時間半でおよそ130枚の写真を撮影。この間に肉眼で確認できた流星は50個ほど、写真撮影に成功したのは、北斗七星に現れた上の写真1枚だけ。火球クラスの明るい流星を2個見ましたが、残念ながらいずれも写っていません。 オリオン座流星群よりも、数が多く見れるようです。獅子座流星群は天候条件に恵まれず、写真撮影は断念したので、今回の双子座流星群は今年初めての流星群らしい流れ方です。私が撮影を開始する頃には、放射点の双子座は空の高い位置にありますから、天頂付近から降って来るような感じになります。 天気予報によると、14日の夜は曇り、15日、16日も曇りで、次に晴れるのは17日になっています。オリオン座流星群の時に火球を撮影したのは極大日の2日ほど後だったので、まだまだ期待できます。

  • DSLR Camera Remote

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    DSLR Camera RemoteはデジタルカメラとパソコンをUSBケーブルで接続し、WiFiまたはAd-Hocネットワーク内にあるiPhone/iPod touchのディスプレイでライブビューしながらリモート撮影を可能にする、わくわくさせるアプリケーションです。対応するカメラはCanon EOSシリーズとNikonのデジタルカメラ。基本性能としては、シャッタースピードや絞り、ホワイトバランス、ISOなどの設定を遠隔操作。また撮影した画像をiPhone/iPod touchで確認することができるようです。カメラの機種によっては、カメラのビューファインダーをリモートで見ることができる、つまりiPhone/iPod touchの液晶画面をライブビューファインダーとして利用できるというものです。 私が企んでいるこのアプリケーションの用途は、リモートコントロールによる天体撮影です。厳寒期の流星群を撮影する時に特に重宝しそうです。カメラとMacBookは寒い屋外に設置して、自分は暖かい部屋からiPhoneの液晶を見ながらリモートでシャッターを切るという、ちょっとずるいことを思い付きました。Ad-Hoc接続でも遠隔操作ができるということは、LAN環境がない、光害が少ない暗い場所でも使えるということです。撮影機材とパソコンを外に設置して撮影者は車の中からiPhone/iPod touchで遠隔操作ができる。色々と可能性に満ちたアプリケーションであることは確かなようです。 このアプリケーションを購入する前に、対応するデジカメを入手しなければなりません。現在、検討しているCanon EOSシリーズ、Nikonと言えば、Kiss X3とD5000です。いずれも、バルブ撮影、インターバル撮影、ライブビューでオートフォーカス、オートブラケティングも可能。残念ながら、Olympus、Pentax、Sonyのカメラには対応していません。Olympusのカメラ(E-520とPEN E-P1)は純正ソフトを使用したとしても、パソコンを利用したリモート撮影には対応していないので、DSLR Camera Remoteが今後、対応するとは考えられません。

  • Astrophotography and Digital Cameras

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    これまで簡易天体撮影にはOlympus E-520とOlympus PEN E-P1を使用してきましたが、高感度、長秒時露光での縞状の熱ノイズに対して、限界を感じるようになりました。二台のうち、どちらかと言えば、E-P1の方が高感度耐性が高いと思いますが、大して変わらないというのが実情です。E-P1の方がISOの設定が細かくできるので、有利なだけかもしれません。E-P1に17mmパンケーキを装着して三脚固定撮影した下の写真、横方向に縞状のノイズが現れています。ISO800ぐらいから醜いノイズが目立つようになります。 そこで主として天体撮影とF1ナイトレース(Singapore GP)流し撮りなどのモータースポーツ用(いずれも被写体としては極端に撮影が困難な例)にデジタルカメラを新調しようか、検討中です。現時点で候補に挙がっているのは、Canon EOS Kiss X3、Pentax K-7、Sony α550、Nikon D5000、Pentax K-xで、すべてオリンパス以外のカメラ。 Pentax K-x(2009年10月16日発売) Pros(主に製品カタログから抜粋) 4.7コマ/秒の高速連続撮影 1/6000秒高速シャッター 超高感度ISO6400(新画像処理エンジンPRIME IIと有効1240万画素のSony製新CMOSセンサー採用) ボディ内手ブレ補正機構 (Shake Reduction) 11点測距の高速・高精度AF 画像処理エンジンPRIME II(K-7に採用されたものと同じ画像処理エンジン?) HDR撮影 (High Dynamic Range) レンズ収差補正 ダストリムーバブルとダストアラート 単3型乾電池(リチウム電池)で撮影枚数約1900枚 DA Limited、FA Limitedなど、多彩に揃った魅力的な単焦点レンズが使用できる。 Cons(主に各種掲示板、個人のブログから抜粋) 2.7型、約23万ドット液晶モニター ニッケル水素電池の使用時に問題があるかもしれない。 長秒時撮影を連続すると、熱が原因?でかぶる。 ライブビュー、オンの状態で合焦速度が遅い。(ライブビュー時はコントラストAFになるので、他機種も同様に遅い。) ボディーの随所に大きなボルトが見えている。 Pentax K-7(2009年6月27日発売) Pros(主に製品カタログから抜粋) 約5.2コマ/秒 高速連続撮影 1/8000秒高速シャッター ISO100~6400(カスタム設定時、最高ISO6400) 高速・高精度オートフォーカス 有効約1460万画素の新CMOSセンサー(S/N比向上、4チャンネル読み出し、Samsung製センサー) ボディ内蔵手ブレ補正機構 (Shake Reduction) 高精度77分割測光 HDR撮影 (High Dynamic…

  • Leonids

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    あいにくの空模様、先程まで雨が降っていました。雲が切れても強風で三脚が倒れそう。2009年獅子座流星群の極大時刻は間もなくですが、今朝は断念します。私が住む地域では18日の深夜から19日早朝にかけては晴れ間が出る予報です。しかし、国立天文台の解説では、流星の出現が極大となる18日早朝以外はほとんど見れないようなことが書いてあります。 オリオン座流星群の時は国立天文台が観察キャンペーンを開催していましたが、今年の獅子座流星群ではそうしたキャンペーンは開催しないようです。期待しないでくださいということですが、11月18日明け方に出現した火球の写真が掲載されています。 天文関係の仕事をしている人は、就労人口としては極めて少数だと思いますが、変わっている人が多いのでしょうか。文面から偏固ぶりが伺えます。是非、リンクを張っておかないと。Q&Aのページでも偏った回答が見受けられます。 天文に興味を持つ時点で偏固の始まりではないかと私は思います。20世紀の天文学者である山本一清先生は、第二次大戦が始まったことを知らずに私設の天文台で研究を続けたという話を叔父から聞いたことがあります。(恐らく、誇張していると思います。)その私設天文台を私は天文少年だった頃に自転車で見に行った記憶もあります。

  • Peacock Pocket Warmer

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    今年もハクキンカイロにお世話になる季節が到来しました。今年は天体写真撮影時に重宝しそうです。 サントリーの伊右衛門に景品として付いてきた豆巾着に懐炉を入れて、出かけた先は京都寺町通のカメラ専門店。天体撮影に適したデジカメをWebで調べたところ、高感度、長秒時撮影時のノイズ処理が優れているのは、Canonのデジカメということでした。昔は天文写真と言えば、アサヒペンタックスかニコンでしたが、デジカメの時代になってから状況が少し変わったようです。 お店で実物を確認してから、価格も考慮に入れて、納得すれば購入するつもりで行ったのですが… マウントが増えてしまうけれども、フォーサーズ交換用広角レンズ一本の価格と大差なく、Canon EOS Kiss X2とキャッシュバックキャンペーン中のX3が天体写真と流し撮り専用機として候補に浮上しました。しかし、実物を見て、触って、その質感にがっかり。性能面ではAPS-Cサイズのセンサーで画質も良さそうだし、流し撮りも自動的に感知する機能があったりしますが…このデザインと質感には納得できないので、結局、浮気しないことにしました。 このお店に展示してあるOlympus PEN E-P1を触っていて気付いたことがあります。電源オン直後にDust Reduction Systemのアニメーションが液晶画面に現れます。私のE-P1では見たことがないものです。お店の人に相談してもなぜ、私のE-P1には現れることがないのか、よくわからないということでした。ホコリ除去システムが作動していることを示すSSWFの青いランプが点灯するので、問題ないだろうということで諦めていたのですが。解決しました。メディアを外した状態で電源オンにすると、この画面が現れるということです。

  • Orionid Meteor Trail

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          昨日、火球が流れた直後に撮影した写真に流星痕が写っていました。ノイズ処理中に点滅するE-520の赤いランプか何かが反射しているのだろう、と思っていたのですが、赤い雲状の光が見える位置は火球の先端部分にあたるので、恐らく流星痕と思われます。数分間は消えずに残っていました。長く残るものを永続痕と言うそうです。E-520で撮影した写真にも同じ位置に同様の赤い光が写っていました。

  • Orionid Meteor Shower—A Fireball?(オリオン座流星群で火球撮影)

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    「10月23日午前1時50分、元天文少年がオリオン座流星群観測中に火球の撮影に成功!」なんて記事になってもよさそうな写真が撮れました。写真はオリンパスFotoPusの方にもアップロードしました。「オリオン座流星群」でタイトルを検索していただければヒットするはずです。 国立天文台の「見えるかな?オリオン座流星群」キャンペーンサイトに掲載されている流星の画像よりもずっと明るいです。どうしましょう。恒星の中で太陽に次いで最も明るいシリウスは-1.47等であり、一般的にこれよりも明るい流星は「火球」と呼ばれるそうです。残念ながらオリジナル画像にもシリウスは写っていませんが、別の写真に写っているシリウスと比べると、私が撮影した流星はずっと明るいのでやはり「火球」と言うことになりそうです。クロップして拡大すると緑からオレンジ、そして最後に大きく、青白く光る様子がわかります。 肉眼では確認できなかったので、気付かなかったのですが、比較的明るい流星がもう一つ、写っていました。E-P1とE-520の二台体制で撮影に挑んだのですが、この3日間で流星を捉えたのは、どういう訳かすべて画角が狭いE-P1の方です。上の写真では右上、残念ながら母屋の切り妻の部分で切れています。 この日は肉眼で確認できた流星は6個、撮影後に気付いたのが1個。Exifデータによると最初の一枚を撮影したのが10月23日午前12時13分、最後の一枚は午前2時57分。露光30秒、合計170枚ほど撮影。 そして謎めいた流星?のような明るい何かが写っている写真を発見しました。何でしょう、下の写真? 下の方、中央の明るい星がシリウスです。そのシリウスから点線状の光跡が左の方にずっと伸びていて、光跡の端に恒星図には存在しないと思われる天体のようなものが写っています。オリオン座流星群放射点の位置から考えると、オリオン座流星群の流星ではないことは確かです。 拡大するとこんな感じですが、果たして?点線状になっているので最初は点滅する飛行機かと思ったのですが、それなら光る物体(天体?)は説明できません。人工衛星は線状に写るはずなので、その可能性も低い。この時期に蛍はあり得ないし…未確認飛行物体ということにしておきましょう。

  • Wishing Upon A Shooting Star

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    本日は午前1時21分から午前4時24分までの間に合計185枚撮影。極大となる午後11時頃から撮影できる体制だったのですが、雲が多くて、今日は諦めようかと思っていました。午前1時頃から次第に雲が少なくなったので昨日と同様に、Olympus PEN E-P1とE-520の二台体制で撮影開始。E-P1はISO640に設定、E-520はISO400で火球クラスの流れ星狙い。 上の写真はiPhoto ’09で色温度を少し下げて、青っぽくしてみました。昔、天文少年だった頃、赤道儀を使い、望遠鏡を見ながらガイドとなる星を両手で追いかけながら、リバーサルフィルムで撮影したものはこんな色合いでした。尤も30秒ではこれほどの数の星は写らなかったと記憶しています。 3時間ほどで確認できたのは14個ほど。最も明るかったのは午前1時過ぎにカメラ設定中に見たもの。撮影に成功したのは結局、上の写真だけ。左上のもやっとした陰は雲。雲の下に右上から左下に流れる流星が写っています。

  • The 2009 Orionid Meteor Shower

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    10月20日午後3時27分:今日は夕方から晴れ、深夜なら月も既に沈んでいることだし、絶好の観測日和です。放射点はオリオン座、東の空に適当に広角レンズを向ければ、撮影できるチャンスは高そう。右手前方の街灯がちょっと邪魔ですが、母屋の玄関は東向きなのでポーチのデッキから観察できます。現在、バッテリー充電中。三脚が増えたことだし、E-520とE-P1の二台体制でオリオン座流星群に挑みます。アップルの新製品も今夜、発表になるかもしれません。仕事も抱えていて今夜は忙しくなりそう。 10月20日午後11時50分:オンラインのアップルストアが”We’ll Be Back Soon.”になっています。 10月21日午後2時32分:最初の撮影時刻が10時20分、途中で休憩したり、Appleのサイトを覗きに行った時間が1〜2時間、最後の一枚を撮影したのが翌日21日の午前4時22分で、合計118枚の天体写真を二台のデジタルカメラで撮影しました。すべて、シャッター速度は30秒間です。それで流星が写っていたのがこの一枚だけ。私にとっては貴重な写真です。肉眼で確認できたのは、北東方向のみ、約4時間で15個ほどでした。中には非常に明るくて軌跡が長い流星もありました。 片方のカメラがノイズ処理している間にもう片方のカメラを別の方角に向けて撮影という方法を採用しました。使用したレンズは17mmパンケーキと標準ズーム広角端(14mm)、換算で34mmと28mmです。流星群の撮影にはもっと広角のレンズを使用した方が撮影できるチャンスが高くなることを実感しました。ノイズ処理している間に明るい流星が視野に入ることも何度かありました。二台のカメラは同じ方角に向けて、常時撮影する方が効率が良いかもしれません。雲がない一つの方角だけに集中した方が良いということです。 今夜も再挑戦?また、バッテリーを充電しています。E-520の方はライブビューで撮影していたためか、バッテリーが残り僅か。E-P1は背面液晶をオフで撮影しました。(ファンクションボタンに液晶表示のオン、オフを割り当てています。)三脚にカメラを固定すると、ビューファインダーが見辛くなるので、背面液晶を見ながら視野を決めますが、一度設定すれば、液晶画面はオフにした方が良いようです。被写体が暗いのでバッテリーは消耗しないかもしれないと、いつの間にか意識することなく、思ってしまったようです。今回、被写体の明るさに関係なく、液晶表示はバッテリー消耗の主な原因になることを実体験で確認することができました。

  • Astrophotographer

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    中央にカシオペア座、右上にアンドロメダが写っています。シャッタースピード30秒、絞り開放、ISO640、今夜は快晴、まだ月が昇っていないのでピントは木星で合わせました。月よりも簡単に合焦できます。(追記:カスタム機能でレンズリセットをオンにすれば、電源を切った時にレンズのフォーカス位置をリセット(無限遠)するので、天体撮影ならピント合わせは不要になります。マニュアルを読まなかった私は無駄なことをしていました。) こちらは シャッタースピード30秒、絞り開放、ISO400、母屋の入り口を出てすぐのデッキの上で撮影しています。右下の黒っぽいものはガレージの屋根。ちょうど、北東の空が見渡せます。この前は手ブレ補正I.S.1に設定しましたが、どうせ三脚で固定しますから、タイマー2秒で手ブレ補正はオフの方がバッテリー消費が少なくて済みます。ノイズリダクションはオートではなくオンに設定しています。長秒時撮影の場合、メディア書き込みには露光時間と同じぐらい時間を要します。この辺りの性能はE-520も大差ありません。(追記:長秒時ノイズ低減を行うと、撮影時間は通常の約2倍になるとマニュアルに書いてあります。撮影後にノイズを取り除く動作をするとかで、処理中はカードアクセスランプが点滅し、カードアクセスランプが消えるまで、次の撮影はできないとのことです。つまり、メディアの書き込みに時間を要している訳ではなく、ノイズ低減処理に時間がかかっているということです。) 月とプレアデスがガレージ屋根の上に昇ってきました。シャッタースピード20秒、絞り3.2、ISO500、残念ながらペルセウス座流星群は今夜は見えずじまい。

  • Perseid Meteor Shower

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    肉眼では4、5個ほど確認できました。そのうちの1個はカメラを準備している時に北の空、地平線すぐ上をビューンと流れて行きました。火球の如く明るい流れ星でした。(逃した魚は必ず実際よりも大きいのと同じで、少し誇張しています。)シャッタースピード30秒〜50秒、ISO100〜1600、f/2.8〜11.0と設定を変えながら、マニュアルモードで何枚か撮影しましたが、流れ星は残念ながら写っていません。(何の参考にもなりません。) 流れ星の撮影も最難関の一つです。オートフォーカスでは合焦しないので、月を参考にマニュアルフォーカスでピントを合わせました。夜景でピントを合わせても同じだと思います。 昼間に撮影する場合と比べると、ISOを上げると高感度ノイズが目立ちます。600ぐらいが限界かもしれません。ISOを下げて、F値を下げた方がノイズは目立たないよう?バルブで数分間の長時間撮影すると、円周運動による軌跡が中途半端に大きくなるので、私の好みではありません。理想の設定値を探し当てるまでにバッテリー残量マークが赤になり、退散しました。長秒時撮影は通常の撮影よりもバッテリーの消耗が激しいことがわかりました。

  • Comet Lulin

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    ニコンの双眼鏡を取り出し、今夜はルーリン彗星観測に挑戦。地球に最接近する、ちょうど今頃、2月23日夜から24日早朝は土星のすぐ近くを通過するので見つけやすく、観測に適しているとのこと。 双眼鏡の視野に土星を入れると、少し下に星雲のようなボヤッとしたもの、ルーリン彗星を容易に捉えることができました。このボヤッとしたもの、私が彗星を見たのは97年のヘールボップ以来でしょうか。12年ぶり?ヘールボップはマイナス一等級にもなり、肉眼で見れましたが、5等級のルーリンは双眼鏡が必要です。