Coleman Outdoor Reversible Blanket

Coleman Outdoor Reversible Blanket

12月14日(金)08時30分(JST)に極大となるふたご座流星群、今年は新月なので天候以外の条件は揃っています。特にヨーロッパでは極大時刻が12月13日23時30分(UT)なので、放射点が天頂付近にあり、ほぼ完璧な条件となります。天文現象の当たり年となった2012年を締めくくるのに相応しい流星群となりそうです。

放射点が地平線の上に昇って来るのが午後7時頃ですから、観察は12月13日の深夜から14日未明にかけての時間帯が最も成果があると予想されます。しかしながら、ふたご座流星群は極大時刻に集中する流星群ではないので、前後数日の間で天候条件に恵まれた時に観察するのが良いかもしれません。

Coleman Outdoor Reversible Blanket

準備もそれなりに進めておかなければなりません。そこで、冬場の流星観察に欠かすことができないブランケットを新調することにしました。御殿場プレミアム・アウトレットのColeman直営店でこんなものを見つけました。使用状況を連想させるラベルの写真を見て、これは星空観察用のひざ掛け以外の何ものでもないと思いました。今週のお買得品で40%オフの¥2,980!

Coleman Outdoor Reversible Blanket

ラベルの写真を真似して一枚。表側が「火の粉が飛んで来ても穴があきにくい」コットンツイール、裏地はフリースで中綿もあるのでたいへん温かい。使用時のサイズは約165 x 100cm、実際に使用する時は地面に触れるまで下げると足首から侵入する冷気を遮断することができるのではないかと思います。

Coleman Outdoor Reversible Blanket

付属するロールアップ用のハンドルを収納するポケットがブランケットのロゴマークの部分にあります。実地使用する前にIKEAのソファーの上に置いておいたらいつの間にか、掛け布団になっています。

Orionids 2012

IMOの集計結果をみると、今年のオリオン座流星群のピークはUTC10月20日(土)13時20分頃(JSTでは同日22時20分頃)だったようです。(追記:ピークを確定するのは時期尚早のようです。)10月19日(金)から21日(日)まで雲がほとんどない気象条件に恵まれ、深夜は月明かりに邪魔されることもなく、最適な観察条件が揃っていました。天の川が見える自宅近くの観察地にこの3日間、夜な夜な出かけました。しかし、この絶好の観察条件から期待できるほどの数は見ることができず、少々期待外れでした。

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19日(金)と20日(土)の深夜は夜露に悩まされながらの撮影になりました。20日午前2時20分頃に捉えたオリオン座流星群に属すると思われる流星。放射点に近いので軌跡は短いけれど比較的明るい流星でした。

去年の10月23日に撮影した上の画像は、NASAのMarshall Space Flight Centerが管理するグループ、”Orionid Meteor”から招待を受け、グループに投稿しました。この画像もレンズに付いた夜露を拭き取りながら撮影しました。

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9月20日(土)はメイン機材として使用しているNikon D90用のSDカードが突然読み取れなくなりました。(後日、別のカメラでSDカードをフォーマットしてから、再びNikon D90でフォーマットし直せば読み取れるようになりました。)サブカメラのRicoh GR Digital IIIでインターバル撮影した画像の一枚に暗い流星が写っていました。たぶん、おうし座流星群(南群)に属するものです。

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21日(日)はOM-Dユーザーのminority318さんが同行。3時間近く、撮影に専念しましたが、公開できるような明るいオリオン座流星群に属すると思われる流れ星は撮ることができませんでした。目視では数個、確認しています。それでも、満天の星空に大いに満足。上の画像に写っている流れ星ももおうし座流星群(南群)に属するものと思われます。

Orion Is Rising

30秒間の露光でおよそ100枚、撮影した画像ファイルをStarStaxで合成。東の空にオリオン座が昇って来る様子がわかります。画像中心から少し左の一際明るい星は木星。

Horsehead Nebula (Courtesy of minority318)
Photo taken with Olympus E-M5 (Courtesy of minority318)

同行者がOlympus OM-Dで撮影した馬頭星雲が綺麗に写っています。f/5.2、ISO 2000、60秒の露光。ポータブル赤道儀(Vixen POLARIE)を使って追尾しています。レンズは換算72mm、極軸は磁北に合わせただけですが、60秒の追尾には耐えられそうです。

今夜はAppleのSpecial Eventが日本では日が変わって24日の午前2時から始まります。極大日時の特定が難しく、ピークの前後数日の期間もまだまだ流れるオリオン座流星群を観察+撮影しながら、イベントの様子をiPhoneで確認しようかと計画しています。

Draconids 2012

今年もりゅう座流星群(旧称、ジャコビニ流星群)は天候条件に恵まれず、不発でしたが、IMOが集計したZHRのグラフを見て、驚きました。2年連続でバースト状態になっています。カナダとドイツで行われた電波観測では世界標準時10月8日16時から18時の間に時間当たり1,000~2,000になっています。上のグラフは目視でのZHRですが、報告者数が数名と少ないので、過大評価の可能性があるそうです。それでも信頼できるベテランの観測者がピーク時で平均600以上をカウントしています。

次回の主な流星群は10月21日のオリオン座流星群です。輝度41.84%の月は午後10時半頃に沈むので天候以外の条件は揃っています。ピークに集中する流星群ではないので前後数日の期間に天候条件が良い時に観察すれば良いかと考えています。

A Bright Shooting Star

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夏の流星群の季節が終わろうとしている8月26日未明に撮影した明るい流星。西の空に沈もうとしている夏の大三角形中心付近からこと座の方へと流れました。この日はカメラ3台体勢で撮影中でしたが、流星を捉えたのは三脚固定のSony DSC-RX100。20秒間の露光の間に運良く撮れていました。

stackedImage

Ricoh GR Digital IIIは得意のインターバル撮影。この日、山から下りて来た子鹿がカメラ機材に接近し、破壊されそうになるハプニングがありました。イノシシでなくて良かった。

Starry Night

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昨夜に続き今夜も天候条件が優れていたので星空三昧。

Perseids 2012

天の川がくっきりと見えていました。右下、山に突き刺さるように降ってきた流星は、白鳥座κ群かと最初、思いましたが、軌跡をよく調べてみるとペルセウス座流星群に属するものであることがわかりました。

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帰り際に三脚固定で撮影した一枚に謎の飛行体が写っていました。たぶん、人工衛星だと思います。

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木星とおうし座、プレアデス。

Changing Seasons

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午前2時の西の空を見れば、七夕の主人公、VegaとAltairが今にも山の向こうに沈みそう。夜空を仰げば季節の移り変わりが感じられます。Sony Cyber-shot DSC-RX100をVixen POLARIEに初めて載せて、星景写真モード(1/2の速さで星を追尾)で、30秒間の露光。ポータブル赤道儀で追尾すれば、明るい星はより大きく写るので白鳥座もわかりやすい。長秒時ノイズリダクションをONに設定しています。OFFにすると熱ノイズが現れます。

Rising Jupiter

木星は月のように明るくて大きい。木星の右上の方にプレアデスも見えています。

Perseids 2012

ペルセウス座流星群に属すると思われる流れ星は一時間に数個程度はまだ見えていました。白鳥座の辺りを右から左へと流れました。今年のペルセウス座流星群は観察できたのは9日と15日の夜。極大日の12日夜から13日未明は雲が多くてカメラに捉えることは不可でした。目視では明るい流星を数個、確認できています。

Perfect Layers Trial 3

最後に星追尾モードで撮影した6枚の画像をPerfect Layers 2でコンポジットしたもの。PhotoshopがなくてもAperture + Perfect Layersで複数の画像ファイルを合成することができます。

Perseids 2012

IMOによると、今年のペルセウス座流星群の予想極大時刻はUT8月12日午後12時から午後2時30分(JSTでは午後9時から午後11時30分)の間となっています。輝度17.57%の月の出はJST翌日午前1時42分なので、月明かりの影響をほとんど受けることなく、観察できそうです。

ペルセウス座流星群はすでに活動期に入っており、ピークに集中する流星群ではないので、極大日時の前後数日間は、流星観察が可能です。しかし、過去数年間は月の明かりが邪魔であったり、曇っていたりしてZHR3桁クラスの流星群らしさは体験できていません。今年は月の光の干渉が少ない分、期待できそうです。

First Shots Taken with Vixen POLARIE and Olympus OM-D E-M5

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Photo courtesy of minority318

昨夜、親しくさせていただいているminority318さんとそのご友人が星撮りに来られました。ちょうど、私はVixen POLARIEをデビューさせようとしていたので、これを機にminority318さんのOlympus OM-D E-M5をPOLARIEに載せて試写させていただきました。北の空が曇っていて、北極星を目視で確認することができず、iPhoneのコンパスとPOLARIE付属の傾斜計を使って、三人がかりで四苦八苦しながら極軸を何とか合わせたと言うか、合わせたことにして撮影を開始。しばらくして北極星が見えるようになりましたが、POLARIEの小さな覗き穴から北極星を捉えるのは極めて困難だったので、そのまま撮影を続けました。

上の画像は、星追尾モードに設定し、ISO 2000で60秒間の露光、カメラのノイズ処理をオンにしてminority318さんが撮影したものを、私がApertureで補正しました。オリンパスと言えば高感度長秒時露光による横縞模様の熱ノイズが当たり前と思っていた私にとって、この画像は驚異的に熱ノイズが少ないものです。ISO 2000で60秒間という高感度長秒時露光は私にとっては未知の領域でしたが、銀河系を構成する無数の暗い星が写っています。

等倍で拡大すれば、周辺部の減光とコマ収差が目立ちますが、それは17mmパンケーキレンズのせい。お二人は天の川の写真撮影は人生初の体験だそうで、そんな貴重な体験に同行した私もワクワク。

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Photo courtesy of minority318

買ったばかりだというM.Zuiko Digital 45mm F1.8に交換し、カシオペア座の右上の方にカメラの向きを変えて撮影したのが上の画像。換算90mmの中望遠レンズで60秒間の星追尾モード。ISOの設定が400と控えめであるため、暗い星は写っていませんが、アンドロメダ星雲が綺麗に写っています。星がほとんど流れていないので極軸が本当に合っていたのかもしれません。1段絞ってあるためか、周辺部減光とコマ収差はほとんどありません。このレンズは星の撮影に適していそう。お値段を考えるとたいへんお買い得だと思います。

Vixen POLARIE

Vixen POLARIE

念願の星野・星景写真用ポータブル簡易赤道儀を思わぬ展開で入手しました。赤道儀と言えば、現役天文少年だった頃に買ってもらった五藤光学製の立派な屈折式天体望遠鏡用の赤道儀を思い出しますが、長期海外滞在後に帰国したら、実家にあった筈の赤道儀と望遠鏡一式が粗大ごみとして捨てられていたという、残念な思い出があります。あれから四半世紀が経過し、最近は三脚固定による流星狙いの星空写真を撮影しながら半ば瞑想状態に陥る大人の趣味に変容しました。

いつかまた、赤道儀を入手して星を自動で追尾しながら星野・星景写真を撮影したいと思いつつ、あの頃には存在しなかった「ポータブル赤道儀」を比較検討していました。数年前から目を付けていたのがポータブル赤道儀の先駆けとも言えるToast Proですが、直販でしか販売されていないようであり、実物に触れる機会がなかったので購入には至りませんでした。去年の秋に大手VixenからToast Proよりも安価なPOLARIEが発売され、今月になると、サイトロン・ジャパンが販売価格¥19,800のコンパクト赤道儀、nano tracker(ナノ・トラッカー)を発売、さらにユニテックがToast ProにそっくりなSWAT-200を発売し、ポータブル赤道儀の選択肢がずっと増えました。

少し大きいけれども追尾精度が高そうなKenko TokinaのスカイメモRSも検討対象の一つであり、主に車で撮影場所まで移動する私には魅力的な製品です。しかし、何でもデザインに拘る私としては、画像でしか見たことがないけれどもToast Proがそれでもやはり第一候補でした。

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あれやこれやと、各社から販売されているポータブル赤道儀を比較検討していた先日、ポータブル赤道儀用として探していたGITZOの中古の中型三脚に偶然にも巡り会いました。その中古三脚には雲台が付属していなかったので、マルチメディア京都ヨドバシにポータブル赤道儀を載せるのに適した自由雲台を見に行きました。そこで出会ったのがVixenの社員の方。品薄であると聞いていたPOLARIEが展示販売されていたのです。詳しい説明を受けているうちにこのポータブル赤道儀が欲しくなり、一旦、駐車場(京都駅西)に戻り、Amazonでの販売価格を比較調査しながら、車をヨドバシの駐車場に移動。(クレジットカード支払時8%のポイント還元後、Amazonでの販売価格と大体同じことがわかりました。)

Vixen POLARIE

初めて実機を見たVixen POLARIEは、思っていたよりも大きくて中判カメラと言うか、外付けHDDのような形状は決して不格好ではなく、見方によれば可愛らしくもあります。ポータブル赤道儀を実際に使用して星空の撮影を行うには、Vixenのポータブル赤道儀、POLARIE本体以外に頑丈な三脚とその三脚に取り付ける雲台、さらにカメラを赤道儀に載せるための別の自由雲台が最低限必要になります。元天文少年の経験から判断すると、極軸合わせのための別売のポラリエ極軸望遠鏡やポーラーメーターも必要になる可能性は限りなく大きい。星空の撮影に適したカメラやレンズの費用を除き、総額8〜10万円近くの投資は最低でも必要になりそうです。それでもToast Proよりは安く揃えられそう。製品の仕様など、印象に関する詳細は後日、レポートします。

The Summer Triangle

Sony Cyber-shot DSC-RX100、広角端(換算28mm)f/1.8、三脚固定で撮影した夏の大三角形をTokina AT-X 116 PRO DXを装着したNikon D90、望遠端(換算24mm)f/2.8で撮影したものと比較してみました。いずれのカメラもISO 3200、露光20秒に設定し、高感度長秒時でのノイズの出方を比べました。Nikon D90はRAWで撮影し、Sony DSC-RX100はJPEGで撮影してApertureで補正しました。できる限り、条件を合わせるため、D90で撮影した画像はRaw Fine TuningによるDe-noiseは実行していません。画角を合わせるため、換算24mmで撮影したD90の画像は少し切り取ってあります。

Summer Triangle with Sony Cyber-shot DSC-RX100

上の画像Aと下の画像Bを比べてどちらが高感度長秒時ノイズが多く現れているかといえば、結果は歴然としています。有効画素2,020万画素、1″センサーを搭載したDSC-RX100で撮影した上の画像Aは切り取っていないこともあり、周辺部にコマ収差が現れているものの、黒っぽいまだら模様の高感度長秒時ノイズはほとんど確認することができません。また、f/1.8で撮影しているのでより暗い星が写っています。

Summer Triangle with Nikon D90 and Tokina AT-X 116 PRO DX

有効画素1,230万画素、APS-Cサイズのセンサーを搭載したNikon D90の方が当然のように高感度耐性は優れているだろうと思っていましたが、結果はそうではないようです。Nikon D90で撮影した上の画像Bにはまだら模様のノイズが現れています。(Raw Fine Tuningを実行すればある程度のノイズは消すことができます。)

予想に反して意外な結果となりました。点光源の星の撮影を行えば高感度長秒時耐性、レンズのコマ収差の処理などの性能が如実に現れます。これは現実と受け止めて、Nikon D90を使って三脚固定で星の撮影をする時は今後もISO 1600ぐらいを上限に設定します。Sony Cyber-shot DSC-RX100は星の撮影に関してはサブではなく、メインの座を獲得したように思います。

RX100での星空撮影時のピント合わせは一昨日、苦労しましたが、昨夜の撮影ではアルクトゥルス(光度0.0等)を視野に入れて、拡大すればマニュアルでのピント合わせが容易にできました。カメラの向きを変える時に誤ってコントロールリングに触れてしまうと、ピント位置がずれることがあるので注意が必要です。カメラの設定は光害が少ない場所ならISO 3200、露光20秒、広角端で絞り開放(f/1.8)を標準として問題なさそうです。

追記:昨夜(7月18日)、上の写真を撮影する前に自宅敷地内で同居人が火球を目撃したそうです。時刻は午後9時半頃のことです。高度40°ぐらいの北の空にハンドボールぐらいの大きさの白っぽい火球らしきものが母屋の三角屋根に突き刺さるような光跡で飛んで行ったそうです。直後(1〜2分後)に同じような光跡で明るい流れ星が北の空に流れたそうです。たぶん、2個目も火球クラスの流れ星だと思われます。1個目のハンドボールは燃え尽きるところを見ていないそうなので、隕石となり、燃え尽きずに地上か海上に到達していてもおかしくないかもしれません。

The Milky Way with Cyber-shot DSC-RX100

The Milky Way with Sony Cyber-shot DSC-RX100

RX100で夏の大三角形を試写してみました。高感度耐性が良好であり、絞り開放からシャープな画像で撮影できることは祇園祭宵々山での試し撮りでわかっていましたが、長秒時撮影による熱ノイズはどんな感じであるのか全く未知の状態でした。上の画像は広角端f/1.8、露光20秒、ISO Speed 3200で撮影しています。JPEGで記録して補正していますが、熱ノイズが少ないことに驚きました。

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同じ設定で撮影した上の画像にはアンドロメダの左上に小さな流星が写っています。

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こちらはf/1.8、露光30秒、ISO Speed 800の設定。

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同じフレーミングでf/1.8、露光20秒、ISO Speed 1600の設定。ISO 800で撮影したものと比べると暗い星がより多く写っています。

The Milky Way with Sony Cyber-shot DSC-RX100

最後に1枚目と同じ設定で補正方法を大幅に変えた天の川。ピントは合っていると思うのですが、無限遠の設定が慣れないため少しずれているかもしれません。

Olympus PEN E-P1よりも星の撮影にはずっと適していることがわかりました。これなら流星写真の撮影にもサブのカメラとして使えそうに思います。赤道儀に載せて追尾すればどんなことになるのだろう。

Transit of Venus On A Fine Day

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午前6時半に設定した目覚まし時計が鳴る一時間以上も前に目が覚め、外を見ると東の空は薄曇り。しかし、金星の日面通過第1接触の時刻までには晴れそうな予感。3週間ほど前から簡易減光フィルターを対物レンズに付けたままになっていたNikonの双眼鏡とカメラなど、観察兼撮影機材をポーチに出して準備完了。

Transit of Venus

第2接触の頃には時折、薄い雲が北から南の方に流れていました。簡易コリメート法で撮影した第2接触。

Transit of Venus

雲が切れてよく晴れています。日中に太陽以外の星を観察するのは初めての体験です。夜に星を眺めて宇宙との一体感を感じることはあっても、昼間にそうした感覚を体験するのは何か変な感じ。内惑星の金星がゆっくりと公転するのが実感できました。

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太陽が高い位置に移動したので、私も撮影機材を移動。小川キャンパルのリラックスアームチェアに置いてある手鏡は、被写体追尾用に使いました。背面液晶が可動式であればこんなものは不要なのですが。誤って日光を直視すると眩しい。

Transit of Venus

黒点と比べると太陽面を通過する金星は大きく見えます。双眼鏡ではもっと大きく見えていました。

Transit of Venus

その双眼鏡に取り付けた簡易減光フィルターを外して、投影法で一枚。双眼鏡ではこんな感じで大きく見えていました。

Transit of Venus

第2接触の前後でブラックドロップ現象の撮影を試みましたが、ピントがずれていました。撮影は第3接触にかけます。

Transit of Venus Black Drop?

ブラックドロップ(黒い滴)らしき現象が写っています。10倍に拡大したライブビューでも滴状に見える金星が手鏡で確認できました。

5月21日の金環日食に続き、今日は幸運にも天候条件に恵まれました。自宅から観察と撮影を行ったので、合間に撮影した画像を27″ iMacでチェックし、若干の補正とクロップ後にFlickrに随時アップロードすることができました。午前10時過ぎに撮影した一枚に、見知らぬ外国の人からコメントを頂きました。「バルセロナでは日面通過の終わりの部分を見るのに日の出まで待たないといけない…」ヨーロッパはまだ夜明け前で、太陽は金星と共に昇って来る。アメリカでは金星と共に沈む太陽が見える。そして東アジアは、最初から最後まで7時間近くも観察できる。同じ一つの地球に同じ時代に生きる人が同じ珍しい天体現象を見ている。そうした当たり前のことを実感できる貴重な体験だったのでしょう。

Transit of Venus on June 6, 2012

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今夜の部分月食は厚い雲に覆われて観察と撮影が不可でした。午後9時を過ぎた頃に雲が途切れることがありましたが、すでに部分月食は終わっていました。

月食や日食と比べてずっと珍しい現象である明後日の金星日面通過は午前7時10分頃の第1接触から午後1時48分頃の第4接触までの6時間半近くの間、観察可能なので、曇っていたとしてもその間に日射しがあれば、全く見えないことはないので期待できます。

地球よりも内側の軌道を公転する金星が地球の公転周期よりも短い(224.701日)という事実を立体的に体感できるまたとない機会です。普段は明けの明星、宵の明星として、明け方と日没時にしか見れない地球の姉妹惑星である金星を真っ昼間に観察できる機会は皆既日食とか日面通過時のみです。

金星の日面通過が次回、見れるのは2117年12月と2125年12月のセット。前回、2004年6月8日の日面通過を見逃した人(私も)は、これから先105年生きようと思っている人を除き、今回が人生でラストチャンスです。5月21日の金環日食の時に使った日食グラスが使えます。

Partial Lunar Eclipse on June 4

Total Lunar Eclipse 2011
Total Lunar Eclipse on December 10, 2011

5月21日の金環日食からちょうど2週間後の6月4日の夕暮れ時から宵にかけて、今度は部分月食が天候条件さえ良ければ日本各地で観察できます。関西以東では月が欠け始めるのとほぼ同時刻に月が昇ります。食の最大は20時頃で高度は10度ぐらいと低いので、東南東から南東にかけて見晴らしが良い観察場所を選ぶ必要があります。

Ogawa Campal Relax Armchair #1969

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2年前の夏にSnow Peak製Low Chair 30(写真右側)を購入した時に比較検討した小川のリラックスアームチェア(写真左側)が、入荷予定不明で展示品が安く販売されていたので入手しました。

Ogawa Campal Relax Armchair

リラックスアームチェアは座面50 x 40cm、座面高さ35cm、全高80cmでSnow Peak Low Chair 30と似ているので比較検討したのですが、小川キャンパルには2011年発売のコンフォートアームチェア#1960と言う新製品もあり、張り材に綿帆布6号を使用しているところなど、Snow Peak Low Chair 30により近い製品となっているようです。

Ogawa Campal Relax Arm Chair

リラックスアームチェア#1969の張り材はポリエステル600d、フレームはアルミ合金、購入したのはバレンタインレッド。重量が約3.0kgとSnow Peak Low Chair 30(3.6kg)と比べて軽く、腰掛けた時の角度がより緩やかであり、快適過ぎるので寝てしまいそうになります。夜空を見上げるにはちょうど良い角度。天頂付近まで見れます。但し、写真撮影など、作業をする時は立ち上がる必要があるので、そうした使い方には適していないかもしれません。

Ogawa Campal Relax Arm Chair

製品ラベルにはOgawaのロゴ。親会社の小川テントは去年の秋に自己破産申請し倒産したそうです。私が初めて買ったテントは確か、小川テント製だったように記憶しています。

このリラックスアームチェアやコンフォートアームチェアなどファニチャー関連商品は今年度、販売見送りとなったそうです。