Chimney Sweeping

新しい薪を搬入できるよう、敷地内に保管してある廃材や乾燥させた薪をできるだけ消費しようと、11月上旬から毎日火を入れているので、シーズン途中で煙突掃除をしました。かなりの煤が炉内に落下しました。

炉内の耐火煉瓦が一部、ひび割れしていますが、薪ストーブの機能上、特に問題はないと思われます。

Wood Stove Ignition 2023~2024

今季は早くも10月下旬に薪ストーブに火入れしました。燃やすべき薪や廃材が潤沢にあり、敷地内を埋め尽くしているので早く消費する必要があります。そうしないと新たな薪を敷地内で保管できないという贅沢極まりない問題です。

煙突を新調してから本格的にストーブで火を焚くのはおそらく初めてです。薪ストーブの仕様通りに煙突の全長が15’(4.57m)を超えたためか、ドラフトが安定しており、着火も容易。煙突の重要性を再確認しました。

Wood Stove Combustion Air Control

今年も潤沢に薪や廃材があるので、薪ストーブは例年よりもずっと早い10月末から火を入れています。春に修理した煙突のレインキャップと鳥侵入防止用ネットも問題なく機能しているようで、煙の逆流もありません。

一つ、使い勝手に問題があったのはCombustion Air Control(燃焼空気調節器)が硬くて両手での操作が必要でした。最後まで押すと燃焼空気全開、手前に引っ張ると弁が閉じて空気が供給されなくなります。調節器のバーにグリスを塗布しましたが、状態は変わらず。そこで、調節器可動部の接触面にシリコンスプレーを大量に散布したところ、押したり引いたりの操作が物凄く滑らかになりました。片手で容易に空量を調節できるように。もっと前にシリコンスプレーを使えば良かった。

LOPI Wood Stove — The Answer – 95

LOPI The Answer - 95

薪ストーブについてコメント(質問)をいただき、それに答えようとしてWebを調べると、意外な事実が判明しました。この薪ストーブは、米国ワシントン州シアトル郊外に本社があるTravis Industries, Inc.が製造したLOPIというブランドのAnswerというモデルです。Answerの中でも型番が色々とあり、手元にあるマニュアルではA1、A2、A3、A5など、特定することができずにいました。A5が怪しいかなと思っていましたが、マニュアルに記載の耐火煉瓦の配置が少し違うし。

この薪ストーブは別荘として使われていたログハウスを買ったらリビングに鎮座していました。より正しくは、薪ストーブがあるログハウスを購入したわけですが。自分で選んで買う薪ストーブなら徹底的に事前調査してから買い求めるので、型番が不明ということはあり得ません。引っ越して最初の冬を迎える前に、ストーブの扱い方を勉強しようと、ネットで検索、調査しました。しかし、当時はLOPIのメーカーであるTravis Industries, Inc.が検索でヒットしませんでした。ホームページが存在しなかったのかもしれません。

友人に紹介してもらった京都の某有名専門店に薪ストーブの写真を持参し、その素性を尋ねてみたら、「台湾製のストーブです」と言われました。「粗大ゴミとして捨てるのも大変でしょうから、住宅を購入した時に廃棄してもらうように売主に依頼されれば良かったのに」と言われ、それ以来、そのお店には近寄らなくなりました。バーモントキャスティングスやヨツールなど、日本で名が知れたブランド以外のストーブはすべて台湾製の安価なストーブにしたかったようです。

lopifirebricks

現在ではLOPI + wood + stoveで検索すると、こちらのサイトがヒットするし、Travis Industriesも別のサイトを運営しています。LOPIのサイトから生産が中止された旧製品のマニュアルを入手することができました。型番が不明だったのでAnswerシリーズのすべてのマニュアルをダウンロードしました。それぞれのマニュアルの最後のページにSAFETY LABELが貼ってあります。製品の背面にある「安全性ラベル」と同じラベルです。普段は見ることがない薪ストーブの背面を見ると、「安全性ラベル」が貼ってありました。ラベルにはEPA(米国環境保護庁)の認定を受けていることや、ストーブの設置位置などが記載されており、型番と製造年月日も記載されていました。ラベルによると、正しい製品名はThe Answer – 95であり、製造年月日は1992年9月17日とあります。型番が判明したので、正しいオーナーマニュアルを入手することができました。

マニュアルには詳しい特徴と仕様が書かれていました。特記すべきは使用素材が厚み3/16〜1/4″の鋼板(steel plate)であることと、燃焼室内に耐火煉瓦を用いていることが特徴であること。デザインが凝った薪ストーブは鋼板ではなく、鋳鉄(cast iron)が使われます。直線的でシンプルなデザインのストーブは鋼板製だそうで、鋼板は温まりやすく冷めやすいという特性があるようですが、そのような特性を補うために、ドアガラス部分を除き、上部を含む燃焼室内の5面に耐火煉瓦が使われています。

このストーブはヤカンで湯を沸かしたり、調理器具として使用できないのは耐火煉瓦のためでしょう。逆に耐火煉瓦がドア部分を除く燃焼室全面にない薪ストーブでは燃やさない方が良いとされる針葉樹(すぐに高熱で燃える)もガンガン燃やしても大丈夫という特性があると思います。

Chimney Sweeping

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久しぶりに入手したDIY情報誌、ドゥーパ12月号(No. 097)に薪ストーブの煙突掃除に関する記事がありました。今年は薪の在庫が十分にあり、ストーブを利用する機会も多いだろうということで、この記事に触発されてちょっと早めに煙突掃除をすることにしました。

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煙突は真っ直ぐ上に伸びているだけで、シンプルな構造のストーブなので、掃除は簡単。煙突掃除に必要な道具は、二重になっている煙突の内径に合わせたブラシと4段式の継線のみ。継線は全部接続させると全長5メートル以上。

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取り外した耐火煉瓦。積もった煤が湿っていました。先日の台風で煙突の笠が屋根の上に落下し、雨水が耐火煉瓦の上に落ちていたことが原因。笠は自分で元通りにしました。急勾配の屋根に業務用の長い梯子を置き、登って行きました。

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煙突の中で外れると面倒なことになるので、継線接続部はしっかりと締めておきます。

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雑誌記事によると、ブラシは上から下に動かし、煤を下に落とすのが原則だそうですが、屋根上での高所作業は極力、避けたいので、ブラシは下から上に入れています。一旦、笠の部分までブラシを上げてから、下方向に動かして煤を落としました。煙突が一直線に真っ直ぐ屋根を貫通するようになっており、煤はストーブ内に落ちるだけなので、養生すらしていません。

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今回の煙突掃除の成果。黒いのが煤。

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耐火煉瓦を元に戻したストーブの中はこんな風になっています。煉瓦の隙間を煙りが昇ります。

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これで薪ストーブの冬支度は完了。いつでも薪を燃やせる状態になりました。

作業の難易度:5段階で1

Lopi Wood Stove

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米国製Lopiの薪ストーブ、今シーズン初めて火を入れて試運転。金物屋で売っている煙突掃除用ブラシに延長用のロッドを3本継ぎ足して、上下に動かすとどっさり。2年ほど煙突掃除をしていなかったので、かなりの量の煤が溜っていました。薪ストーブ本体も濡れ雑巾で拭き掃除。

掃除をした後は簡単に火が点くような気がします。ストーブのすぐ横に積み上げた薪は一日でなくなります。空気(酸素)の量を減らして薪が長持ちするように調節すると、あるいは乾いていない薪を燃やすと、不完全燃焼が発生し、煙突内に黒い煤が溜りやすくなります。

Chimney Sweeping

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今シーズン、初めて薪ストーブを使うことになりました。煙突掃除は久しぶりです。真っ直ぐ直立しているタイプの煙突だから、掃除は簡単です。まずストーブ内の耐火煉瓦を取り外し、次に4段式のロッドを繋ぎ、煙突内に挿入。先端のロッドにはブラシが付いていますから、それを上下に動かすだけです。

薪ストーブはLopiというブランド、アメリカ製です。煙突はどういう訳かカナダ製。