南西側(道路側)に筋交いを2本取り付けて、強風による水平方向の揺れに対する強度を補強します。柱Iを挿入する位置を決めて、桁Cと土台Bに深さ10ミリの切り欠きを入れます。切り欠きは丸鋸と鑿で入れますが、両端のラインが真っ直ぐに切れるよう、スピードスクエアをガイドにします。両手が使えるようにスクエアをクランプで固定。頭上での作業になるので丸鋸を片手で持つには重すぎて真っ直ぐに切れない。
北西側(母屋側)と同じ作業行程になるので、写真撮影は省略しました。土台Bの上に柱Iを垂直に立て、羽子板ボルトで固定。
今回は短い方の筋交いから取り付けました。
120ミリの筋交い用金物で長い方の米松の筋交いを固定。
北西側(母屋側)と同じように、WRC2x4材の端材を土台Bの上に載せて、短い方の桧筋交いの長さを調整しています。
南西側(道路側)の筋交い取り付け作業をほぼ終了しました。筋交いがあると、カーポートというより建築途中のガレージや住居のように見えます。
翌日、土台BにM12の六角コーチスクリューを取り付けました。13ミリのドリルビットで深さ30ミリぐらいの穴を空けてから、ハンマーで叩き込み、
AP製12ミリのディープソケットを装着したSnap-on製シールドラチェットで六角コーチスクリューを締めました。
羽子板付き束石と束柱の間に入れたアスファルトシングルは束柱の高さを調整することと雨水対策が目的です。
水平方向の揺れに対する強度はどうなのか?向かって左の柱Eと中央手前の柱Fを揺するようにして前後に強く押してみました。どうやら東西の水平方向の揺れはほぼ収まったようです。前回は南北方向の揺れが気になりましたが、不思議なことにそれもかなり少なくなりました。想像していた以上に筋交いの効果は絶大であることがわかりました。
補強目的の壁は必要ないかなと思います。この程度の強度が維持できるのであれば、東側の筋交いも不要ですが、化粧目的の柵はあっても良いかもしれません。
筆者様
細かい準備をしての補強ですね。対象的な針は位置なので、強度は「2乗」で利くと思います。
Jim,
二倍ではなくて二乗の効果ですか。筋交いは単に方杖の長いものと考えていました。予想を遥かに上回る効果があったのは筋交いを対称的な配置にさせたことだったのですね。
ちょっと調べてみました。結果、方杖は縦方向の補強材で、筋交いは横方向の補強材であることがわかりました。ということはこれまで横方向の補強材は何もなかったことになり、横風に弱かった原因がわかりました。
筆者様
私は、建築工学専攻では無いので「2乗で利いてくる」は、効果の表現です(笑)。でも、このwebをご覧頂くと分かると思いますが、
https://matome.naver.jp/odai/2139702615859801501/2139736403752439903
ま、構造上(この辺りは、建築も機械も、機械構造力学的計算構造は、基本は同じはずです)の違により、どれだけその強さが違うかのシンプルな例です。2 X 2 =4の様に、単純に強さの数字は変わりませんが、初期の単純構造から、様々な「補強」構造を施すと、それが効いて来ると言う事です(^^)。
にしましても、横構造の補強を施された事は、効果大ですね。後は、自然状況に応じての、こまめな補強が、Wood Carportの強さと利府を高めますね。
Jim,
リンクを張っていただきましたサイトは私も以前に見たことがあります。このサイトによりますと、長い方の筋交いは、サイズが45×90の米松なので、施工しない場合と比べて強度が2倍になるということですね。