Which iPad Model?

iPad Wi-Fi Onlyモデルは、米国での発売が来週の4月3日(土)、日本では4月末にWi-Fi OnlyとWi-Fi + 3Gの全モデルが4月末に発売されます。同じ土曜とすれば4月24日になるけれど、それは4月末とは言わないでしょうから、本当に4月末の30日(金)になるのではないかと想像します。いずれにしても、4月の初め頃に国内でも価格が発表され、予約が始まると思います。どうせ買うなら、発売日に手にしたいとの思いがあるので、予約受付が始まるまでに、後悔しないようにどのモデルにするのかを決めておかなければなりません。

まずはWi-Fi OnlyかWi-Fi + 3Gなのか、いずれかに絞ります。iPadの主な用途を考えると、Wi-Fi Onlyで十分と思われます。屋外でいざとなれば、APN Disablerをオフにして、iPhone 3Gを使えば良いかと思います。(iPhone 3Gを使い始めて一年が過ぎましたが、自宅屋内がSoftBank 3G圏外の私のiPhone 3Gはこれまでに一度もAPN Disablerをオフにしたことがありません。つまり、私の場合なら3Gパケット通信は必要ないということになります。)iPadを持ち出す予定の外出先(職場)にもAirMac Extremeが設置してあるのでWi-Fiが使えます。

国内での価格を予想してみましょう。既存製品で最も新しいiMac 21.5″ (Late 2009)とMacBook (Late 2009)の為替レートは$1.00が99円ぐらい。(米国での価格には売上税が含まれません。)最近の円高傾向を反映させて、@¥98ぐらいで計算するとだいたい以下のようになります。

  • Wi-Fiモデル16GB: $499.00 >>> ¥48,900
  • Wi-Fiモデル32GB: $599.00 >>> ¥58,900
  • Wi-Fiモデル64GB: $699.00 >>> ¥68,900
  • Wi-Fi + 3Gモデル16GB: $629.00 >>> ¥61,800
  • Wi-Fi + 3Gモデル32GB: $729.00 >>> ¥71,800
  • Wi-Fi + 3Gモデル64GB: $829.00 >>> ¥81,800

Wi-Fi Onlyモデルに絞ったとして、容量は16GB、32GB、64GB?

このキャプチャー画像は、私のiPhone 3G (16GB)の現状です。一応、オーディオが4.30GB分も入っていますが、iPhoneでオーディオは聴いたことがありません。ビデオはもっと観ないし、写真は過去1年分をiPhotoから同期させていますが、これも滅多に見ることはありません。使っているのはアプリケーションですが、同期しているもの48個で1GBぐらいしか使っていません。意外と容量は小さい。ゲーム関連のアプリケーションをたくさん入れると容量を食います。最も頻繁に使っているCodemastersのF1 2009 Gameが94MBと最も大きく、他は1MB〜5MBぐらいのフリーのアプリケーションがほとんどです。

iPadの場合は電子書籍の分がある程度の容量を占有しそうですが、同時に何冊も読むことはないでしょうから多くても5GBあれば十分のような気がします。オーディオはほとんど同期させないし、写真も5GBあれば余りそう。職場で使うであろう、Pages、Numbers、MicroSoft Office関連ファイルはDropboxとMobileMe iDiskでクラウド化しているのでローカルのiPadの容量を消費することはありません。16GBの最廉価版で良いような気がしますが、iPhoneと同じというのはどうなのか?

結論が見えてきました。私の用途ならWi-Fi Onlyモデル32GBが適しています。当初、iPad Camera Connection Kitを使って、iPadをフォトストレージとして利用することを考えていましたが、64GBでも不足する時は不足します。8GBか16GBのSDカードを複数枚、用意しておいた方が便利ではないかと思うようになりました。iPadはその場で大きなモニターを使ってピントを確認するという用途で使った方が適しているような気がします。

Random House Fears Price Wars

MacRumors.comがFinancial Timesの記事を引用し、「世界最大の出版会社であるランダムハウスはAppleのiBookstoreに参加する契約を未だ交わしておらず、4月3日のiPad発売日までに契約しそうにない。というのは、eBookの価格設定に際してAppleが採用する、代理店モデルは価格競争を誘発し、出版会社の利益が損なわれる恐れがあるからだ。」とレポートしています。

アメリカの場合はもともと紙の本は、日本と比べて高いし、本は図書館で借りて読むもの、本を買うとすれば、それは自分が読むのではなく、贈り物として買うという傾向があるように思います。教科書や専門書は別で、そうした書籍は高くても必要に迫られて購入せざるを得ません。その高価な本が、わざわざ図書館に行かなくても自宅のソファでくつろぎながら、電子版を安く簡単に入手できるとすれば、一気に習慣が変わる可能性があるのではないでしょうか。

iPadが発売になる2010年は日本で「電子書籍元年」になるのではないかと、昨日、NHKが午後9時の報道番組で特集していました。日本の出版会社は、電子書籍の普及に対してどのような対策を講じているのでしょう。出版会社がiBookstoreで電子書籍を販売するということは、従来の書店や取次店の存在意義がなくなる訳です。日本では紙の本はもともと安い訳ですから、電子書籍にすればさらに安く販売できるはずです。マンガはすでに電子書籍化しているものも多くあるようです。

辞書はどうでしょう。紙の辞書は書店で販売されているけれど、電子辞書は家電量販店で売られています。しかし、パソコンで使用するCD-ROMの電子辞書は本屋さんでも売られているし、如何にもソフトウェアっぽいものはパソコン売場でという、不明瞭が線が引かれているような気がします。

MacRumors.comの記事は以下のようにまとめています。

Rather than allowing retailers to set their own pricing for books, Apple is building on its existing App Store model to allow publishers to set retail sales prices, with Apple taking a 30% cut of revenue. Apple has argued that the change will allow publishers to create more sustainable business models than the current system of relying on the willingness of distributors such as Amazon to sell content at little profit or even a loss, and a number of major publishers have accepted Apple’s proposed tradeoff in view of their long-term viability. Random House, however, remains unconvinced and is still working with its authors and agents to assess the potential impact of a shift to Apple’s agency model.

小売店に価格設定をさせるのではなく、制作者である出版会社が価格を設定する、App Storeと同様のビジネスモデルをAppleは提案しています。売上の30%を代理店であるAppleが徴収し、残りの70%が出版会社の収益になります。既存のビジネスモデルでは、小売店が僅かな利幅で不当に安く、場合によっては赤字になるような価格で販売することもあるとか。Appleが提案するモデルは、既存の方法と比べてずっと持続可能な(=長期的に見て損をしない?)事業を構築することができるとのこと。Appleの代理店モデルに移行した場合にどのような影響があるのか、ランダムハウスは著者や取次店と検討中であるとか。

アメリカでは出版会社が価格を設定するのでなく、小売店や取次店が価格を設定しているとは知りませんでした。手元にある、洋書を見ると、ISBNは書いてあっても定価がどこにも印刷されていないものが多くあります。シールが貼ってあるだけです。昔は今の日本と同じように、裏表紙に価格が印字してあったように記憶しているのですが。ペーパーバックは今もアメリカとカナダの定価が印字してあります。

iPad発表の前日に情報を漏らしたMcGraw Hillはどうなったのでしょう。私は毎年、春から夏にかけて、McGraw HillやCambridge University Press、Oxford University Pressなどの洋書(テキストブック)を数万円単位で発注していますが、もし、これら書籍が電子化されれば、書籍にかかる出費は大幅に削減できます。また、使い方も変わってくるはずです。重いテキストを持ち歩く必要もないし、全文検索や音声、動画が使えれば、マルチメディアとしての可能性は計り知れないものがあります。

Steve JobsがiPad発表前に「これまで関わったすべての製品の中で最も重要である」と言っていたように、iPodやiPhoneよりも、社会経済的な影響力は大きいのかもしれないと改めて思うようになりました。iPodが普及してCD walkmanやMDプレーヤーは姿を消し、車内はおろか、室内でもCDを聴かなくなりました。iPhoneを入手して以来(Apple信奉者である私の場合はもっと前から)iPhone以外の携帯電話には全く興味がなくなりました。iPadは教育市場を主なターゲットにしているという点において、重要なのかと私は勘違いしていたのかもしれません。教科書や専門書だけではなく、iPadで新聞や雑誌、小説や随筆に加えて、マンガも読むとすれば、それは出版物すべてということになり、確かにインパクトは大きい。

追記:AppleInsiderも同様の記事を書いています。ランダムハウスはiBookstoreでの書籍の販売に慎重になっているが、4月3日発売日までに合意に達する可能性を排除した訳ではないといった内容です。さらに従来の書籍販売モデルに関して次のようにまとめています。

Under the traditional business model, resellers have bought books from publishers at discount prices, and then marked them up to make a profit through sales. But Apple’s approach would have the publishers set the prices paid by consumers — something Random House executives are concerned could lead to considerably lower prices, and thus lower profits.

従来のビジネスモデルでは、再販業者が割引価格で出版会社から書籍を購入し、利益分を上乗せして販売するとのことです。Appleの提案する方法であれば、消費者が支払う価格を出版会社が設定することになり、それは大幅な価格下落と利益の圧迫に繋がる恐れがあり、その辺りを懸念しているとか。

さらにTimesが懸念しているのは、Appleと収益を分け合うこと、そして出版会社にとってたいへん貴重な消費者情報をAppleと共有することになるということ。今のところ、App Storeでアプリを購入しても、「そのアプリを買った人はこれも買っていますが、必要ありませんか。」と言ったおせっかいな広告はAppleからは一切ありません。

Formula1.com 2010 Application

Formula 1™公式サイトが作ったiPhone/iPod touch用アプリケーション、何と無料です。レーストラックにあるFormula Oneマネジメント・テクニカル・ファシリティーからリアルタイムでデータを取得して表示するらしいです。各チームに提供される情報と同じものがiPhone/iPod touchで見れるとのこと。たぶん、iPadでも使えるようになると思います。

ドライバー番号、名前と順位、周回数、セクター毎のタイム、各セッションまでのカウントダウン、ラップタイム、ストレート時速、トラックの状況。サーキットの気温と路面温度、湿度、気圧、降水量、風速、風向きに加えて、レース結果等の文字情報も。

F1公式サイトから案内メールが届いていたので、早速、iTunesからこの無料アプリケーションをダウンロードしました。使用するには、氏名と性別、年齢、emailアドレスなどの情報を入力してアカウントを作成する必要があります。

サーキットで3GかWi-Fiネットワークにアクセスできれば非常に便利。テレビ生中継を観ながら使っても楽しそうなアプリケーションです。

iPad Camera Connection Kit

The iPad Camera Connection Kit gives you two ways to import photos and videos from a digital camera: using your camera’s USB cable or directly from an SD card. iPad supports standard photo formats, including JPEG and RAW.

アメリカで予約が始まって以来、iPadを紹介するページが更新されましたが、iPad Camera Connection Kitの紹介ページも一部、更新されています。「JPEGとRAWを含む、標準的な画像ファイルフォーマットをサポート」という部分が加えられています。

64GBのモデルなら、iPadに取り込んだ後にSDカードのファイルは消去するという使い方、つまりiPadをデジカメで撮影した画像や動画ファイルを一時的に保管する予備の記録媒体としても使うことができそうです。しかし、主な用途は撮影した画像をRAWで取り込んで、その場で大きな液晶で確認するということでしょうか。

以前にも書きましたが、DSLR Camera Remoteなどのアプリケーションを使えば、テザリングでリモート撮影も可能と思われますが、サーバーを置くMacが別途必要になるのかどうか、この辺りの情報はonOne Softwareのサポートページにも記載がありません。

追記:iPad Camera Connection Kitは現在(3月17日)USサイトから予約することができなくなっています。

Apple Wireless Keyboard and iPad

With built-in 802.11n, iPad takes advantage of the fastest Wi-Fi networks. It automatically locates available Wi-Fi networks, which you can join with a few taps. iPad also comes with Bluetooth 2.1 + EDR, letting you connect to devices like wireless headphones or the Apple Wireless Keyboard.

テンキーがなくて不便に感じていたApple Wireless Keyboardは引き出しに片付けたまま、全く使用していなかったのですが、Bluetooth 2.1 + EDR (Enhanced Data Rate)を搭載したiPadとならペアリングが可能なので、文章入力時に重宝しそうです。他にもワイヤレスヘッドホンも使用できるとか。Magic MouseもBluetoothですが、ペアリングさせることができたとしても、マルチタッチのディスプレイをタップした方が便利そうなのであまり意味がないかもしれません。

iPadは主に自宅のソファに腰掛けて使うものというイメージが、私の頭の中でいつの間にか出来上がっていましたが、ワイヤレスキーボードを使うとすれば、ソファに腰掛けてというより、やはり机の上でも使えるということになります。私は外出先にMacBookを持って行き、仕事でも使っています。主に使用するアプリケーションは、iTunesとiWork (NumbersとPages)、MicroSoft Office、Dictionary、Dropboxです。時々、SafariとMailも使います。これらどのアプリケーションもiPadで使えそうです。外出先ではプリンターも使いますが、Wi-Fi接続ならiPadでも問題なく印刷できるかと思います。

よく考えてみると、重いMacBook (2.13 kg.)を持ち歩くより、外出時は軽いiPad (Wi-Fiモデルで0.68 kg.)で十分のような気がします。MacBook Air (1.36 kg)のちょうど半分の重さ。単3電池2個を含むApple Wireless Keyboard (2009)の重量はおよそ320gだから、iPad (Wi-Fiモデル)と足せばちょうど1kgでMacBook Airよりもまだ軽い。旅行に出かける時も、母艦は不要かもしれません。

Change Your Reading Habits

Unlike a paper book — or ebooks on other devices — you can change iBooks on iPad to suit the way you read. Turn iPad to portrait to view a single page. Or view two pages at once by rotating to landscape. Change the text size. Even change the font. Touch and hold any word to look it up in the built-in dictionary or Wikipedia, or to search for it throughout the book and on the web. iBooks works with VoiceOver, the screen reader in iPad, so it can read you the contents of any page. Even with all these extras, reading is so natural on iPad, the technology seems to disappear.

横に持つと自動的に見開き2頁となり、読みやすそうです。ペーパーバックを開いているような感じ。気になる機能は、任意の単語に指で触れ続けると、iBooksに組み込まれた辞書またはWikipediaで語句の意味を調べることができる点です。言語の学習には最適かと思われます。本の中あるいはウェブで単語を検索することもできるとか。

紹介文では”the built-in dictionary”と小文字になっているので、Mac OS Xに標準搭載された”Dictionary”とは異なるかもしれません。OS Xと同じ辞書ならNew Oxford American Dictionaryに加えて小学館のプログレッシブ英和・和英中辞典も搭載されるのですが。この辺りの詳細はよくわかりません。

VoiceOverを使えばアレックスが読み上げてくれるのでしょうか。これなら発音記号を知らない人でも正しい発音を知ることができます。

iPadには最先端テクノロジーが使われているはずですが、そうした技術が駆使されていることを意識することなく、自然な読書ができる、素晴らしい携帯端末ではないかと思います。

マーカーで線を引くとか、空白部分にメモすることは(恐らく意図的に)iBooksではできないようですが、それができればほぼ完全な電子書籍になるはず。(他のアプリケーションを使えば、マーカーやメモ書きの機能が利用できるみたいです。)

Grow Your Library

You’ll find lots of books on the iBookstore, and more arrive every day. The iBooks app uses the ePub format — the most popular open book format in the world. That makes it easy for publishers to create iBooks versions of your favorite reads. And you can add free ePub titles to iTunes and sync them to the iBooks app on your iPad.

iPadは米国での発売が4月3日、予約がすでに始まりました。iPadを紹介するApple USサイトがより詳しくなり、できることとできないことが次第に明確になってきました。いくつか気になったところを順次まとめてみたいと思います。

iBooksアプリケーションはオープン規格のePub (Electronic Publication)フォーマットを利用するとのことで、iBookstoreで購入した本に加えて、自分でePub形式の書籍をiTunesに読み込めば、iPadのiBooksと同期させることができるとか。CDから読み込んだ楽曲がiTunesで聴けるのと状況が似ています。

ePubフォーマットの書籍にはフリーのものも多くあるでしょうから、そうしたタイトルをiTunesライブラリーに読み込むと、どんどんライブラリーが大きくなってMac本体が容量不足になるかもしれませんが、iPadには「今、読んでいる本」だけ同期させるようにすれば、iPadの容量は限られていたとしても、それほど気にする必要はないのかもしれません。

20% Discount on iTunes Cards

全国のサークルKサンクスでiTunesカード20%割引キャンペーン実施中です。「カルワザカード」または「カルワザ割引登録済みおサイフケータイ」でのEdy支払いが条件。キャンペーン期間は3月28日までということで、早速¥3,000分のiTunes Cardを一枚、¥2,400で購入しました。

楽曲やiPhone/iPod touch用アプリケーションなどiTunes Storeで販売されているものすべてが2割引になります。4月末に国内で発売になるiPad用のアプリケーション購入資金を今から貯めておくのも宜しいかと思います。iPhone/iPod touch用に購入済みのアプリケーションは、iPadでも使用できるはずですから、iPad用に新たに同じアプリケーションを購入する必要はありません。根拠はiPadを紹介するAppleのサイトに書かれています。

iPadは、iPhone用に開発されたほぼすべてのアプリケーションに対応。App Storeからダウンロードするだけで使えます。また、手持ちのiPhone、iPod touch用のアプリケーションをMac、WindowsパソコンからiPadにシンクすることも可能です。アプリケーションは、オリジナルのサイズでの実行はもちろん、画面いっぱいに拡大表示できます。また、現在、このすばらしいデバイス専用に、その機能を最大限に活用した新しいアプリケーションが開発されています。

Digital Camera Raw Compatibility Update 3.1

漸く、MFT規格のOlympus PEN E-P1/E-P2のRAWフォーマットがAperture 3とiPhoto 09に対応したようです。Software Update経由でダウンロードできます。今回のアップデートで新たに対応するデジタルカメラは以下の通り。

  • Hasselblad H3DII-50
  • Leica M9
  • Leica X1
  • Olympus E-P1
  • Olympus E-P2
  • Panasonic Lumix DMC-GF1
  • Pentax K-7
  • Pentax K-x
  • Sony Alpha DSLR-A500
  • Sony Alpha DSLR-A550
  • Sony Alpha DSLR-A850

Pentax K-7/K-xも対応していなかったこと、このリストで知りました。Leica M9とX1も対応しています。Panasonic Lumix DMC-GF1も。

私はAperture 2.1.4を少し、使いかけましたが、メニューのフォントサイズが恐ろしく小さくて見辛いこともあり、使用を停止していました。今回のアップデートでOlympusのMFT規格のカメラにも対応したことだし、iPhoto 09からAperture 3への移行を検討します。iPhoto 09に取り込んで、管理している画像ファイル15,000枚以上、動画ファイル100本、容量は58GBもあるので、これを引っ越すとなると腰が重くなります。

Aperture 3になってからユーザーの対象を拡大し、これまではプロ向けだったのが、ハイアマチュアをも対象にするようになったことは、iPhotoライクな機能(Faces、Placesとか)を取り入れたことから察することができます。来月下旬に発売されるiPad(教育市場、ファミリー向け)はiPhone OSを搭載するので、DSLR Camera RemoteなどのiPhone/iPod touch用のアプリケーションを使えば、より大きなモニターで被写体をライブビューしながらリモート撮影することができると思います。iPadとApertureの連携はどうなっているのか、この辺りを見極めてから、移行すべきなのかもしれません。

A New Category of Products

iPhone OSで動くけれども、iPadはiPhoneやiPod touchを単に大きくしたものではないし、MacBookのようなパーソナルコンピューターでもない。機能と性能を可能な限り省略して製造原価を抑えたネットブックでもない。また、e-bookフォーマットの電子書籍を読んだり、購入したりするための、Kindleのような専用機でもない。それは、案内状に書かれたメッセージ、”Come see our latest creation.”が言う「最新の創造物」であり、新たな製品カテゴリーを築くものであると、改めて思うようになりました。既存の言葉では表現できない新製品、敢えて言えば「新型情報端末」なのかもしれません。

iPadの発表から3日が経過し、漸くその本来の存在意義が少しずつ見えてきました。それはコンピューターに詳しくない人でも容易に活用できる情報端末です。「速さ」だけが特徴的なのではないということです。

「これまでにやって来たことの中で最も重要」ということですから、マウスと共に市場に送り出した1984年のMacintoshよりも、1998年のiMac、2001年のiPod/iTunesよりも、ずっと重要な「創造物」ということになります。1980年代前半のコンピューターといえば、キーボードからコマンドを打たない限り、何もできなかった時代です。つまり、コマンドを学習しない限りコンピューターを動かすことすらできなかったのです。そんな時代にAppleのパーソナルコンピューターなら、アイコンをマウスで引きずるだけで、ファイルを移動したり、コピーすることができました。フロッピーディスクのアイコンをゴミ箱に入れると、ディスクを取り出すことも可能でした。

米国太平洋時刻の2010年1月27日は歴史に残る記念すべき日になりそうな気がします。iPadならマウスや物理的なキーボードは不要、指で液晶ディスプレイを軽く叩いたり、なぞったりするだけで実に多くのことができるようです。ファイルとかフォルダという概念を理解していなくても、そうしたものがどこに保存されるのかわかっていなくても、情報端末として使える、全く新しいカテゴリーの製品なのかもしれません。

新しい時代の到来を予感させるこの新製品の価格はUS$499.00から。日本での販売価格は未定ですが、現在の為替レートを適用すると5万円を下回りそうです。iPhoneのようにSIMがロックされていないので、3Gモデルの場合でも特定の通信事業者と契約する必要はないようです。NTT docomoからiPadに採用されるmicro SIMカードを販売するとの発表がありました。日本でも複数の通信事業者がiPad用に通信回線を開放してくれることになりそうです。SIMフリーということは、海外でも容易に3G回線が使用できるかもしれません。

電子機器に詳しい人だけではなく、子供から年配者まであらゆる人に使ってもらいたいとする願いが込められた価格設定のような気がします。フラッシュが動作しない方が都合が良いこともあります。

"iBooks is available only in the U.S."

Apple U.S.サイトのiPad>Featuresの下の方に小さな文字で注釈があるのを見過ごしていました。

1. iBooks is available only in the U.S.

英語圏のUKサイト、シンガポールのサイトを見てもiBooksに関する記載がない理由がこれでわかりました。iBooksはiPadに搭載された新しい機能の中で「最も重要」と私は考えています。その機能が米国以外で販売されるiPadに搭載されないとなると、私にとっては魅力が半減します。各国の出版業界との調整がうまく進んでいないことを如実に示すものではないかと私は思います。非常に残念。それでもWi-Fiオンリーのモデルが欲しい。

iPad Camera Connection Kit

iPad用アクセサリーとして、iPad Camera Connection KitがiPadと同時に発表されたようですが、これは一体、何でしょう?

The Camera Connection Kit gives you two ways to import photos and videos from a digital camera. The Camera Connector lets you import your photos and videos to iPad using the camera’s USB cable. Or you can use the SD Card Reader to import photos and videos directly from the camera’s SD card.

写真や動画を二つの方法でデジタルカメラからiPadにインポートする際に使うものとありますが。二つの方法とは、デジタルカメラ付属のUSBケーブルを用いる方法と、SDカードリーダーを用いて、カメラのSDから直接取り込む方法とのこと。左側のコネクターがUSBケーブル用で、右側がSDカードリーダー用ということでしょう。母艦となるパソコンを介することなく、このiPad Camera Connection Kitがあれば、デジカメで撮影した写真や動画をその場でiPadに直接インポートして、より大きく画質が良い液晶画面で画像ファイルを確認できるということでしょうか。

iPad本体にSDカード用のスロットを設ければ、カードリーダーを外付けにする必要はないはずですが、デザイン面でのこだわりでしょうか。MacBook Proに挿したSDカードは少しはみ出してしまう仕様になっています。常に持ち歩くことを前提にしたiPadに同様のスロットを設ければ、はみ出たSDカードが邪魔になりそう。厚み0.5′ (13.4mm)から液晶部分を差し引くと、スロットを設置するスペースが単にないのかもしれません。

デジカメ付属のUSBケーブルで、デジカメとiPadが繋がるということなら、画像ファイルのインポート機能以外に、様々な用途が考えられそうです。例えば、デジタルカメラのリモートコントロール。被写体を大きな液晶にライブビューで表示させながら、シャッターを切るとか。SOFORTBILDなどのMac用リモートコントロールソフトが対応すると面白いことになります。(対応するデジカメはNikon製)SOFORTBILDはApple本社でインターンをしているドイツ人学生が作ったドネーションウェア。Apertureのプラグインも作っているみたいです。

The iPad

午前3時から始まったAppleのメディアイベントを文字と静止画主体の生放送で閲覧しました。目覚めてからいつものようにQuickTime Streamでおさらい。

先ずはSteve Jobsが前回よりもずっと元気そうで一安心。完全復帰したと言っても良いでしょう。新製品の名称はiPodと紛らわしいiPadでした。私が予想したiBookは製品名ではなく、eBookフォーマットの電子書籍を閲覧し、購入することができるアプリケーションの名称であり、複数形のiBooksになっています。文字の大きさはもちろん、フォントの種類も好みに応じて変えることができるようです。オンラインの本屋さんはiBookstore、本棚の裏側にある「秘密の通路」から入店できるみたいです。前日に新製品の情報を漏らしたMcGraw-Hillは提携先大手出版会社5社には入っていなかったのが印象的。(直前にプレゼン資料から削除したのかもしれません。)

Apple JapanのサイトではiPadの機能からiBooksが省かれています。ということは、日本からiBookstoreに入店してeBookを購入することができないのかもしれません。これは残念。試しにフランスとUKのサイトを見たら、まだiPadのページが公開されていない状態。シンガポールは日本と同じように、iBooksの機能が省かれています。

iPhone/iPod touchを大きくしたというより、デザインは画像で見る限り、MacBook AirやMacBook Proの蓋(液晶部分)を切り離して、iPhone/iPod touchのボタン類を周辺部に配置したような感じ。9.7インチのディスプレーはIPS液晶、LEDバックライトですから、現行のMacBook (Pro)やiMac、LED Cinema Displayに採用されたディスプレイと同じ。光沢ガラスのマルチタッチ式であるところはiPhone/iPod touchと同じ。写真や動画はきれいに見えるだろうし、小さな文字もくっきり読みやすいはずです。(本を読むには最適)仕様のページを見ると、ディスプレーの仕様として「複数の言語と文字を同時に表示することが可能」とあります。なぜディスプレーの仕様なのでしょう?

フレームと背面の素材はアルミのユニボディーでしょうか。3Gモデルの方は、背面のアンテナ部分が黒いプラスチックのようです。デザイン的にはWiFi専用モデルの方がすっきりしているかと思います。どちらのモデルもデザインが美しいことに違いはありません。

プレゼンの後にiPadを実際に手にとって試した報道関係者のブログを読んでみると、とにかくすべての動作が「速い」という印象があるそうです。自前のチップ、Apple A4を搭載したことと、WiFiの規格がgではなくてnになったことが速さの原因だと考えられます。「速さ」こそがiPhone/iPod touchとMacBookの中間に位置する新しいカテゴリーを作るに相応しい性能なのかもしれません。

液晶パネルを囲む黒いベゼル部分が大き過ぎるように見えますが、これは親指を置く場所であり、タッチセンサーが感知しないエリアだから、ある程度の大きさが必要であるとか。ソファーにゆったりとすわってウェブブラウジングしたり、読書をするには最適。MacBookを膝の上で使うことはないので、iPadこそが本来のラップトップ機ではないでしょうか。ソファーに腰掛けて膝の上で使うのであれば、3Gは不要?既にどちらのモデルにしようかあれこれ考え出しました。