Zhus Rods on eBay

中国人ビルダーが製造するフライフィッシング用バンブーロッド、Zhus RodsはeBayで少なくとも二名の業者(flyfishing699zyzreel)が定期的に出品されているようです。ビルダーは同じ福建省のZhuさんの会社。

SONY DSC

zyzreelさんの商品紹介ページにZhus Rods Co., Ltd.の工房を撮影したと思われる画像があります。ステンレス製プレーニングフォームを用いて三角形の大きさを微調節しながらトンキンケーンを削っているようです。

SONY DSC

左に見える木片は荒削り用のフォームでしょうか。ストリッピングガイドも各種あるようです。

SONY DSC

ブランクを接着する時のバインディングでしょうか。アップロック式のリールシートと年季が入った鉋が置いてあります。伝統的な製法に従って、バンブーロッドを一本ずつ、職人が製造している様子がよくわかります。

Zhus Rodsに関する情報をネットで検索していると、イギリスやアメリカのフライフィッシングに関する掲示板がいくつかヒットしました。これまでになかったこのような低価格のバンブーロッドの品質や性能はどうなのか?疑問に思う人が多くおられるのでしょう。eBayで落札した人がレビューを書いています。概ね、評価は高く、二倍の価格でも喜んで買っていただろうと言う人もいます。また、Hardy製の高級バンブーロッドと比較しても違いがそれほどわからないと書く人も。私の場合も、これまで使っていた米国人ビルダー製作のバンブーロッドよりも、価格は数分の一ですが、Zhus Rodsの方が外見を含む品質と性能の両方でより優れていると思います。

Zhus Rodsはバンブーロッドの他にクラシックなフライリールやシルク製フライラインも販売しているようです。今度はeBayからオークションで落札してみたいと考えています。私はこれまで、オークションで落札したことがなかったので、これを機にeBayのアカウントを作成しました。

Rihanna on Sunday

9月22日(日)、F1シンガポールGP決勝後にパダンステージでコンサートを開催するアーティストはRihanna(リアーナ)であると正式に発表されました。Songs for JapanにはRihannaの楽曲が2曲(”Love the Way You Lie”と”Only Girl in the World”)収録されています。3年連続でSongs for Japan収録女性アーティストがシンガポールGPに登場することになります。

ステージの近くに設けられるFan Zoneに入場するには2011年以降、リストバンドが必要でしたが、今年はリストバンドを配布しないそうです。去年のMaroon 5の時は、リストバンドを腕に巻いていても到着するのが遅れたらファンゾーンに入場できないという事態が発生しました。リストバンドを持っていない人が先に入場したか、主催者がリストバンドを配り過ぎたのかのいずれかが原因だったと思います。そうしたことが再び起きないよう、今年はファンゾーンへの入場は先着順だそうです。エリア内に仮設トイレとバーが設置されるそうで、一旦、ファンゾーンから退場すれば、満員の場合、再入場できなくするそうです。

最終ラップまで自席で観戦すれば、確実にファンゾーンには入れそうにありませんが、F1レースよりもコンサートに興味がある人を優先的にステージの近くに集結させる考えは悪くはないと思います。実際、現地の人の中にはコンサートを目当てに一日券を購入する人も多くおられます。我々はずっと遠くから決勝後のコンサートを楽しむことにします。

Guess Who?

mosaic mosaic-1

2013年度シンガポールGP余興部門に登場するアーティストの発表が例年よりも遅れています。3月6日に土曜のアーティスト(The Killers)が発表されて以来、日曜決勝後と金曜のアーティストが依然として未発表のまま。例年、土曜と日曜は何れかがバンドであり、もう片方が個人アーティストになっています。土曜のアーティストが発表になった時点で、Coldplayはあり得ない状況となり、どうでも良いと思っていました。一昨日、Singapore GPから”GUESS WHO IS THE NEXT ARTISTE TO PERFORM AT THE 2013 FORMULA 1 SINGAPORE GRAND PRIX”という表題のメールが届きました。次に発表するアーティストは誰でしょう?ということで、モザイクは誰なのか、予想するアーティスト名と応募者の氏名、Emailアドレスをここから入力してコンテストに参加しませんかという内容のメールです。

Singapore GP公式Facebookのページにこちらのサイトにリンクを張っている人がいます。そのサイトにある雑誌表紙の画像とモザイクが同じであるとその人は考えているようです。私もそう思います。2011年のShakira、2012年のKaty Perryと、女性アーティストはSongs for Japanでフィーチャーされているというジンクスもあります。このアーティストの今年のライブスケジュールを調べてみると、9月19日(木)がフィリピンのマニラ、9月24日(火)以降はオーストラリア、ニュージーランドへと続くようです。9月22日(日)がシンガポールだとちょうど都合が良さそう。

コンテストの応募締め切りはシンガポール時間で5月29日正午。当選した2名一組はライブをVIP待遇で観れる「VIPパス」が貰えるそうです。コンテストに応募する時に観戦チケットの取引番号を入力する必要はないので、観戦チケットをまだ購入していない人も応募できるということです。当選者は日曜の観戦チケットが貰えるのかもしれません。その辺りの詳細については諸条件に記載がないので不明です。

mosaic-complete

追記:日本時間で本日午後1時でコンテストは終了していました。今日の午後にコンテストに応募しようと思っていた人、申し訳ございません。大方の予想通り、9月22日(日)の決勝後にパダン特設ステージでライブを行うアーティストはRihannaとのことです。

今年、初めて決勝レース翌日の月曜にもコンサートを行うそうです。チケットは別売。この月曜のアーティストも世界的なスーパースターだそうです。我々は月曜のお昼頃にクアラルンプールに向けて出発する予定なので、その大物アーティストがColdplayだったらどうしよう。

Heat Shrink Tubing

Chaco Tedinho Low Tarvia

長過ぎる靴紐を適度な長さになるように切断し、紐の先端を熱収縮チューブで処理しました。5月16日付けポストのコメントで教えていただいた方法を実行しました。

AP 120 pc. Heat Shrink Tube Set Clear

使用した熱収縮チューブはAstro Products製120 pc.ヒートシュリンク・チューブセット・クリア。このセットには直径2.0mm、長さ100mmのチューブが30本、直径3.0mm、長さ100mmのチューブが25本、直径4.0mm、長さ100mmのチューブが25本、直径5.0mm、長さ100mmのチューブが20本、直径6.0mm、長さ100mmのチューブが10本、直径10mm、長さ100mmのチューブが10本、入っています。直径10mmのものは板状になっています。こんなにたくさん要らないのですが、配線、端末、接続部の絶縁や保護などに使用できるので、他にも用途を考えてみます。

P5283447

先ずは練習台として、ウェイディングシューズの解れていた紐の先端を処理しました。手前が熱収縮チューブで処理した先端。

AP 120 pc. Heat Shrink Tube Set Clear

熱源として使ったのは230°Cまで熱することができるヘアアイロン。これを使って上下から熱収縮チューブを挟みました。

P5283448

こちらがChaco Tedinho Lowの靴紐。手前が切断していない方。向こう側が切断後に熱収縮チューブを取り付けた方。オリジナルも熱収縮チューブを使っているのではないかと思われるほど、区別できない仕上がりになりました。

ATOMIC FLOYD MiniDarts

(6月2日追記)余った熱収縮チューブをATOMIC FLOYD MiniDartsのイアチップを差し込む部分に使用しました。熱収縮チューブは滑り止めとしても機能するので、イアチップが容易に外れてしまう問題が解決しました。

First Iwana with Zhus Rod 6’6″ #3 Split Cane Rod

DSC04814

Zhus Rods 6’6″ #3で今度はイワナが釣りたくて源流部に釣行。翌日から梅雨入りしそうな天気予報だったので、この日はラストチャンス。午後8時半から中継が始まるF1 Monaco GPに間に合うよう、イブニングライズが始まる頃には駐車位置に戻らなければなりません。翌朝午前1時からはIndianapolis 500の中継が続きます。

DSC04823

危険極まりないこの源流部では同行者以外の釣り人を今まで見たことがありません。渓流と並行する林道から少し距離があり、ザイルなしでアクセス可能な入渓点が限られているので人が近付かないのでしょう。すべてのプールにイワナが棲息しています。上の画像では影になっている左側の岩に大きなイワナが付いていました。二回目のヒットで手前にある水中に沈んだ倒木の下に逃げられました。逃がした魚は大きいと言いますが、恐らく尺イワナだったと思います。

Iwana Mountain Trout

少し、上流の小さなプールにいた可愛いイワナ。Zhus Rods 6’6″ #3で釣り上げた記念すべき初イワナでした。

RIMG0011

防水カメラのRICOH PXを使って初めて水中撮影を試みました。が、シャッタースピード1/5秒で盛大な手ブレと被写体ブレ。ISO感度の上限を上げるか、フラッシュをAUTOにしておけば良かった。

Zhus Rods (fuzhou) Co., Ltd.に関する新たな情報を見つけました。会社設立は1996年1月。従業員数は30名以上。所在地はRm. 502, Building 15, Qingzhouxincun, Mawei Dist., Fuzhou, Fujian, China。福建省の省都である福州市に会社はあるそうです。

RIMG0019

Wikipediaで福州市を調べると、「コルク画」が特産品であると書いてある。ハーフウェルズの良質なコルクグリップがロッドに使われているのも頷けます。

First Amago with Zhus Rod 6’6″ #3 Split Cane Rod

RIMG0009

この前は釣りたくない魚が釣れてしまったので写真撮影も省略しましたが、今回、朱点がはっきりしないこの川に特徴的な初アマゴが新しいバンブーロッドで釣れました。フィッシングベストのポケットに入れて持参したカメラは2年前に入手した防水、防塵、耐衝撃設計のRICOH PX。釣行時と雨のモータースポーツ観戦時ぐらいしか出番がありませんが、久しぶりに使ってみるとなかなか写りが良い。防水ケースに入れてiPhoneのカメラを使うこともふと考えましたが、美しい渓流魚が棲息する山奥では電波は届いていないし、やはり防水カメラの方が良いかな。

RIMG0007

実際よりも大きく写っていますが、この川では標準的なサイズのアマゴ。

RIMG0011

Ayaのランディングネットの穴を拡げて自らリリース。元気なアマゴでした。

RIMG0027

この日も先行者が多数いて、釣れそうな場所では釣れない。魚が警戒しているか、釣り上げられてお持ち帰りされたかのいずれかだと思います。

RIMG0023

魚の目線でライズを待っていると珍しいものを見ました。フライサイズで言うと10番ぐらいの大きなカゲロウが一瞬、着水すると同時に、水中からアマゴが飛び出て来て見事に捕食。釣れる時はフライが水面に落ちた直後に釣れることが多いのはこういうことかと実感しました。フライが着水する前から魚は補食する体勢に入っているはずです。どのラインでフライを流すのかということももちろん大事ですが、それと同じぐらいにどの角度からフライを飛ばして水面に落とすのかということも重要なのかもしれない。

RIMG0018

信じ難いほど低価格なこのバンブーロッドは各パーツの品質だけではなく、性能面も特筆すべき点があります。性能を言葉で表現するのは容易ではありません。一言で言えば、全体的なバランスが良いということ。初めてバンブーロッドを使う人にとっても扱い易いロッドであると思います。6’6″と短いロッドなので、ロールキャストは不利。

Gone Fishing With A New Bamboo Fly Rod & A New Pair of Hiking Shoes — Part 2

RIMG0107

今回、購入した新しいバンブーロッド(Zhus Rods 6’6″ #3)にはフックキーパーが付いていないので、ストリッピングガイドをフックキーパー代わりに使用しましたが、特に問題はありません。

P9060954

去年の釣行時に先端が折れたバンブーロッド(ミシガン州のロッドビルダー製作)にもフックキーパーがなく、フライのフックをコルクグリップに刺して固定していたら、コルクの一部が欠けました。新しいバンブーロッドはそのようなことがないよう、ストリッピングガイドに固定しようと思います。

RIMG0106

入渓地点が上流過ぎたため、この辺りが唯一、開けた場所でした。新しいロッドを実地で試すのが目的であったはずなのにこれでは十分なキャスティング試験はできません。空は雲一つない快晴でしたが、上流から吹く風が若干強く、向かい風でのキャスティングになりました。

RIMG0102

フライラインは#3のウェイトフォワードですが、アクションはミディアムファースト。バンブーロッドだから特に重いと言うこともなく、軽快にキャスティングできます。また、ドライフライをピンポイントに落とすことも容易に感じました。試しに#4のフライラインでもキャスティングしてみました。番手が一つ違うと、アクションはスロー気味であり、如何にもバンブーロッドを振っている実感を味わうことができます。ロッドが指定する#3ラインを使うか、指定外の#4ラインにするかは好み次第であり、用途によっても使い分けると良いかもしれません。周囲に樹木が覆い茂る小さな川であれば、#3ラインでショートキャスト、開けた場所でロングキャストしたい時は#4ラインと言ったように。

このロッドで一つ不満があるとすれば、6’6″という短めのロッドであることでしょうか。長いリーダーとティペットをフライラインに結んでいれば、移動時に毎回、リールに収納しなければなりません。リールに収納せずに移動しようとすると、濡らしたくはないドライフライを水没させてしまったり、どこかに引っ掛けたり… 短めのリーダーにすれば良いことですが、それでは釣果に影響するかもしれないし。理想は7’0″の#3ラインですが、そのサイズは売っていないようです。

RIMG0087

先行者に気遣い、うんと上流まで来てしまったこともあり、また今年は雪解け水が少ないためか、例年と比べて渇水気味。また、こんな上流にも河原に足跡がありました。記念すべき一匹目は残念なことに釣りたくはない魚でした。通行止めのゲートには鍵がかかっていましたが、なぜか林道には軽トラックが行ったり来たり。源流方面からやって来た釣り人なのか、あるいは工事の関係者なのかよくわかりません。

次回はもっと下流で入渓し、実地テストが容易な場所を選びます。ロールキャストもできていないので、次回、試してみます。

Gone Fishing With A New Bamboo Fly Rod & A New Pair of Hiking Shoes — Part 1

RIMG0083

90年代半ばにルアーフィッシングからフライフィッシングに転向して以来、ホームフィールドにしているこの渓流上流部はその当時、ベイトフィッシャーマンやテンカラの人は見てもフライフィッシングをする人は皆無でした。5月下旬にもなれば、小さな川の周囲に葉を付けた落葉広葉樹が覆い茂り、渓流魚が棲息していることはわかっていても、キャスティングが困難なため、敬遠していたのだと思われます。そうした状況が、近年、少しずつ変わって来て、この川に釣行する度にフライフィッシャーマンを見かけるようになりました。

今日も平日であるにも関わらず、フライフィッシャーマンと思われる先行者を下流で目撃しました。餌釣りの人は、川に入らず、魚がいそうなプール(淀み)のみ岸から狙い、釣った魚はすべて持ち帰るのが常です。上流から下流に下りながら釣りをする人も多い。フライフィッシャーマンは、入渓点から上流に向かって、水深が浅いと川の中を移動しながら釣りをするのが普通であり、釣り上げた魚はすべてリリースするのが一般的です。熟練度に関わらず、川の中を移動するフライフィッシャーマンの先行者がいれば、魚は警戒モードに入り、後から入渓する人は暫くは釣れなくなります。

そうした状況を踏まえて、先行者の上流から入渓する場合は、時計を見ながらここまでは来ないだろうと思われる地点まで山を登ったところから入渓するのがフライフィッシャーマンのマナーです。先行者の下流から入渓する場合は、どこから入っても構わないのですが、先行者にすぐに追い付いてしまうような所から入渓すると、魚は警戒モードに入っているので釣れないことが多い。

RIMG0082

前置きが長くなりましたが、結局、車を停めた場所からずっと上流までハイキングシューズで林道を歩きました。いつもは停車位置でウェイダーに着替えてすぐに入渓するのですが、先行者に配慮し過ぎたかもしれません。しかし、長時間、歩くことになったので、Chacoの新しいハイキングシューズを山道で試すことができました。すこぶる快適で歩きやすい靴であることがわかりました。そのためにこんなに上流まで来てしまった。

RIMG0086

通行止めのゲートからかなり上流まで歩きました。後から誰も来ないだろうと思い、林道脇の目立つ場所でウェイダーとウェイディングシューズに着替え、Chacoのハイキングシューズとリールケースを入れたAngler’s Houseのロゴ入りバッグを路肩の木にぶら下げておきました。後続者に対してここから川に入ったことを知らせることができます。また万一、滑落、転倒したり、熊に襲われたりして動けなくなったような場合も、捜索に来てくれた人に入渓点を知らせることができるので、フライフィッシャーマンの慣習として広まれば良いなと考えています。

Zhus Rod 6’6″ #3 Split Cane Fly Rod — Unpacking

Zhus Rods 6'6" #3

バンブーフライロッドの素材として昔から使われているトンキンケーンの産地に近い、中国福建省のロッドビルダーが製作した安価なバンブーロッドを試しに購入しました。購入先はAmazonに出店している広島のn-VISION。ウェブサイトに書かれていたように、商品は40mm径の塩ビ管に入れて「はこBOON」(クロネコヤマト)で届けられました。サイトにはまた、「専用のキャップを付ければ簡易ロッドケースとしても使用できます」と書いてありますが、その専用キャップが上下2個付けた状態で配送されました。この塩ビ管とキャップ、好みの色に塗装すれば、確かにロッドケースとして使えそう。

関西地方までの配送料および手数料は¥580だったので、商品代金¥22,800と合計すると¥23,380でした。世界的に有名なロッドビルダーが製作するバンブーロッドは安くても10万円、名が知られていないビルダーが製作するバンブーロッドは最低でも4万円近くはすることを考えると、この価格は信じ難いほど低価格。注文してすぐに出荷できる状態にある、つまり在庫があるということも、普通はあり得ない。納期は数ヶ月先というのが一般的でしょうか。

しかし、本当に安価な製品であるのかどうかは開梱してじっくりと調べてみないとわかりません。購入を検討されている方も多くおられるでしょうから、マクロレンズで撮影したオリジナルサイズの画像をFlickrに多数、アップロードし、このポストにリンクを張っておきます。

Zhus Rods 6'6" #3

塩ビ管の中には納品書とロッドを収納する袋、そしてツーピースのバンブーロッド本体が入っていました。もちろん、梱包材も。

Zhus Rods 6'6" #3

手にした時の第一印象は、「これは良い!」価格のわりに良いということではなく、二倍の5万円で買っていたとしても「これは良い!」ということです。そして、次に思ったことは、自分でブランクから製作するバンブーロッドは製作コストを考えると恐らく、このバンブーロッドにはいろんな意味で敵わないだろうということ。

細長いロッドの全体像を撮影するのは困難なので、そうした写真は販売者のサイトにお任せするとして、ここでは各パーツにズームインした画像を使ってこのロッドの見かけ上の品質を精査して行きます。

Zhus Rods 6'6" #3

先ずはアップロック式のリールシート。この美しい木目のインサートはオーク材でしょうか。インサートには控え目な光沢があるコーティングが施されています。オイルフィニッシュかもしれません。

5月30日追記:ebayに出品されているzyzreelさんによると、インサートの素材はLongan(リューガン)だそうです。リューガンはライチと似た果実を実らせる常緑樹であり、主な生産地は中国では福建省など。リールシートのインサートも地元で入手できる素材を使っていることになります。

Zhus Rods 6'6" #3

光沢があるニッケルシルバー(リールシートの金具)の取り付けに問題はありません。リールの重さと重力を利用してリールをリングで固定するシンプルなダウンロック式の方がクラシックなバンブーロッドにはより適していると思いますが、このロッドに関してはよりモダンな感じがするデザインを狙っていると思われます。

Zhus Rods 6'6" #3

コルクグリップには汚れを防ぐシュリンクラップが付いた状態で納品されます。きめが細かな少し柔らかいコルクが使われています。

Zhus Rods 6'6" #3

柔らかめなコルク素材が原因なのか、リールシートに近い方に一カ所、目立つ凹みがありました。シュリンクラップの上から付いた凹みなので、製造後にできたものだと推測されます。ラップを外してから、Wayne Cattanach氏の”Handcrafting Bamboo Fly Rods”の第13章”STEAMING CORK”に記載のメンテナンス方法に従い、湿らせたクロスの上からアイロン(蒸気)をかければ凹みは消えてなくなりました。水蒸気で加熱することにより、コルク内の空気が膨張し、コルク表面が膨らむことで凹みが消えたと考えられます。

Zhus Rods 6'6" #3

このロッドビルダーについてネットで調べると、90年代から欧米に安価なバンブーロッドを輸出しているようであり、初期の頃は米国の有名な河川名を入れていたことがあったようです。現在は自社名を堂々と刻印しています。ロッドビルディングの経験を積んで、誇らしく自社名を刻印できるようになったのでしょう。刻印は節を処理した部分に入っています。シリアル番号の桁数から想像すると、ビルダーは少なくとも10名以上でしょうか。

コルクグリップ上部にあるワインディングチェックは大型なのでコルクが欠けるのを防ぐことができそうです。フックキーパーはありません。

Zhus Rods 6'6" #3

2色のシルクスレッドが綺麗に巻いてあり、上からしっかりとエポキシで固めてあります。ブランクは傾斜を持たせた三角柱を6本張り合わせてありますが、接合部に小さな隙間はなく、かなりの精度で組まれていることがわかります。ブランクの塗装は防水性と耐光性に優れたSpar Varnish(スパーワニス)の3回塗り。

Zhus Rods 6'6" #3

ラインを通すガイドで最もリールシートに近いものをストリッピングガイドと言います。リールシート金具と同様に光沢があるガイドが使われています。

Zhus Rods 6'6" #3

下から二つ目以降はスネークガイド。バット部に1個、ティップ部に6個、取り付けてあります。スレッドは巻く作業に慣れていないとエポキシに気泡が出る場合がありますが、そうした気泡の痕跡は一つもありません。

Zhus Rods 6'6" #3

ニッケルシルバーのフェルール。ティップ部との接合に問題はありません。取り外す時に心地よい音がします。

Zhus Rods 6'6" #3

節と節の間隔はバット部で37cmほど。竹材の強度を維持するため、6本の材で節の位置は意図的にずらしてあります。

Zhus Rods 6'6" #3

先端に近いほど張り合わせた竹材は細くなりますが、先端までしっかりと六角形になっています。上の画像も処理した節の部分を撮影したものです。

Zhus Rods 6'6" #3

小さめのトップガイド。

Zhus Rods 6'6" #3 with Orvis Battenkill 3/4

バンブーロッド専用のフライラインを巻いたOrvis Battenkill 3/4をリールシートに取り付けてみました。重量バランスは良いけれども、今一つ、デザインがマッチしていない気がします。

Zhus Rods 6'6" #3 with Abel TR Light

Abel TR Lightの方がこのバンブーロッドには合っている。如何にも高級素材を使用していますと主張するロッドとは違い、このロッドの全体的なデザインは上にも書いた通り、シンプル且つモダンな感じがあります。

ロッドに適合する#3のフライラインをガイドに通し、外で試し振りをしてみました。その第一印象は、見た目と同じように「これは良い!」でした。それほどバンブーロッドらしくないアクションに好印象を持ちました。ピンポイントでドライフライを落とす細かな操作ができるのではないかと感じました。明日、フィールドで実地試験を行おうと計画しています。

Abel TR Light Fly Reel

Abel TR Light Fly Reel
Abel TR Light Fly Reel

2008年10月19日付けのポストでも紹介しましたAbelのフライリール、TR Light。Abelのトラウトシリーズで最も小型のフライリールです。当時はFlickrと契約しておらず、大きな画像ファイルをサーバーにアップロードできなかったので、今回、新たに撮影した画像を使って再掲します。

Abel TR Light Fly Reel
Abel TR Light Fly Reel

画像右側のリールフレームとポスト(ラインガード)が一体となっているのが特徴的です。アルミのバーストックを削り出して造ってあるので強度があります。ローズウッド製ハンドル部も削り出し。

Abel TR Light Fly Reel
Abel TR Light Fly Reel

歯止めを用いたクリック式のシンプルなドラッグ機構を採用しています。現行品は六角ナットを指先で回転させることにより、テンションを調節できるそうですが、私が所有するモデルには六角ナット自体がないようなのでテンションを調節することはできません。

Abel TR Light Fly Reel
Abel TR Light Fly Reel

クラシックな円形の排水及び通気孔。リールフレーム、スプール、フット部は冷間仕上げ航空機グレードの6061-T651アルミニウムを採用。

Abel TR Light Fly Reel
Abel TR Light Fly Reel

リールフレーム中央部にもハンドル部と同じローズウッドが使われています。

Abel TR Light
Abel TR Light Fly Reel

Abelのサイトにあるスペックによると、適合するフライラインは#1(90ヤードのバッキング)または#2(65ヤードのバッキング)ですが、私は50cmほどのバッキングに#3ウェイトフォワードのフローティングラインを巻いています。

Orvis Battenkill 3/4 Fly Reel

ORVIS BATTENKILL 3/4
Orvis Battenkill 3/4 Fly Reel

ドライフライのシーズン真っ盛りですが、生憎の雨なので、フライリールのメンテナンスを行いました。と言ってもグリスを塗って、巻いてあるフライラインのドレッシングをするだけの作業です。Made in EnglandのこのOrvis Battenkill 3/4フライリールは、いつどこで入手したものか忘れてしまうほど遠い過去のこと。お店で買ったのか、通販でアメリカから個人輸入したのかも忘れてしまいました。入手した時期はルアーフィッシングからフライフィッシングに転向しようとしていた90年代半ばだったように思います。多分、初めて買ったフライリールです。

ORVIS BATTENKILL 3/4
Orvis Battenkill 3/4 Fly Reel

ルアーからフライに転向する人の多くがそうであるように、左手でリールを操作する設定にしてあります。このフライリールはドラッグの強弱をクリック式で調節できるタイプですが、ホームフィールドでドラッグ機構が必要になるほど大きな魚が釣れることはありません。ミシガン州では大型のブラウンやレインボートラウトをフッキングした時に回転するスプールを手のひらで抑えて調節しなければならないことはありました。

巻いているフライラインは#3か#4のバンブーロッド専用ウェイトフォワードだったと思います。国内の渓流でイワナ、アマゴ、ヤマメなどを対象魚として使用する場合、フライリールは高価なフライラインを収納するスプールとして、またフライロッドを振る時ののバランスとしての役割がその主たる機能です。フッキングした小さな魚を取り込む時は、リールを巻くのではなく、フライラインを手でたぐり寄せます。

Olympus PEN E-P5 Hands-on

DSC04791

阪急梅田駅ビッグマン前広場で開催された「PENコレクション2013」に立ち寄りました。新発売のPEN E-P5を実際に手に取り、その質感を確認することができました。

DSC04774

思いの外、前玉が小さいM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8と電子ビューファインダー(VF-4)を装着したPEN E-P5を手にした第一印象はずしっとして重く、高級感があること。17mm F1.8レンズキットは電子ビューファインダーがセットになっています。14-42mmレンズキットも同時に発売されますが、そちらのキットにもVF-4が同梱されます。

DSC04789

こちらはブラックボディーのプレミアムモデル。プレミアムウッドグリップは購入後に取り付けることはできないそうです。

DSC04781

いずれのレンズキットにも付属するVF-4は、ボディーキャップレンズキットを選択しない限り、不要という選択肢はないので、オリンパスはユーザーに使ってもらいたいと思っているのでしょう。電子ビューファインダーとしては、たいへん見易いものであると思います。

DSC04769

会場には実写サンプルが展示してありました。翼を拡げて飛行中のシロアジサシと星空の写真(右側)も展示してあったので、オリンパス社員の方に撮影方法を尋ねてみました。4秒の露出であるにも関わらず、シロアジサシがぶれていないのは、やはり、ストロボ強制発光により、光が当たっている瞬間のみ被写体である鳥が写っているからという理解で正しいようです。撮影に使用したレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0だそうですが、周辺部も星がほぼ点像になっており、収差が極めて少ないことがわかります。

DSC04795

PENシリーズで初めてWi-Fiが内蔵されたE-P5、その使い勝手を知りたくて、リモート撮影のデモンストレーションをお願いしました。専用のiOS App、OLYMPUS Image Shareを使って、Wi-Fi接続したiPhoneにカメラのライブビュー画面を表示し、AFポイントを指定してシャッターを切ることができます。集合写真などで便利なタイマー機能も利用できます。

しかし、私が想定したのは、マニュアルフォーカスでiPadなどの大きな液晶画面で確認しながら星の写真を撮るという使用状況です。これが可能なのかどうか、マニュアルフォーカスを試してもらいましたが、結果は不可能ということでした。スマートフォンを使用したリモート撮影の機能は、撮影モードがiAUTOの時だけ機能するようです。それでも、マニュアルフォーカスで撮影した画像をiPhoneやiPadに転送して、その場でピントが合っているかどうかを確認することはできます。流し撮りの動きを自動検知する、IS-AUTOを用いて撮影した画像も、より大きな画面でピントや手ブレの有無を確認することができそうです。

Chaco Tedinho Low Tarvia

P5113388

三井アウトレットパーク滋賀竜王にあるA&F Countryを久しぶりに訪問したら、お店のステッカーを貰いました。このアウトレットパークに行けば、立ち寄るお店はBREEとA&Fのみ。来月29日でBREEが閉店になるので、その後は訪問する頻度が少なくなりそう。我々は常連客扱いだそうで、何も買ってないのにステッカーをくれました。

Chaco Tedinho Low Tarvia

Barbour、Pendleton、klean kanteen、Weberなどお好みのブランドを扱っておられるので、30分近くも長居すれば、必ず何か欲しいものが見つかります。店員さんとはF1やインディカーの話、店長さんとは釣りの話と話題が尽きることがない。それで、今回、目に留まったのがChacoブランドのこの珍しいハイキングシューズ。Chacoはサンダルで有名なアメリカのブランドだそうですが、靴やブーツも取り扱っているとのこと。

Chaco Tedinho Low Tarvia

土踏まずの部分がせり上がっている中敷。試着してみてこれは快適と感じたので購入したのですが、靴紐が妙に長い。結び方が間違っているのかもしれないと思い、いろいろと試しましたがやはり長過ぎる。紐の長さを測ると130cmもある。

10cm、短くすればちょうどのサイズになるだろうと思い、120cmの靴紐を買って来て取り替えてみましたが、まだ長過ぎる。そこで休眠中の靴の紐(長さ100cm)を結んだところ、ちょうどのサイズになりました。

Zhusrods Company Bamboo Rods

画像での判断になりますが、この高級感溢れるスプリットケーンのバンブーロッド、フライフィッシング通販ショップ、n-VISIONで何と税込¥22,800で販売されています。(クラシカルなデザインのリールは別売)

6’6″のツーピースで、適合するフライラインは#3。短めのロッドですが樹木が覆う源流部での釣りには適していそう。

予備のティップ同梱の方は¥29,800。別売のクラシックリールも¥14,980と驚くほど安い。トンキンケーンを素材として用いたZhusrodsバンブーロッドは、産地に近い中国福建省の工場で職人が製作しているそうです。材料費と人件費を安く抑えているからこのような末端価格が実現できるそうです。試しに私も一本、買ってみようか検討中です。これだけ安いと自分で製作しようかという意欲が薄れてしまいます。

Gone Fly Fishing

DSC04710

先日の釣行時はカゲロウのハッチがなく、水温も低めで珍しく釣果がゼロ(坊主)だったので、ドライフライの季節が終わる前に再度、チャレンジしようと同じ川にやって来ました。漁協が管理していない源流部であり、天然のアマゴやイワナが密かに棲息する場所ですから、河川名の公開は控えさせていただきます。(ヒントになる情報がてんこ盛りではありますが。)

CFF Graphite Fly Rod  RS 7'10" #2

去年の春、川沿いの林道に出ようと急斜面をよじ登って崖から滑落しそうになった時、思い出が詰まったバンブーロッドの先端を破損してしまい、Orvisのお気に入りの帽子と共に谷に飛んで行きました。今日はほとんど使っていなかったCaps CFFのグラファイト製フライロッド、RS 7’10” #2を持参しました。リールはいつもの米国製AbelのTR Light。

DSC04727

この川では平均的なサイズのアマゴが3匹、少し大きなアマゴが1匹、釣れました。

DSC04729

アマゴに特徴的な朱点がはっきりしない、ヤマメのようなアマゴ。同じアマゴでも河川によって色や模様が異なりますが、どの魚も美しい。釣り上げた魚はすべてリリースしています。天然の魚を持って帰って食べる人もいますが、それも良いでしょう。私は川魚は苦手なので、写真だけ撮ります。

DSC04725

川に降りた午後4時半頃にはカゲロウが多く飛んでいました。使用した毛鉤はカゲロウを模したものなのでマッチ・ザ・ハッチ。

DSC04758

最後に釣れたアマゴはこの川では大きい方。やはり、朱点がはっきりとしないのでヤマメのように見えます。

同行者がSony DSC-RX100で撮影した動画をiMovieで編集し、YouTubeにアップロードしたのでリンクを張っておきます。釣った魚をリリースする時は、魚が自力で泳ぎ出すのを待っています。また、極力、素手で魚に触れないようにしています。