Fixing A Pruning Saw

大きな刃こぼれができた、ヒシカ工業の剪定用鋸の刃を職人さんの助言に従い、短くして修正します。

ディスクグラインダーで先端部分を簡単に切削できました。

尖った部分をサンディングして先端を丸くしました。

錆びる間もないぐらい使っていますが、錆止めに椿油を塗布。

170ミリぐらいの鋸になりました。元は210ミリの鋸ですが、180ミリの短いものも販売されているぐらいですからこの長さでも特に問題はありません。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 8

先月の終い天神に連続して、今月も北野天満宮天神さんへ。最近は北西側から攻めるようにしているので、平野神社を経由します。

平野神社を経由するのは、天神川に近い北西端の路上で店を開く品揃え豊富ないつものおじさんの露店に直行するためです。

所狭しと並べられた品物の中にお宝が潜んでいます。私が最も関心がある古道具は西寄りのこの辺り。天神さん以外に東寺の弘法市やがらくた市にも出店されますが、商品が置いてある位置は大体同じ。毎回、商品を売り切っておられるのか、同じものが少ない。

古道具のエリアで最初に目に留まったのがこのダブルギアレンチ。ノーブランドのようですが、刻印された英語表記から察すると、海外製か輸出用の品物だと思います。

同行者が小型のコンビネーションレンチなど4本を集めてきました。いずれも信頼できるKTCかTONEブランドのもの。

東側の調理器具エリアにあった、Tobacco Pailと書かれたペール缶は、薪ストーブから出る灰入れに使えそうです。

新品だと思われるT-falブランドの鍋と蓋のセット、いくらかな?上のペール缶や鍋など、比較的大きくて嵩張る商品は通販で購入したら送料が高くなります。このようなものはフリーマーケットで購入したら送料はただなのでお得感があります。

工具5点と大きなペール缶、それとT-falの鍋セットを持っておじさんに価格を尋ねると、なんと全部で一千円。「いつものお姉さんだからお安くしておきます!」にも程がある。

他店を見て回って帰りにもう一度、おじさんの露店に立ち寄って気になっていたこのステンレス鍋の価格を尋ねると、500円とのことで、これも入手することにしました。送料よりも安いので只同然ということです。丸みを帯びた蓋のデザインが気に入りました。T-falとは異なり、素材は金属と木だけで、樹脂がどこにも使われていない。

少し南に下った帽子専門店で、長年探し求めていたバケツハットを見つけました。素材はワックスを塗布した綿だと思います。15年ほど前のことになります。釣行時に急な土手を這い上がろうとして、足が滑って数メートル下の河川敷に滑落しそうになったことがあります。その際にバンブーロッドのティップが折れて、被っていたOrvisのお気に入りバケツハットがどこかに飛んで行きました。

そのバケツハットに代わるものをずっと探していたのです。値札通りとしたら格安の1,000円。ブランドや製造国がよくわかりませんが、The Autoralian Outback Collectionと書いてあり、サイズは頭が大きなアジア人にも合うXL/TGになっています。

迷うことなく、お買い上げ。バケツハット同様にワックスが塗布されたBarbourのオイルドジャケットにBarbourのショルダーバッグ、そしてこのバケツハット、この出で立ちはかなり目立ちます。

今日は親しくなったヒシカ工業の鋸職人さんも一緒です。

河川敷での伐採作業で酷使して刃こぼれした、210ミリの別所次郎作、替刃式の剪定用鋸をお見せしました。去年、いただいたものですが、あまりにも切れ味が良いので、これしか使わなくなりました。刃こぼれしたのは先端に近い部分なので、先端をグラインダーで切断して刃渡りを短くすればまだ使えるとのことでした。

よく晴れましたが今日は寒い。

以前、古道具を購入した微かな記憶がある露店で珍しく小さめの反り台鉋を見つけました。刃幅は左の方でおよそ30ミリ。何やら銘が入っているし、高そうだなと思いながら値を尋ねました。私はいつも価格を想定しながら値を尋ねます。この店主ならいくらぐらいの値を言いそうか、考えてから聞きます。その想定価格(この珍しい小ぶりの反り台鉋なら3,000円〜5,000円?)よりも大幅に安い場合は即決します。左が1,500円、さらに小さな右が1,000円でした。左の鉋だけ入手しましたが、右を買わなかったことを後悔。

30分以上も外で並んでから入った傳七で昼食を摂った後、北野白梅町の駐車場で職人さんと別れました。

今回、入手したもの。紅生姜は除く。

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Toyokuni Shrine Flea Market — Part 17

豊国神社を訪れるのは去年の9月以来。来年のNHK大河ドラマは豊臣兄弟だそうです。この神社もドラマの舞台になるのでしょう。

今回は東寺弘法市に出店されている方が豊国神社でも出店されていました。東寺では際鉋などを購入した記憶があります。店主も我々のことを覚えていたようです。手入れした古道具を比較的安価で販売されています。

この小型の木槌を1,000円で入手。

いつもの露店(こまそう)で同行者は兎柄の湯呑み2点を購入。

私は15cm裏面角目のシンワ製完全スコヤと大型のカラビナ?2点を入手。

そして店主が手にされている海老鉈が気になり、

手に取ってみると、異常に短い私の指が長く見えるほど柄の一部が細くなっている。これは入手せねば。価格を尋ねると、お得意様価格の2,000円でした。

Made in Chinaの刻印があるこのKOKUYO製の鋏、驚くほどよく切れる。包丁の刃のように研いでありました。この鋏、無償でいただきました。

今回、入手したものは上の画像 + 湯呑み2点。

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TACLIFE Air Nailer Broken

中華ブランド、TACLIFEのエアネイラーが故障しました。コンプレッサーに繋がるエアホース接続部周辺から空気漏れが発生するという症状です。カプラーを取り外してテフロンテープを巻いてみましたが、空気はカプラーから漏れているのではない。もう少し上の方から漏れているようです。

カプラーを緩める際に、フリーマーケットで入手したLobsterのモンキーレンチとAKASENのメガネレンチが役立ちましたが、空気漏れの修理は諦めました。

中華ブランドの格安製品ではよくあることですが、エアネイラーを入手した4年ほど前にはあったサイトが今では検索しても見つからない。格安だったので4年も使えれば元は取れたと考えるべきかもしれません。

Broken Hatchet Handle — Part 1

昨日は早朝から雪が降り、今季初の積雪となりました。例年と比べて3週間ほど遅いように思います。今回の積雪は10センチぐらいであり、この程度では除雪車は来ない。

河川敷での伐倒伐採作業は中止になったので、焚き付け用の細くて薄い薪を手斧で割っていたら、去年の春に製作した1944年American Fork & Hoe Co.用の柄が破損しました。材は欅ですが、縦方向に割れました。新たに柄を製作する用件ができました。今度は丸い楔を使ってみよう。

Broken Hatchet Handle — Part 2へと続く。

Kitano Tenmangu Tenjin Flea Market — Part 7

今日は北野天満宮終い天神へ。いつもの駐車場に車を停めて、少し歩き始めた時、最近、久しぶりに履くようになったTimberlandの革靴がこんなことに。右側のラバー製ソールが外れました。30年近くも前にアメリカのプレミアムアウトレットで購入したものなので、接着剤の経年劣化が原因だろう。駐車場に引き返しても履き替える靴はないので、このまま終い天神へと向かいました。

古道具から調理器具まで何でも格安で売ってくれるいつものおじさんの店で、目に留まったのは天然砥石と思われる、小さめの砥石。

そして銘が入っていない花鋏。

同行者が手にしているのはLobster(エビ印)のモンキレンチ。

別の店で見つけた掘り出し物はすぐにも使えそうな500円の小刀。

小さめの花鋏も500円。こちらは銘が入っているので高価なものかもしれない。

終い弘法と比べて、外国人観光客が多い印象でした。

ランチはいつもの傳七で。

帰宅後、ツツジの小枝を試し切り。まあまあ切れますが、研げばもっと切れそう。

本日、入手したもの。合計で3,000円でした。

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Toji Kobo Flea Market — Part 5

本日の東寺は終い弘法、前進するのも容易ではないほど多くの人で賑わっています。外国人観光客の比率が少ない。

久しぶりに紅生姜を買ってからいつものように主に古道具を見て回りました。土牛(DOGYU)というブランドの工具メーカーは、KOMASOさんに教えてもらうまで意識してなかったのですが、この会社も三木市に本社があるようです。

調理器具からハンドツール、電動工具など、品揃えが物凄く豊富ないつものお店で今回、目に付いたのがこの石頭。

石頭の部分だけで3.5キロほど。

今日は久しぶりにBarbourのBedaleワックスジャケットにショルダーバッグ。

金継ぎの技法を利用して、陶器の破片を加工したアクセサリーを販売する店に目が留まりました。ピアスやイアリング、ペンダントなど、セットで三千円台。ステンドグラスの技法を利用したアクセサリーを20台の頃に製作した経験がありますが、似たものがあります。

一千円で入手したこの両口ハンマー、ヘッド部の重さと肢の長さが釣り合わない。

使用しているうちに柄が折れたのでしょう。

ヘッド部に漢字で「土牛」の刻印があります。短い柄では使いにくいので、堅木で柄を新調しよう。

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A Short Straight-Bladed Knife

東寺ガラクタ市で400円で入手した、錆だらけの切り出し小刀を磨き倒しました。先ずはサンドペーパーで錆を落とした後、金属磨きのピカールを小刀全体に塗布してミニルーターで磨きました。

その後、荒砥で刃を研ぎましたが、なかなか刃が付かないので、砥石は諦めて、両頭グラインダーで半ば強引に刃を付けました。

グラインダーで削った際にできる返りを取り除いてから、荒砥、中砥、合砥の順に、指から出血するまでひたすら研いだらやっと鋭い刃が付きました。

銘が入っていますが、残念ながら判読不可能。良く切れる切り出し小刀に化けました。

Making Beehive Boxes for Japanese Honey Bees — Part 6

ニホンミツバチの重箱式巣箱を持ち上げて、重箱を下から一段追加する際に使う道具をお隣さんが購入されました。購入されたのは使用荷重300kgのHELIX製ロープホイスト。薪割り台として使っている玉切りした丸太を重箱に見立てて、ホイストをガレージの梁にぶら下げて、リフトアップを試してみました。滑車が上下で4個ずつあり、1/4の力で持ち上げることができるそうです。単独で作業するにはこのような道具が必需品になります。

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Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 7

今月も第4日曜日は安曇川藤樹の里道の駅で開催される、がらくた市に朝早くに出かけました。

古物とふしぎなガレージ」さんの露店で見つけた年代物のトイレットペーパーホルダー。真鍮製と思われるこのホルダーは、ペーパーを交換する際にネジを緩めて外す必要があり、トイレで使うと面倒そう。予備専用のホルダーなら頻繁にペーパーを取り換えることはないので、そうした用途なら使えるかもしれない。

いつもの店(こまそう)では珍しい鉋を見せていただきました。多分、私が関心を持つだろうと思って、用意していたようです。

如何にも切れ味が良さそうな刃。両際鉋というか、作里鉋の一種だと思います。

伊勢海老マークのC型クランプ、これも珍しい。造りがしっかりとしている。当初、アメリカのブランドだと思っていましたが、LOBSTER(エビ印)のこの工具は130年の歴史がある日本のブランドだそうです。このクランプはB型シャコ万力スタンダードタイプB-Aだそうで、高級工具であることがわかりました。

同行者は金継ぎ用の骨董の皿や茶碗、湯呑みを入手。

来月は第4日曜の12月22日に開催されるようです。

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Miki City Hardware Exhibition

金物の町、三木市では主要メーカーが集う大規模な展示販売会が年に二回あるそうです。春に行った「鍛冶でっせ!」が開かれた「道の駅みき」の駐車場に車を停めて、無料巡回バスに乗り、「三木金物まつり」の会場へと向かいました。

屋外で展示販売されていたのは多分、金物の卸売業者による出展。「鍛冶でっせ!」と比べると屋外出展者がずっと多く、規模が大きいのがわかります。来場者は一般客が大多数。

どういうものが売られているのか、見て行きます。興味がある店のみ写真撮影しました。

最近、特に興味がある椿油は複数の店で販売されていました。自分で油を抽出しようと、椿の実を集めていますが、この量(240㎖)で700円は格安なのだと思います。これだけの量を抽出しようとしたら、恐らく1キロ以上の実が必要になるだろう。

鉋や鑿はほぼすべてが職人用なので、それなりの値がします。

天然砥石合砥は1万円以上のものが多い。

中国産の天然砥石を販売する人がおられました。メルカリに出品している人かもしれません。日本産の合砥と比べて価格が安く、実物が見たいと思っていました。

#10,000相当だとされる砥石に触れてみましたが、私には細かくても#5,000ぐらいにしか思えなかった。

赤樫でできた玄能の柄。白樫よりも高価。

高級な柄は自作するとして、100円で販売されていたこの柄をお手本にします。

本革製の布袋。

上下逆になった切り株に3本の脚が取り付けられた作業台、これも参考にできそう。この台はナイフの試し切りをするためのもので非売品。

ランチは三木市に本店がある珈集のカレーライス。トッピングなしでいただきました。程よいスパイシーなカレーでした。見た目よりもずっと美味しい。

午後は建物内に入りました。中と小の楔が110円。

親しくなった職人さんの会社、ヒシカ工業のブースへ。別所二郎作の210ミリ硬木用片刃鋸を使って、高級な硬木、黒檀を試し切り。片刃ではありますが、硬木の場合は縦挽きにも使えるとのことでした。用途は黒檀・紫檀・樫・広葉樹などの硬木。製品ページには特徴としてこんな風に記載されています。「木目の詰まった硬木に負けないような目立て加工をしており、難なくご使用になれます。竹細工にもご使用いただけます。」

春の「鍛冶でっせ!」で入手した同じ別所二郎作の210ミリ両刃鋸と同様、感動的とも言える、切れ味でした。両刃鋸の用途は杉や桧などの針葉樹、一般木材ですが、同様の切れ味で硬木にも使えるというのがこの硬木用片刃鋸。いずれも本職用なので、慣れていない人が必要以上に力を入れて切削作業をすると、刃が折れる可能性があります。

Sawing Japanese Cherry — Part 2

用途は考えずにフリーマーケットで買って来た一枚500円の桜。厚み100ミリの板の中央部分で大きな割れがあり、このままの状態で天板にはできないだろうと思い、鉈を使って取り敢えず、二つに割りました。その片割れがこれ。耳付きでしたが樹皮はできる限り取り除きました。

当初、自作のテーブルソーで二回に分けて縦挽きしようかと思いましたが、片割れでも重くて材を動かすのに難儀しそうだったので、丸鋸を使って縦挽きすることにしました。

丸鋸で縦挽きする場合は裏表合計4回で切削。丸鋸で切削すると桜の甘い香りが漂います。これまでに伐倒したヤマザクラはチェンソーで何本も玉切りして、斧で薪割りもしています。また、薪としてストーブで燃やしていますが、こんな香りを嗅ぐのは初めて。

ヤマザクラは気乾比重が0.60のまあまあ硬い木のためか、切削した部分が摩擦熱で焦げている。

100 x 120ミリ、長さがおよそ910ミリの角材になりました。ここまで製材すれば、いろんな用途に加工しやすくなるので、木材としての価値は跳ね上がるでしょう。

耳付きの部分をテーブルソーでさらに細く、縦挽きした後、平鉋(五郎謹製の寸八)で削ってみました。鉋は天然砥石を含む三種の砥石で研いだばかり。

手前はまだ鉋を掛けていない部分。適正に研いだ鉋刃はよく切れる。

サンドペーパーを使わなくてもこんなにすべすべの綺麗な木目。鉋が良いのか木材が良いのか?角材の寸法は34 x 31 x 900ミリ。テーブルや椅子の脚や桟に使えそう。

Sawing Japanese Cherry — Part 1に戻る。

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 6

2ヶ月ぶりに安曇川藤樹の里道の駅で第4日曜に開催されるがらくた市に出かけました。冬季(1月から2月まで)はお休みとなるので、今年の開催は再来月が最終回です。

刃物研ぎの師匠でもある、豊国神社フリーマーケットに出店する店主(こまそう)から細い突き鑿を入手。元は3分だったものを少し削ってあり、先端部の幅は6ミリぐらい。

この前、豊国神社で聞いていた黒檀の切り株。石のように重い。

樹齢は軽く百年以上はありそうです。ワシントン条約の附属書IIに登録されているこの銘木はカキノキ科カキノキ属の熱帯性常緑高木だそうです。そういえば、店主は黒柿の話をされていました。

左手に持つヤスリも入手しました。

出店されるのは今回でまだ二回目だと思いますが、手入れが行き届いた良品を良心的な価格で販売するという噂が流れているのか、今回は目利きのお客さん数人が古道具を多数、購入されていました。

今回、入手したもの。左の猫は箸置き。

Flea Market at Adogawa Toju-No-Sato Roadside Station — Part 7へと続く。
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A Vintage Lubricator

高島市新旭町饗庭にある「古物とふしぎなガレージ」を初訪問した際にその記念として入手した油差し。流行りの「昭和レトロ」な古道具です。昔は一家に一つはあったような気がします。

底の部分を押すと油が出る仕掛け。幼い頃の実家には、祖母か母が使っていた足踏み式ミシンの近くにこれとよく似た油差しが常駐していた記憶があります。