Feb 122020
 

ちょうど15年前の2005年3月に友人から依頼を受けて組み立てたELEKIT TU-880 6BQ5シングルステレオパワーアンプがノイズを発するようになったとの連絡を受けました。数年ぶりにその旧友宅を訪問し、アンプの電源を入れると、ブーという連続的なノイズが確認できました。ボリュームの位置に関係なく同じ音量のノイズです。

私は回路図が理解できません。真空管アンプに使われる電子部品がどのような働きをするのかもさっぱりわかりません。手先が比較的に器用なだけで、組立説明書通りに電子部品を基板にはんだ付けしてシャーシを組み立てただけです。

私は基板上に並べられた電子部品を見て、美しいと感じる奇妙な文系男子ですから、修理などできるわけがありません。ここはやはり、あの旧友エキスパートに登場願うのが賢明だろうと思い、アンプを所有する旧友宅を久しぶりに訪問する前に、不具合の症状を聞き出して、オーディオマニアでもある別の旧友エキスパートに連絡済みでした。そのエキスパートが言うには、ノイズ発生源は劣化したコンデンサだろうとのことでした。後に調べてわかったことですが、そもそもコンデンサは電源が発するノイズを抑える役目があるらしい。

持ち帰った真空管パワーアンプのボトムプレートを取り外して、こちらの方のブログ記事を参考に、5個ある大きな電解コンデンサ(47μF 450V)を凝視しましたが、何ともなさそうです。

ボトムプレートを元通りに戻す前にマクロレンズで撮影した一枚、よく見ると切り込みがある上部が少し、膨らんでいます。このコンデンサが原因かもしれません。5個ある大きな電解コンデンサ(47μF 450V)の一つです。最初はコンデンサの円筒部分(側面)ばかり見ていて、上部の膨らみに気付きませんでした。

上述の方のブログ記事によると、頭が膨らんだ電解コンデンサのすぐ近くにある、酸化金属被膜抵抗(270Ω, 3W)も熱で焦げることがあるそうです。

このキットに付属する真空管は小さな12AX7が1本と大きなEL84/6BQ5が2本であり、大きな2本はSOVTEK®ロシア製。私は当初、真空管が寿命を迎えたのだろうと考えました。しかし、エキスパートの所見は真空管が劣化する前にコンデンサが膨らむとのことです。毎日3時間、15年もレコードを聴き続けても、真空管はまだ使えると言われてました。

私はお手上げ状態なので、週末に40年来の旧友エキスパートに登場いただき、修理の段取りをしてもらう予定です。

Fixing ELEKIT TU-880 — Part 2へと続く。

  4 Responses to “Fixing ELEKIT TU-880 — Part 1”

  1. 筆者様

     ブログの最後から2番目のE-Cap(Condenser)は、確かにexplosionしてますね。この写真からしの話ですが、液漏れ(絶縁オイル)は見受けられませんので、多分、E-Capの「Dry Up」による内部膨張だと思われます。このE-Capが何処のメーカー製なのかは、写真からは分かりませんが、大陸の製造製品だったりしますと「稀に」この様な状況が発生する事も有りますし、経年変化による事も有ります。

     老婆心乍、出来るのなら、このタイプ〔サイズ)E-Cap関連は、「総換え」をされる事をお勧め致します。多分電源周りのE-Capだと思いますので、早めの交換が、アンプの寿命を延ばすと思います。何時頃の部品か分かりませんが、最近のE-Capは性能も良く、特性も良くなっていますので、耐力的には「タフ」なはずです。

    Jim,

    • 追伸

       因に、電子部品は、世界標準で、部品が有する「パラメーター精度」は、標準的に決まっています。私が、「性能が良くなっている」と言っています意味は、例ですが、昔のE-Capに蓄電させた後、自然放電差せて行く状態は、Log対数の様なグラフ・カーブを描きながら「放電」して行きます。この状態をオシログラフで見ますと、「見かけ」なだらかな「Log 対数グラフ」なのですが(通常は、このグラフの状態で、特性を示しています)、此れを「マクロレベル」で観察しますと、「放電異常」(スパイク電圧)を見る事が出来ます。此れは、E-Capが異常ではなく、特性として持っているものですが・・・、このスパイク状態が少なく安定しているのが、ま、一般的に「良いE-Cap」と、部品特性分析では判断します。

       オーディオ関連の部品選択は、この様な「ノイズ」に関連する部分を、通常のアダプタや、チャージャーよりも遥かに高いレベルで部品選択をしています(る、はずです)。それは、最終的に音に乗るノイズを、如何に最小に抑えて、滑らかな音を増幅させるか?の為です(基本的な考え方ですが)。

      Jim,

    • 詳しい解説、ありがとうございます。「コンデンサ」の語源はドイツ語の”Kondensator”なのですね。現代英語では”Capacitor”が使われ、元の”Condenser”は英語以外の言語で使われるそうです。E-CapはElectrolytic Capacitor(電解コンデンサ)の略ですね。

      ネットを調べると、5個ある大きな電解コンデンサ(47μF 450V)の中でも今回、頭が膨らんだコンデンサはTU-880の弱点だそうです。すぐ近くにある酸化金属被膜抵抗(270Ω, 3W)も同時に劣化するらしいです。筋金入りオーディオマニアである旧友も、テスターを使って、他のパーツも不具合がないか調べてみると言ってました。同じ交換するのなら良いパーツに変えて、音質の向上を試そうとのことです。私はどんな部品を注文して良いかもわからないので、まるで内職のおばちゃんのように、言われた通りに部品を取り付けるだけです。

  2. 筆者様

     お友達の判断は、的確ですね。一部の電子部品が壊れかかると、人間と同じで、その故障箇所のストレスが、周辺の部品に掛かって来ますので、この状況下では、他の部品も、許容量以上の受けますので、確実にへたります。抵抗値や蓄電容量(コンデンサの)は、一寸良いテスターで「標準値」の測定は出来ますが、あくまでも、電圧が掛かっていない状況下での「値」なので、幾つかの部品は、通電なしでは「見かけ」正常値を示しますが、実稼働上では「数値」が、極端に「変化、減衰」するものも有りますので、テスターでだけでの確認では、分からない場合も有ります。

     精密な確認方法としては、出力信号系も、オシロスコープが有れば、電源投入時の状態で負荷〔オーディオ信号)を掛けて、各波形を確認する必要が有ります。←最悪のケースですが・・・。

     老婆心乍、簡単な、確認方法は、現在のE-Capを新しいものに交換。270Ω/3Wの金線抵抗(酸化被膜抵抗)を、試しに同抵抗値で、4、5wに(対消費電力の幅を上げる。余裕を持たせる)交換し、電源投入後、アンプに「負荷」を掛けて様子を見るのも、一つの方法だと思います。此れは、真空管式、ハイブリッド式のアンプに関係なく、アンプに対して「エージング」を行う、謂わば電子部品の「馴らし」行為です。

     なので、部品交換後、必ず「エージング」を行って下さい。時間的には、連続2時間程で良いと思いますが、ま、24時間エージングで有れば電子部品同士も馴れ合って、電気信号系が安定すると思います。explosion状態のE-Capは、電源系ですので、先ずは電源系(一次側電源)周りの部品の異常を確認すれば、この一時側電源回路が、とんでもない負荷を二次側回路に与えていなければ、二次側は、略、無事と言う判断になります。

     何故か?通常、この様な機器は〔アンプに限らず、Note PC、一般家電製品等々)、色々なプロテクション機能を施してある事が義務付けられています。基本、OCP(Over current Protection)、OVP(Over Vpltage Protection)は「必須」ですので。これ以外に、OTP(Over temparature Protection)も有ります〔此れも必須です)。これらの機能で、通常、機器は自己シャットダウンする様になっています。ま、例を言えば、フューズもこの機能の一つです。

    Jim,

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