Gone Fly Fishing 2022 — Part 1

梅雨入り直前に今季初の釣行となりました。いつもの場所に車を停めて、入川したのが午後1時半頃。いつもより早目。イブニングライズが始まる夕暮れ時には帰宅できるようにと計画しました。

蜻蛉の季節としてはちょっと遅めですが、天候条件は揃っている。

単独での釣行時はマイペース。ここまで遡上するのに1時間近くもかけています。珍しく比較的大きなアマゴがライズしました。銀色の魚体全体が目視できるほど水中から飛び跳ねるようにして捕食していました。

タモに入り切らないほど、鰭ピンの大きな天然アマゴ。

こんなに明るい真っ昼間の時間帯でも魚が釣れるとは。

しばらくしてもう一匹。こちらは朱点がはっきりしないヤマメのようなアマゴ?

まだこれからもっと釣れそうという時に中国製バンブーロッドのティップを折ってしまいました。予備は持参してないので、帰るしかない。

車に戻り、釣り道具一式を片付けていた時、大阪からやって来たという同好者に出会いました。フライフィッシングをする人自体、この川で見かけることは稀ですが、Subaru R2を林道で見かけることはもっと稀でした。

Gone Fly Fishing 2022 — Part 2へと続く。

Gone Fly Fishing 2021 — Part 2

今季2回目の釣行は前回と同じいつもの渓流の少し上流部から入渓しました。前回と同様、バンブーロッドにOrvis BATTENKILL、バンブーラインの組み合わせですが、ウェイディングブーツはフェルトソールを自分で張り替えたRiver Guideを着用。前回よりも少し遅い午後2時半頃からロッドを振り始めました。

程なくしてこの前よりも小ぶりなアマゴが釣れました。この渓流に特徴的な朱点がはっきりしないヤマメのような魚でした。

今回の撮影機材はiPhone 12 mini。上の画像はトリカブトの花びらにピントを合わせています。

iPhone 12 miniのカメラにはSmart HDR 3が搭載されています。これまで使用していたiPhone 11は次世代Smart HDR搭載でした。ダイナミックレンジの幅がより広くなったのがわかります。背景の青い空と前景の透明な水の色が共に少し強調しながら再現されています。iPhone 11では測光点を空と山の境目辺りに精確にずれることなく置かないとこのような画像にはならなかったことを考えると、Smart HDR 3での進化は歴然としています。それほどシビアに測光点を合わせなくても簡単に綺麗な画像が撮影できます。

2時間ほど遡上したら、もう体力を消耗し、滑って転けると大怪我するかもしれないので、5時前には竿を納めて駐車した場所に戻りました。この時期、日が短くなっているので明るいうちに、川から道に戻らないと危険です。暗くなると足元が見えないので、水深がわからなくなります。ついこの前までは真っ暗になる寸前までイブニングライズを狙っていましたが、加齢に伴う視力と体力の低下にはどうすることもできません。

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Gone Fishing 2019

今シーズン初の単独釣行が本日、6月6日となり、例年と比べて大幅に出遅れました。この時期は山岳渓流でも新緑の季節であり、渓流沿いの木々が緑の葉で覆われ、フライラインの遠投が困難になります。

この日のタックルは中国製Zhus Rodsバンブーロッドと英国製Orvis BATTENKILL 3/4の組み合わせ。Zhus Rodsはこれまでebayでバンブーロッドやシルク・フライライン、フライリールを積極的に販売されていましたが、現在は自社サイトやAmazonでも販売されているようです。

6年前に私は6’6″ #3、2ピースのバンブーロッドをAmazonに出品していた代理店?から購入しました。シリアル番号が刻まれたこの安価で高品質なバンブーロッドを手にしてから、私個人の人生計画の一部が変わりました。

90年台半ばにルアーからフライフィッシングに転向する前から、カーボンとグラスファイバー素材のブランクを使って、釣竿を製作し始めると同時に六角のバンブーブランクを製作するために必要な道具を集めました。しかし、6年前のZhus Rodsとの衝撃的な出会いにより、トンキンケーンの産地で製作される安価で高品質なロッドにはどう考えても太刀打ちできないことを悟りました。

今回は前回よりも少し下流から入渓しました。如何にも釣れそうなポイントでほとんど魚の反応がなく、釣れるのはハヤだけ。河原に上流から下って来た長靴の足跡があることを考えると、エサ釣りの先行者が釣った魚をすべてお持ち帰りしたと思われます。ウェイダーとか着用しない人なのでしょう。上流から一台の軽自動車が渓流沿いの林道を下りて来るのを目撃しました。

アマゴやイワナを放流している麓の下流ならともかく、山岳渓流源流域の天然魚はキャッチ&キルで持ち帰るべきではないと私は思います。釣った魚を持ち帰れば確実に個体数が減って、釣れなくなります。昔から先祖代々、この渓流でアマゴやイワナを釣って、持ち帰る地元の人は許せても、遠くからやって来た町の人が釣った魚の大小に関わらず、全部持って帰るのは…

先行するベイトフィッシャーマンはたいていの場合、一級ポイントしか狙わないので、そうした場所でキャスティングを続けるのは無駄になります。先行者が見逃したであろう、より小さなポイントにフライを落とすと、身を潜めながら捕食していたアマゴが釣れました。何か大きなものを食べたのだろうか?妙に太っている。

ちょうど一年前に入手したSIMMS® FS (Freestone)ストッキングフット・ウェイダーを着用しましたが、折りたためばウェストハイのウェイダーとして使用できることをすっかり忘れていました。透湿性に問題があるのか、チェストハイのままだと、半袖シャツのポケットにメガネを入れるとレンズが曇るほど。

朱点がはっきりしないヤマメのような魚も釣れました。上の画像はiPhoneのLive Photosの機能を使って撮影しましたが、Google Photosにリンクを張ると再生できないようです。

SIMMS® Freestone Waders – Stockingfoot — Part 3

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SIMMS® Freestone WadersとSIMMS® Rock Creek Wading Bootsを実地で使用したので、その第一印象をレビューしておきます。Wild-1京都宝ヶ池店で試着した時に最も気になったのが、ウェイダーの足のサイズが大きくて、ブーツの中でだぶついていたことです。ブーツを履いてしまえば、サイズが大きいことに対する違和感はほとんど感じられなかったので、実地でも問題ないだろうと思いました。

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実際に川の中を歩いてみると、フィット感に問題はないことがわかりました。それよりも、フェルトソールのグリップが今一つ。原因は恐らく、ブーツの屈曲性ではないかと思います。ブーツ底の部分が曲がらないと、グリップしません。履きなれると、底が柔らかくなって意図したグリップが達成されるものと期待します。

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この日は中国製バンブーロッドとORVIS BATTENKILL、バンブーラインの組み合わせ。

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ウェイダーから浸水するようなこともなく、快適な釣りができました。グラベルガードはやはりあった方が、足首が引き締まって良い感じになります。

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Gone Fishing 2018 — Part 2

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今季初めて釣行した日の翌日は雨、今日(5月3日)は午後から晴れの予報。紛失した大事なAyaのランディングネットを回収にやって来ました。同行者2名を車(Suzuki HUSTELR)に待たせているので、私はMT4のウェイダーとRiver Guideのウェイディングブーツだけ着用して、ロッドとリールは持たずに入渓しました。

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雨が降っていたので他の釣り人は恐らく入渓していないだろうと思われます。写真撮影した場所にネットを置き忘れたのだろうと思い、その場所に行って辺りを探しましたがネットは見つからず。数年前に同じ川の下流で崖から滑落しそうになった時に紛失したOrvisのワックスコットン製バケツハットの二の舞か?

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半分諦めながらもう少し上流に行くと、大きな岩の狭間に自己格納式リール型のキーチェーン、Key-BAK60周年記念モデルに取り付けたAyaのランディングネットが見つかりました。

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こんなところに!確かにこの大きな岩の狭間を通過した記憶はありますが、落とせば気付くはずだろうに。見つかった場所よりもう少し上流で3匹目か4匹目を釣り上げた際に、ランディングネットを用意しようとしました。しかし、小さな魚だったのでやっぱり写真撮影しないでおこうとネットをどこかに置いたような微かな記憶があります。川は雨で増水していたので、そこからこの大きな岩の狭間に流れ落ちて来たのかもしれません。

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紛失したAyaのランディングネットとKey-BAK 60周年記念のキーチェーンを無事に回収して駐車位置に戻りました。紛失した時もこのような出で立ちでした。キーチェーンごとベルトから外れてランディングネットが落下し、そのことに気付かないことは考えにくいので、やはり置き忘れたのでしょう。置き忘れたことを忘れることは十分にあり得ます。

今回のように河原で紛失した釣り道具を大型連休真っ只中の二日後に回収できたこと自体が奇跡的と最初は考えましたが、それほどでもないのかもしれないと思い直しました。日本の釣り人口は下降線を辿っています。中でもフライフィッシングをする人の人口は減少の一途。餌釣りの人が入渓していたとしても、狙うポイントが異なるのであの大きな岩の狭間には足を踏み入れることがなかったのかもしれません。

この日、2WDのSuzuki HUSTLER Aで初めて、未舗装道路を走行しました。上下左右に大きく揺れるサスペンションはJimney譲りなのか?という印象を持ちました。最低地上高が180ミリと比較的高いので、Jimneyほどではありませんが、そこそこの悪路走破性が備わっています。

Gone Fishing 2018 — Part 3へと続く。
Gone Fishing 2018 — Part 1に戻る。

Orvis Clearwater Fly Reel

Orvis Clearwater Fly Reel

釣りシーズンを前に小屋の整理をしていたら17年以上前から使用していないフライリールが見つかりました。Orvis Clearwaterシリーズのリールです。

Orvis Clearwater Fly Reel

Made in Englandの刻印入りなので、Orvisの廉価モデルであったとしても品質には問題ないはずです。

Orvis Clearwater Fly Reel

ウェイトフォワードのフローティングラインが巻いてありました。フライラインのメーカーは恐らくCortlandだと思います。ラインウェイトは不明ですが、4番か5番だと思われます。

Orvis Clearwater Fly Reel

存在自体を忘れていたので、誰がいつどこで入手したものか、全く記憶にありません。17年以上も前のことだとすると、通販で個人輸入したのかデトロイト郊外の釣り道具店で買い求めたものである可能性が高いです。自作のフライロッドに取り付けてみると、他のフライリールと比べて少々大きいものの、似合わなくはない感じです。

A G•Loomis® Rod Blank? — Part 1

Redoing Guides on Graphite Fly Rod

現在、ガイドを全部、取り外してラッピングをやり直しているフライロッドブランクのメーカー名と素性(適合するフライラインの番手とアクション)が不明です。この2ピースのブランク(ガイド、スレッド、グリップ、リールシートなどを取り付ける前の状態の釣竿のこと)を入手したのは90年台半ばのことです。

20年も前のことなので、記憶が曖昧でちょっと困ったことになりました。小屋とガレージの屋根裏収納スペース、母屋のクロゼットなどにある、この頃に購入したロッド製作用部品や道具、消耗品を収納したケースをほぼ全て確認しましたが、このロッドブランクの素性を知る手がかりとなるような資料は見つかりません。お気に入りの製品に関しては、期限が切れた保証書も大切に取っておく習性が私にはあります。それで見つかったのがFenwickとG•Loomisの生涯保証書。Fenwickの方はブランクに対する保証書であることがわかりますが、G•Loomisの保証書は釣竿としての製品保証書なのか、ブランクの保証書なのか不明です。G•Loomisの完成品は手元にないので、ブランクに対する保証書である可能性が高いものの、その保証書には製品名が書かれていないし、ブランクの素性がわかりません。

手直し中のフライロッドのブランクはつや消し塗装のブラックであり、長さは90″ (7’6″) でファーストアクションであることまではわかります。しかし、適合するフライラインの番手が不明。5番は買わないだろうから4番だとは思うのですが、確証がありません。

Macオンリー使用歴が今年で27年目を迎えます。20年以上も前に作成したファイルがiMacのDocumentsフォルダーに少し残っているので、調べてみることにしました。当時(1990年代半ば)はまだインターネットが普及していない時代。Nifty Serveなどのパソコン通信は利用していましたが、ネットで物が買える時代ではありませんでした。プリントされた紙のカタログを苦労して入手して、気に入った商品をファクシミリで発注する時代でした。釣り道具は主にBass Pro ShopsCabela’sDan BaileyL.L.BeanOrvisfarlowsなどアメリカやイギリスの釣り具とアウトドア用品通信販売会社から個人輸入していました。国内の釣具店では入手不可であったり、入手できたとしても、高価でした。送料を加えてもロッド製作用のブランクやパーツ類、消耗品は、国内入手価格の半値に近い価格だったので、そうした製品の多くはCabela’sから個人輸入していました。

その当時に作成した発注書がDocumentsフォルダーに残っていました。ファイルは当時、使っていたMac OS用ワープロであるSolo Writer (Nisus Writer) で作成していたと思いますが、ファイルのアイコンをダブルクリックしてみると、TextEditが起動し、レイアウトは大きく崩れているものの判読可能な状態でした。

以下に1994年から1995年にかけての期間にCabela’sに発注したロッドブランクとパーツをまとめておきます。

  • GL2 Spinning Rod SJR722(94年10月30日)
  • InnerFlow IMT Rod IF60CAH(95年5月6日)
  • HMG Fly Rod Blank GFL90-5F(95年6月18日)— Fenwick 7’6″ 2-Piece 5 Weight Fly Rod Blank?
  • Rod Handle Kit, Standard Fly, Silver(95年6月18日)
  • Fuji Fly Guide Set, 8 Pc.(95年6月18日)
  • Fuji Tip Top, BFT(95年6月18日)
  • Fuji Hookkeeper, Small(95年6月18日)
  • HMG Fly Rod Blank GFL96-4F(95年7月23日)— Fenwick 8′ 2-Piece 4 Weight Fly Rod Blank?
  • Rod Handle Kit, Zebra Wood Fly, Black(95年7月23日)
  • Cabela’s Guide Set, Snake 10 Pc.(95年7月23日)
  • Cabela’s Tip Top, CFT 5(95年7月23日)
  • Cabela’s Tip Top, CFT 4.5(95年7月23日)
  • Fuji Hookkeeper, Small(95年7月23日)
  • GL3 Flyfishing Outfits(95年7月23日)
  • Bellinger Reel Seat, Black Aluminum, Maple(95年7月23日)
  • Western Style Grip (F)(95年7月23日)
  • Tip Top, CFT(95年8月11日)
  • Black Max CFC60M?(95年8月11日)
  • Deluxe Seat(95年8月11日)
  • LHS Fly Rod Blank HSGF964(95年8月11日)— Lamiglas 8′ 2-Piece 4 Weight Fly Rod Blank?
  • Fenwick HMG GTC786(95年8月18日)— 6’6″ 1-Piece Casting Rod?
  • Mag Touch Blank GMT603(95年8月18日)
  • Rod Handle Kit, Pitching Stick(95年8月18日)
  • Fuji Guide Set, BNLG 7 Pc.(95年8月18日)
  • Tip Top, SLTB 5.5(95年8月18日)
  • Pinnacle InnerFlow IMT Rod, IF66CAXH(95年8月18日)
  • Black Max Graphite Rod, CFS60M(95年11月27日)
  • Fuji Tip Top, SLTB 5.5

Part 2へと続く。

Gone Fly Fishing 2016 — Part 4

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6’8″ #4-#5ロッドとして4年ぶりに蘇ったJ. Baileyのバンブーロッドをフィールドで試してみました。新たに取り付けたフックキーパーはやはり便利。

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Orvis BATTENKILL 3/4に巻いてあるのはScientific Anglersの#4バンブーライン。4″も全長が短くなったのにロッドアクションの違いがわからない。テーパーが変わったわけではないので、アクションが変わらないのは当然のことかもしれません。後方に障害物がある時に多用するロールキャストが若干、やりづらくなった程度でしょうか。

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朱点がはっきりとしないというより、朱点がないアマゴ?(=ヤマメ)が釣れました。琵琶湖に流入する河川はアマゴの生息地ですが、この渓流では私が知る限り、20年以上前からヤマメのようなアマゴが釣れます。朱点が全くないヤマメと言っても良い魚も時々、釣れます。

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アマゴが生息していた川に誰かがヤマメを放流したとか、あるいは大昔にこの川が日本海に流れる川と繋がっていたとか、諸説ありますが、珍しい渓流であることは確かです。

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珍しいものといえば、この渓流で初めて死んだカジカを見ました。

Gone Fly Fishing 2016 — Part 3

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大陸から飛んでくる黄砂とPM2.5の影響か、晴れているのに遠くの景色が霞んで見えるこの日、いつもの渓流に今季3度目の釣行。数年ぶりにいつもより下流に車を止めました。フライフィッシングの人口は近年、確実に減少しているとは思いますが、餌釣りの人口は大きな増減がないのか、釣り場で見かけることも多々あります。

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釣った魚は大きさに関わらず、全部、持ち帰るベイトフィッシャーマンが頻繁に入渓すると、当然の如く、魚の数は減って釣れなくなってしまいます。過程を楽しむフライフィッシャーマンは、結果が伴わなくても十分に楽しいのですが、魚がいない渓流に入ることはありません。

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今にもライズしそうな淀みですが、ここでは何の反応もありませんでした。誰が見ても釣れそうなところで魚の反応がないのは、先に餌釣りの人が入って釣った魚を全て持ち帰ってしまったか、あるいは他のフライフィッシャーマンが水中を歩いたと考えるのが妥当だと思います。餌釣りの人は、早起きで我先にと上流を目指す傾向があり、夕方になれば下山するのが常。夕方から入渓する我々、イブニング狙いのフライフィッシャーマンは餌釣りの人が帰った後に荒らされていないところを探すのが一苦労。

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ORVISのフライラインをドレッシングしたつもりが、塗布したのはフライ用のフロータントでした。それでも滑りが良くなってキャストしやすくなりました。

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朱点がはっきりしないヤマメのようなアマゴを狙っていたところ、下流では釣れないと思っていたニッコウイワナが釣れました。上流は餌釣りの人が好んで立ち入るので、下流の方が魚が残っているのかもしれません。 このイワナが釣れたのは誰もがわかる一級ポイントではなく、餌釣りの人が見過ごすであろう小さな淀みでした。

Timberland Radler Camp Boat (Gold and Orange)

Timberland Radler Camp Boat (Gold)

BREEは惜しまれながら撤退したけれど、まだ既存棟にはA&Fはあるし、新たに駐車場3階部分に北モールもできて関西で最大級のアウトレットモールとなった三井アウトレットパーク滋賀竜王を二日連続で訪問しました。プレオープンの7月10日、グランドオープンの7月11日共に平日であるためか、予想されたような混雑はなく、駐車場も空いていました。その分、今週末の連休は混雑しそうです。

新たに北モールに出店したTimberland店内の最も目立つところに展示されていた、折り畳める足袋のような靴、Radler Camp Boat(Gold)を入手しました。去年の秋冬モデルだそうで、アウトレット価格は税込¥2,415でした。

Timberland Radler Camp Boat in Orvis Fishing Vest Pocket

私が考えている用途はご覧の通り。釣行時に停車位置から入渓ポイントまでこの足袋のような靴を履いて行き、入渓ポイントでウェイディングシューズに履き替えて、Radler Camp Boatは折り畳んでフィッシングベストの後ポケットに収納するというちょっと変わった用途。これまではバックパックを背負っていましたが、このコンパクトに収納できる靴ならバックパックは不要。ウェイディングシューズのフェルトを無駄に擦り減らすこともありません。

Orvis Fishing Vest

フィッシングベストはOrvis製。真夏の釣行時は通気性が良いこのメッシュ素材のベストを着用するようにしています。釣道具以外に非常食や水筒もポケットに入ります。

Timberland Radler Camp Boat (Orange)

用途は多種多様、ハイヒールを履いている人がセカンドシューズとして携行すれば、ドライビングシューズとしても使えるし、旅行時に荷物を少なくしたい場合にも便利。仕事帰りにジムに寄る人や機内用シューズ、ホテルの施設内での室内履きとしても使えそう。そんな話をしていると、同行者が「私も欲しい」と言い出して、翌日のグランドオープン当日に再度、Timberlandを訪問し、色違いのオレンジを入手。毎年、今頃からちょっと本格的に準備を始めるシンガポールGP観戦旅行に持って行くそうです。

Timberland Radler Camp Boat (Orange)

シューレースはドローコード式。アッパーは速乾性に優れたナイロン、ソールはラバー。通気性に関しては??

Timberland Radler Camp Boat (Orange)

アウターソールの形状から判断するとトラクションも優れていそうなので、鈴鹿でのモータースポーツ観戦時やトレッキングシューズとしても使えそうです。北モールに新たにオープンしたStarbucksでこの靴に履き替えてみました。足袋を履いているような感じでなかなか快適でした。マニュアル車(Mazda RX-8)での運転にも特に問題はないどころか、裸足でアクセルベダルを踏んでいるかの如く、ダイレクトなペダルワークが可能であるように感じました。

Orvis Battenkill 3/4 Fly Reel

ORVIS BATTENKILL 3/4
Orvis Battenkill 3/4 Fly Reel

ドライフライのシーズン真っ盛りですが、生憎の雨なので、フライリールのメンテナンスを行いました。と言ってもグリスを塗って、巻いてあるフライラインのドレッシングをするだけの作業です。Made in EnglandのこのOrvis Battenkill 3/4フライリールは、いつどこで入手したものか忘れてしまうほど遠い過去のこと。お店で買ったのか、通販でアメリカから個人輸入したのかも忘れてしまいました。入手した時期はルアーフィッシングからフライフィッシングに転向しようとしていた90年代半ばだったように思います。多分、初めて買ったフライリールです。

ORVIS BATTENKILL 3/4
Orvis Battenkill 3/4 Fly Reel

ルアーからフライに転向する人の多くがそうであるように、左手でリールを操作する設定にしてあります。このフライリールはドラッグの強弱をクリック式で調節できるタイプですが、ホームフィールドでドラッグ機構が必要になるほど大きな魚が釣れることはありません。ミシガン州では大型のブラウンやレインボートラウトをフッキングした時に回転するスプールを手のひらで抑えて調節しなければならないことはありました。

巻いているフライラインは#3か#4のバンブーロッド専用ウェイトフォワードだったと思います。国内の渓流でイワナ、アマゴ、ヤマメなどを対象魚として使用する場合、フライリールは高価なフライラインを収納するスプールとして、またフライロッドを振る時ののバランスとしての役割がその主たる機能です。フッキングした小さな魚を取り込む時は、リールを巻くのではなく、フライラインを手でたぐり寄せます。

Gone Fishing

ORVIS BATTENKILL® 3/4

久しぶりに今日は晴れ。Fine Weather Fly Fishermanとしてはこの時期、行けるときは行っておかないと。ドライフライ(水面に浮かすタイプの毛針)に拘る私は、4月と5月がベストシーズンです。ドライフライの中でもmayfly(カゲロウ)しか使わない、この分野でもモノマニアックです。なぜ、カゲロウの成虫かというと、そのデザインが(ではなく)容姿が美しいと思うからです。朝が苦手な私は、実際に釣りをするのはイブニングライズがある夕暮れ時のみ。

J. Bailey Bamboo Fly Rod

ロッドにも拘りがあります。三角柱に割いたトンキンケーン(中国で採れる節が少ない竹)に傾斜を持たせて6本を接ぎ合わせた竹製の竿。テーパー(傾斜)の具合によってアクションが決まります。7フィートのツーピースになっており、先端まで六角形が続きます。適合するフライラインは4/5番。スネークガイドを固定するスレッドはエポキシが塗られて透明になっています。

J. Bailey Bamboo Fly Rod

米国滞在時(1996年)に購入後、15年が経過しますが、当時のまま美しい状態で大事に使用しています。カーボン製ロッドの方が軽くて疲れないのですが、竹の繊維が持つしなやかさと粘りはバンブーロッドにしか実現できないと思います。

ORVIS BATTENKILL® 3/4

イワナやアマゴ、ヤマメが対象魚となる日本の河川でのフライフィッシングには高性能なフライリールは必要ありません。重要なのはロッドとフライライン、そして釣果に影響するのが毛鉤。どのポイントにフライを落として、どのような水の流れに乗せるのかが大事です。

フライフィッシングを始める人は半年、つまり一つのシーズンを同じ川に通い続けて一匹も釣り上げることができないこともあります。釣りに興味がない人は何が楽しいのだろうと思われるかもしれません。フライフィッシングは、魚を釣り上げるまでの過程を楽しむスポーツであり、釣り上げた魚は、傷を付けないようにできるだけすぐに川に戻します。この過程は自分で鳥の羽を選び、毛鉤を製作する時から始まります。

バンブーロッド専用のフライラインはMade in EnglandのORVIS BATTENKILL®に巻いてあるので、バンブーロッドで釣行する時はいつもこの組み合わせです。

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本日の釣果のうちの一匹。イワナしかいない源流域で、ここはいるだろうと思われる、イワナ特有のスポットにフライを流した時のヒット率はほぼ100%でした。

J. Bailey Bamboo Fly Rod

4/5 wt., 7′ 0″ Fly Fishing Bamboo Rod

I don’t remember which Orvis store in Michigan it was, or it might have been one of those stores that sold fly fishing tackle as well. I purchased this beautiful split cane rod back in 1996 or 1997. I’m not really sure where and when exactly I came across this rod. In those years, I was collecting tools for making bamboo fly rods as I wanted to be a rod builder myself. And this rod was going to be a model for my rod building.

More than ten years have passed since then, but I still haven’t started building my first rod. I’ve been using this rod though up in mountains in Shiga when I go iwana fishing and it is as beautiful as it was ten years ago. Not even a scratch is on the rod. I tried to locate a website that says something about the maker, “J. Bailey”, as I wanted to know more about this person and his other works of rod building, but not a chance. The rod maker might not have his own website. If by any chance he visits this site, I will welcome his comments. He, or could be she, would be surprised to find that one of his rods he made and sold almost twelve years ago is still in good shape and that it has been used in the land of rising sun.

ミシガン州デトロイト郊外のフライ専門店で1996年か1997年に購入したバンブーロッドです。毎年この季節になると釣行予定もないのに釣り道具を持ち出す習癖が私にはあります。ドライフライにこだわりますから、山桜が咲く今頃から梅雨入り前までの短い期間がベストシーズンです。羽化して成虫になると数時間から長くても数日しか生きれないMayfly(カゲロウ)がハッチする季節です。梅雨入りすれば葉を付けた川辺の樹木が邪魔になり、うまくキャストできなくなります。

ロッドメーカーのJ. Baileyという人、それほど有名なビルダーではないと思いますが、製作後、10年以上が経過した今も破損は一切ありません。しっかりとした作りなのでしょう。01996の刻印があります。1996年の0番ということなのでしょうか。当時はバンブーロッド製作用の道具を買い集めていました。いつかは自分でも製作したいと考えていたのですが。その時のお手本になるようにと購入したのがこのロッドです。

Postscript:

I have remembered the shop where I bought the rod. It is called “Paint Creek Outfitters” and it is located in Rochester, MI. They carry Orvis products and other fly fishing tackle. One of the staff was calling the rod maker inquiring about the price as it didn’t have a price tag.