道を挟んだお向かいさんの依頼を受けて製作した化粧品棚と入浴剤専用棚を持参して、趣味で木工をされているご近所さんのお宅を訪問しました。上の画像はその方が屋久杉を使って製作されたコーヒーテーブル。
4本の脚は天板に直付けで、幕板がありません。木製カーポートやウッドデッキなら製作時の許容誤差は1ミリとか2ミリですが、家具は許容誤差が0.1ミリの世界。共通部分が多いとはいえ、家具製作に使用する道具は一部異なり、別のデザインセンスが問われるように思います。
訪問した理由は、化粧品棚と入浴剤専用棚の妥当な価格はどのぐらいなのか、相談することです。訪問時は化粧品棚のヘアドライヤーを掛けるフックはチープ感が漂う金属製のものでした。家具木工の師匠(と呼ばせていただきます)は、そのチープなフックを見るなり、私ならダボを使いますとの助言をいただきました。それを実行したのが上の画像。
入浴剤専用棚は最上段と台座のみ釘を打って反り防止としました。2〜4段目の棚も釘で固定すべきかどうか、尋ねると、溝を彫って接着剤で固定してあるので、その必要はないと断言されました。釘を打ってあるのを見た人は反り防止というより、棚板を固定するために釘を使っていると思われがちで、それでは高い精度と技術力で製作したことをアピールできないとも言われました。なるほどと納得した私は、最上段の釘を抜いてしまおうかとふと思いましたが、釘穴が残りそうなので、そのままに。
翌日、特注で製作した棚二つは、依頼主の元へと嫁ぎました。価格は師匠提示価格の上限で。工賃を時給計算すれば、法定最低賃金の1/3ぐらいの時給になりますが、趣味の一環ですからこれぐらいが妥当だと思います。
Leave a Reply