Hong Kong E-Prix 2017

格安航空会社peachの48時間セールを見ていると関空から上海までの片道が¥3,590から、香港までの片道が¥3,690からとあまりにも格安なので、上海にF1中国グランプリの下見を兼ねた上海旅行を計画しました。そんな中、Formula Eの来季カレンダーを見て、12月2日(土)と3日(日)がHong Kong E-Prixダブルヘッダー開催日であることに気付きました。急遽、上海旅行からHong Kong E-Prix観戦旅行に変更することに。私としては英語が通じなさそうな上海よりも英語が話せる人が多い香港の方が安心感があります。

昨夜、往路11月30日(木)朝関空発、復路12月3日(日)香港昼過ぎ発の便を予約購入しました。2名分の往復は手数料込みで合計¥27,080でした。新幹線で東京往復する費用の半値以下です。48時間セールは、本日23:59まで。

Sébastien Buemi is the FIA Formula E Drivers’ Champion

開催初年度の去年は1ポイント差でタイトルを逸したスイス人元F1ドライバーのSébastien Buemiが、先週末、ロンドンで開催されたダブルヘッダー最終戦で2015/16年度ドライバーズチャンピオンを獲得しました。

最終戦開始時点で年間獲得ポイントがAbt Schaeffler Audi Sportの Lucas di GrassiとRenault e.damsのSébastien Buemiが共に153点で同点で、2台のマシンが共にリタイアするようなことがあれば、上位入賞回数が多いLucas di Grassiが年間タイトルを獲得する状況でした。そうした状況でオープニングラップのT3手前のストレートで、3番手からスタートしたLucas di Grassiが2番手のNico Prost(Buemiのチームメイト)の右(アウト側)に付けた後、前を行くポールポジションからスタートしたSébastien Buemiに追突。両車はT3を曲がらずにそのままランオフエリアに突っ込んだ。

Lucas di GrassiはBuemiのブレーキングが早すぎたとチーム無線で非難。しかし、実際はそのようなことはなく、di Grassiが故意にブレーキングを遅らせてBuemiに追突し、共倒れさせようとしたように見えました。T3ランオフエリアに突っ込んだ2台のマシンは、フロントとリアが大破していたにも関わらず、自力でピットに戻って新しいマシンに乗り換え、最速ラップ達成によるボーナスポイント2点を争う状況になりました。

結果はマシンの性能が有利なBuemiが最速ラップを取り、2点差で年間タイトルを獲得することになりますが、この時もdi GrassiがBuemiを待ち伏せながら最速ラップを取らせないように妨害するという悪意に満ちた作戦を実行。

1989年日本グランプリのラップ47のシケインで接触したAlain ProstとAyrton Sennaの事故というか事件に似たものがありました。Alain Prostは Buemiが所属するRenault e.damsの指揮官です。

Formula E Singapore ePrix 2017

2016〜2017年のFIA Formula E暫定スケジュールに第6戦Singapore ePrixが2017年4月22日(土)開催で掲載されています。レーストラックは未定ですが、F1用のMarina Bay Street Circuitを改造して全長が規定の3.5km以内に収まるようにレイアウトするのではないかと予想されます。赤道直下で常夏のシンガポールですから、F1と同様にFormula E初のナイトレースにするとの噂もあります。となれば既設の照明設備が使えるようなコースレイアウトで、ストレート部分が規定の600mを超えないようにするレイアウトを考えれば良いわけですが。

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Marina Bay Street Circuit 2015 Layout

F1と同じ反時計回りのトラックと仮定すれば、ピットがある東側半分を利用し、T17とT18の間にあるフローティング・プラットフォーム前の常設グランドスランドを活用できるような改造が好ましい。理想としてはT6とT16とを結ぶルートがあれば良いですが、この辺りは大型ショッピングモールのMarina Squareがあるのでこの施設を分断することはできない。T7手前のRaffles Linkを左に曲がり、T14とT15の間に繋げるルートも考えられますが、規定のトラック全長3.5kmを超えそう。全長を短くするにはT5にシケインを作り、シンガポールフライヤー敷地内を通してRaffles Avenueを西に向かってT16に繋げるという案もあります。

Singapore ePrix 2017はまだ暫定スケジュールに載っているだけであり、サーキットトラックも未定の状態なので、マリーナベイ周辺ホテルは今なら閑散期の宿泊料金で予約できます。しかし、4月22日の開催を見込んでホテルを仮押さえする人が多いのか、通常の閑散期と比べると需要が高くなっています。まだ予約できないホテルも多いです。

初開催となるSingapore ePrix 2017にわざわざ国外から観戦に行く価値があるかどうか、判断は難しいところです。ナイトレースとなれば、レース自体はつまらないものであったとしても、F1ナイトレースと同じような光景になるでしょうから、それなりに価値はあるかもしれません。

Formula E Rd.7 in Paris — Part 2

Formula E 2016 Rd. 7 in Paris

minority318さんが滞在中のパリ中心部で開催されたFormula E 第7戦の決勝生中継を自宅で観戦しました。Maps AppのFlyover(3D)でトラックは確認済みなので、あたかも現地観戦しているような感じになりました。パリ中心部ならサーキットトラックはここしかないかと思われるLes Invalidesですが、仮設スタンドを設置するスペースが限られているためか、大半の観戦客は立ち見だったようです。金網と青い幕の間がチケットを購入した人が立ち見するスペースのようです。

CSテレ朝チャンネル2では元F1ドライバーの某氏が解説を担当されていました。生中継なので、チーム無線やドライバーのインタビューの内容も同氏が通訳しようとされていたようですが、つじつまが合わずに苦労されていたようです。路面温度が低くてタイヤに熱が入りづらいとドライバーが言っていた時にジェネレーター?がどうのこうの… 「Sam Birdが飛んでいた」も実況していたアナウンサーの「鳥だけに」のフォローがなかったらジョークが通じないところでした。

リアルに迷子になれる場所。 お腹いっぱい。 #olympus #omdem5 #25mmf18
Photo courtesy of minority318

決勝後に録画しておいた練習走行と予選を観ましたが、minority318さんが登場するはずのカットは残念ながら使われなかったようです。現地のスポーツニュースなどの番組で放映されていたかもしれないとのことです。minority318さんご夫婦はFormula E 開催中にセーヌ川対岸にあるルーヴル美術館で迷子になっていたそうです。

Formula E Rd.7 in Paris — Part 1

Formula E Rd.7 Track

Formula E Rd.7はパリのLes Invalides(アンバリッド)市街地コースで4月23日(土)に開催されるようです。Maps AppのFlyoverでトラックを空撮してみました。右上にセーヌ川が流れるパリ中心部(7区)です。Hôtel des Invalidesは元々は退役軍人のための病院だったそうで、現在は軍事博物館などの施設があり、ナポレオン・ボナパルトを埋葬した石棺もあるそうです。全長1.93km、ターン数14で、今年開催されるFormula Eのサーキットトラックとしては最も短いそうです。

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Photo courtesy of minority318

現在、パリにハネムーン中のminority318さんから画像を送っていただきました。シャンゼリゼにマシンが展示されているそうです。観戦チケットはすでに完売だそうですが、現地にいれば雰囲気は十分に楽しめるはずです。

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Photo courtesy of minority318

今日はウェディングドレス着用でフォトツアーに参加されたそうです。サーキットトラックがあるLes Invalidesに最も近い橋、Pont Alexandre IIIで撮影中にFormula Eを取材するFOX TVのカメラマンに遭遇したそうです。遠くにエッフェル塔が見えています。

Courtesy of minority318
Photo Courtesy of minority318

土曜日に世界各地に配信されるテレビ中継でこのカットが使われるかもしれないそうです。日本ではCSテレ朝チャネル2で練習走行、予選、決勝が生中継。4月27日(水)にBS朝日で決勝ハイライトが放送される予定です。また、GUTSPOSEではライブストリーミングするようです。

Part 2へと続く。

Nelson Piquet Jr. Wins the First Formula E Championship

ロンドン市街地公道サーキット(Battersea Park)で開催されたFormula E最終戦で、Nelson Pique Jr.が7位に入賞し、Sébastien Buemiと僅か1ポイント差でFormula Eの初代年間チャンピオンの座を獲得しました。テレビ観戦していて久しぶりにワクワクドキドキさせるレースでした。チェッカーフラッグが振られるまで年間チャンピオンの行方がわからない、想像力豊かな脚本家が書いた、まるで筋書き通りのようなレース展開。マシンを乗り換える前のレース前半でエネルギーを節約して、他のマシンよりも最初のスティントの周回数を増やしておき、乗り換える直前に一気に加速して順位をアップ。次のスティントでもバッテリー残量に余裕を持たせるという戦略でした。Sébastien Buemiはマシン乗り換え直後のスピンでBruno Sennaに追い越されたことが響いて年間チャンピオンの座を逃しました。

筋書き通りのようなレース展開とNelson Pique Jr.と言えば、2008年のF1シンガポールGPでのクラッシュゲートを思い出します。クレーンが配置されていなかったT17の近くで、故意にマシンを壁にクラッシュさせて、セーフティーカーを出動させ、チームメイトのFernando Alonsoを有利にさせるという、前代未聞の事件でした。この意図的なクラッシュを指示したルノーチーム代表のFlavio BriatoreとチーフエンジニアのPat Symondsは、FIAが承認するすべてのイベントに参加することが禁止されました。Briatoreは生涯出場禁止、Symondsは5年間の出場禁止の判決が下されましたが、2010年1月にこの判決が覆されました。