The Milky Way in the Rainy Season

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梅雨の合間に見える天の川を夏の大三角形と共に視野に入れました。ISO 2500、f/2.8、30秒の露出で追尾しながら撮影した5枚の画像をStarStaxでスタック(比較明合成)し、金色が際立つようにApertureで大幅に補正してあります。

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設定を変えずに天の川がより濃くなっている南東方向にカメラ(Nikon D7000)を向けて一枚。東から南の空に向けると光害の影響を受けてしまいます。

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こちらはVixen POLARIEを用いて追尾撮影した10枚の画像ファイルをスタックしたもの。より多くの星が写っていますが、前景に入れた樹木が流れています。

Eta Aquariid Meteor and The Milky Way

Eta Aquariid Meteor and The Milky Way

Nikon D7000でISO3200に感度を上げて20秒の露出で天の川の試写をしている時に、みずがめ座η流星群に属すると思われる明るい流星が視野に入りました。この日は流星の撮影ではなく、春の天の川を撮影することが目的でした。今年のみずがめ座η流星群は予想されていた以上に多くの流星が世界各地で観察されたようです。関東では5月6日早朝に大火球が目撃されました。

上の画像はISO3200ですが、高感度ノイズはそれほど気になりません。長秒時ノイズ低減は「しない」に設定していますが、露出20秒ですから目立ったノイズはほとんどありません。

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ISO1600で露出1分半でも長秒時ノイズはほとんどありません。Vixen POLARIEで追尾していますが、換算16mmの焦点距離で、星は点像に写っています。

A Meteor?

Sony DSC RX-100で撮影した一枚に明るい流星のような光が写っていました。人工衛星のフレアかもしれません。Heavens-Aboveで軌道をチェックしてみたところ、イリジウムフレアではなさそうです。今日はDSC-RX100のピントが合っています。(5月10日追記:光跡を調べたところ、どうやらこの光はこと座η流星群に属する流星のようです。)

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ISOを640に落とし、光害の影響が少ない天頂付近にレンズを向けて、思い切って3分の露光に挑戦してみました。ポータブル赤道儀で追尾しながらこんなにも露光を続けたのは初めての体験ですが、長秒時ノイズは気になりません。絞りはf/3.2に絞りました。本来は天の川が濃くなっている南のいて座方向にレンズを向けたいのですが、光害の影響があるので断念しました。

Comet Pan-STARRS — Rendez-Vous Avec La Galaxie d'Andromède (M31) —Part Two

At the Mouth of A Stream Flowing Into Lake Biwa

“The early bird catches the worm.”という英語の諺がありますが、二日連続で早起きした鳥は虫を捕らえることができたのでしょうか。少なくともこんな幻想的な景色は早起きしない限り、見ることができないのは事実です。ひねくれ者の私は、この諺を初めて聞いたとき、早起きした鳥ではなく、朝早くから辺りを徘徊した虫はどうなのかと思い、遅くまで寝ている自分を正当化しようとしたものです。

連日のように彗星撮影を繰り返していると、一連の手順に体が慣れ、撮影地に到着してから機材を設定して一枚目のシャッターが切れる状態になるまでの時間が大幅に短縮されました。慣れない頃は30分近く要していたのが、今では5分〜10分ほど。

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最も効率的と思われる手順を下にまとめておきます。

  1. 足場が安定していて視界を遮るものがないところに自由雲台を取り付けた三脚を設置する。
  2. ポーラーメーターの角度を観察地の緯度に合わせ、Vixen POLARIEのアクセサリーシューに取り付ける。
  3. カメラ用自由雲台を取り付けたVixen POLARIEを三脚に固定する。
  4. 磁気偏角を考慮に入れ、方位磁石の目盛と水準器を参考にしながら極軸を合わせる。(撮影地が琵琶湖周辺であれば方位角はプラス7°に合わせる。)
  5. 極軸がずれないように注意しながら、ポーラーメーターをポラリエから取り外し、被写体である彗星のおよそ2分後の高度になるよう、ポーラーメーターの角度計を設定し、一旦、ポケットにしまっておく。
  6. カメラをポラリエに載せて、星が点像に写るよう、明るい星、月、あるいは遠くに見える街灯の光を用いてマニュアルでピントを合わせる。(レンズは望遠端に設定し、液晶モニターを拡大しながら慎重にピントを合わせる。)
  7. ポケットからポーラーメーターを取り出して、カメラのアクセサリーシューに取り付ける。
  8. 磁気偏角を考慮に入れ、方位磁石の目盛と水準器を参考にしながら被写体の高度、方位角にカメラが向くようにする。
  9. ポラリエの電源を入れて、追尾を開始する。
  10. レンズを広角端にズームアウトし、その時の空の暗さを考慮に入れてISO、F値、露光時間を設定する。
  11. シャッターを切り、試し撮りをする。
  12. フレーム内に被写体である彗星が入っていること、点像に写っていることを確認し、同時に適正露出になるよう、必要に応じてカメラの設定を修正する。(星が流れて写っている場合は、極軸がずれているので、手順3に戻る。)
  13. 必要に応じて焦点距離を調節して撮影を続ける。
Comet Pan-STARRS and M31 (3226-3229 stacked)

広角端の70mm(換算105mm)でフレームのほぼ中央に彗星を捉えることができたので、数枚、露出を確認しながら撮影した後、思い切って望遠端の300mm(換算450mm)にレンズを合わせて30秒露光で連続撮影しました。4枚の画像ファイルをStarStaxでスタックしたのが上の画像。パンスターズ彗星とアンドロメダ銀河(M31)のランデブーを引き裂くように流星が流れています。人工衛星かと思い、SkySafariで調べてみましたが、この時刻(午前4時28分頃)に彗星とアンドロメダ銀河を引き裂くような軌道で通過する人工衛星は存在しないようです。

上の画像は換算450mmの望遠レンズを使い、30秒x4枚(合計2分)の露光であることを考えると、この簡易赤道儀の追尾精度の限界に限りなく近付いていると思われます。アンドロメダ銀河をもっと明るく写すには露光時間が足りません。

Comet Pan-STARRS (C/2011 L4) and M31 Over Lake Biwa

前日に失敗したので、この日は35mm単焦点(AF Nikkor 35mm f/2D)でもパンスターズ彗星がM31に急接近する様子を撮影しようと再挑戦してみました。何とか湖面と同じフレーム内に収まるよう、カメラを縦置きにしてみましたが、夜明け前の空が次第に明るくなり、長時間の露光ができないのでこの程度が限界でした。

Comet Pan-STARRS — Rendez-Vous Avec La Galaxie d’Andromède (M31) — Part One

早朝の方が観察+撮影条件が良くなったパンスターズ彗星を再び捉えようと、去年の金環日食観察地(和邇川河口)にやって来ました。自宅を出た時は曇っていたけれども天気予報を信じることにしました。河口の先端付近なら街灯がなく、彗星が昇る北東方向はかなり低空まで見渡すことができます。撮影地に到着し、機材を設置したのが午前3時半頃。30分後にはISS(国際宇宙ステーション)が北西から東に向かって琵琶湖の遥か上空を通過する予定であることをSkySafariで確認済み。彗星は湖面に浮かぶブイのすぐ上の方にあるはずですが、今は薄い雲の向こう側。オレンジ色のライトが点滅するブイとその右側に見える立て看板が邪魔なのですが、すでにポラリエの極軸を合わせた後なので、簡単には移動できず。

そうこうしいるうちにシミュレーション通りにISSが到来。ISO1250、露光30秒で連続して撮影した3枚の画像をStarStaxで合成してあります。慌ててフレーム内に維持しようとして、不用意にカメラの向きを変えてしまったのが悔やまれます。しかし、ISSの撮影は人生初の体験だから、これだけ撮れれば上出来。

レンズ焦点距離は11mm(換算16mm)ですから、どれほどISSが明るい飛行物体であるのかが写真から読み取れると思います。30秒間でこの距離を移動しています。

2週間ぶりに捉えたパンスターズ彗星。左下にあるもやっとした天体はアンドロメダ銀河(M31)、彗星の尻尾は太陽と反対側の左上方向に伸びています。月とランデブーした時は天候条件に恵まれなかったので、アンドロメダ銀河とのランデブーは是非とも撮影したいと思っていました。

200mm(換算300mm)にズームインして撮影後、アスペクト比を変更しながらクロップしたのが上の画像。30秒露光の3枚の画像をスタック(合成)してあります。3.4等のアンドロメダ銀河よりも明るいので、現在の彗星の光度は3等星ぐらいかと思われます。7x50mm双眼鏡による眼視での観察は不可能でした。もう少し、高度が高くて、空が澄んでいれば、肉眼でも確認できるかもしれません。光害が少ないところならアンドロメダ銀河は見えますから。しかしながら、緯度がそれほど高くはない本州から肉眼で観察することはほぼ不可能であり、すでにこの彗星の観察、撮影はマニア向きです。

和邇川河口から見る夜明け時の琵琶湖。この地は私のお気に入りスポットの一つになりました。この写真のみ、Sony DSC-RX100で撮影。

Magnetic Declination

Vixenのポーラーメーターを「彗星キャッチャー」として使用していますが、これまでカメラの向きが少し、南にずれていて、ズームレンズの焦点距離を200mm(換算300mm)などの望遠に設定すると、フレーム内に彗星が入らず、70mm(換算105mm)設定時にフレーム内に捉えたとしても、右寄り(北寄り)になってしまうという問題がありました。その原因が判明したようです。カメラボディーかレンズの電子部品とポーラーメーターが干渉しているのかもしれないと疑っていましたが、アクセサリーシューにポーラーメーターを取り付けた場合、干渉はないようです。原因はもっと基本的なところにあるのではないかと思うようになりました。

Comet Pan-STARRS (C/2011 L4) Setting Over Mt. Hiei

小型の簡易赤道儀であるPOLARIEで極軸合わせをする際には観察地により、異なる「磁気偏角」を考慮して、ポーラーメーターが指し示す磁北を7°ほど東にずらして補正していますが、カメラのアクセサリーシューに取り付けてカメラの向きを合わせる時は彗星の位置情報をもとに「磁気偏角」を考慮した補正を行っていなかったのです。北方向におよそ7°ずらすべきなのに、SkySafariから得た方位角をそのまま使用してカメラの向きを合わせると、当然ながら、カメラは南におよそ7ºずれる。フレーム内に彗星を捉えることができた場合でも彗星の位置が右端の方(北寄り)に写っていたのはこのためでしょう。

今夜、パンスターズ彗星は午後7時30分頃に地平線の下に沈みます。日没時刻は午後6時5分頃。観察+撮影予定地における日没30分後の彗星の位置は方位角278°、高度+10°。太陽は方位角269°で沈むので、太陽が沈んだ位置を地表にある目印を元に覚えておき、そこから北に約9ºのところに彗星は沈むということです。日没30分後にポーラーメーターを元にカメラの向きを合わせる際は、磁気偏角を考慮して、北におよそ7ºずらして285ºに合わせれば、水平方向に関しては中央に彗星を捉えることができるはずです。ポーラーメーターの角度を10ºに合わせておけば、垂直方向も中央に入るはず。

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地平線(水平線)まで西の空が見渡せる観察地なら、日没30分後からおよそ一時間ほど観察できます。昨夜は靄と雲の影響で撮影することはできませんでした。今夜は遅くから下り坂の天気予報ですが、7時半頃まで天候条件が持てば良いのですが。これから、この前、下見に行った越前海岸に出かけようと計画しています。

Comet Pan-STARRS Setting Over Mt. Hiei

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午後5時頃まで残っていた雲が切れて、日没頃には西の空は快晴。13日に薄い三日月とパンスターズ彗星を同じフレーム内に捉えたいという希望は叶えられなかったけれど、14日は天候条件に恵まれたので、11日に行った琵琶湖東岸湖周道路沿いの公園に再びやって来ました。この日は前景に樹木を入れようと、カメラアングルを考えて撮影位置を決定。

panstarrs 1895:1899

双眼鏡で確認できる前に焦点距離100mm(換算150mm)で撮影した画像に彗星が写っていました。またもや彗星は右の方に写っています。この日は三日月の下の方、少し北よりの位置だったので、容易に双眼鏡で確認できるだろうと思っていましたが、実際に確認できたのは午後6時45分頃。

Comet Pan-STARRS (C/2011 L4) Setting Over Mt. Hiei

慌ててカメラの向きを修正し、焦点距離を200mm(換算300mm)にズームイン。前景にするはずだった樹木はフレームの外。シャッタースピードを1秒か2秒に変更したはずが、0.6秒のままになっていました。ISOは320。彗星の核はほぼ点像になっていますが、過度なレベル補正でノイズが酷い。

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インターバル撮影した5枚をStarStaxで合成すると、ダークフレームを引き算していませんが、ノイズはずっと少なくなります。

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高度が高くなり、空が暗くなった分、彗星はよりくっきりと尻尾が双眼鏡で見えるようになりました。視力に自信がある人は肉眼でも確認できるのではないかと思います。今回、初めてカメラのライブビューで彗星を捉えてからシャッターをリリースすることができました。

カメラのライブビューや双眼鏡で確認できずに撮影する時間帯、特に光量が刻々と変化する薄明時の状況ではシャッタースピードの下限を考えながら、ISOはAutoに設定し、絞り優先などのモードにすべきか思案中。次回は露出の設定を失敗しないよう、より慎重に撮影します。

Comet Hunters in Kyoto

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一昨日は夕暮れ時に西の空が厚い雲で覆われて見れなかったパンスターズ彗星(C/2011 L4)を再び、京都の夜景と共に見ようということで、東山山頂公園にやって来ました。同じ目的でこの観察スポットを訪れた人が10人ぐらい、機材を設定しながら日が落ちるのを待っています。彗星が見れるかもしれないことを知らずにやって来る人も入れ替わり立ち替わり。

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京都市街を東から一望できるこの観察地は日が沈む西の空は地平線まで見渡せることができます。上の画像を撮影した時刻は午後5時56分。太陽は高度0°36’の位置にあるはずですから、高度がほぼ0°まで見えていることになります。パンスターズ彗星が地平線の下に沈む午後7時10分まで、一時間近くも観察できます。但し、光害と靄の影響で晴れていても地平線近くの彗星を肉眼や双眼鏡で確認するのは極めて困難。

Comet Pan-STARRS (C/2011 L4)

2時間近く、彗星探しを続けましたが、結局、双眼鏡(Nikon 7×50 7.3° IF WP Tropical)で視野に捉えることはできずに終わりました。この日もVixen POLARIEで追尾しながら、インターバル撮影を繰り返しました。彗星キャッチャーとしても使用しているポーラーメーターがカメラのボディー、レンズと干渉しているらしく、レンズの向きは実際よりも北に少しずれています。撮影したほとんどの写真はズームレンズの焦点距離を200mm(換算300mm)に設定していたので、フレーム内に彗星は入っていなかったようです。保険代わりに125mm(換算187mm)にズームアウトした数枚に何とか彗星を捉えることができました。やはり、北方向(右寄り)にずれているので、上の画像、右上の方に彗星が写っています。

残念ながら京都の夜景と彗星を同じフレームに収めることはできませんでした。今後、彗星は減光しながら太陽からどんどん離れて行くので、日没後一時間が経過して空がほぼ完全に暗くなってからでも観察可能になります。山の稜線が高度およそ5°の琵琶湖東岸から観察、撮影した方が、光害の影響が少なくて済むと思われます。

「パンスターズ彗星を見つけようキャンペーン」の観察スポット募集サイトに注意喚起する案内が付け加えられました。夕暮れ時の西の空には軌跡が短い飛行機雲が見えることがよくあります。飛行機雲が二本出ていると、彗星のイオンテールとダストテールのように見えることがあり、飛行機雲を彗星であると誤認して「見えた」と報告する人があまりにも多いのでしょう。3月9日に「見えた」と報告している人のほとんどは誤認していると思われます。

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例えば、上の写真。沈む太陽よりも北方向に飛行機雲が写っています。飛行機はこちらに向かっているようであり、尻尾が下を向いているので、飛行機雲であることがわかります。北西方向に飛行機が向かっているのであれば、飛行機雲が彗星の尻尾のように南東に伸びるので、さらに紛らわしくなります。上の画像に写っている飛行機雲のように、彗星が明るければ簡単に確認できるのですが。

Comet Pan-STARRS (C/2011 L4) Setting Over Lake Biwa

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今日は朝から快晴、黄砂も飛んでいない澄み切った空。こんな日に眼視で確認できなければ永久に見えないだろうと思わせる最高の条件でした。今日は琵琶湖東岸、守山にある琵琶湖レークサイドゴルフコースに近い、湖周道路駐車場に車を停めました。Vixen POLARIEにカメラを載せ、ポーラーメーターで方角を合わせて追尾しながら撮影を開始したのは日没の午後6時少し前。

ISO100、シャッタースピード5秒では露出オーバーで真っ白。f/5.6、1秒の露光でも空は完全に白飛び状態。6時25分頃になって漸く、同じ設定で夕空の色になりました。三脚に載せたNikonの双眼鏡、7×50 7.3° IF WP Tropicalで彗星を探してもそれらしき姿はなかなか視界に入らない。対岸の山の高さはおよそ5°。SkySafariによると、午後6時40分に彗星の高度は4°26’。

Comet Pan-STARRS (C/2011 L4) Setting Over Lake Biwa

午後6時38分頃にやっと見つけました。ポーラーメーターを使って設定したはずの方角が北に大きくずれていました。上の一枚目の写真にも写っているのですが、彗星の光が弱いことと空が完全に暗くなっていないことが原因で、方角が分かっていても肉眼では確認できないレベルです。

stackedImage

2枚目と3枚目の画像はクロップしてアスペクト比を16:9に変更してあります。レンズの焦点距離は70mm(換算105mm)に設定してありますが、クロップしてあるので拡大されています。3枚目は数枚の画像をスタックし、さらに拡大率を高めて見易くしています。焦点距離を100mmに設定していれば、フレーム内に彗星は入っていなかったはずです。ポーラーメーターがカメラボディーかレンズの金属部分の影響を受けて干渉したのかもしれません。やはり、基本は双眼鏡で彗星の位置を確認してから、レンズを向けるべきなのでしょう。

panstarrscamp

「パンスターズ彗星を見つけようキャンペーン」のサイトに観察スポットを報告しました。日曜に行った、東山山頂公園展望台で撮影しておられる方がいます。3月11日は全国的に「見えた」の報告の方が多くなっています。

容易に眼視で確認できなかっただけに、双眼鏡の視野に入った時は私も悦に入りました。明日も天候条件に恵まれれば観察と撮影を計画しています。

Searching for Comet Pan-STARRS (C/2011 L4)

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昨日は西の空が高度0°の水平線まで見渡せる越前海岸まで遠征しました。雲一つない快晴でしたが、観察地に到着したのが日没30分後、撮影を始めてわずか数分で彗星は水平線の下。黄砂の影響で視界が酷く、高度の低い位置は霞で何も見えません。慌てて設定したカメラは、ISO AutoがONになっていました。

アクティブハウス越前の露天風呂「漁火」で入浴した後、敦賀まで戻って、遅い夕食はラーメン屋台「ごんちゃん」で。彗星観察地の下見を兼ねての遠征だったので、彗星を撮影することができなくてもヌルヌルした天然温泉の湯と絶品のラーメンで満足しました。305号線を露天風呂がある「漁火」まで北上すると、実際に漁火を行う漁船の光が眩しいほどなので、星の観察や撮影には適していないこともわかりました。

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そして今日は、強風と雨。大気中に浮遊する黄砂が雨と共に地上に降りると、空は澄むはず。しかし、天気予報通りに夕方に雨が止んでも雲が西の空に居座っている。久しぶりにやって来たのは東山ドライブウェイ山頂駐車場。将軍塚は西の空が開けていて眼下に京都の町並みが一望できます。

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近くには京都大学院理学部研究科「花山天文台」があります。1929年の創立当時は光害の影響はほとんどなかったと思いますが、現在は光害の影響が少なからずあるので太陽や惑星の研究、画像解析処理などに花山天文台は利用されているそうです。大津市出身の初代台長、山本一清博士の時代とは天文台の用途が異なります。

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昨夜とは違い、今日は日没前にカメラを設置。Vixenポーラメーターは「彗星キャッチャー」としても使用しています。高度は10°ぐらい、方位角260°の西の空にカメラを向けて、ポラリエで追尾開始。いつでもシャッターがリリースできる状態ですが、雲が切れてくれない。

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京都タワーの北の方、上の画像の中心から少し右よりの山の上に雲が切れれば彗星が見えるはず。

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結局、夜景を見てから撤収することになりました。ここは数少ない京都の夜景スポットです。薄明時の撮影には慣れていないため、苦労しています。日没後の時間の経過と共にほぼ分単位で光量が変化します。ISOと露光時間を頻繁に調整しながらの撮影になり、中望遠レンズを使用する場合、被写体をフレームの中央付近に維持し続けるには赤道儀で追尾した方が良いと思います。日没30分後でISO 400ぐらいでもシャッタースピードは1〜3秒ぐらいが適正露出かもしれません。もちろん、街の光や設定するf値により、適正露出は変化するので、撮影は思っていた以上に難しい。

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こちらが焦点距離を広角端の70mm(換算105mm)にセットしたNikon D7000で日没30分後ぐらいに撮影した画像。現像後にクロップしてアスペクト比を16:9に変更してあります。ISO 400、f/5.6、シャッタースピード5秒でインターバル撮影。これでも空が明るく写っているので露光時間が長過ぎます。雲がなければ、この時、パンスターズ彗星は高度5°ぐらいのところにあるはず。

後日、Pan-STARRS彗星の撮影にここから再挑戦します。京都の夜景と彗星を同じフレームに収める機会は滅多にありません。

iOptron SkyTracker with Polar Scope

SkyTracker
iOptron SkyTracker™

Vixen POLARIEと比較できるよう、POLARIEの競合機種となりそうなiOptronのSkyTrackerの仕様書をもとに下に表を作成してみました。

SkyTracker with Polar Scope Specifications

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POLARIEと比べると、ウォームホイールの大きさ、歯数、ベアリングの数、連続動作時間、動作温度、重さ、大きさ、最大搭載重量、ウォーム軸の径など、ほぼすべての項目でSkyTrackerの数値が大きくなっています。駆動装置はPOLARIEがパルスモーター(ステッピングモーター)に対し、SkyTrackerはより高価なサーボモーターを採用しています。

skytracker1

外観の全体的なイメージがVixen POLARIEに似ているものの、上述のように中身は全く別物であり、極軸望遠鏡を取り付ける穴の位置が異なります。本体の極軸設定を済ませれば、極軸望遠鏡は取り外した方がカメラと干渉しないのではないかと思います。極軸望遠鏡を差し込む穴の内側にある暗視野照明用LEDが本体のパワーインジケーターを兼ねているようです。

POLARIEにはある月と太陽の追尾モードが省略されていますが、月食や日食の撮影時以外は滅多に使わないモードなので、なくても便宜性はそれほど変わらないでしょう。

国内ではAmazon経由で星見屋さんが販売されています。

暗視野照明付きの極軸望遠鏡が付属して¥55,000(送料別)は安いような高いような。Vixen POLARIEの場合、別売の(暗視野照明なし)極軸望遠鏡を追加で購入すると、送料込みで5万円ほど。米国では極軸望遠鏡付きのSkyTrackerが送料、税別で$399ですから、個人輸入すればSkyTrackerの方が安くなりそうです。

SkyTracker専用の極軸望遠鏡を使って極軸合わせをする時に便利なiPhone用のiOS Appも用意されています。iPhone内蔵のGPS位置情報と時刻をもとに極軸望遠鏡で合わせる北極星の位置を示してくれるそうです。

SkyTracker with Polar Scopeの英文使用説明書はこちら

Easy Table — A WordPress Plugin

Vixen Polarie Specifications

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WordPressのポスト内に表を作成するのは決して容易なことではありません。これまではポスト内での表作成自体を断念したり、OmniGraffleなどで作成したチャートをJPEGなどの画像ファイルとして保存し、ポスト内に貼り付けていました。しかし、画像では検索で語句がヒットしません。

そこで、”Easy Table“と言うWordPress用のプラグインをインストールして使ってみました。ちょっと複雑な表も比較的、容易に作成することができます。このプラグインを使用するためには基本的なHTMLの知識は必要です。他の表作成プラグインでは、先に表を作成して後からデータをセルに入力する方法が一般的ですが、Easy Tableの場合はデータ入力と表作成を同時に実行する方法を採用しています。

AF-S NIKKOR 18-105 and 70-300 — F-Numbers Compared

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南半球の観察者によれば、この数日間で急速に増光しているPan-STARRS (C/2011 L4)は、核の光度はすでに3等星ぐらい(+2.6等星)だそうで、夕方の薄明時に肉眼で見えているそうです。イオンテールとダストテールも伸びてきました。近日点通過までまだ10日ほどあるので、北半球から見えるようになる頃には+1〜+2等星の明るさまで増光する可能性が出てきました。(場合によったらマイナス等級!)そこで、撮影に使用するレンズをどうするか、明るい単焦点の中望遠レンズを新たに入手すべきかどうか?いろいろと考えながら手持ちのズームレンズの焦点距離別開放F値をまとめたのが上の表です。表の作成にはWordPress用のプラグイン、Easy Tableを初めて使用しました。

デジタルカメラに移行してからこれまで、星空の撮影と言えば、超広角ズームレンズと単焦点の広角レンズしか使ったことがなく、望遠ズームレンズの被写体は月と太陽、天体以外ではモータースポーツでした。表、右側のAF-S NIKKOR 70-300 F/4.5-5.6 G EDの方は、100mm(換算150mm)でもF値が4.5と明るいことに今になって気付きました。これなら滅多に使わない高価な単焦点の明るいレンズを新たに購入する必要がないのではないかという結論に達しました。

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AF-S NIKKOR 70-300 F/4.5-5.6 G EDを装着したNikon D7000を星空雲台POLARIEに載せてみました。どこから見ても重量バランスは良くありませんが、ポラリエの搭載可能重量は、雲台を含めて約2.0kg。カメラボディーと望遠ズームレンズの合計重量はおよそ1.7kg、自由雲台は300gと少しなので、ぎりぎり許容範囲内かと思われます。水準器、コンパス、傾斜計を一つにまとめたポーラメーターはポラリエ本体ではなく、カメラボディーのアクセサリーシューに取り付けています。カメラをポラリエに載せる前に、先ずはポラリエ本体にポーラメーターを取り付けて、極軸を北極に合わせます。その後、カメラを雲台に載せて、ポーラメーターをカメラのアクセサリーシューに移動。

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極軸合わせを行う際は、傾斜計の目盛は撮影地の緯度に合わせますが、カメラボディーのアクセサリーシューに移動させたポーラメーターの傾斜計は被写体となる彗星の高度に合わせます。上の画像では約6°に設定。

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コンパスは北ではなく、方位およそ270°を指すようにカメラの向きを調整します。この高度と方位角であれば、3月13日の夕暮れ時(午後6時45分頃)にPan-STARRS (C/2011 L4)がフレームの中心に入るはず。そのままポラリエで彗星を追尾すれば、カメラの向きを調整し直す必要がなくなるでしょう。

彗星を簡単にフレームの中心付近に捉えるこの方法、実はVixenの新製品、「彗星キャッチャー」を参考にしました。新製品と言ってもこの製品の主体はポーラメーターそのものであり、「彗星ガイド表」を新しいパッケージに同梱させただけのようです。この「彗星ガイド表」は、Vixenのサイトから無料でダウンロードできます。ポーラメーターを以前から所有している人にとっては、この二つのPDFファイルをダウンロードして、ポーラメーターをカメラのアクセサリーシューに取り付ければ、ポーラメーターが「彗星キャッチャー」に早変わりするというアイデアです。Vixenらしい。

SkySafariなど、彗星の位置を確認できるシミュレーターがあれば、「彗星ガイド表」は不要です。この方法を採用することにより、高度と方位がわかっていれば、どんな天体でもカメラのフレームに導くことができます。但し、ポーラメーターの傾斜計は±70°以内という制限があるので、天頂付近の天体を捉えることはできません。この方法を思い付いていれば、この前の小惑星、2012 DA14の撮影に失敗することはなかったかもしれません。

AF-S NIKKOR 70-300 F/4.5-5.6 G EDが安くなっています。

「彗星キャッチャー」は現在、「通常1〜2週間以内に発送」になっています。これではPan-STARRSに間に合わないかもしれません。

「ポーラメーター」なら「在庫あり」になっています。こちらの方が少しお買い得。

三脚固定撮影の場合は、ポラリエ本体は不要です。

Record-Setting Asteroid Flyby — Part 4

2月16日、午前2時頃、吹雪の中を晴れ間を求めて高速道路を西へと向かいました。地球に接近する大きさおよそ45mの小惑星を眼視で確認できるかもしれないという、一生に一度あるかないかのチャンスです。自宅周辺の天候条件が悪ければ、条件が良い所に移動して観察すれば良い、またその価値は十分にある珍しい現象です。小さな車に撮影機材一式を積み込んで、天気予報が好ましい大阪から神戸、三田方面を目指して出発しました。

大阪北部は晴れていましたが、光害の影響で暗い天体は見えないだろうから、吹田のジャンクションから中国自動車道に入り、三田方面を目指しました。金曜の午前から一睡もせずに、神戸三田プレミアムアウトレット周辺の暗くて西の空が開けている所に到着したのは午前4時過ぎ。

急いで設置したポータブル赤道儀(Vixen POLARIE)にNikon D7000を取り付け、西南西の空にカメラを向けました。装着したレンズは普段、星の撮影には滅多に使わないNikkor 35mm f/2D。ISO1600、露光30秒、F2.2で追尾しながらインターバル撮影。15枚、撮影する度にカメラを少しずつ西へずらしました。自動撮影中は、別の三脚に固定したNikonの双眼鏡(7×50 7.3° IF WP HP Tropical)で移動する暗い天体を探し続けました。iPadにダウンロードしておいた小惑星の軌道予想チャートを参考にしながら、探し続けましたが、一向にそれらしきものが見つからない。小惑星が最も明るく見えるのは午前4時半頃。時計はすでに午前5時を回っている。どんどん暗くなるので時間と寒さとの戦いです。

McDonald's Kobe Kouzudai

ここまで画像が一枚もないのはなぜ?カメラの設定に問題はなかったのですが、レンズの向きが… 思っていたよりも換算52mmのレンズはずっと画角が狭く、予想軌道を大きく外していました。すべての写真に小惑星は写っていません。高速で移動する明るい人工衛星なら双眼鏡で追尾し、写真にも写っていましたが、目的とした小惑星ではありません。赤道儀で追尾するということは、いくら時間をかけて連写したとしても、フレーム内に被写体が入っていなければ、目的とした被写体を記録することはできません。写真撮影に失敗したことに気付いたのは、建物がアメリカンなマクドナルド神戸上津台店で朝食中のこと。NASAが予測した2012 DA14の軌道は本当は大きくずれていて、前日にロシアに落下したあれではないのかと疑っていました。

ヨーロッパでは前日ではなくて同じ日に起こった現象です。こういう滅多にない偶然は一体なんなのでしょう。最近、火球の目撃情報も異常に多い気がします。今年は大きな隕石(=小惑星)が空から降って来たり、地球の軌道と交差しそうになったり、記録的な明るさの大彗星が太陽をかすめたりする、そんな珍しいことが連続して発生する宇宙を実感する年なのでしょうか。

Kobe Kita Poka Poka Onsen

気分転換を兼ねて、iPhone 5のカーナビ(Google Maps)で近くの「温泉」を検索。ヒットしたのがグリーンガーデンモール内にあるこの北神戸ぽかぽか温泉。雪がちらつく寒い朝でしたが、午前8時の開店と同時に入浴すれば、冷えきった身体はぽかぽか。露天風呂は有馬温泉と似た黄金の湯。高品質療養泉だそうで、眠気も飛んで疲労回復したので、神戸三田プレミアムアウトレットに立ち寄ってから、午後から三宮方面へ。そしてポートアイランドのIKEAを経由して、帰路についたのは太陽が西の空に沈む少し前。

小惑星の眼視での確認と写真撮影には失敗しましたが、来月の彗星撮影の良い練習になったと思っています。快適な温泉を見つけることもできました。

C/2011 L4 Pan-STARRS As Seen From Down Under

Image Linked To “Ice in Space” Forum (Courtesy of von Tom)

期待されたようには増光していないC/2011 L4 Pan-STARRSですが、オーストラリアのブリスベンで昨日の朝、撮影された上の画像を見る限り、二つの方向に伸びる尻尾がくっきりと写っていて、近日点通過までにまだまだ増光しそうな勢いです。撮影時に肉眼ではよく見てなかったので確認はできなかったそうです。

Image Linked To “Ice in Space” Forum (Courtesy of von Tom)

カメラ(EOS 600D = EOS Kiss X5)は、f/3.5、10秒露光の設定で、200mm望遠レンズを用いて撮影したというこちらの写真をもとにSkySafariで他の星と比較しながら光度を推定してみると、画像右上のインディアン座アルファ星と同じぐらい明るい。アルファ星の視等級は+3.10等です。急速に増光しているのでしょうか。これは期待できそう。

上の二枚の画像は、共にVixen Polarieで追尾しながら撮影したそうです。一枚目はf/3.5、10秒露光で撮影した複数の画像をおよそ6分間分、RegiStaxを用いてスタックしたものをクロップして拡大しているそうです。二枚目のクロップしていない画像は同じ設定で合成もしていないそうです。

南の方から放物線を描きながら太陽に向かっている彗星、C/2011 L4 Pan-STARRSは、近日点を通過する来月上旬まで北半球からは観察できません。

Starry Night with Nikon D7000 — Part 3

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 60s x 10 shots, Tracked with Vixen POLARIE

Nikon D7000の高感度耐性と長秒時露光における熱ノイズの出方を検証しつつ、冬の夜空を満喫しています。連休初日の昨夜遅くは、普段なら人はいない登山道駐車スペースに3台の乗用車が停車中でした。フロントガラスが凍結していたので、中には人はいない様子。イノシシや鹿に遭遇することは日常なので慣れていますが、真冬の深夜にあんな所で乗用車を見かけると、遭難事故でもあったのかと若干、心配になります。(去年の夏には山岳部の高校生が遭難する事件がありました。)

上の画像はPOLARIE星追尾モードで追尾した露光60秒の画像を10枚、StarStaxを用いて合成したもの。ダーク画像を引き算しています。換算16mmの超広角レンズで合計10分間の追尾になりますが、星は点像に写っているので、このレンズならまだまだ露光時間は伸ばせそうです。ポーラーメーターで極軸を大雑把に合わせただけの簡易赤道儀でここまで追尾できれば、十分以上。モータードライブ非搭載の赤道儀で不慣れな人がマニュアルで追尾するよりも精度は高い。

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 60s, Tracked with Vixen POLARIE

こちらは合成前の一枚。写っている星の数が全然違います。

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Olympus OM-D E-M5 ISO 3200, f/4, 20s, Courtesy of minority318

Flickr Contactsのフォトストリームを見ていると、昨夜の大体同じ時間帯に、OM-Dユーザーのminority318さんが亀岡市内でオリオン座を撮影しておられるのがわかりました。写真の構図を一目見れば、光害を避けるのではなく、活用しておられる様子が窺えます。広角端で換算28mmのレンズをお使いなので、三脚固定撮影で星を点像に留める限界の20秒の露出で、ISOは思い切って3200。OM-Dは有効画素1605万画素の4/3型LiveMOS、対してNikon D7000は有効画素1620万画素のAPS-C型CMOSで、噂によるとセンサーは同じSony製。センサーサイズと画像処理エンジンは異なるけれどその素性は似ていると思います。

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Nikon D7000 ISO 1600, f/2.8, 45s

拡大しないと判別できない小さな流星が三脚固定撮影中に一本、流れました。

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インターバル撮影で久しぶりに(と言ってもNikon D7000では初めて)北天のグルグル写真を撮りながら、私は小川のリラックスアームチェアに座り、Colemanのアウトドア・リバーシブル・ブランケットを羽織って、Nikonの古い双眼鏡(7×50 7.3° IF WP HP Tropical)を用いて冬の星空を堪能しました。木星のガリレオ衛星、ガニメデが見えたような見えていないような。5.2等星なので、倍率7倍の双眼鏡でも多分見えている。

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Sony DSC-RX100 ISO 1600, f/2.0, 30s

今年の3月上旬から中旬にかけて肉眼でも見えると予想されるC/2011 L4 (Pan-STARRS)彗星は夕暮れ時に西の空低い位置に現れます。SkySafariの予想によれば、近日点で+0.5実視等級。いつもの星空観察地は西が山なので、Pan-STARRSは恐らく尻尾の先っちょぐらいしか見えない。見られるのは最初で最後の彗星なので、3月上旬までに彗星観察に適した場所を確保しておかなければなりません。西が開けた場所と言えば…