"Mobile Documents" Folder

MobileMeからiCloudに移行した人は、iCloudに25GBのスペースが与えられます。20GBのMobileMe iDiskも来年6月30日まで利用できるので、合計すると45GBのスペースが与えられることになります。しかし、iPhone、iPadのバックアップはiMacのiTunesを使用しているので、新たに与えられた25GBのスペースのほとんどは持て余しています。

バックアップの用途以外には、Documents & Dataによる同期が考えられますが、iOSとMac間でのNumbersなどiWork関連ファイルの同期は実用的とは言えません。iOS機器同士の同期ならさほど問題はなく、便利に使えると思いますが、iPhoneとiMac 27″間ではレイアウトが大きくずれてしまいます。

ご覧のように私のiCloudは容量25GBに対して使用しているのは僅か1.23GBであり、23.77GBも持て余しています。(追記:使用している1.23GBのうち、1GBは途中で終わってしまったiPhone 4のバックアップデータの分でした。不要なので削除しました。)何とか余ったスペースを使える方法はないのかと思っていたところ、iCloudを使ってMac間でファイルを同期させることができる、Dropboxと似た隠された機能があるという記事を読み、早速、実行してみることにしました。

FinderのGoプルダウンメニューをオプションキーを押しながら、表示させると普段は見れないLibraryフォルダーを選択できるようになります。

Libraryフォルダーの中にMobile Documentsという名称のフォルダーがあり、その中にファイルを放り込むと、同じiCloudのアカウントでログインしている別のMacのMobile Documentsフォルダーと自動的に同期するようです。

com~apple~のフォルダーはiWork関連のファイルが入っており、こちらはiOS機器とも同期します。このMobile Documentsフォルダーに素早くアクセスできるよう、それぞれのMacでFinderのサイドバーかDockにエイリアスを作っておけばさらに利便性が高まります。しかし、なぜAppleはこの機能を公開しないのでしょう。

iTunes Wi-Fi Sync

iOS 5の数ある新機能の中でも特に利便性が高いのがiTunesやiCloudとのWi-Fi経由同期機能でしょうか。しかし、設定方法と使い方が少しわかり辛いかもしれないのでまとめてみました。私はiCloud Backupをオフにし、バックアップ先はこれまで通り、母艦としているiMacのiTunesです。

先ずは、iOS機器で左の画面を呼び出して確認します。Settings > General > iTunes Wi-Fi Syncの順にタップすれば現れます。「iPhoneに電源をつないだ時にWi-Fi経由で、コンピューターのiTunesと自動的に同期する。」とあります。電源をつなぐことが条件なら、結局はケーブルが必要なのかと思いがちですが、それは自動的に同期させたい場合であり、手動で同期させる場合は、電源をケーブルでつながなくてもSync Nowをタップすれば、ワイヤレスで同期が始まります。この辺りが少し、わかり辛いかと思いました。

しかし、Apple DockコネクタUSBケーブルを用いて電源をつないでいない時に、ユーザーが意図することなく、勝手にWi-Fi経由で同期されたら困る場合もあるので、その辺りのことを考慮しての条件設定なのだと実感しました。

尚、iTunesと同期させるには、母艦としているiTunesのオプションで”Sync with this iPhone over Wi-Fi”にチェックを入れておく必要があります。

iCloud Photo Stream

カメラで撮影した画像ファイルを記録したSDカードをiMacのカードスロットに挿し込んで、ファイルをApertureのライブラリーに読み込むと、同時にファイルがiCloud Photo Streamにアップロードされます。その画像ファイルは、同じiCloudアカウントに登録してあるiPhone 4とiPad Wi-FiのPhotos Appですぐに閲覧することができます。たいへん素晴らしい機能であると思います。しかし、撮影に失敗した画像ファイルもiCloudにアップロードされ、そうした不要なファイルを一枚ずつ削除することができません。(全部、リセットすることは可能です。)一旦、Photo StreamにアップロードされたファイルはPhoto Stream上で修正したり、編集することもできません。

しかし、SDカードから読み込んだ画像ファイルがなぜすべてPhoto Streamにアップロードされるのか?家族で同じiCloudのアカウントを共有していたとしたら、見せたくもない失敗写真や内緒にしておきたい写真までも、それぞれのiOS機器に流れてしまいます。どうやら、私がAperture 3.2にそのような設定をしてしまったようです。プルダウンメニューのAperture > Preferences > Photo Streamで”Enable Photo Streamにチェック、さらに”Automatic Import”と”Automatic Upload”にもチェックしてありました。

この”Automatic Upload”のチェックを外すと、SDカードから読み込んだ画像ファイルがすべてPhoto Streamに自動的にアップロードされることはありません。読み込んだ画像ファイルを補正し、不要なものを削除するなど、作業を終えてから、Photo Streamにアップロードしたいファイルだけを選び、Photo Streamアイコンをクリックしてアップロードすることができます。

iPhone、iPadのSettings(設定)では、Photo Streamはオンとオフしか選べないので、自動的にインポートとアップロードになるようです。撮った写真がすべてPhoto Streamにアップロードされるようなので、注意が必要かと思います。

@i.softbank.jp spam

一月ほど前からiPhoneに届くxxx@i.softbank.jp宛のスパムメールに悩まされるようになりました。iPhoneを使い始めて二年以上が経過し、スパムメールが届くようになったのは初めてのことです。睡眠中の真夜中や勤務中など、時刻に関係なく一日に多いときで5件ほど。ソフトバンクの迷惑メールフィルターが機能しているとは思えない状況です。

問題のアドレスは、ソフトバンクから時々届くお知らせを受信する時しか使っていないので、iPhoneのSettings > Mail, Contacts, Calendars > xxx@i.softbank.jpを選び、MailとNotes共に”OFF”にしました。結果、Mailでアカウントは見えなくなり、受信ボックスもなくなりましたが、ソフトバンクのサーバーからメールの着信を通知する耳障りな着信音があります。私は何よりもこの着信音を何とかしたいと思っていたので、メールアカウントを”OFF”にしても問題の解決にはならないことがわかりました。

本当はこのメールアカウントをiPhoneから削除したいのですが、困ったことに削除することもできません。なぜなら、このメールアカウントは「一括設定」プロファイルで、「ソフトバンクWi-Fiスポット」と共に設定してあるからです。このプロファイル自体を削除しなければなりません。

そこで考えたのが、@i.softbank.jpメール着信の通知をオフにする方法。最初、iMacのSafariでMy Softbankにログインし、メールの設定らしきところを探しましたが、毎度のことですが迷路のようなサイトなので見つからず。次に、iPhoneのSafariでブックマークに登録してあるMy Softbankのサイトを開くとありました。(追記:iPhoneからのみ、設定を変更できるようです。)

「メール設定(Eメール(i))」をタップすると、設定項目のリストに「新着メールお知らせ設定」があり、「送信しない」を選び、「変更」ボタンをタップ。これで、iPhoneに迷惑メールは一切届かなくなり、耳障りな着信音もなくなりました。このアカウントのメールは”OFF”にしてあるので、@i.softbank.jpに届くすべてのメールを受信しません。

iMacとMacBookの方は、アカウントを消去していないので必要な時にはソフトバンクから届くお知らせメールを受信することができます。迷惑メールは”junk”としてマークしています。また、iPadは常時、身につけて持ち歩くものでもないので、”OFF”ではなく”ON”にしてあります。

このポストに貼り付けてある画像(スクリーンショット)ファイルは、Aperture 3.2で新たに対応したPhoto Streamの機能を使っています。スクリーンショットを撮れば、画像ファイルが即座にiCloudにアップロードされ、登録してあるすべての機器で利用できます。MobileMeからiCloudに移行後、しばらく使ってみてこのPhoto Streamが最も便利だと思います。(不要な画像ファイルを一つずつ削除できないのは何とかしてもらいたいところですが。)

Ready for iCloud and iOS 5?

今か今かとiOS 5へのアップデートを待ちながら、MobileMeからiCloudへの移行を準備中です。現時点での私の最大の関心事は@me.comのメールアドレスです。6月6日のWWDCでのiCloud発表以来、MobileMeのメールアドレス(エイリアスを含む)は削除、追加、変更ができなくなっています。間もなくiCloudが正式に稼働すれば、エイリアスの削除、追加、変更が可能となります。

すでに、iCloud Helpのサイトは公開されています。このサイトによれば、iCloud Mailではエイリアスは3つまで取得することができ、必要に応じてオンとオフの切り換えができるとのことです。私は、現在、MobileMeで3つのエイリアスを使い分けています。(実際のアドレスに加えて、エイリアスの一つは今となっては貴重な@mac.com)Email-only Accountも一つ契約しており、そのemail専用アカウントもiCloudに移行しようと考えています。email専用アカウントでは、確かエイリアスを取得していなかったので、iCloud移行後にエイリアスを取得しようと待機中です。iCloudはiOS 5かLionを使用している人には無料で提供されるサービスなので、@me.comの無料アドレス争奪戦が始まるのではないかと思います。

Mac OS X 10.7.2とLion Recovery Update 1.0がSoftware Updateからダウンロードできるようになりました。早速、10.7.2をインストールして最初に現れたのが上のウィンドウ。これからMobileMeをiCloudに移行します。

MobileMe Paid Subscription Service To Be Replaced By Free iCloud

本日早朝にWWDCで発表されたソフトウェアの中で最も画期的と私が感じたのはiCloudです。一部のコアなユーザーが利用している有料のMobileMeとは異なり、iCloudはすべてのiOS機器、Macユーザーのためのクラウドサービスだと思います。これまではMacやPCがiOS機器の母艦として機能していましたが、今後はApple IDを取得すればiOS機器のアクチベーションや同期に母艦が必要ではなくなるそうです。パソコンを所有しない人でもiPhoneやiPadを利用できるようになります。iCloudが母艦として機能し、MacはiOS機器とほぼ同じ位置に横並びするようになると考えればわかりやすいかもしれません。

iOS 5またはOS X Lionにアップデートすれば、Appleが今年秋から提供するこの新たなクラウドサービスであるiCloudが無料で利用できるようになり、これまで有料だったMobileMeのサービスは有効期限が自動的に来年6月30日まで延長され、その後は利用できなくなるとのことです。.Macの頃のアドレス、@mac.comはエイリアスを含めてMobileMeに移行になった時点ですでに新たに取得できなかったのですが、MobileMeのメールアドレスである@me.comも本日から新たに取得することができなくなりました。エイリアスの変更、削除も一時的にできなくなっています。こんなことになるのなら、もっとエイリアスを取得しておくべきでした。iCloudに移行後は@icloud.comになるのでしょうか。

MobileMeのiDiskに関しては、iCloud移行時にどのようになるのか、今回の基調講演では触れられていません。私はiDisk上に独自ドメインのサイトを構築し、運営していますが、来年6月30日のMobileMeサービス終了後にどのように扱われるのか、不明です。

iCloudはMobileMeチームが開発したそうで、それを聞けば少々、不安になりますが、あの巨大データセンターに対する投資を考えると、確かにAppleは本気であり、Steve Jobsが繰り返し言っていたように”It just works.”なのでしょう。

Steve Jobs is to be on stage!

Steve Jobsが来週月曜午前10時(日本時刻火曜午前2時)WWDCで基調講演を行うとの嬉しい知らせがAppleのPress Releaseに掲示されています。

CUPERTINO, California—May 31, 2011—Apple® CEO Steve Jobs and a team of Apple executives will kick off the company’s annual Worldwide Developers Conference (WWDC) with a keynote address on Monday, June 6 at 10:00 a.m. At the keynote, Apple will unveil its next generation software – Lion, the eighth major release of Mac OS® X; iOS 5, the next version of Apple’s advanced mobile operating system which powers the iPad®, iPhone® and iPod touch®; and iCloud®, Apple’s upcoming cloud services offering.

次世代Mac OS® XであるLionとiOS 5、それと新しいクラウドサービスであるiCould®を発表するとのことです。MobileMeについては触れていないので、iCoud®とどのように統合されるのか、あるいは統合されないのか、その辺りを特に注意したいと考えています。

MacBook Airが在庫調整に入りつつあるという噂もあるので、新しいハードウェアについても発表があるかもしれません。