Making Another Glass Top Coffee Table — Part 1

Apple Watch展示用テーブル風コーヒーテーブルの出来栄えに満足し、今度は別の珍しい材を使って、サイドテーブルを製作することにしました。天板フレームと脚部に使用する材は、私の実家の玄関で衝立として使われていた無垢一枚ものの重くて大きな材。二人がかりで馬の上に載せました。

丸鋸では製材が難しいかもしれないと思っていましたが、思いの外、材は柔らかくて容易に切れる。縦挽きしているつもりが、実は水平方向に切断しているのでこの木取りは横挽きということになります。

実家で衝立として使われていた時は未塗装でしたが、20年以上前に譲り受けた際に私が塗装して、座卓の天板として暫く使いました。衝立の脚も同じ材が使われており、それを座卓の脚として再利用したのを覚えています。当地に引っ越してからは、座卓としての役目を終え、小屋に置いてありました。脚の部分もどこかにあるはずですが、現在、行方不明。

父から聞いていたはずの樹種名をすっかり忘れてしまいました。例えようがない強烈な香りがする珍しい木で、木目に特徴があります。私が知る香りで似ているのが、鉛筆に使われるインセンスシダーでしょうか。根っこに近い株の部分だと思うのですが、この小さな節のような斑点は何だろう?(「葉節」だそうです。)見方によれば豹柄模様ですが、ぶつぶつ模様が苦手な人にとっては気色悪く感じるかもしれません。

考えられる検索キーワードをいくつか並べて、得意のネットで検索しましたが、それらしき木材は見つからない。外材(輸入原木)のブローカーをしていた父がどこかで貰ってきたものと思います。加工品を貰ってきたのか、木材を貰って加工してもらったのかも不明。

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こういう時はGoogle Lensかと思い、画像検索すると…

THUYA BURL — Gilmer Wood Company

ヒットしました。アフリカ北西部のアトラス山脈にのみ、自生するTHUYA BURLスーヤバール(学術名:Tetraclinis Articulata)という名称の銘木が確かに似ている。私の手元にある木材の画像は白っぽく写っていますが、実際は赤茶色であり、ヒットした画像と色も似ている。

この香木から抽出したオイルは宗教儀式で香料としても使われるほど、強い香りがあるとの記載があります。Thuyaは聖書に登場する数少ない樹木の一つで、古代ギリシャ人やローマ人はThuya Burlから製作した家具を競い合うように珍重したとも。

Google Lensでヒットした画像に似てはいるものの、葉節の模様が少し違う。手元にある材の葉節はもっと大きいように見える。Wikipediaで学術名のTetraclinis Articulataを調べると、生長が遅い小さな常緑針葉樹とあり、高さは6〜15メートルで、株の部分の直径は50センチほど。直径が1メートルに達するものは稀とあります。なるほど、針葉樹だから容易に切断できるのか。

さらに調べると、こちらのサイトのコメント欄に、Thuyaは鉛筆削りを空にしていたときの匂いと同じであることを思い出したとあります。私も似た香りだと感じたので、やはり、この木材はThuya Burl(スーヤバール)かもしれません。こんな巨大な塊は滅多にないだろうからその金銭的価値もちょっと気になりますが、そんなことを考えていたら勿体なくて加工できない。

Making Another Glass Top Coffee Table — Part 2へと続く。

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