First Shots with Tamron AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] Macro


Nikon D90 w/Tamron AF18-250mm (Model A18N) f/7.1, SS:1/1000, ISO200

レンズブランドの選択も、偏見や信仰が絡んで来るようです。私はフィルムの時代からレンズと言えばPentax、Nikkor、Carl Zeissが良いと思い込んでいたようで、SigmaやTamronのレンズには大して興味がなかったのは事実です。今回、初めてタムロンの高倍率レンズを手に入れて、少し使ってみて、思ったことがあります。撮影した写真をiPhotoで見て、それがどのレンズを使って撮影したものなのか、数年経って撮影時の記憶が薄れると、Exifデータを確認しない限り、わからなくなるのではないかということです。

確かにモノとしてのレンズの質感やズーム時に鏡筒を動かした時の感覚は明らかに異なるので、NikkorとTamronの区別はできるけれど、撮影した写真は私には区別できません。とすれば、モノとしてのレンズの質感や堅牢性は高いにこしたことはありません。プラスチックマウントのAF-S Nikkor 18-105mm 1:3.5-5.6 G EDよりも金属マウントのTamron AF18-250mm F/3.5-6.3の方が堅牢性は高いということになります。

Nikon D90 w/Tamron AF18-250mm (Model A18N) f/6.3, SS:1/800, ISO800

望遠端での写り具合を試してみました。写真は二枚とも、焦点距離250mm、下の写真は絞り開放です。普段、手ブレ補正付きのボディーやレンズを使っていると、1/30秒なら望遠でも特に手ブレに注意する必要はありませんが、このレンズには手ブレ補正がないので、暗い被写体の場合はやはり、ISO感度を上げる必要があります。(下の写真、800まで上げる必要はありませんが。)

このポストのタイトルは”First Shots”になっていますが、昨日のポスト“Burton Wheelie Double Deck True Black—Impression”でバッグ撮影にしたのはすべて、Tamronのレンズです。

このレンズにはズームロックボタンが付いています。広角端に縮めて収納する時に、勝手にレンズが伸びないようにするためのロック機構ですが、その用途が今一つ理解できません。収納時にレンズを下に向けて宙ぶらりんにすることはありません。収納時ではなく、撮影中にレンズを下に向けることはよくあります。そのような時にロックするものなのでしょうか?しかし、ズーム倍率は常時、変更しながら最適な構図を決めるので、ロックすると不便です。構図が決まれば左手でレンズ鏡筒が動かないように固定させながら、シャッターを切る必要があります。

Tamron AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] Macro

備忘録として、レンズの仕様を転記しておきます。

焦点距離:18-250mm
明るさ:F/3.5-6.3
画角(対角):75º33′-6º23′
レンズ構成:13群16枚
最短撮影距離:0.45m(ズーム全域)
最大撮影倍率:1:3.5
フィルター径:62mm
全長:84.3mm
最大径:74.4mm
質量:430g
レンズフード:DA18

モデル名A18N、TamronのニコンDX 機(APS-C)用高倍率ズームレンズがアウトレット価格で販売されていました。安いなあと思って見ていた次の瞬間には、もう買っていました。

オートフォーカス用のモーターがレンズに内蔵されていないタイプで、手ブレ補正の機能もありません。D5000やD3000など、新しいタイプのエントリー機はモーター非搭載なので、そうしたカメラで使用する時はマニュアルフォーカスになってしまいます。モーター付きのレンズに移行中のため、出荷停止状態になっていて、そのおかげでアウトレット品として非常に安く購入することができました。(¥14,900)

幸いにもD90はボディーにモーターが搭載されているので、オートフォーカスの機能が使用できます。但し、決して速くはありません。手ブレ補正もないので、望遠端で使用する時は、三脚とか一脚に固定させるか、ISO感度を上げた方が良いかもしれません。

ズーム全域で最短撮影距離0.45mは特筆すべき特徴でしょうか。発売時の謳い文句は「世界初・世界最大倍率13.9倍、デジタル一眼専用・超高倍率ズーム」ということです。