Rebuilding Backyard Deck — Part 14

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当プロジェクトではこれまで日立卓上スライド丸鋸(C8FB)は、主に撤去した廃材と再利用する材木の切断に使用していました。本日より、新材の切断に使用するので、10年以上使い続けたチップソーを新しいものに交換することにしました。

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交換したチップソーは、元々付いていたものと同じ外径216mm、刃数80ですが、厚みは2.2mmから2.0mmへと薄くなりました。テンプレートを元に墨線を描いたSPF 2×10材のストリンガーを真新しいチップソーで切断。切れ味がまるで違う。切断面は鉋掛けしたかのようにつるつる。こんなにも良く切れるのならもっと前に交換しておけばよかった。

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上下両端のみ切断したストリンガーをハンガーボードに合わせてみました。角度、サイズ共に狂いはありません。しかし、これからノッチ部分を切断するストリンガー3枚は、どのようにしてハンガーボードに固定すれば良いのか?ハンガーボードの裏から長めのコーススレッドで取り付ける予定でしたが、ハンガーボードの裏には取り付けたばかりの柱があり、コーススレッドが届きそうにありません。スカートボードは取り付けないので、斜めに留めると丸見えになります。上から留めれば、踏み板と干渉しそうです。

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木工作業で困ったときに頼りになれるのはシンプソン金具ということで、急遽、近くのホームセンターで2×4用の根太受け金具LUS24を調達してきました。35.5ºで傾斜している階段のストリンガーに、直角に固定するLUS24はそのままの状態では取り付けられないので、ストリンガー最上段を金具の形状に合わせて加工しました。

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ハンガーボードへの固定には耐腐食性能に優れたシンプソンのビスとユニクロの釘を使用しました。切断したストリンガーの塗装には防腐防虫効果があるクレオトップ(ブラウン)を使用しました。施主様ご自身が塗装作業を実行されました。踏み板左右のオーバーハングは20mmから30mmに変更。本日の作業はこの辺りで終了しました。スカートボードは本当に不要なのかどうか、踏み板をすべての段に仮置きした時点で再検討します。強度的には不要であると思うのですが、見栄えを考えるとどうなのか?踏み板の木口が風雨に直接晒されると木材の腐朽を早めることにならないか?逆にスカートボードを取り付けずに水はけを良くしておいた方が隙間に水が溜まらないので良いのか?

作業の難易度:5段階で3

Part 15へと続く。
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Rebuilding Backyard Deck — Part 7

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東側のウリンデッキの床面高さに合わせる(段差を付けない)ために、再利用する既存根太の高さを20mmほど低くする必要があると考えていましたが、根太と母屋土台とを固定するシンプソン金具(S ダブルシェアハンガー)を新調して根太の取り付け高さを調節すれば、根太の幅を短くする必要がないことに気づきました。ここまで解体したのなら、中途半端に根太だけ残さずにいっそのこと、全部解体してしまおうという企画です。

根太を撤去すれば長さを調節するための切断作業や電気鉋による根太表面の再処理作業が容易になります。また、ダブルシェアハンガーの取り付け位置を変更することにより、床板として使用する予定の桧(40 x 85 x 2000mm)をより効率的に張ることが可能です。(デッキの端から2000mm、4000mm、6000mmの位置に根太の中心線を配置させることにより、端材を減らすことが可能。)

Part 8へと続く。
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Installing Air Conditioner Pipe Cover

Installing Air Conditioner Pipe Cover

リビングルームのルームエアコン用配管と同じような化粧カバーを南側屋根裏部屋に新調したルームエアコン用配管に自作しました。エアコン室内機は窓のすぐ上に取り付けたので、配管は真っ直ぐに下ろすことができず、窓を迂回させながらバルコニーに設置した室外機へと繋げる必要があります。

Mitsubishi Air Conditioner MSZ-GM254-W-IN

先ずはシンプソン金具を使って、銅管二本と電線を壁面に固定しました。ドレンホースはこの時点では固定しません。自作する木製化粧カバー内部で勾配を考慮しながら固定します。

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隙間を埋めるパテは電気屋さんが置いて行ったものを使用しました。化粧カバーは水平に取り付けます。長さ1,825 mm(長い方)、高さ63mmの角材は端材を使用。角材は外側を壁と同じ色で塗装してから長めのビスで壁の胴縁に固定。

Installing Air Conditioner Pipe Cover

水平方向の化粧カバーの幅はドレンホースの勾配を考慮して131mmであるのに対し、垂直方向は幅が若干、細めの110mm。垂直方向の板は母屋の壁から取り外した廃材と新しいSPF 1×4材を使用しました。

Installing Air Conditioner Pipe Cover

端の部分も板で塞ぎました。

Installing Air Conditioner Pipe Cover

水平方向の板は、古い家具の棚板として使われていた古材を再利用しました。コウモリが巣を作ると困るので、板は隙間なく張り合わせてあります。

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塩ビ製の化粧カバーとは違い、壁と一体化しています。

作業の難易度:5段階で3

Rebuilding Porch Steps — Part 5

Rebuilding Porch Steps

中央の側板をデッキの根太にシンプソン金具を用いてビス留めしました。しかし、この状態ではデッキに接する踏み板が干渉するので、金具とビスの頭の高さ分を切り欠きしなければなりません。

Rebuilding Porch Steps

外側の側板2枚をポーチの柱に長めのステンレス製ビスで固定し、内側の側板と張り合わせました。張り合わせに使ったビスは、錆びるけれども安価なビス。

Rebuilding Porch Steps

各段に2×4の踏み板を3枚ずつ、溶融亜鉛メッキの釘で固定しました。これで階段の組み立てはほぼ完成しましたが、左右で外側側板の取付角度が違い、下段の方が大きくずれています。これでは不格好なので、外側側板に笠木を取り付けることにしました。

最下段のみ、蹴込み板を取り付けましたが、腐朽しないようにコンクリート基礎から浮かせています。また、側板とコンクリート基礎の間にラバープレートを挟んであります。

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Rebuilding Balcony — Part 2

Rebuilding Balcony
July 12, 2003

防水目的のトタン板を巻いた丸太の上にWRC 2×4材を固定。

Rebuilding Balcony
July 16, 2003

床板はWRC 2×4材を使用。ステンレス製の釘とビスで固定しました。継ぎ目から浸水しないよう、一枚の板を10枚、並べました。固定する前に裏面もキシラデコール、ビニーで塗装済み。

Rebuilding Balcony
July 20, 2003

4×4の柱をデッキ部分に固定するシンプソン金具はこれしかないと決めるのにかなりの時間を要しました。ベランダ外側にもたれかかってもぐらつかないように柱を確実に床に固定する必要がありました。

Rebuilding Balcony
July 26, 2003

手摺部分はすべてWRC 4×4材を加工します。画像はサイズ合わせをしているところ。

Rebuilding Balcony
July 27, 2003

電動ノコギリで切り込みを入れてから、

Rebuilding Balcony
July 27, 2003

鑿でカット。

Rebuilding Balcony
July 27, 2003

X字形に組んでから、

Rebuilding Balcony
July 26, 2003

手摺に長いビスで固定。Xは4つ製作しました。

Rebuilding Balcony
July 27, 2003

揺すってもびくともしない頑丈なベランダが完成しました。ビスの部分から浸水しないよう、仕上げにコーキング処理しています。

このポストは2003年7月施工時の製作過程を記録したものです。

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作業の難易度:5段階で4

Building Exterior Wood Steps — Part 2

Building Exterior Wood Steps
May 28, 2005

(WRCは4×4の角材しか近くのホームセンターで入手できなかったので、)増設した柱は105mm角の米松。地面に設置したコンクリート基礎まで伸びるこの柱は、ポーチの構造的には不要ですが、仕上がった時の見栄えを考えて取り付けました。側板は2×8のACQ加圧注入材を二枚重ね。ポーチ幕板との接合部分は切り込みを入れています。

Building Exterior Wood Steps
May 29, 2005

補強目的の中央の板は2×10材。この時点で増設した柱二本と両サイドの側板にはキシラデコールのビニーを塗装しました。中央の板は完成後にほとんど見えなくなるので、安価な防虫、防腐塗料、「クレオトップ」を塗布。

Building Exterior Wood Steps
May 29, 2005

5段の階段にしましたが、4段でも良かったかな?と思案中。今から段数を減らすとなると、一からやり直すことになるのでこのままで行こうということになりました。(ポーチの床表面からコンクリート基礎までの高さは948mm。)

Building Exterior Wood Steps
May 29, 2005

キシラデコール、ビニーで塗装したWRC 2×4材を乾燥中。2×4材は踏み板に使用します。

Building Exterior Wood Steps
May 29, 2005

最上段の踏み板3枚をステンレス製の釘で側板に留めました。一部にビスを使っているのはなぜなのか、理由を忘れました。左右の側板外側までの幅は790mm。

Building Exterior Wood Steps
May 29, 2005

水捌けを良くするために蹴込み板(踏み板間の垂直部分)は取り付けていません。

Building Exterior Wood Steps
June 5, 2005

コンクリート基礎に接する側板の最下部に、ゴム製プレートを挟んでから錆びないシンプソン金具とコンクリート用のビスを用いて、基礎に固定しました。

ポーチからガレージ勝手口へと通ずる木製の階段が完成。これで母屋とガレージ間の動線が短くなります。ポーチとガレージの間にある狭い通路は不要になりました。

作業の難易度:5段階で4

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Air Conditioner Pipe Cover Installed

Air Conditioner Pipe Cover

記録的な猛暑となった去年の夏、リビングルームにMitsubishiのルームエアコンを取り付けました。室外機へと繋がる配管を隠す化粧カバーは、設置せず、テープを巻いただけの状態になっていました。このままでも機能的には何ら、問題はないのですが、外壁を再塗装し、屋根を葺き替えると、エアコンの配管がテープを巻いただけの状態では不格好なので、無垢の板を使って化粧カバーを自作することにしました。

エアコンを取り付けた当時から、パテが妙に大きいと思っていましたが、そのパテを取り外してみると上の画像のように、必要以上に大きな穴はほとんど空洞でした。これでは隙間を埋めるパテとして機能していません。施工ミスにより、めくれた壁板を隠しているだけのように見えます。

Air Conditioner Pipe Cover

パテは乾燥していなかったので、再利用することにし、大きな隙間を埋めました。これで本来の用途として機能するはず。この上から防水アルミテープを貼り、さらに自作した化粧カバーを取り付けました。

Air Conditioner Pipe Cover

化粧カバーに使用した板は、破風や鼻隠しに使われていた米松、米杉の廃材。同じ建物に使用されていた廃材を再利用しているので、これ以上の一体感は望めません。外壁にはシンプソン金具(アングルA21)で固定しました。(セトリングはとっくに終了しています。)自作した化粧カバーは丸太の部分と壁に空けられた穴に近い部分の二つのパーツからできています。写真ではわかり辛いですが、入口に近い東側は板の接合面を45°で切断し、張り合わせてあります。

Air Conditioner Pipe Cover

仕上げに外壁と同様、キシラデコール#108(パリサンダ)で塗装。

作業の難易度:5段階で3

Eaves for Garage Backdoor — Part 1

Eaves for Garage Backdoor

腐朽したガレージ勝手口ドアの修復が完了したので、今度は腐朽した原因の一つを解消するため、庇を製作することにしました。米国製Handy Homeキットガレージに大きな庇は似合わないこと、ガレージ施工後に庇を取り付ける方法がわからないことなどを理由に、この10年間、ずっと放置していました。そのため、このガレージには立派すぎる勝手口木製ドアが雨水により、下の方が腐朽しました。やはり、ガレージ建築地の風土や母屋との位置関係を考えると、雨水がドアに当たるのを極力、避ける庇が必要です。

Eaves for Garage Backdoor

先ず、SPF 2×4材をドア枠の厚みに合わせて電気鉋で削ってから壁面に取り付けました。ドア枠に接触しない端の部分は45ºで面取り加工してあります。これまでは金具を使用して垂木(壁面と直角に突き出た材)を壁面に直接、取り付ける方法しか思い付かず、適切な位置にスタッド(間柱)がないので施工不可能と思っていました。今回、思い付いた方法は垂木を固定する2×4材を壁面に水平方向に取り付けるというアイデアです。この2×4横材はスタッドに固定するので庇の長さよりも長くなります。

Eaves for Garage Backdoor

垂木も2×4材で加工しました。垂木に加工した勾配はギャンブレル屋根の勾配に合わせてあります。間柱に打ち付けた横材とはシンプソン金具(ダブルシェアハンガー)で固定。垂木は3本、用意しましたが、強度的に2本でも問題なさそうなので、ドア中心線上のドア枠に固定する垂木は省略しました。(ダブルシェアハンガーは本来は根太受けに使用するものです。)

Eaves for Garage Backdoor

内側の野地板は斜めにカットしてあります。

Eaves for Garage Backdoor

勾配を加工した2本の垂木に1×4の野地板、3枚をビス留め。2×4横材、垂木、1×4野地板に木材防腐剤、クレオトップを塗布しました。

後は野地板にルーフィングを貼り、その上からアスファルトシングルを留めれば、オリジナルの庇はほぼ完成します。水切りを付けるかどうか、現在、検討中。

Eaves for Garage Backdoor — Part 2へと続く。

Workbench

Workbench

木工の作業場としても利用しているガレージになくてはならない自作のワークベンチ(作業台)を紹介します。

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ワークベンチを製作したのはガレージを建築して間もない2004年の夏。フレームの組み立てにはシンプソン金具(リジッドタイRTC24)と2×4 SPF材を主に使用しました。デザインはシンプソン金具のサイトからダウンロードした図面を参考にしました。ビスも錆びに強いシンプソン製。この金具を使えば簡単に直角に脚部と幕板、横板を繋ぐことができます。

フレームの大きさは、長さ150cm、幅50cm、高さ72cm。この上に長さ160cm、幅58.5cmの天板が載ります。

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天板は元実家のガレージで棚板として使っていた厚さ35mmの無垢ラワン材を2枚、木ダボと接着剤を使って接ぎ合わせました。このワークベンチ製作中に左手親指を怪我したようです。この写真から10年前の記憶が蘇りました。インパクトドライバーに装着したビットがすべって親指の爪の付け根に。

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天板に空けた小さな孔にはフレームとの接合に使用した木ネジが埋まっています。

Workbench

等間隔に並ぶ大きな孔はワークベンチ用のクランプを取り付けるためのもの。フレームよりも天板を大きくしたのは、C型クランプが取り付けられるようにするため。脚部に棚を二段、設けました。上段はもう少し、下げた方が使い勝手が向上すると思います。但し、上段に置いたものは天板の孔から落ちてくる木屑や木紛に覆われるので注意。

Workbench

2年前には開口幅90mmのバイスを天板に固定しました。鋸で小さな木材を切断する時などに使用しています。バイスの下にはテーブルタップが取り付けてあります。木紛が落下することを考えると、下段の棚に移設した方が良いかもしれません。下段は面取りしていない1×4材を並べてフレーム材に固定してあります。容易に移動できるよう、下段の棚下の脚部は2×4材を二枚重ねにしてキャスターを取り付けてあります。キャスター部分を含めた天板表面までの全高は83cm。

製作後、10年が経過した、このびくともしない頑丈なワークベンチは、現在も作業台として活躍中です。季節によっては作業台が物置台になっていることもありますが、春から初夏にかけてのこの季節は「ガレージライフ」ピーク時となるので今はフル稼働中です。

作業の難易度:5段階で3