Mac OS X 10.7 (Lion) 以降のOSを搭載したMacでログイン・パスワードを忘れた、あるいは不明な場合にパスワードをリセットする方法を備忘録として記録しておきます。
先日、Macを姉から譲り受けたのだけれど、使い方がわからないので、教えて欲しいとの依頼がありました。専用のスリーブから取り出された11″ MacBook AirにはThunderboltのポートが付いていたので、比較的、新しいモデルです。About This Macで調べてみると、搭載OSは10.7 (Lion)であり、プロセッサーはIntel Core i5。MacBook Air (Mid 2011)です。 まだ3年も経っていないのに、弟に譲るとはどういう事情なのか、気にしながら、新たにユーザーアカウントを作成しようとしたら、管理者パスワードがわからない。お姉さんに尋ねてみたらということになりましたが、そのお姉さんもパスワードを知らないらしい。お姉さん自身もこのMacBook Airを海外に長期滞在中の友人から譲り受けたそうです。その友人はネットが繋がらない僻地に滞在しておられるのか、連絡が取れないらしい。
これはちょっと厄介なことになりました。Terminalでコマンドを打つしか他に手はなさそう。ということで、ネットで調べてから以下の手順を実施してパスワードをリセットしました。
- ゲスト用アカウントで起動中のMacをCommandとRを押しながら再起動。
- メニューバーのUtilitiesプルダウンメニューからTerminalを選ぶ。
- Terminal Windowで-bash-3.2#の後に続けて、”resetpassword”を入力
- 別ウィンドウに”Reset Password”が起動するので、そのウィンドウをクリックしてアクティブにする。
- ユーザーアカウントが含まれるボリュームを選ぶ。
- パスワードをリセットするユーザーアカウントを選ぶ。
- 新しいパスワード2回とヒント(オプション)を入力。
- Reset Home Folder Permissions and ACLsを初期設定にリセット。
前オーナーが設定した不明なパスワードのリセットが完了し、システムを再起動しました。System Preferences… > Users & Groupsで新オーナーのアカウントを管理者として作成し、自動ログインに設定。前オーナーのKeychainに含まれるデータは消去しました。
OS X 10.7 Lionからなら無料で10.9 Mavericksにアップデートできるので、ついでに最新OSをダウンロードしてインストールしました。iPod nanoに入れておいたiWork 09試用版をMacBook Airのデスクトップにコピーし、直後にApp Storeから最新のiWork (Pages, Numbers, Keynote) に無償でアップグレード。さらに、iCloudのメールアカウントを新たに作成し、iPhoneと同期できるように設定しました。
パスワードのリセットは数分で完了しましたが、Mavericksのインストールに1時間ほど、要しました。iCloudメールアドレス設定やiWorkのインストール+アップデートの時間を含めると合計3時間弱。Core i5とSSDを搭載したMacBook Airはかなり快適に使用できるようです。11.6″のディスプレイはRetinaではありませんが、解像度(1366 x 768) が私が所有する13.3″ Aluminum MacBook (Late 2008) (1280 x 800)と比べると高いので、小さな文字も綺麗に見えます。
18才の新ユーザーにとっては、このMacBook Airが自分専用の初めてのパソコンになるそうです。Macintosh SE/30と初めて出会った遠い昔を思い出しました。