FUJIFILM FinePix X100 Hands-on

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話題のデジタルカメラ、FinePix X100の展示機を見てきました。惚れ惚れするクラシックなデザインですが、質感はどうなのか?実機に触れてみないと質感はわからない、今回、それをつくづく実感しました。

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思っていたよりも大きくて軽いので、手に持った瞬間、これはモックアップか、それともトイカメラか?と思ったほど。見た目があまりにもクラシックなので、昔のカメラのように金属の塊を持ち上げるような感覚でこのカメラを手にすると、予想に反して軽量であるため、大きなギャップを感じてしまうと言えば、わかりやすいかもしれません。

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左側面にあるフォーカスモード切替レバーとファインダー切替レバー(セルフタイマー風のレバー)の質感は今一つ。シャッター音が小さくて、外観に見合った機械的な音ではありません。どちらかと言えば、電子的な音。軍艦部のダイヤル類の感触はなかなか良いと思います。

特徴的なハイブリッドビューファインダーですが、OVFを覗いた瞬間、電子水準器が右肩上がりになっていることに気付きました。私の持ち方が悪いのか、覗き方が悪いのか、よくわかりませんが、何かが変であるように思います。シャッターを切ってから撮影した画像がモニターに表示されるまで、3秒以上要します。ノイズ処理しなければならないような高感度、長秒時撮影でもないのに異常に遅いと感じました。

MacでRAW現像ができたとしても、このカメラは私の好みではないという結論に達すると、すぐさま私はOlympusとNikonのカメラが置いてあるコーナーに移動していました。

Income Tax Return

毎年この時期になると慌てて確定申告書を作成しています。先ほど、作成作業が完了して書類をプリントアウトしたので、後は税務署に書類を持参して、控えの書類に受付印を押印してもらうだけです。私の場合は、税金が還付される方なので、もっと早めに済ませておけば、還付税の入金も早くなるのですが。

「収支内訳書」と「所得税の確定申告書」を作成する際の元となるファイルはNumbersで作成しています。今年は27″ iMacの大きなディスプレイに前年度のファイルとそれに上書き保存した当年度のファイル、そして国税庁のサイトを開いたSafariのウィンドウなど、複数のファイルを同時に開いて効率よく作業することができました。これまでは前年度のファイルをプリントアウトしたものを見ながらだったので、机の上は、領収書など書類の山でしたが、今年はペーパーレス化が進みました。

クレジットカードで購入したものを経費として計上する際は、クレジットカード会社から毎月送られてくる請求書を見ながら数値を入力していますが、今年はちょっと困ったことになりました。去年の春頃から明細書が送られてこないようになったからです。毎月、Webで明細を確認してファイルを保存しておけば問題ありませんが、保存していない月が2ヶ月分、ありました。クレジットカード会社のウェブサイトでは前々月までのデータは見ることができますが、それより前になるとデータをダウンロードすることができません。仕方なく、領収書でチェックしながら数値を入力することになりました。

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以前は、いつものApple Premium Resellerが税務署のすぐ近くにあり、申告を済ませれば、還付税を当てに必要でもないApple製品を購入していたのですが、今は橋の向こう側。今年は、税務署帰りにFinePix X100の実機を見に行きたいと考えています。その場で欲しくなっても、在庫はないでしょうから、安心して実機に触れることができると思います。

某掲示板を見ていると、X100の実機は画像で見るよりもチープと言われている人がおられるのが少し気になります。またOVFで水平が確認できない不具合のようなものがあるとも多くの人が書かれています。具体的にはOVFのブライトフレームを頼りに撮影すると、右肩上がりの写真になるとの報告です。水準器使用時やEVFで確認しながら撮影するとそのような傾きは発生しないとのことです。X100で撮影された作例を見ると、右肩上がりのものが相当数あります。その辺りも確認したく思いますが、店頭で少し触っただけではわからないかもしれません。

FUJIFILM FinePix X100 To Be Released on March 5

国内での発売日が正式に決定したようです。気になる価格ですが、カメラのキタムラでは¥115,200で既に予約を受け付けています。消費税を加えると、換算レート¥91.5ぐらいで米国での初値とだいたい同じになります。私が予想していた価格(¥12万円)よりも若干、安く入手できるようなので、たいへん迷います。もっと高値だと迷うこともないのですが。

本革製速写ケースLC-X100のネット会員価格¥10,800とレンズフードLH-X100のネット会員価格¥9,000をセットにした、「FinePix X100専用ケース・フードセット」は¥134,800と、差額は僅か¥200。レンズフードを装着した状態でレザーケースに収納することはできないでしょうから、このセット販売はあまり魅力がありません。

デジカメWatchの「写真で見る富士フィルムFinePix X100(プロトタイプ)」でこの化粧箱を見た時、予想した価格よりも高くなるのではないかと思っていましたが、この価格(¥115,200)なら、予約しないと3月5日の発売時に入手できないかもしれません。

スペシャルサイトでサンプル画像が公開されました。そのサンプル画像の一部を撮影されている方のフォトブログで、このカメラを使用した感想も書かれています。津軽鉄道の石炭ストーブで焼かれたスルメの写真も良いと思いますが、公式サンプル画像としてスペシャルサイトに掲載されることはたぶんないでしょう。

2月10日追記:上にリンクを張らせていただいたフォトブログ、今も北海道で撮影旅行を続けておられるようです。流氷の写真もなかなか良い感じです。X100は換算35mmの画角だから、Olympus PEN用の17mmパンケーキとほぼ同じ画角になります。M.ZUIKOパンケーキがF2.8に対し、X100のフジノンレンズはF2の明るさ、センサーがNikon D90のものと同じとすれば、高感度耐性もそこそこ高いはずです。星景写真や流星撮影にも使えるかもしれません。長秒時撮影での熱ノイズにどのように対応しているかは不明ですが、フジノンと言えば、元天文少年の私は双眼鏡を思い出します。天体観測用の双眼鏡と言えば、NikonかFujinonでした。今も変わらずかもしれません。

2月11日追記:予約しようかどうか、検討してみましたが、予約できない理由が一つ見つかりました。添付のRAW現像ソフトはMac OSに非対応であるということが判明しました。(RAW現像対応OS Windows 7/Windows Vista/Windows XP対応)ということで、iPhoto/ApertureがRAWに対応するのにも少し時間がかかると思います。(Olympus PEN E-P1は付属のソフトがMac対応でしたが、実用的とは言えず、iPhoto/Apertureが対応するまで半年以上、待たされました。)Boot Campも使いたくないMacユーザーは要注意です。このカメラに関心を示すMacユーザーは非常に多いと思いますが、残念なことです。

3月3日追記:添付のRAW現像ソフトはSilkypixであり、Windows OSとMac OSの両方に対応していると、fujiguysがTwitterで発言しています。

X100 Raw Converter Silkpix (included) S/W will be compatible with Windows OS and Mac OS for all #photog that shoot RAW

しかし、買わない理由がこれで完全になくなった訳ではありません。高感度長秒時サンプル画像の中に横縞ノイズがあるものを発見しました。プリプロダクションモデルでの撮影とは言え、ちょっと気になります。

FUJIFILM FinePix X100 Preliminary Review by DC Watch

デジカメWatchに「写真で見る富士フィルムFinePix X100(プロトタイプ)」が掲載されました。実機を手にして自分で見るよりも細部がわかりやすいシリーズです。機械式ケーブルレリーズに対応するシャッターボタンの溝も確認できます。シャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤル側面には滑り止めのダイヤカットが施してあるとか。段差がある軍艦部梨地も美しい処理。前から見た時に、この段差でアクセサリーシューが隠れるように工夫してあるようです。

タイマースイッチのようなレバーはOVF/EVF切替用とのことですが、決して実用的な位置にあるとは思えません。レトロデザインを徹底しているところがわかります。

前から質感が気になっていたフォーカス方式選択スイッチは問題なさそうに見えます。ただ、このスイッチの配置はどうなのでしょう。手探りで切り替えるには最適な場所かもしれませんが。

FUJIFILM FinePix X100

クラシックな速写ケースを装着したFinePix X100の画像がfujiguysのtwitter (yfrog)に公開されています。歴史が証明するクラシックなデザインの優位性を維持しながら、最新テクノロジーを搭載したデジタルカメラが欲しいと思っている人は、この画像、見てしまったら最後。米国では$1,199で予約できるそうです。国内では5%の消費税を加えて、@¥95ぐらいで計算すると12万円ぐらいでしょうか。2009年11月発売のLeica X1の初値(¥203,266)と比べると、安いのですが…

Fujifilmと言えば、1997年2月発売の虹色Appleマークが付いたデジタルカメラ、QuickTake 200のOEM供給元です。もし、Appleが再びデジタルカメラを作るとすれば、ここまでレトロにはならないと思いますが、デザインの基本的な部分に何か共通するものが生まれそう。