Waring & Gillow Dining Chairs

英国製アンティークのダイニングチェアは日本製の椅子と比べて座面高が高いです。テーブルの高さと合わせなければなりません。テーブル天板の高さと座面高の差は30cm位が理想のようです。写真の椅子の座面高は46cm、テーブルの高さは76cmです。西洋家具としては標準的な高さです。

アンティークのダイニングチェアで最も気になる部分は強度です。特に背もたれの部分や脚の部分は注意しなければなりませんが、この椅子に関してはがたつきが一切ない丈夫なものでした。

椅子を見つけたのは京都のアンティーク家具専門店ですが、数ヶ月間毎週のように家具店やアンティークショップを物色して漸く巡り会った椅子です。ワックスを塗布している時に、木部裏面に銘板があるのを見つけました。お店の販売員は知らなかったようです。銘板が付いているアンティーク家具も珍しいのでしょう。

この趣のある銘板は保証書も兼ねているようです。設計製造元はWaring & Gillow Ltd.のランカスター工場、会社設立は1695年とあります。Wikipediaにも記載がありました。ランカスターのGillowとリバプールのWaringが合併して1897年に設立したとあります。現在は会社は存在しませんが、家具販売店のAldersがブランドを所有しているようです。銘板に記載の設立年度がWikipediaの記載と異なりますが、いずれにしても英国では大手の家具製造販売会社であったようです。

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