Rebuilding Another Balcony — Part 20

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短すぎて取り外した、手摺を支える外側中央の柱を母屋に接する北側に持って来ると高さがぴったりだったので、廃材とはせずに別のパーツとして再利用することにしました。この柱は屋根裏部屋窓のトリムボードにL字形のシンプソン金具で固定。

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手摺と柱は枘組み。下の桟は柱に刻んだ切り欠き部分に75ミリのステンレスビスで固定しました。改修前と比べると母屋破風板との隙間が大きくなり、風通しと日当たりが改善されましたが、それでも金槌を入れるスペースがなかったので、下の桟を外側の柱切り欠きに入れてから母屋トリムボードに接する柱を内側から叩き入れました。手摺と北側柱とは排水を考慮して、枘組みせずに敢えて金具で留めています。木製ベランダが腐朽する最大の原因は上を向いた柱木口に水が溜まることです。

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エアコンの配管と干渉する南側は柱を自立式にしました。下の桟と手摺の取り付け方は北側と同じ。北側と比べると、窓トリムボードに固定していない南側は若干のぐらつきがあります。筋交いとして機能する斜めの材を入れてもぐらつくようであれば補強方法を考えます。

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斜めの材を4本入れるとベランダ改修工事が終了します。再生した床材を張るまでの作業(改修前のベランダを辛うじて支えていた丸太3本を切断し、その切断面に切り欠きを入れて、梁となる90ミリ角の杉材を継ぎ、2×6の根太2枚で補強し、合計4本の柱をウッドデッキ床の上に立てて、さらに方杖で柱を補強。ウッドデッキ床下には3本の短い束柱を大引の上に固定し、下に大引がない4本目の柱はデッキ床下に大きな束石を設置して長めの束柱で支える)に要した時間が占める割合が7〜8割ほどになりました。地上およそ4メートルの高所での作業となりました。

屋根上に短い脚を取り付けてその上に設置するベランダならもっと短期間で施工できますが、地面に近い部分から自立する柱を立てるとなるとやはり、難易度がずっと上がり、施工期間も長くなってしまいます。

Rebuilding Another Balcony — Part 21へと続く。
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