Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

レンタルサーバー移転後初のポスト投稿になります。移転先(正しくは出戻り先)サーバーで、当ブログ用WordPressのデータベースが見えないという解決すべき問題が一つありますが、動的なデータを管理するMySQL (RDBMS) システムが見えていなくても、正常にサイトは動いているようなので、しばらくこのまま放置しておこうと考えています。(7月7日追記:放置状態は二日で終わりました。現在はデータベースが見えています。)

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

画像の裁ちバサミは義父から譲り受けたもので、指を入れる柄の部分を含めると全長が32cmもあり、意図された用途以外では使いづらいこともあり、引き出しに仕舞ったままになっていました。眼鏡を外してよく見ると、SOLINGENとMADE IN GERMANYの刻印があります。

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

ドイツ製の刃物らしく、切れ味は良好。柄の部分のみ塗装してあるようで、パーツは二枚の刃とボルトのみ。伝統的な工法で製作してあるようです。

Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

メーカー名と製造年は不明ですが、恐らく少なくとも製造は50年以上前で、20世紀前半ではないかと思います。

3 thoughts on “Tailor Scissors Made in Solingen, Germany

  1. 筆者 様

     私の記憶が曖昧で恐縮ですが、この鋏、確か以前、筆者様のBlogに出て来た様な記憶があります(もしかすると、Letter Openerと混同?)。にしましても、この鋏は、非常に良い手入れが施されていますね。ゾーリンゲン、確かヘンケルと並ぶ刃物メーカーですね。確か、どちらかのメーカーは三重県の方で(確か関市)日本の刃物技術との融合をコンセプトとした刃物作りをしていますね。

     私は、筆者様が、どの様にこの、見た目、洋服生地を裁つ鋏の切れ味を維持されているのか?の方に興味が有ります。非常に丁寧に使用されている刃先で有る事は一目瞭然ですね。ま、この鋏の使用用途が私も良く判っていないので、いい加減な事も言えませんが、テーラーで使用される鋏「裁ち物バサミ」には違いない様に思いますので、研ぎが良く施されていれば、ササミを「パチパチ」開いたり閉じたりしなくても、鋏が作る交差点を維持したままで、簡単に紙や生地を「裁つ」事が出来る鋏のはずです。

     良い鋏です。欲しい位です(笑)。大切にご使用下さいませ。

    Jim,

    1. この裁ちバサミは6月28日付のこちらのポストに登場しています。PFEILRING製のレターオープナーについてはこちらのポストに書いています。”Solingen”はメーカー名ではなく、ドイツ西部にある都市名であり、刃物や食器類の産地として世界的に知られています。ツヴィリングやヘンケルスもSolingenに本拠地があります。
      二枚の刃の接点を布に当てて、前方に押すだけできれいに切れます。先日、テレビで日本の職人さんがこの裁ちバサミとほぼ同じデザインのものを熱した鉄と鋼、金槌を用いて数千回も叩きながら成形されている様子が紹介されていました。ゾーリンゲンでも同じような製法でマイスターが作ったものだろうと思いました。

  2. 筆者 様

     ご指摘ありがとうございます。幼少の頃、母に見せられた鋏(これは、Desk 様の、オープナー・セット)、昔、母がお屋敷に奉公して居た折りに、ご主人のお土産で頂いたのが、要するに「ドイツ製」即ち、ヘンケル(ヘンケルスと言う様ですが、私は母に、こう教えられました)製のもので、ゾーリンゲン製でもあるのだよと言う事で、以来、私の記憶では、ゾーリンゲンも「メーカー」なので、刃物に関してはどうしても、筆者様の「”Solingen”はメーカー名ではなく、ドイツ西部にある都市名であり、刃物や食器類の産地として世界的に知られています。ツヴィリングやヘンケルスもSolingenに本拠地があります」の説明内容が分かっていましても、この様に書いてしまいます。失礼致しました。

     ドイツのこの地方の刃物は、硬いだけではなく「鍛え方」が違う、要するに金属(鋼)の組織形成構造が緻密(例えば、オーステンパー、マルテンサイト・・等々と言う<例ですが>、組織構造を鍛造により鍛え上げて、鋼の粘りと硬さを究極まで高めた鍛造技術が、この地方の刃物を支えたと思います)なため、粘りがあり、欠けにくくしかも切れ味が落ちにくいと言う安定した状況を作り出したのかな?と想像致します。

     多分、私も筆者様と同じ番組を視聴したようですが、人間の手による「鍛造」技術は流石に機械には無い「力加減」による「緩急付けた」鍛え方が、鋭くしかも鋏の接点を滑らせるだけで、生地を裁つ事が出来る状況を作り出すのですね。

    Jim,

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