Nelson Piquet Jr. Wins the First Formula E Championship

ロンドン市街地公道サーキット(Battersea Park)で開催されたFormula E最終戦で、Nelson Pique Jr.が7位に入賞し、Sébastien Buemiと僅か1ポイント差でFormula Eの初代年間チャンピオンの座を獲得しました。テレビ観戦していて久しぶりにワクワクドキドキさせるレースでした。チェッカーフラッグが振られるまで年間チャンピオンの行方がわからない、想像力豊かな脚本家が書いた、まるで筋書き通りのようなレース展開。マシンを乗り換える前のレース前半でエネルギーを節約して、他のマシンよりも最初のスティントの周回数を増やしておき、乗り換える直前に一気に加速して順位をアップ。次のスティントでもバッテリー残量に余裕を持たせるという戦略でした。Sébastien Buemiはマシン乗り換え直後のスピンでBruno Sennaに追い越されたことが響いて年間チャンピオンの座を逃しました。

筋書き通りのようなレース展開とNelson Pique Jr.と言えば、2008年のF1シンガポールGPでのクラッシュゲートを思い出します。クレーンが配置されていなかったT17の近くで、故意にマシンを壁にクラッシュさせて、セーフティーカーを出動させ、チームメイトのFernando Alonsoを有利にさせるという、前代未聞の事件でした。この意図的なクラッシュを指示したルノーチーム代表のFlavio BriatoreとチーフエンジニアのPat Symondsは、FIAが承認するすべてのイベントに参加することが禁止されました。Briatoreは生涯出場禁止、Symondsは5年間の出場禁止の判決が下されましたが、2010年1月にこの判決が覆されました。

2 thoughts on “Nelson Piquet Jr. Wins the First Formula E Championship

  1. ブリアトーレの名前を最近見るようになったと思ったら、そういうことだったんですね。
    Eはバッテリーをタイヤ交換のように替える方式にならないかなと。僕にとっては、走って車を乗り換える様があまりに美しくなくて、一戦目だけで見てませんでした。

    1. 最終戦はある意味、今のF1よりも観ていて面白かったです。(私はBuemiを応援していたので最終戦は特に興味がありました。)バッテリーユニットを交換するよりも車ごと交換した方が手っ取り早いとなったのでしょうね。技術的にもう少し、進歩すれば、給油と同じように急速充電が可能になるかもしれません。あるいはバッテリー自体の性能と効率を改善すれば、バッテリーやマシンを交換しなくて済むかもしれませんね。しかし、そうなればピットストップがなくなって、見所が減る恐れもあります。

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