Nikon D7000に装着することができなかったオールドニッコール(Nikkor-H Auto 50mm F2)を返品する前に、マウントアダプターを介してOlympus PEN -E-P1に装着して試写してみました。比較したレンズは、フォーサーズ用のOlympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro。できるだけ条件が揃うように、クロップ(切り取り)以外の補正は行わずに、RAWファイルをApertureで現像しました。
まずは比較対象のOlympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影したもの。実際に見た感じに近い発色になっています。
こちらはオールドニッコールで撮影したもの。同じボディーで撮影しているのにこんなにも発色が異なることに驚きました。室内で物撮りする場合は発色にこんなに大きな違いは認められません。
Rawで撮影しているのでApertureでホワイトバランスとミッドコントラスト、露出などを補正すると、Olympus Zuiko Digital 35mm F3.5 Macroで撮影した画像の発色に近付けたり、空の色をもっと青くしたりすることも可能。メーカーは違うけれども、新しいレンズはデジタルカメラに最適化したレンズであるとはこういうことなのかと実感しました。
筆者 様
良い実証実験を見せて頂きました。明快に理解出来ます。光がレンズを通過して後、センサーにこれだけの色の違いを与えるのは、レンズの設計、その工程の一部のコーティング等が影響しているのは明確ですね。オールドレンズファンの方々は逆にこの様な部分に「味」を感じられるのかも知れませんね。
Jim,
古いレンズで撮影した2枚目は色褪せた感じがしますが、確かに「味」があります。この古びた感じを補正することにより、表現するのは困難だと思います。しかし、このオールドレンズは現役時代(フィルム時代)も、こんな風に色褪せて写ったかと考えると、そうではない気がします。やはり、その時代のカメラボディーに最適化させて開発したレンズなのでしょう。
筆者 様
仰る通りだと、私も思います。デジタルカメラ用のレンズ、銀盤用のレンズ、同じだとは思っていませんし、親切なメーカーさんは「けられ」や色調が変わりますよ・・と説明されている所が有りますから。やはり、そのカメラで「綺麗」と撮りたいのなら、そのカメラで最も「綺麗」な絵が撮れるレンズを選択するのが月並みですが正しい選択ですね。
Jim,