Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

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6:21:59

Nikon D90 w/Nikkor 75-300mm f/4.5-5.6で撮影した記念すべき一枚目の写真。練習した成果が生かされていない露出不足の画像になってしまいました。数枚撮影してから気付きましたが、Exifデータを確認すると、ISO640、f/11、SS: 1/640秒になっています。何故にISOとSSが同じなのか?

第1接触(6:17:56)の頃は薄い雲がかかっていました。私は部分日食も見たことがなかったので、太陽が欠けるのを見るのは人生初の体験です。周囲の人はまだ撮影機材の準備をしていません。

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こちらはコリメート法採用のコンデジ(Nikon Coolpix P300)で撮影した欠け始めの太陽。上の一枚目と二枚目の画像は共にクロップ(トリミング)なしですが、これだけ大きさが違います。

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光学ズーム望遠端(焦点距離17.9mm)に設定したコンデジを双眼鏡のアイピースに押し当ててオートフォーカス。露出はマニュアル設定。双眼鏡の倍率は7倍、コンデジは4.2倍。単純に掛け合わせれば良いわけではありませんが、倍率は20倍以上にはなっていると思います。

Annular Solar Eclipse 2012

この場所での第2接触予想時刻を確認しようと、iPhoneでAnnular Solar Eclipse 2012を立ち上げてみると、何と、リアルタイムでシミュレーション実行中でした。試しにARで欠け始めた太陽にiPhoneをかざしてみたのが上のスクリーンショット。ぴったり予測位置と時刻が合っています。この画像は二度と撮影できないので、この素晴らしいiOS Appと共に永久保存しておこうかと思います。

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こちらもコリメート法のCoolpix P300で撮影。空はほぼ快晴ですが、この頃から気温がどんどん下がり、長袖のシャツ一枚で肌寒く感じた私は車に常備してあるブランケットを取りに行くほど。

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7:24:33

金環食まであと5分58秒。本当にベイリービーズは見れるのだろうか?

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7:24:48

月の陰に隠れて大部分が欠けた日食進行中の太陽は、それでも輝いているけれども、日光を反射する地表の景色は通常の晴天時とはどこか違う。曇天時とも何か違う。言葉で表現できない異様な風景でした。琵琶湖の上を欠けて行く太陽が見れるこの場所を選んで良かった。

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7:28:38

リングが繋がって本当に金環になるのだろうか。第2接触まであと1分53秒。太陽は暗くなって来たのでISOを800にまで感度を上げました。

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7:30:15

あと16秒の時点で撮影した上の画像、右下に凸凹した黒い影が見えます。ひょっとしてこれがベイリービーズ?倍率8倍の双眼鏡を使い、目視で確認するとそれは確かに数珠状の光と影。近くで「来たっー」という声が聞こえました。私は双眼鏡での目視とカメラでの撮影に忙しくて、釣り人が発した言葉なのか、日食観察している人が叫んだ言葉なのか確かめることができません。

Baily's Beads
7:30:38

ブラックバスでも釣れたのか?と一瞬、思いましたが、やって来たのはビーズの方でした。第2接触後7秒が経過しているのでこの時点でリングは繋がっている筈。

Baily's Beads

金環食真っ最中の上の画像ではリングは確実に繋がっており、ベイリービーズも見えます。双眼鏡ではもっと鮮明にビーズが見えていました。

Baily's Beads
7:31:00

たまたま捉えた第3接触。ベイリービーズはこの後、7:31:23まではカメラで記録できているので、1分8秒間以上は見えていたことになります。ちょうどベイリービーズが見えていた時の画像は、太陽の縁が月の影に吸い込まれるように直線状に見えます。金星や水星の日面通過第2、第3接触時に起こるブラックドロップ現象に似たような現象でしょうか?それとも目の錯覚か。

Baily's Beads

コリメート撮影のNikon Coolpix P300でもリング状になった太陽の縁と月の影が接触する部分が吸い込まれたように直線状に写っています。

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「来たっー」と叫んだ人がもういなくなった後、第4接触までずっと観察と撮影を続けました。月の影に隠れていた大きな黒点群が再びくっきりと見えています。

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予備のカメラ、Olympus PEN E-P1でも第4接触直前に活躍してもらいました。

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ちょっとわかり辛いですが、ピンホールを通して紙に投影した太陽が欠けて行く様子も確認しました。

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日食の開始から終了までの3時間ほど、ずっと雲に遮られることなく、琵琶湖を前景に日食とベイリービーズの観察と撮影ができたのはこの上なく幸運でした。

最後に撮影の直前に時刻合わせをしたNikon D90の内蔵時計が正確であることを示す画像(帰宅後に撮影)を掲載しておきます。ExifデータはJST午前11時26分00秒になっています。

5 thoughts on “Annular Solar Eclipse and Baily's Beads

  1. 筆者 様

     実は、このブログは祈念すべき金環日食のブログなので、コンプリートにEverNoteの方にスクラップしておこうと思っていたのですが、何が原因か(多分私の住んでいる国のIntetnetのData Pipeの太さが主たる原因?)Flickrにしても、筆者様のブログの写真にしてもまともに表示されない(web上に表示する写真としない写真が発生)・・・。これでは一生筆者様の「金環日食写真」ブログが保存出来ないと嘆いていましたら、昨日からこの国のInternetの機嫌が良くなった様でようやく、無事にEverNoteに婦リップ出来ました。

     所で、昨日は、夜、私のMac-MiniのApeture 3がアップデート出来ていない事に気付きUpdateしました。その前、夕方には「せっかくFlickrを使用しているのだから」と思い、Aperture 3からFlickrへの直接Uploadを試してみました。ま、あっけなくUploadされてので「へ?」って言う感じでしたが「あ、結構楽なんだな」というのが正直な感想です。一応、その日の昼間の「シャボン玉」の試し撮りを数枚
    Uploadしておきました。

    Jim,

    1. Evernote、私は使っていないのでよくわかりませんが、完全保存していただき、恐縮です。私はいつもAperture最新版からFlickrにアップロードと言うか、セットに分けて同期するように設定しています。複数の画像ファイルを一気にアップロードする時など、特に便利に思いますが、ファイルの数が増えて来ると同期に時間がかかります。私のFlickrアカウントは有料アカウントなのでアップロード可能なファイル数や容量に制限はなく、何でもアップロードしないと損した気分になります。

      シャボン玉の写真、拝見しました。カメラの動体追尾機能を試すには最適な被写体ですね。きれいに背景がボケています。

      1. 筆者 様

         EverNoteは謂わば電子スクラップブックの様なものです。webで気になる記事、PDF、写真、ワード、エクセル等のファイルを自由にカタログ(スクラップ)出来ますし、内部のスクラップ・ノートの編集も出来ます。また、Shareも出来ます。勿論、iPad、iPhoneでこのデータを閲覧出来ます。今回、筆者様のこのブログ部分をどうしても記念に残したかったので完全保存出来る状態のweb表示を待っていました(笑)。

         Flickrの扱いは未だ未だ「一年生」にも満たないレベルですので、Flickr上の写真の整理さえおぼつきません(笑)。使いこなせる様になったら筆者様と同じく「有料」会員にGrade Upしようかな?と考えております。

         シャボン玉の撮影は、EOS 400Dに17-75mmのレンズと言う組み合わせで撮影しました。本当にシャボンを視ながら風に揺れてどちらへ行くのかを予測して追従するので、流し撮りとはまた違う部分が必要ですね。また、直ぐに消えると言う思いから焦りも出ますので、ゆったりと自分がシャボン玉になったつもりで撮影するのが「メンタル」面での「極意」ですかね(笑)。

         今日は、金星が太陽の前を横切るとか?筆者様は既に観測準備O.Kですか?

         さて、明日から日本です(今回は、個人の休暇です)。来週の火曜日には関空から飛び立ちます。以前「Off会」の話をさせて頂きましたが、今回、一応、滋賀の方へ行きますが時間が無いので、筆者様との「Off会」がまたしても実現出来ないのが残念です。次回、ゆっくり時間が取れる時には是非とも一度「Off会」を宜しくお願い致します。

        Jim,

      2. 先々週ぐらいから私は納期に追われ、ブログのポストを更新することができない状態でした。もう、帰国(勤務地の方)されていると思いますが、なかなかOFF会は実現しませんね。シンガポールGPが開催される9月23日の週ならどんなことがあっても確実に現地におりますが…(冗談)

      3. 筆者 様

         連絡がなかったので、一人寂しき京都の一泊でした(冗談)。結局、11日の夜(夕方)、実家の母の入所している療養所を尋ね、その他もロモの実家での用事を済まして京都に到着したのが夕方の4時頃でした。京都駅にある豪華なホテル(関西での私の定宿)にチェックインをして、早速にBicCameraに行って、New iPadの保護フィルム(ミラータイプ)とiTunesカードを購入し、ついでにLaCieの2TB3.5Inch外付けHDD(USB3.0対応)を衝動で購入。これが今回のAppleに関する全てのお買い物でした(寂しい)。WDの Thunder Bolt 6TB
        を買って帰るぞ!と思っていたのですが、包装している箱の大きさを見て「断念」。キャリーバックが既に一杯で、例え外箱を外しても、衝撃リスクを考えると入らないし無理でしたので・・(欲しかった)。

         で、次の日は京都から6:22amの「はるか」で関空へ向かう途中に、iPadでAppleの新製品発表を見ていましたが、予測通りの内容でした
        。只、MacProシリーズが15インチのみRetinaタイプになったのは少しショックでした。が、多分、その内順次変わって行くのかなと思っています。ま、当分は様子見で過ごしたと思っています。

         話が変わりますが、一寸、格好いいなと思ったのが、いつの間に変わったのかMacAir Expressがモデルチェンジしている事でした。まるでApple-TVかと思わせる様なデザインに変わって、WANポートが追加されているのには驚きました。「持ち運びする?」と聞かれたら、一寸考えてしまいますが(前のMacAir Express の方が、出張や旅行に便利なので)・・・。

         それ以外では、未だ発表内容を詳しく見ていないので、私、定かな事が分かっていませんので追々確認して行きたいなと思っています。ま、今の時点で言えるのは、今年は現行のMacBook 13インチ & MacBook Pro 15インチのメインHDDをSSD 256GBに交換して現状維持を温存しておこうと言う事です。これだけでも、現行機種は相当パフォーマンスが変わるはずですので。Mountain Lionが出たらこの自分的Updateに取りかかろうと思います。

         筆者様、次回、シネマ・ディスプレーがRetinaになれば凄いでしょうね。もう完全にデスクトップ・パブリッシングでの編集画面が刷り上がりの状態と同じ様に見えるはずですから・・。でも、一寸手が出ない価格のだと思います。多分次回は、Mac-Miniが強力なグラフィックス・カードを引っ提げて来る様な気がしてなりません。

         ま、いずれにしましても、更に究極のレベルへと移行しつつあるのが今のAppleだと感じました。

        Jim,

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