BAHCO 9071C 8" Adjustable Wrench

BAHCO 9071C 8" Adjustable Wrench

現在のモンキーレンチ(英語ではAdjustable Wrench)はJ.P.ヨハンソンが1891年に発明したものであり、当時からスウェーデン製BAHCOブランドで世界中で販売されいるそうです。画像のモンキーレンチ(BAHCO 9071C 8″)は2007年の秋にFACTORY GEAR豊橋店で購入したもの。富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリ観戦旅行の途中で立ち寄ったのを覚えています。あのバス待ち地獄を体験し、翌年からシンガポールへF1観戦旅行するようになりました。

BAHCO 9071C 8" Adjustable Wrench

入手当時は緊急時に使用する車載工具として利用することを念頭に置いていました。しかし、実際に緊急時に使用したのは一度だけ。(バッテリーのボルトが緩んでいたのを締めた時に使用。)開口幅は27mmあるので、車に使われているほとんどのボルトに対応します。ジョーの部分が薄く、完全に開いた状態でもジョーのシャフトがハンドルの中に隠れるので狭い空間での作業性が良好です。

BAHCO 9071C 8" Adjustable Wrench

回転方向に関わらずISO、US規格よりも強力なので、いずれの方向にもドライブ可能。スウェーデン鋼を使用していることの証なのか、MADE IN SWEDENの刻印があります。

BAHCO 9071C 8" Adjustable Wrench

エルゴデザインのグリップ部分は滑り止め機能がある加熱プラスチックエストラマー。シルバーに黒の組み合わせは最近のApple製品を連想します。現在は、緊急時に使用する車載工具ではなく、ガレージで時々活躍します。

下のリンク先商品は私が入手したものとは異なる商品かもしれません。現在はスペイン製のものが販売されているようです。そのためか、以前と比べると価格が随分とお安くなっています。

3 thoughts on “BAHCO 9071C 8" Adjustable Wrench

  1. 筆者 様

     筆者様、想像通りの造りの工具ですね。鍛造品の一品ですね。薄さとジョウを一杯開いても「力点」がスライド上にあるのは非常に良い造りです。ジョウの動き幅を見る事が出来るメモリは、伊達や酔狂で付けられるものではありません。スエーデン鋼のなせる「美」と「強度」の融合した工具だと思います。スライド用ウォーム・ギヤの下側の窓を大きく切っているのも、使用側の操作性を良く知り尽くしている現れですね。ウォーム・ギヤ分の窓だけですと親指の腹がウォーム・ギヤに当たる面積が少なく、指先に油が付いている時に思う通りに操作出来ないのですが、これの場合親指の第一関節の腹を十分に使用出来ます。ウォーム・ギヤ上側の傾斜面も良く計算された傾斜だと思います。

     今は、この様な素晴らしいToolと一緒に仕事をする機会がありませんが、現役のEngineerだったら絶対に購入しているToolです。

     良い目の保養になりました。

    Jim,

    1. ウォームギア下側の窓が大きいことは初めて気付きました。そのためか、このウォームギアはもの凄くなめからに感じます。ノーブランドのモンキーレンチを使っていた頃、親指の腹が痛くなったのを記憶しています。

      今週末にいつもの工具屋さん(京都伏見のAstro Products)で自社ブランド品とKTCブランド品のナイトセールがあります。その時に入手したい工具の下見に行ってきました。BAHCOのモンキーレンチはセール対象外ですが、確認したところ、残念なことにすべてスペイン製のものでした。持った感じがスウェーデン製のものとはかなり異なります。もう、スウェーデン製のものが入手できないのかもしれないと思うと、使うのが勿体なく感じます。

  2. 筆者 様

     作り込まれた工具は、何人も否定出来ない完成度を誇っていると私は思っています。単純な工具かも知れませんが、素の単純の対する最大の使いやすさと「究極の単純」を突き詰めた工具はそうざらにはありませんね。使い込んでこその値打ちは、使わないと分かりません。時計でもそうですが「投資目的」のプレミアム品のコレクションも一つのコレクションスタイルで否定するものではありませんが、使ってこその「値打ち」は否定出来ません。私は、プレミアムと呼ばれるものでも必ず最低一ヶ月以上使います。そして「ああ、やっぱりプレミアム品ならではなー」と言う所を見つけるのが楽しいと思っています。綺麗に使う異は勿論大切な事です。綺麗に使ってアンティークの境地に持って行くのも大切ですが、自然に使い込んだ痕跡はそれ以上にそのモノのタフさを物語るのではないのでしょうか?それに価値を見出すか否かは別の話ですが。使用痕跡がタフさの証しと私は思っています。

    Jim,

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